二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】
日時: 2012/09/06 22:39
名前: 愛河 姫奈 (ID: sC1Xeyy3)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

短編小説&ネタを適当に投下していく自由気ままな短編集です。
ほとんどがネタですけど…すいません(´・ω・`)

・ストーリー、キャラの名前、パロディなどのパクリ禁止(似ている名前とかいろいろとみてきたことがあるので…。)
・中傷や荒らしなどはやめてください。姫奈、落ち込みます。物に当たります←




〜オリジナルキャラクター紹介〜
>>120 手持ち>>122  追加>>246 手持ち>>274
*予備*>>127>>163

【オリキャラバトン!!】
アリサ&リン&リリー>>247


〜いろいろとネタを詰めてみたり〜
ネタ詰め>>117>>125
>>130-133
まどマギパロディ一話だけ実行>>136
オリジナルストーリー>>176
悪ノ娘>>178
再び!悪ノ娘パロディ>>223
ボーイズでお兄ちゃんパロディ>>236
所有者で兄妹パロディ>>237
所有者でボカロ曲パロディ>>241→リメ!>>272
小説のパロディ>>255
オリカプの恋仲設定>>268
マイナーカップリング???>>288
オリキャラ学パロ設定>>294
中世パロディ>>306
新キャラの設定みたいな>>307
昔のネタ。意味不明>>316
レッドさんR団設定>>317
オレンジの設定>>318
なんかよくワカンナイ日記みたいな>>322
俺的グリブル設定>>323
ポケスペ新小説ネタ>>328
夢小説設定>>338



〜小説〜
*スぺallキャラ+オリキャラ三人
>>12
*カントーで悲恋小説※レブル・グリイエ要素あり
>>54
*カントーとジョウトで飲酒ネタ小説 ※キャラ崩壊注意
>>140
*レッド×♀グリーン
>>141
*ゴールド→♀グリーン←♂イエロー
>>156
*♀グリーン×みんな ※キャラ崩壊注意
>>187
*ゲームグリーン×オリキャラ
>>204
*ゴーイエ&その他カプ ※キャラ崩壊注意
>>224
*スペ×ゲームキャラ
>>245
*カプ盛り ※女体化・男体化あり
>>287
*レイエ…?※ぷっつんレッドさん。
>>305
*レグリ♀ ※レッドさんロケット団
>>308
*グリイエ ※グリーン死ネタ
>>327 元ネタ>>325
*お題で『グリオレ』
>>346



【途中】
カントー悲恋>>250 >>264 >>291
秘蜜〜青の懇願〜>>229 >>232 >>233 >>238
レッド×♀グリーン>>289



〜お題〜
【あまり更新する予定はないです^p^】
>>28*自作お題…更新する予定なし*
>>143*宝石&花言葉*
>>149*確かに恋だったさん* 
>>157-158*♀グリーン&学パロギャグ*
>>254自作お題…的な物


〜俺的☆キャラクター設定〜
【変更あり】
*ゲーム>>231 追加>>295
*スぺ>>142



リクエスト消化ページ
>>2


〜次世代〜
マイナーカップリング(初代設定)>>118-119
本枠次世代キャラクター&マイナー改>>168
グリイエ子に質問…>>198
グリブル子に質問…>>199⇒リメイク>>312
リルに質問…>>226
レイエ子詳しい設定>>244
カントー×オリキャラ次世代>>249
名前だけのオリカプ次世代>>257
ゴークリ子>>286
イエ朗子>>296
次世代バトン>>329
ルサ子!>>350
別枠・ルカ×クロム小説>>332
▼姫奈 は カキコに グリブル子 を 乗せ忘れていること に 気付いた!!

