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- 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想 ☆番外編☆
- 日時: 2012/10/09 21:02
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
ダンボール戦機Wでお馴染みのレッドです!
第1作、第2作に続き、新たな小説を書くことになりました。
第3作のタイトルは・・・【バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)】!
ダンボール戦機Wでお馴染みの山野バン、大空ヒロを中心としたオリジナルストーリーになります。
この小説はバン、ヒロたちが大学生になった時の物語になる予定ですので、オリキャラも登場させるぞ!
ワンピースでお馴染みのゴトリック&フォークスの凸凹コンビも登場!
バンの実弟となる山野健太、山野直太(なおた)の兄弟が初登場!
なお、健太は中学2年生、直太は小学3年生の設定となります。
また、バンたちは大学2年生、ヒロたちは大学1年生となります。
大長編小説になりそうです・・・もしかしたら、第40章まで行くかもしれませんので、ご了承ください。
【本編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第8章:廃墟ホテル探検編
第9章〜第15章:謎かけ編
第16章〜第40章:謎解き編
本編は第40章で完結しました。
今までありがとうございました!
【番外編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第10章:
第15章〜 :
10月3日から番外編スタート!!
ストーリー進行具合により変更になる場合があります。
読者の皆様、ご了承ください。
【短編:バンハル編】
第1編:大学生になってから変わったこと >>601 >>602 >>604 >>609 >>610
第2編:バンに対する恋心とは? >>617 >>619 >>621 >>633 >>637
第3編:幼馴染としての距離 >>681 >>683 >>688 >>697 >>704 >>707
第4編:成人式 >>977 >>982 >>988 >>995
この物語は事件が起きる前のエピソードというか、バンハルに纏わるエピソードを描いてみました♪
【短編:バンヒロ編】
第1編:大学進学した後の思い出 >>651 >>652 >>653 >>654 >>655
前から描いてみたいと思っていたバンヒロ編です。
先輩×後輩によるオリジナルストーリーを描きながら、息のあったコンビネーションを繰り広げます。
バンヒロの活躍に注目してください!!
【短編:バンケン編】
第1編:兄という存在とは何か? >>816 >>819 >>824 >>826 >>828 >>829 >>832
バンの弟・山野健太との共演を果たしました。
バンと言う兄の存在が自分に何をもたらしてくれるのかというところを描いてみたくて、こんなタイトルになりました(笑)
バンケンによる短編オリジナルストーリーを楽しんでください!!
【短編:バンナオ編】
第1編:蘇る恐怖によるトラウマとは? >>835 >>836 >>837
バンの弟・山野直太との共演を果たしました。
直太から見て、どのように捉えていくのかというような感じで、バンを捉えるのか。
直太とバンの兄弟による絆と友情を深めていけたらと思い、この短編を描くことになりました。
ストーリーの進行具合により変更になる場合があります。ご了承ください。
これからも応援よろしくお願いします!
【原作:完結している作品】
第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊
本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!
第2作:バン×ヒロと過去の追憶
前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。
【お客様】
聖:この小説に初コメしてくれた人。前作【黒影の亡霊】の番外編で出会った友達。ダン戦が大好きで気が合い、一番の友達。イナイレの小説を書いてるけど、桃香ちゃんが可愛い!!
姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!
優騎那:イナイレ、ワンピースの小説を書いてる人です! 私の友達で仲良くさせてもらってるぜ!!
ゴトリック&フォークスの凸凹コンビ、オリビア&シュリの姉妹コンビをオリキャラとして出させてもらってるぜ!!!
未熟な探偵シャーリー:友達ですが、仲良くしていただいています。名探偵コナンの小説を描いている人だけど、文章力がなかなかありそうで凄く上手い! アイリちゃん可愛いぜ♪
シエル:この小説に初めて来た人。友達ですが、仲良くさせていただいています。ポケモン小説を描いておりますぜ♪ レイちゃん、可愛いぜ!
凛々:凛と呼ばせてもらってるぜ・・・この子はイナイレの小説を書いておりまする! 亜夢たん可愛いぜ!♪
茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、サトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ!
赤獅子エンザ:この人もダン戦の小説を描いてますぜ♪ しかもヒロとアスカが悪役になるっていう話・・・何かストーリーが気になるぜ!
伊莉寿:姫佳の小説で知り合って仲良くなった人。友達だけど、ダン戦好きで気が合って話しやすい! この人もイナイレの小説を描いてますぜ♪ 美咲ちゃん、可愛いぜ!!
黒:初めて、この小説にコメしてくれた人です。サリーさんの小説で知り合いましたが、今はシリアス・ダークで小説を書いてるぜ!! 文章が上手いと言ってくれたのでありがたいです♪
霜歌:3年前にここで知り合って仲良くなった友達。以前、レイトンの小説を描いていた時にコメしてくれた人です。2年ぶりに戻ってきたぜ! 今は二次(映像)でポケモン小説の短編集を描いているぞ!!
yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪
シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君、カッコイイ!!
