二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 戯言×デュラララ!! 零﨑罫織、碎織の人間指摘
- 日時: 2012/03/30 17:40
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: pBQ/49vn)
おはこんばんにちは、初めましての方は初めまして
グレイという名で通っているダメ人間です(笑)
すでに色々掛け持ちしてるクセに新しいの始めるなよ。って方、本当にそうですね、すいません((
それでは、注意書きです
・更新…最初は更新頑張りますが…ネタが思いつかなかったりすると亀以下の更新となります
・文章力が皆無です。特に情景が!! 情景が苦手で!!
・荒らしの方、ブラウザバックを連打するか、電源をお切りすることを強くお勧めします
・戯言シリーズで、本来なら死んでいるキャラが普通に生きてます、嫌だ! といった方は観覧をお勧めできません…
・グレイは現在、サイコロジカルまでしか読んでません← そのため、一部のキャラは出ない可能性があります
・更にグレイは、デュラララを小説でしか見たことがないです。アニメのみ出て来たキャラは出せないです、すいません。
…以上です、因みに主人公はオリキャラです、双子です、ダブルヒロインです←
それでは、殺人鬼と歪んだ愛が住む街のお話です、頑張っていこうと思います。
- Re: 戯言×drrr! 零﨑罫織、碎織の人間指摘 ( No.1 )
- 日時: 2012/03/27 20:17
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: pBQ/49vn)
指摘零個目【さて、この街にはどんな指摘が存在するかな?】
池袋にあるとある大通り
現在は夜の7時で帰宅する人々が行ったり来たりしている。
そんな中、ソックリな顔をした二人の女性が居た。
「フーン…ここが池袋…ね。人がいっぱいだヨー」
「凄いネー! じゃあ、私はここで! じゃあね!」
片方の女性…黒い髪のショートカットに白いパーカーに赤い眼鏡をかけた女性が、同じく黒い髪のショートカットに黒いパーカーを着ている女性に手を振り、人混みの中に消えていった。
そんな女性に、微笑みながら手を振っていた女性は、何かを思い出したかのように、ポケットから携帯を取り出す。
「あー…やっぱりお兄ちゃんからメールが50件になってるヨー」
女性は軽く中身を確認した後、携帯をポケットにしまい、街の喧騒の中へと消えていく。
にやにやと、不敵な笑みを浮かべ、品定めをするかのように通りをフラフラと歩く。
「さて、この街にはどんな指摘が存在するかな?」
この呟きを聞いた人は、この街以外には誰も居なかったのであった…
- Re: 戯言×drrr! 零﨑罫織、碎織の人間指摘 ( No.2 )
- 日時: 2012/03/26 15:39
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: pBQ/49vn)
指摘一個目【さて、どこに行ったら会えるんだろうかネー】
『うにうに! 頼んだよ! 碎織ちゃん!』
「ここまで来たら頑張るネー…友ちゃん」
碎織と呼ばれた女性は、携帯電話を切り、バックの中にしまう。
そのまま明るい大通りへと歩く、何か目的があるかのように。
しばらくすると、いきなり立ち止まり、溜息を吐く。
「…首無しライダー…ネー」
首無しライダー、池袋に存在する都市伝説の一つである。
漆黒のライダースーツに、バイクは昼でも無灯火で運転している。
ここまでは、ただの目立ちたがりな暴走族かと思われる。
しかし、首無しライダーには、その名の通り首から上が存在しない。
さらに神出鬼没でもあり、いつも何処かをパトロールするかのように走り回っているらしい、最近はあまり見かけにくくなったようだが…
「でもまぁ、友ちゃんが興味を引くのも分かるネー」
赤い眼鏡をかけ直し、碎織は友人、玖渚友の純粋で子供らしい無垢な笑顔を思い出す。
ただし、依頼のことを聞いたときは本気で引いたが。
やっぱり、兄ちゃんの“暴君”という比喩はあながち間違いじゃない。
そう心の中で今もチームの一人として、共に弄くられて居るであろう兄に心の底から同情した。
「さて、どこに行ったら会えるんだろうかネー」
そう呟き、再び歩き始めるのだった。
- Re: 戯言×drrr! 零﨑罫織、碎織の人間指摘 ( No.3 )
- 日時: 2012/03/27 18:02
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: pBQ/49vn)
指摘二個目【…善処するヨー】
フラフラと、町中を歩く黒いパーカーを着た女性は足を止め、思う。
お兄ちゃんはやっぱり心配性だ…と
確かに、家を出るときには家賊と…いや、お兄ちゃんと離れるのが寂しくてホロホロと泣いてしまった。
しかし、妹の碎織やお兄ちゃんの、寂しかったらいつでも帰ってきなさい、もしくは私が会いに行くからね。の一言で決心を固めた。
だが、家を出るとすぐ、お兄ちゃんらしい大量のメールが送られてきたのである。
最初はとても嬉しかったが、返信をしていると、簡単に夜をまたいでしまうのだ。
そのため、足取りはかなり重く、ぶっちゃけ歩くのも辛い。
「双識お兄ちゃーん…眠いヨー…」
少し恨めしそうに呟くが、満更でもないというような表情である。
再び足を動かし始めると、ポケットに入れている携帯から電話の方の着信音が聞こえてくる。
すぐに取りだし、相手を確認すると…
「お兄ちゃんか…」
携帯の画面には、零崎双識の文字。
すこし物憂げな表情をしたが、それでも嬉しそうに微笑み電話に出る。
「もしもし、お兄ちゃん罫織だヨー」