〜別枠〜
途中>>343


〜替え歌〜
*目次*>>186


〜擬人化設定〜
>>147ホウエン一部
不思議のダンジョン>>340 >>341 >>354


〜my設定〜
>>281名前のみ



〜リクエスト用紙〜

************************

貴方の名前は?【】
読み方は?【】

何の小説を書いてほしい?【ポケモンまたはポケスペ】
使うキャラクターは?【】
願望以外のキャラクターを使用してもOK?【NO、YES】
カップリング要素は使う??【】
オリキャラは使う?【】

↓〜使う人はした〜

オリキャラの名前【】
年齢【】
性別【】
相手は誰?もしくはいない?【】
ストーリーはどんな流れ?【ギャグ、恋愛、悲恋、パロディなどetc…】
************************



…ひっそりと俺の自己紹介>>252

<ひっそり(?)とやってみたバトン>
>>259-262
>>302-303

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73



Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.287 )
日時: 2012/07/01 13:52
名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
参照: http://id37.fm-p.jp/336/8710kuma/

1  レクリ

赤「クリスってさー」
水晶「はい?」
赤「足、綺麗だよな。流石、捕獲のスペシャリスト!」
水晶「そ、そんな…キレイなんて…////」
赤「でも、手入れとかしてるだろ?つめとか整ってるし…」
水晶「少しでも、見た目は気にしてますから!」
赤「すげーなぁ。流石、女の子って感じがする」
水晶「/////ありがとうございます^^」

こんなほのぼのしたレクリだったら可愛いな…(´・ω・`)



2  ルグリ♀

紅「beautiful!!」
緑「い、いきなりなによ…;」←仕事中
紅「グリーン先輩!先輩の手持ちのポケモン、全員毛並みがperfectですよ?!」
緑「あぁ…それね。姉さんに教えてもらってるのよ」
紅「とにかくexcellentです!!!コンテスト出れますよ?!」
緑「忙しいから出れないわよ」
紅「ホウエン、今度行きましょう!図鑑所有者全員で!」
緑「…仕事が一段落してからね」

グリーンが苦労人になると萌える((


3  シルブル

銀「姉さん」
青「あら、シルバー。どうしたの?寝れないの?」
銀「ううん、姉さんが何かしてるから……」
青「ごめんね、もうすぐで終わるから」
銀「うん。おやすみ…やっと、抜けれるね」
青「…そうね」
(この氷河の鎖をやっと引き千切れる時が来た)

シリアスしかでないこの二人…!!



4  ゴーイエ

金「イエロ—先輩!」
黄「…なんですか、馬鹿ゴールドさん」
金「酷くないっすか?!」
黄「仕方ないですよ。ゴールドさんですし」
金「…年々、俺の扱いが酷くなってるような………」
黄「仕方ないんですってw」

(だってそれは最高級の照れ隠しなんだから)



5  シル+エメ
銀「…なぁ」
翠「…なんですか?」
銀「俺らって…」
翠「はい…」
銀「…一人身だよな」
翠「…そうですね」

こいつらマジごめん!(笑)



6  ♂クリサファ

水晶「あ、サファイアさん」
藍「クリスタル先輩!!ホウエンにどぎゃんしておるとですか?」
水晶「図鑑を埋めるために来たんだ」
藍「すごいったい!あたしも一緒に行ってよかとですか?」
水晶「うん。いいよ」

普通に仲のよさそうな二人組(笑)



7  ♂イエサファ

黄「ふぅー…中々つれないなぁ」
藍「?どうしたとですか?イエロ—先輩」
黄「はい?あぁ、釣りをしてるんですよ」
藍「おもしろいとですか?」
黄「やってみますか?」
藍「やりたいったい!」

こちらも仲良さそう…。



8  ブルエメ?w

青「さて、エメラルド…覚悟しなさいッ!」
翠「は…?って、うわぁ?!」水ばっしゃーん!
青「ふふふ…これで髪の毛がいじれるわ!」
翠「うわぁああああああああああああ?!」
青「ほほほほほほほほほVv」

エメの攻めなんて考えれなかった。



9  ダイパル♀

金剛「パールぅ…お腹すいたよぉ〜」
真珠「なんだってんのよ!仕方ないなぁ、作ってあげる!」
金剛「やったぁ〜」
真珠「感謝してよな!」

こいつらどっちかが♀だったらプラチナは…(笑)



10 ダイ嬢

白金「ダイヤ」
金剛「なぁに?お嬢様」
白銀「あのですね…私、名前でよばれたいんです」
金剛「え…?」
白銀「プラチナって…呼んでほしいんです…」
金剛「プラチナ…お嬢様…///」
白銀「//// それだけで嬉しいです^^」