風風:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、仲良くさせていただいてます。
イナイレの小説を描いておりますぜ♪
碧:リク依頼・相談掲示板で知り合った人。この小説に初コメをくれました。コメライで小説描いてますぜ♪ 私の小説を読んで凄いとか言ってくれたので、本当にありがたいです!
タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪
【本編:キャラクター原案】
ゴトリック&フォークスの登場人物設定 >>34
優騎那が出してくれたオリキャラです。
前作と異なっている部分がいくつかあるので、それを参考にして見てください。
私自身、2人を上手く描けるかどうか分かりませんが・・・頑張って描いていくつもりです。
登場予定:最終回の第40章で登場しました。
そこで再会するシーンを中心に描かれる予定です。
バンたちがどのように再会していくのか・・・そこに注目してください!!
本編の登場人物設定 >>45
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太の登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。
イナイレの登場人物設定 >>134
立向居勇気と月島楓の幼馴染コンビが参戦決定!
2人がどのようにして演じるのかというところにも注目してください!
今後は2人にも活躍させる予定ですので、これからも応援よろしくお願いします!!
姫佳のオリキャラ:輝姫&ティアラ >>238
白炎輝姫&ティアラ・クルーガーの従姉妹コンビの登場人物設定です。
前作の【過去の追憶】では番外編で登場いたしましたが、今作は本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
登場予定:第25章で登場しました!
輝姫&ティアラの活躍に期待してください!!
春風エンカの登場人物設定 >>427
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、エンカがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。
登場予定:第26章に登場しました!
レイとの絶妙なコンビネーションに注目してください。
ポケモン小説に出演しているということで、Wの主人公コンビに引けを取らない役割をを演じていただくことになりました。
レイの登場人物設定 >>436
シエルが出してくれたオリキャラです。こちらもバンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
急遽、エンカと一緒に出演させることに決めました。
私なりに頑張って仕上げていくので、レイの活躍をお楽しみに!!
登場予定:第26章に登場しました!
エンカとの絶妙なコンビネーションを演じさせていただくことにより起用を決定しました。
ポケモン小説で互いに出演しているということもあり、Wの主人公に引けをとらないほどの役割を演じてほしいと思っています。
飛雲 白花&星空 輝の登場人物設定 >>656
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいということもあり、エンカたちの後を追うという感じで出してほしいという要望を承りました。
ポケモン小説でお馴染みの2人によるコンビネーションに期待してもらえれば嬉しいです。
エンカたちの親友or幼馴染ということで出演させていただきます。
登場予定:第37章に登場しました!!
【番外編:キャラクター原案】
タイトル:Regain lost past memory!(失われた過去の記憶を取り戻せ!)
青峰太陽の登場人物設定 >>228
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽君を登場させる予定はまだ未定です。
キョウヘイの登場人物設定 >>453
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では番外編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください!!
優騎那のオリキャラ >>615
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、番外編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしましたので活躍に期待してくれたら嬉しいです!!
ヒュウ&メイの登場人物設定 >>671
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!!
番外編の登場人物設定 >>883
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。
無類シント&星目テツヤ&武闘フジの登場人物設定 >>931
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
登場予定はまだ未定ですが、ストーリーの進行具合により判断します。
シントたち専用LBXの登場人物設定 >>934
プロキオン・ボルケイア・レヴィアタンというオリジナルのLBXについて載っています。
バンたちとのLBXバトルを実現させる予定ですが、現段階では、いつ登場するか決まっていません。
登場予定はストーリー進行具合により判断します。
本編は第40章で完結しました。
10月3日より番外編の連載スタート!!
これからもよろしくお願いします!!
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- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.161 )
- 日時: 2012/09/03 01:44
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
姫佳
おう、頑張るぜ!
初の暗号問題を解かなきゃならんな!!
それでは第14章スタート!!
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.162 )
- 日時: 2012/09/03 02:19
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第14章 ますます深まりつつある最大の謎・・・ヒントを元にして調査するバン、そこで掴んだ重要なキーワードによる手掛かりとは?
