二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【テニスの王子様】 お茶のお供に、甘い話。 
日時: 2012/02/10 18:42
名前: 生死騎士 (ID: LV9Enekb)


── 作者の妄想が爆発してるっちゅー話や。──


おはようございます、こんにちわ、こんばんわ。
生死騎士です。

二次小説は本当に久しぶり・・・というかカキコ自体がかなり久しぶりなので、色々アレな部分もあるかも知れませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。

さて、今回の二次は「テニスの王子様」を題材に作者の妄想が爆発した内容になると思われます。
めっちゃ爆ぜてます((!?
長編+ショートストーリー的なものも書けたらいいなと思っているので、リクとか受付中です^^
もちろんコメは随時熱烈☆募集中ですよ!!


というわけで、注意事項!

1、荒らし・チェンメはお控え下さい。
2、かなり駄文です。
3、作者の妄想だということを覚えておいてください(汗)


ちなみに俺の嫁は多すぎて記載できませn((

でわ・・・レッツ☆妄想!←


■□目次□■(各話のタイトルに●がつくものは長編、○がつくものは短編です)

†長編連載
 『白い、君。』(立海) >>2>>3>>4>>5>>33>>36(番外編)

†短編
 『二つの体温』(四天宝寺) >>15
 『風邪』(六角) >>20
 『私が一番好きな空』(山吹) >>24
 『俺たちの将来を決める・・・そう、それ!今君が思いついた、その紙切れだ!通称テスト!!』
 (四天宝寺ver.) >>39
 (立海ver.) >>41
 『吾輩は猫である』(四天宝寺) >>45
 『キリストさんの誕生日だけど皆でドンチャンやろうじゃないの!』
 (六角ver.) >>48

■□キャラクター紹介□■

【城崎 雅樂】(しろさき うた)
 立海・テニス部マネージャー。3年生。
 生まれつき体が弱く、長時間の運動は不可。

【時雨 椿姫】(しぐれ つばき)
 四天宝寺・テニス部マネージャー。2年生。
 かなり寒がり&冷え性。

【儚祈 蓮】(はかなき れん)
 六角・テニス部マネージャー。3年生。
 
【狐白 悠飴】(こしろ ゆうい)
 山吹・テニス部マネージャー。3年生。

■□お知らせ□■
11/29 参照数100突破
11/30 キャラクター紹介追加
1/10 目次その他を移動

■□お客様□■
しの様
花暦桜花様
夏茱萸様
リーラン様
ぺこ様


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Re: 【テニスの王子様】 お茶のお供に、甘い話。  ( No.3 )
日時: 2011/11/18 11:25
名前: 生死騎士 (ID: v8DmNHeA)


● 『白い、君。』 No,2


声の主はそのオーラとは裏腹に、どこか儚く大人びた雰囲気をもった子だった。
制服が新しいところを見ると、同じ新入生らしい。

「あんなゴツい奴に突き飛ばされたら、肩はずれるよね。痛くない?」

そう言うとその子は私の突き飛ばされた方の肩にそっと触れた。

「力のかかる場所によっては脱臼する確率が30%だ。」

「どうする?保健室連れて行ってもらう?」

そこまで言われて、私はやっと声を絞り出した。

「あの・・・私は大丈夫だから・・・助けてくれて有難う御座いました。」

軽く頭を下げると、私はこの場から立ち去ろうとした。
このまま一緒にいればこの人たちにも迷惑がかかるかもしれないのを恐れて。

でも彼は私を引きとめた。

「君、一人なら俺達と一緒に行かない?」

「え・・・でも・・・」

「君の病気、感染るものじゃないんでしょ?」

心のなかを見透かされたようだった。

「おいで。一緒に行こうよ。」

「・・・うん・・・」

今まで私に向けられてきた中のどれよりも優しい言葉。
気がつけば私は素直に頷いていた。



結局そのあと、あまり時間がなくて自己紹介をする間もなく入学式が始まってしまったのだけれども、式が全部終わって新しい教室に入ると、三人が自分から話しかけてきてくれた。