きっと、ダイヤはプラチナって呼んでもお嬢様つけそうw



11 ミツプラ
白銀「ミツルさん」
満「はい??」
白銀「擽り、効きますか?」
満「へ?」
白銀「…」こしょこしょ
満「へ?あははははッ、いきなりどうしたの…?」
白銀「少し気になったので…」

いきなり行動しちゃうお嬢様。



12 パルグリ♀

真珠「なんだってんだよー!」
緑「煩いわね」
真珠「ダイヤの奴、また台本無視したんですよ?!」
緑「そんなの気にしなくていいでしょ。細かいわよ」
真珠「なんだってんだよー!!」

いろいろと可愛そうなパールでごめん。



13 ルビミツ♀
紅「ミツルちゃん」
満「どうしたの?」
紅「あんまり外いけないでしょ?これ、あげるよ」
満「うわぁ…可愛い服…!ありがとう」
紅「全然いいよ^^」

ミツルっていいね!

Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.288 )
日時: 2012/07/01 19:03
名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
参照: http://id37.fm-p.jp/336/8710kuma/

マイナーカップリングとかも考えてみたいな〜的な感じ。


レッド×アリサ
【レアリ】

バトルを迫るレッドを軽く受け流すアリサ。
バトルの楽しみをアリサに知ってもらいたいレッド。
結構空回りするカップリング。



グリーン×ナツバ
【グリナツ】

修行ばっかりじゃなくてポケモンを愛すことを知ってほしいナツバ。
強さを身につけたくて我武者羅に修行をするグリーン。
気が合わないカップリング。



ハルキ×ブルー
【ハルブル】

騙す事の悲しさを教えようとするハルキ。
そんな言葉に聞く耳を貸さないブルー。
よく言い合いをするカップリング。



アキハ×イエロ—
【アキイエ】

ナツバを守ることだけに必死なアキハ。
そんなアキハを目で無意識に追っているイエロ—。
両想いだけで気付かないカップリング。




まずはカントーだけ。

Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.289 )
日時: 2012/07/01 22:00
名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
参照: http://id37.fm-p.jp/336/8710kuma/

レッド×♀グリーン


【どうせいつか裏切られるのならば】
和風パロディ





ずっとずっと一人ぼっちだった。

誰も本当の自分を見てくれなかった。

「醜い」と言われて怪我をおった。

片目が負傷して半分しか世界が見えなくなった。

命がどうでもよくなってきた。







「もういっそ、捨ててしまおうか」


















今日も始まる残酷な一日。
だけどそれは、一部の記憶としか言いようがない。
終わる筈のない虐め。追放。


なんであたしが?ねぇ、なんで?

苦しい。悲しい。寂しい。辛い。吐き気がする。




目が、あまり見えない。
外の世界が、分からない。

外に出れば石を投げられて
苦しみを味わらされて。


絶望しか見えなくて。



叫ぶ事も出来ず、
無言で狂う事しかできなかった。



「もう…死にたいよ」


だけど、それはできなかった。


傷は負う。痛みも感じる。
それでも

死ねない。





過去の自分を罵る。

馬鹿、馬鹿、馬鹿。



日に日に増えていく傷跡。

もう誰も信用できなくなった。



吐き気は日に日に増していく。




もう嫌だ。
死にたいのに、どうして死なせてくれないの?


「尊い命だ」
なんて誰が語り出した?

ふざけるな。
こんなにも傷つけられているのに尊いだと?


「化け物!」

ーあんたと同じ人間だよ。




災厄の瞳。

この瞳を町の人は罵倒する。



それでも

あたしは

この瞳を

誇りに思いたい。








そしてある日であった少年。
あたしはこっそり家を抜け出して食料を探している時だったので身がまえた。


だけど、少年は初めて会ったあたしにこう言った。





「綺麗な瞳だな」

とても明るく、陽だまりのような笑顔で。
その笑顔はあたしにとっては残酷なだけで…胸が締め付けられた。

ーだから

「…あたしに近づくと、祟られるわよ」

それだけ言って逃げた。



嫌だった。
これ以上嫌われるのが。
辛かった。苦しかった。

逃げるしか選択肢がなかった。
もういいでしょ?十分生きたのよ。


死にたいよ。





その時だった。
腕を誰かに捕まった。

背中から冷や汗が流れる。




ーマタ、クルシメラレルノ?