(ストーリーモード:バン)
翌朝、チュンチュンと雀の鳴く声が外から聞こえる。
カーテンの隙間から光が漏れているが、その証拠に太陽が昇ったのだろう。
「・・・・・・んー・・・」
眠そうに上半身を起こし、ボーッとしながら周りを眺める。
そういえば、あの後に2人は帰ったんだよな。
「・・・何も考えられねぇや・・・」
健太と直太の2人が誘拐された事といい、ヒロたちの安否も気になる。
それに謎の組織が残した暗号メッセージを解かなきゃいけないため、慎重に調べなければならないというのが現状だ。
「こんな時、何をすりゃ良いんだよ・・・」
ふわぁーと欠伸しながら、枕元に置かれているCCMを見つめる。
そういや、ヒロたちはどうなったんだろうか・・・その後、気絶させられていたみたいだから攫われた可能性も有り得る。
(とりあえず、ハルにも聞いてみた方が良いかもしれない)
彼女なら何か知っているかもしれないし、昨日は部活で行けないって言っていた。
俺らが飲み会から帰ってくる頃には、部活から戻ってきていたはずだ。
「昨日、酒飲んだのが効いたかなぁ・・・」
少しだけ頭痛がする・・・2日酔いにはなっていないが、親譲りの酒強さと言ったら良いだろうか。
頭を抱えながら溜息をついていたその時、CCMの着信音が鳴った。
「・・・ん?」
眠そうに枕元に置いてあるCCMを取り出し、テレビ電話の通話ボタンを押した。
画面に映し出されたのは・・・幼馴染のハルだった。
「おはよ、バン! 今、家の前にいるけど・・・上がらせてもらって良い?」
「あぁ、おはよう・・・うん、良いよ。今から玄関に行くから待ってろ」
眠そうに立ち上がり、部屋を出た。
階段を降り、ゆっくり玄関のドアを開けた。
「おはよー!」
ハルが笑いながら、手を上げる。
彼女の姿を見て溜息をつく。
「おまえなぁ・・・こんな朝早くから来なくたって良いじゃないか」
「昨日、バンのお母さんに言われたのよ」
・・・母さんに言われた?
いったい、何を言われたんだろう?
「母さんに何を言われたんだ?」
「うん。バンの朝ごはん作ってやってって・・・」
「なんだ、俺の朝飯?」
なんだ、そんなことか・・・母さんったら、俺のことをバカにしてるじゃないか。
今まで料理ができないって思い込んでたくせに・・・俺も料理はできるから良いんだけどね。
そういえば、ハルの料理食べてなかったな。
「ハル・・・おまえの料理を食べるの久しぶりかもな」
「マジ?」
「あぁ・・・中に入れよ」
「うん、お邪魔します!!」
彼女を促し、家の中に入らせた。
居間に通して、ハルに朝飯を作ってもらうことにした。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.163 )
- 日時: 2012/09/03 08:16
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
居間で椅子に座りながら、眠い目を擦って朝飯ができるまで待っていた。
朝飯はご飯とスクランブルエッグだ。
「はい、できたよ」
ハルがスクランブルエッグを乗せた皿とご飯を乗せたお茶碗を持ってきた。
その2つがテーブルに置かれたのと同時に挨拶した。
「いただきます・・・」
ふわぁーと欠伸しながらうとうとしつつ、ゆっくり食べる。
そんな俺の様子を見たハルは苦笑しながら溜息をつく。
「まだ眠いの?」
「ぅん・・・」
モグモグ食べながら言う俺を見て思わず苦笑した。
ハル、そこまで苦笑しなくて良いのになぁ・・・っていうか、このスクランブルエッグおいしいな!
「おいしい・・・」
「でしょ? だてに料理してないからね」
ハルは笑いながら、ご飯を食べる。
確かに料理の上手さには舌を巻かれてしまう。
「そっかぁ・・・」
朝飯をゆっくり食べながら、ハルと楽しく話せた。
食べ終えた後、洗面所で顔を洗ったり、歯磨きしたりして用意を整えた。
大学で授業に出すレポートもあって、その準備もちゃんとしていたのだ。
「バン、学校に行く用意できた?」
「あぁ・・・そろそろ行こうか」
眠そうに目を擦りつつ、玄関のドアの鍵を閉めた。
ハルと一緒にトキオ大学へ向かった。
大学に着いた途端、1限の授業がもうすぐ始まることに気付いた。
ハルに促され、講義室に入った俺は一番後ろの席に着く。
「バン、眠いなら寝たら?」
「ふわぁー・・・うん、そうする。始まったら起こしといてくれないか?」
「うん、分かった。1限が始まったら起こすね」
机に突っ伏したのと同時に睡魔が迫ってきたので、目を閉じた。
深い眠りに落ちた瞬間、転寝してしまいそうになるほど爆睡した。
数分後、ハルが俺の肩を優しく叩いて起こしてくれた。
「バン、先生が来たよ」
「んぅ・・・」
眠そうに身じろぎながら、ゆっくり顔を上げる。