「俺は柳蓮二だ。・・・弦一郎、自己紹介ぐらいしろ。」

柳くんが促すと、先ほどまで横を向いていた長身の男の子がぼそっと呟いた。

「・・・真田、弦一郎だ。」

その態度に、やはり私が居ては駄目だったのでは・・・と後悔していると、最初に私に声をかけてくれた男の子がフフッと笑った。

「真田、照れてるだけだから。気にしなくていいよ。」

「そうなの?」

「せっ・・・精市!!」

真田くんが焦ったように叫ぶのも無視して、彼は私の方に向き直る。

「俺は幸村精市。君は?」

「あ・・・私は、城崎雅樂。」

「そう、いい名前だね。よろしく、雅樂。」

差し出された右手に自分の手を重ね、握手を交わすのも久しぶりのことだった。

とたん、感じた恐怖。
この人たちも私が使い物にならないと知ったら、いつか離れていってしまうのだろうか?
いつかあの視線を向けるようになってしまうのだろうか?
私はそれが怖かった。

私が俯いていると、幸村くんが心配そうに声をかけてきた。

「雅樂、どうしたの?」

「えっと・・・なんでもないよ。」

とっさに首を振ったものの、彼が見逃すことはなかった。

「・・・あとで、一緒に来てくれる?話聞くから。」


Re: 【テニスの王子様】 お茶のお供に、甘い話。  ( No.4 )
日時: 2011/11/18 20:37
名前: 生死騎士 (ID: v8DmNHeA)


● 『白い、君。』 No,3



幸村くんに連れてこられた場所は、放課後になって人気が無くなったグラウンドの、桜の木の下。
柳くんと真田くんも一緒だった。

「何か俺達に話す事、あるんだろう?」

そう言って幸村くんは私の顔を覗き込む。
この人には何も隠せないな、と思った。

どうせ捨てられるのならば、苦しみたくない。
早く真実を告げて、それで早く放って措いてくれた方がいい。

複雑な思いと共に、私は重たい口を開いた。

「・・・えっと・・・」

でも言葉が上手く繋げられなかった。
会って一日しか経っていないのに、初対面の私に優しくしてくれた彼らに別れられるのがどうしようも無く怖くなって。

そんな私を見た幸村くんは、私の肩にそっと手を置き私と目線が同じになるように屈んだ。
その顔を見て、ハッとなる。
真剣そのものの表情。
入学式の前の件とは、また違ったオーラ。
言わなければ、と思った。
言っていいんだ、と思った。

後ろを見ると、柳くんと真田くんが安心させるように頷いてくれて、そこでやっと私は言葉を発することができた。


「・・・あのね、私、体が弱いの。生まれつき、病弱で・・・体に無理をかけちゃいけないから、何にもできなくて・・・使い物にならないの。」

そう、私は使えない子。

「いつも苛められてて・・・」

存在価値の無い子。

「皆に役立たずって、言われてて・・・」

私は・・・

「・・・でも・・・っ・・・」

最後まで、続けられなかった。
目から涙がどんどん溢れてきて、視界が霞む。
拭っても拭っても、止まる事はなかった。

言葉と共に、今まで「辛い」「苦しい」という感情を殺してきた記憶が、驚くほど鮮明に蘇ってくる。

教科書やノートが無残に引き裂かれて、暴言が書きなぐられていたこと。
クラスの子たちに、一時呼吸困難になるほど蹴られたこと。
周りの大人たちに哀れみの視線を向けられたこと。

全部ぜんぶ、思い出して。
その分、胸が苦しいほど痛くなった。
痛くなった分、涙が頬を伝って、落ちてゆく。

何時の間にか、口を衝いて本音がこぼれた。

「・・・だからっ、幸村、くんたちにっ・・・離れていっ、てほしくない、のっ・・・!!」

もう辛いのは嫌。
苦しいのは嫌。
・・・捨てられるのは、嫌。

今までずっと我慢してた感情が、まるでせきを切ったように溢れていく。


── ぽん、と。
幸村くんの手が、私の頭にのった。

「・・・ずっと、そうだったの?」

頷く。

「ずっと、誰も助けてくれなかったの?」

頷く。

「ずっと、一人で苦しんでたの?」

頷く。

「顔、上げて。」

首を振った。

今は顔を上げられない。
こんな顔、見られたくない。

すると頭にあった手が頬まで下りてきて、強制的に上を向かされた。
目の前にある彼の顔は、ちょっと怒ったようだったけど、すぐに優しい笑顔に戻って。
そのままの状態で、涙を拭ってくれる。