『おぉ! 罫織ちゃん! やはり罫織ちゃんの声は高すぎず低すぎず、格好いい上に幼さの残る綺麗な声だよ!!』
「んー、お兄ちゃんに誉められると嬉しいヨー」
『それはある意味期待しても良いのかな!! 罫織ちゃん!』
「む。どう解釈したって気にしないけどさ、名探偵とか人食いにまた何かされても知らないヨー」
『ふむ…それは困るなぁ…』
電話越しで本格的に悩む双識に、罫織はフフフ…と笑いを零す。
『そうそう! 今日はね、ちょっと罫織ちゃんに注意して欲しいことがあってね!』
「何かあったのかヨー? お兄ちゃん」
言い方は普段のようにおどけているが、声は真剣だった。
罫織は、表情を消し、双識の言葉を待つ。
『実はね…人識に、罫織ちゃんと碎織ちゃんが、池袋に仕事に行ったと曲識が話したんだよ』
「まさかだヨー…」
『そのまさかなんだ、人識が池袋に向かってる。零崎してしまうかもしれないから、もし発見したら碎織ちゃんの所に渡しておいてくれないかい?』
「了解だヨー」
『それじゃあ罫織ちゃん、なるべく早く帰ってくるんだよ! 変な男の人に付いていってはダメだよ! もちろん、スカートをはくときはスパッツも禁止だよ!』
「…善処するヨー」
まだあるよ罫織ちゃん! という声が聞こえたような気がしたが、罫織は無視し電話を切り、ポケットの中に入れた。
罫織は再び歩き始める。
- Re: 戯言×drrr! 零﨑罫織、碎織の人間指摘 ( No.4 )
- 日時: 2012/03/27 16:10
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: pBQ/49vn)
指摘三個目【…最強は哀川潤だ…】
「おー。流石だネー」
碎織は、道に人だかりが出来ているのを発見し近づいていく。
何が起きているのかが分かっているような口ぶりである。
それもそのはずだが、中心の方から自販機が上に投げられたのである。
「ふむふむ、自動喧嘩人形、池袋最強、…ネー」
携帯を取りだし、玖渚友から送られた情報を眺め、すぐに消去する。
誰かに見られたら困るだろうと、判断したからなのだが…
過去のことから今まで、事細かく記されていたからである。
——こんな物を見られて、私以外の人に利用されるのはダメだよな。
そう判断したためのようだ。
すぐに携帯を仕舞い、野次馬の中へと入ってゆく。
「殺す殺す殺す!!」
「シズちゃんそればっか、単細胞だね〜」
「殺す!!」
どうやら、金髪にサングラス、バーテン服を着た男性が黒いフードの付いたコートを着ている男性に自販機を投げつけたようである。
フードを着た男性の顔を見て碎織は理解した。
——あ、あいつ確か…折原臨也って奴じゃん。
事前に関わるとめんどくさい奴、として玖渚友から情報を受け取っていたらしい。
暫く見ていると、折原臨也の方が逃走し、池袋最強…平和島静雄は折原臨也を追って何処かへ行ってしまった。
碎織はどうでも良くなったらしく、ボーっと立つ。
野次馬達も立ち去っていき、碎織は歩き始める。
——池袋最強ね…
少しだけ顔をしかめ、碎織は呟く。
「…最強は哀川潤だ…」
碎織は友人のシニカルな笑みを思い出し、歩き始めたのだった。
- Re: 戯言×drrr! 零﨑罫織、碎織の人間指摘 ( No.5 )
- 日時: 2012/03/27 17:43
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: pBQ/49vn)
指摘四個目【ありがとね、学生君達ヨー】
罫織の依頼は親友である人類最強の請負人、哀川潤からの依頼である。
といっても、ほぼ私情やら遊びやらが入り交じった物なのだが…
現在、来良学園の校門の前に立ち、思考を巡らせる。
——罫織! 明日から池袋にある来良学園で、保険医として潜入して、ある奴らを観察しろ!
いつものようにシニカルな笑顔ではなく、悪意や興味からといった笑みで言われた一言は、罫織にはいと答えさせるのに十分だった。
「はぁ…だヨー」
溜息を吐き、辺りを見回す。
——あぁ、私が抑えられるから良いけど…その内、指摘やら零﨑やらしちゃうかもな…
そう考えながら、肩にかけていたバックの中身を思い出し、戦慄する。
——しかも、何で白衣!? いや、保険医だからだけども! あきらかに潤は私に白衣着せたかっただけとしか!!
再び深く溜息を吐く、すると…
「あの…どうかしましたか…?」
「えと…来良学園に何かご用ですか…?」
振り返ると、来良学園の制服を着た男の子と、同じく来良学園の制服を着て、眼鏡をかけた女の子が話しかけてきた。
「あー…うん、ごめんなさいだヨー、職員室…もしくは校長室で良いから、案内してくれないかヨー」
そう聞くと、学生の二人はあ、はい。と答え、道を教えてくれた。
最近の子は良い子だな…と思いながら目を細め、罫織は笑う。
「ありがとね、学生君達ヨー」
「いえいえ…」
照れくさそうに笑う男の子と、顔を赤らめる女の子を見て思う。
——あー、女の子の方なんかお兄ちゃんのもろタイプ。
学生二人に背を向け歩き始めるが、何かを思い出したかのように振り返り…
「うん、そうだそうだヨー。二人ともお名前は?」
「あ、りゅ、竜ヶ峰帝人です!」
「あ…園原杏里です…」
二人の顔をまじまじと見て、考えるそぶりをした後。
再びくるりと背を向け、歩き始める。
ぽかんとする二人を尻目に、罫織は言う。
「うん、友人の物真似だけどさ、縁が“合ったら”また会おう、私は神崎罫だヨー、帝君、杏里ちゃん」
そう言って、来良学園の中へと入っていった。
罫織の背中が見えなくなった後、ぽつりと帝は呟く。
「変わった人…だったね、杏里ちゃん…」
「は、はい…」
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