目をつぶった。
手を振り払う事も出来なかった。




その声は…

「なぁ、なんでそんな傷だらけなんだ?」

さっきの彼の声で…


「?!」

驚きが隠せなかった。




そんな質問しないでよ。
こっちはそれどころじゃないのに。

早く、他の人間に見つかる前に逃げなければ…!



「離せッ!!」

急いで我に返って手を振り払おうと腕を振る。
だけど、離れない。
目の前の男はあたしの顔をじーっ、とみている。


ーバレテシマウ

 オソロシイ コロサレル? ソレハイイ

 キズツケラレル? イタミハモウイヤ
 
 クルシメラレル クルシマセナイデ

 
    モウ… モウ…

 コレイジョウ クルシメナイデ!!




「離せ!!!」

声を荒げて手を思いっきり振り払う。
相手は少し驚いた顔をして手を離す。



ー今だ。



あたしは最後の力を振り絞って走った。





「もう、嫌だ」

「死にたい」

「殺してよ」

「痛みのない程度に」

「直ぐに逝ける様に」




「殺してください」






家に戻って手を絡ませて願った。



「お願いします…もう、殺してください」






何時からだろう。こうやって願ったのは。
早く死にたいってずっと願ってた気がする。


でも、死ねないの。


不死身だから。
あたしは。

死ねない体質だから。




だって、あたしはー…


人間と妖怪の
ハーフ人だから。




父が人間。母が妖怪。
お互い引かれ合って愛の逃避行。
そして生まれたあたし。

半妖人。


そしてこの国でもっとも嫌われる緑の瞳。





だから嫌われる。恨まれる。




分かってるよ、そんなことくらい。
あぁ、早く死にたい。







あたしって、なんで生きてるんだろう。

妖怪ってなんで、長生きするんだろう。

精々、あと100年は生きるそうだ。



あぁ、生きる日々に億劫するだけなのに


なんで生きなきゃいけないんだろう。

Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.290 )
日時: 2012/07/02 21:59
名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
参照: http://id37.fm-p.jp/336/8710kuma/

ジャスエンで【妄想スケッチ】



【ジャスパー】
嫌われるくらいなら 嫌った方がマシだ
どうせ逃げるんだ 全身全力で森から
つまらない愛なら 消してしまえばいい
どうせ捨てるんだ こんな感情さえも
逃げ出したトキワフォレスト ざわめく心音を
冷たい瞳が貫く 
「どうせ」なんて言い続けては お前を傷つけていた

誰かを愛すことが使命なら 
「それは誰か?」と迷う必要なし
俺はお前を守りたいから
バトルも強くなって見せるよ


【スフェーン】
緑にあふれた森 俺の唯一の自慢
汚させたくない トキワの守護者だから
怪しい奴らは 森から追い出せ
涙をためる こんな自分嫌だ
親の能力を 授かることもできず
授かったのは "癒し"だけ
そんな能力なんて別に
欲しくなかったよ、俺は!

嫌うのが難しくないなら 愛すのも難しくないだろ?
「嫌い」なんて嘆くよりは
「大好き」って笑いたいから




【ジャスエン】
過去の傷が少しあるくらいで 嫌いになんてなるはずないから
ホントはずっと好きだったんだ だから愛を囁いて

Re: 【pksp/pkmn短編集】さよならの恋の唄【リク募集】 ( No.291 )
日時: 2012/07/02 23:34
名前: 愛河 姫奈 (ID: ZUrGQhyc)
参照: http://id37.fm-p.jp/336/8710kuma/




所詮、俺達は馬鹿で阿呆で狂っていて醜くて汚くて脆かったんだ。触れると、崩れてしまいー…。


「ふぅ…やっと、終わったか」


レッドと話した次の日。いろいろあって資料が一つ終わっていなかったのに気付き、今日やる事になった。
クリスに「珍しいですね」と驚かれた。まぁ、それはそうか。俺は一度も忘れたことはなかったのだから。

しかし、簡単な資料な筈だった。普通なら30分しかかからない資料が45分もかかってしまった。
時計を見ながら今日もあまり剣道に入り込めそうにないな…などと考えていた。その時、生徒会室のドアをノックされた。

ー誰だ?