「俺達は、離れていったりなんかしないから。」

「・・・」

「雅樂が使える、使えないなんて関係ない。人間は物じゃないから。雅樂は俺達の友達だよ?」

「・・・」

「それとも、雅樂は俺達を友達だと思ってくれてないの?」

それには全力で首を振った。

「うん、分かってる。」

違う。
違うよ。
私は、貴方達と・・・

「絶対、離れていったりしないから。雅樂がもう苦しまないように、涙を流さなくていいように、独りにならないように。」

「お前を独りになどせん。これは約束だ。」

「俺達が雅樂を捨てる確率は0%。」

私が、一番聞きたかった言葉。



「雅樂、ずっと一緒にいよう。」



限界だった。
私はその場に崩れ落ちるように座り込んで、幸村くんの胸にしがみついて泣いた。
そんな私を幸村くんは優しく抱きしめてくれ、柳くんと真田くんは頭を撫でてくれて。
私は生まれて初めて、幸せだと思った。

Re: 【テニスの王子様】 お茶のお供に、甘い話。  ( No.5 )
日時: 2011/11/20 20:05
名前: 生死騎士 (ID: v8DmNHeA)

● 『白い、君。』 No,4



あれから約2年という月日が経った。
幸村くん──精市たちはテニス部に入部し、今や立海の『3強(ビックスリー)』とまで呼ばれるほどの実力になっていた。
精市は『神の子』、弦一郎は『皇帝』、蓮二は『参謀』。
三人それぞれに異名までつくぐらい。
もはやこの学校で彼らに逆らえる人など居ない。

・・・と、まぁなんとも素晴らしい人たちに守られてきた私はというと、彼らと同じテニス部のマネージャーとして、日々雑務に明け暮れていた。
そうは言ってもあまり無理はできないので度々休憩をいれながらの仕事だ。
体力的に厳しいときもあったけれど、すごくやりがいのある仕事。
今まで何もできなかった私にはとても有難かった。


「雅樂先輩〜 何か手伝いましょうか?」

「うん・・・じゃあそこの資料、精市に届けてきてくれないかな?」

「了解っす!」

後輩である赤也が資料を手に廊下を走っていくのを見送って、自分は備品の整理に戻る。

部員の皆は優しい。
赤也もそうだけど、私があまり働けないのを知っても誰も苛めてきたりしなかった。
今までやられてきたことの全てが嘘のように。
少しは精市たちのお陰もあるかも知れないけど、それでも今の私は十分に幸せだ。

そんなことを思っていると、背後にスッと人の気配。
こみ上げてきた笑いを必死にかみ殺すと、気がついていないような風を装ってタイミングを図る。
・・・3、2、1・・・

「ぷりっ」

「セーフ。」

後ろから抱き付こうとしてきた仁王の腕は私がしゃがんだことにより、空を掴む結果となった。
心底悔しそうな顔をする仁王に笑ってみせる。

「詐欺師もまだまだだね。」

するとおかしいことに仁王もニカッと笑う。


「まだまだなのはお前さんの方じゃ。」

「は・・・」

「雅樂捕獲ー!!」

気がつかなかった。
物陰に隠れていたブン太に飛びつかれて、身動き不可能な状態に陥る。

「詐欺師をなめたらいかんぜよ。」

「やっと捕まえたぜぃ!」

「うう・・・」

この二人はいつも不意をついて抱きしめようとしてくる。
それは二人の性格だからしょうがないとしても。
とにかく仕事の邪魔になるので、いつもなら軽く避ける事ができたのだが・・・
今日はどうやら手を組んできたらしい。

「もー、仕事の邪魔になるから離れて!」

「「嫌だ」」

手で押しのけても、ちっとも離れようとしない。
これじゃ備品の整理は今日中に終わらないな・・・と思っていると。

「なにしてんの、二人とも?」

いつにも増して凄いオーラを出している精市が部室のドアの前に立っていた。

Re: 【テニスの王子様】 お茶のお供に、甘い話。  ( No.6 )
日時: 2011/11/19 18:03
名前: しの (ID: UQ9rgOft)


幸村の異名魔王てww
幸村の異名は「神の子」ですよwwww

Re: 【テニスの王子様】 お茶のお供に、甘い話。  ( No.7 )
日時: 2011/11/20 20:04
名前: 生死騎士 (ID: v8DmNHeA)

しのさん>そういえばそうでしたww
もう幸村=魔王のイメージが強すぎて・・・
これは幸村さまに殺されるのは確実ですなwwww
早く修正しなければw
みつけていただいて有難う御座いましたm(−−)m


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