少し警戒しながらドアを開ける。その時、イエロ—が凄い無表情で俺の手を引いていきなり何処か行こうとした。
しかし、所詮は男と女の差。俺はイエロ—を容易く止めれてしまう。しかし、イエロ—は進もうとする。


「イエロ—」


イエロ—は振り向いた。その顔に、俺は息を飲んだ。イエロ—の瞳は澄んでいて綺麗で俺から見たら光その物のようだった。
しかし、今は違う。澄んでいた瞳は黒く濁り、絶望に満ち溢れていた。そして…狂気の瞳に代わっていた。


「お前…ッ」


「……よ」


イエロ—が小さく何か呟いた。しかし、その声はとてもか細く、俺には聞き取れなかった。


「なんだと?」


イエロ—にもう一度言うように問うと、イエロ—は瞳を涙でいっぱいにして甲高い声で叫んだ。



「死にたいよ!!」


まるで、イエロ—の様には思えなかった。いつも敬語で、いつも笑顔で、でも…レッドの事になると少し悲しそうな笑顔をしたり。
表情もコロコロ変えて可愛らしかった。自分とは違う。だからこそ、惹かれていた。


なのにー…!!



「こんな自分嫌だよ!なんで変われないの?!どうして僕はこんなに愚かなの?!
 こんな…こんな…誰にも役に立たなくて誰かを傷つけて自分だけ幸せになるような自分なら…

        死にたいよ………」


イエロ—はその場に座り込んで泣き始めた。そんな彼女を俺は抱きしめることもできなかった。
ただ、黙って頭を撫でることしかできなかった。いつか、こいつにも理想の相手が現れるだろうから。


「イエロー…」


「……全員、消えてしまえばいいんですよ」



いつもの敬語。だけどm何かが違う。嫌な予感がする。俺は瞬時に横に避けた。イエローはナイフを握っていた。
しかも、二本。一本は俺の方へさっき投げた。普通に避けれたが、何故イエローが…?

俺は校舎の裏側に走った。そこまで行けば、生徒はほとんどと言ってもいいほど、誰もいない。
俺以外の被害者を出さない為だ。この喧嘩(?)で誰かが傷ついたら笑い話にすぎないからだ。

走る。とにかく、全力で。
直ぐには追いつけないだろう。
走りながら俺は生徒会室の前にかけてあった自分の武器ー竹刀を取る。




そして、行き止まり。校舎の裏。
さぁ…始まりだ。



「…グリーンさん。なんで、わざわざ此処に来たんですか?」


イエロ—は凶器を持ったまま虚ろな目で俺に尋ねた。殺す奴がそんなことを聞くなんておかしいな。
俺がそう言うかのように笑うと、イエローは顔を顰めた。あぁ、こんなとこで俺はくたばるのだろうか?

そう思いながら俺は竹刀を握った。走ってる途中とってきたやつだ。俺にとってはこれが最大の武器になるから。


「イエロ—。お前は本当にそれでいいのか?自分の気持ちも言わずに終わって。まぁ、別に俺はどんな風にされてもいいが…。
 お前の気持ちの整理がついていないのに誰かを傷つけたらお前が苦しいだけだぞ?」



そう言うと、イエローは震えた。そして、いつの間にか増えているナイフをまた俺に投げつけた。
俺はそれを避ける。イエロ—はまた投げてくる。それを俺は竹刀で弾いた。イエローから遠くなる場所へ。

イエロ—はただただ俺を睨むだけだった。何も言わず、俺を睨み続けていた。それは悲しいくらいに。


そして、沈黙の時間が過ぎー…イエローは口を開いてこう言った。



「僕、もう生きる気望がない…
                だから」






自分にナイフを向けようとするイエロ—。俺はそれを止めるために走る。ぎりぎり、竹刀でナイフが払える。

今だけは、許してほしい。
さっき抱きしめられなかったイエロ—を抱きとめる。


「どうして…お前らは 死 しか見ないんだ……!!」



からん、と無機質な音を立てて落ちるナイフに俺はそれしか言えなかった。イエロ—の背中は震えているように感じた。

ポトリ、と落ちた涙の雫を拭って俺はイエローを見る。イエローを見つめ返してきた。


瞳は…




透き通っていた。


















(僕は間違っていた)
          (みんな死ねば苦しまないと思ってた)
          
(だけど彼が教えてくれた)
           (それは違うってことを…)


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