ふと、教壇に教授が立っていることに気付いた俺は眠そうに欠伸する。
「ふぁ・・・」
「バン、授業のレポートできた?」
ハルが授業に出す課題レポートを机に置いて呟く。
俺も飲み会に行く前、ちゃんとやってきたから大丈夫だ。
「うん、飲み会に行く前にやってきたから大丈夫だぜ」
バッグから課題レポートの入ったファイルを取り出し、机に置いた。
何とか仕上げたものの、しっかり課題をこなさなきゃならないことには驚いた。
大学進学してから約2年が経つのか・・・そういや、立向居も教育学部のはずだったな。
「バン、おはよう」
隣の席から聞き覚えのある声がしたので、振り返ると直紀だった。
直紀もギリギリでここに着いたのだろうか。
「直紀、おはよっ!」
「うん、ハルもね! バン・・・今も眠いのかい?」
直紀は苦笑しつつ、バッグから課題レポートを取り出して机に置く。
結構、そのことを言われるのが嫌なんだけど・・・まぁ、そこはしょうがない。
「うん、ちょっとな・・・ノートテイカーの人は?」
「もうすぐ来るはずなんだけど・・・あっ、来た!」
ノートテイカーは立向居だった。
暇な時に直紀とコミュニケーションを取りたいという理由で自らノートテイカーになったという。
「立向居も結構、気合が入ってんな」
「そうか? 俺は直紀のために役立ちたいと思えば、何でもできるんだよ」
手書きで通訳しながらサポートするという役割を担っている。
直紀に頼み込んだ方がやりやすいかな・・・と思いながら問いかける。
「俺が途中で寝てたら・・・そのノートテイクの紙を見せてくれない?」
「良いけど・・・先生の言ってること分かるの?」
直紀に指摘され、思わず苦笑しながら頷く。
何とかなりそうだから大丈夫だろう。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.164 )
- 日時: 2012/09/03 08:47
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
2時間目を終えた頃には昼休みになっていた。
まだ爆睡していた俺は気持ち良さそうに寝ていた。
「バン、起きてよ」
ハルに強く揺すられ、徐々に意識が覚醒したのと同時に起き上がる。
周りを見回すと・・・ガラーンとしていて、いつの間にか知らない間に終わっていたようだ。
「・・・んが・・・?」
眠そうに顔を上げ、隣の席に座っているハルを見つめる。
彼女は呆れながら、俺の頬を軽く叩いた。
「バン、いつまで寝てんのよ。2限の授業はもう終わったよ」
ハルに促され、CCMを取り出して画面に映っている時計を見る。
気付けば、12時30分になっていた・・・そっか、昼になってたんだ。
「・・・昼か・・・?」
眠そうに呟きながら問いかける。
彼女は苦笑して頷いた。
「何度も起こしたんだけど、なかなか起きなくてさ」
「俺、そんなに爆睡してた?」
「うん、かなり寝てたよ」
やっぱり起きなかったのか・・・どうりで爆睡しちまったな。
ハルに申し訳ないことをしたなと言いつつ、1限の課題レポートはもう出したから良いかということで食堂に向かうことにした。
「食堂に行こうか」
「うん、大丈夫?」
「何が?」
眠そうに立ち上がり、机の下にあったショルダーバックをしょって講義室の階段を降りながら言う。
ハルが俺の頬を人差し指でゆっくり突きながら話してくれた。
「この前みたいにドアにぶつからないようにしなさいよ」
「俺だって寝惚けてるわけじゃないんだよ?」
そう言いながら歩いていたその時、ドアに手をかけようとしたのと同時に顔をぶつけた。
「いでっ!」
寝惚けながら歩いていたせいでまた講義室のドアにぶつけるなんて・・・俺は情けないことに顔を覆いながら溜息をつく。
そんな俺を見た彼女は呆れながら、腰に手を当てて言った。
「またぶつかっちゃうなんて・・・バン、しっかりしなさいよ!」
ハルに背中を叩かれ、一緒に講義室のドアを開けて出た。
結局、食堂で昼飯を食べることになった。
「何を食べようか?」
「そうだなぁ・・・俺は牛丼にするよ」
「私も同じで良いや」
ハルと一緒に牛丼を注文し、席が開いているテーブルに着いて座る。
牛丼を食べながら、彼女と話す。
「ハル、おまえに聞きたいことがあるんだけど・・・大丈夫か?」
「うん? 別に良いけど・・・」
ハルは怪訝そうに首を傾げながら、俺を見る。
ちょ・・・そんな目で見つめられても困るじゃないか。
そう思いながら溜息をつき、昨日のことを聞き出す。
「昨日、俺の家の前で何か騒がしいことはなかったか?」
「うーん・・・騒がしいって言えば、何か騒いでたかなぁ・・・」
ハルは腕を組みながら、思わず首を傾げる。
やっぱり、ハルも気付いていないのか。
「そっかぁ・・・何時頃に聞いたか覚えてる?」
「確か、夜の8時頃か9時頃だったはず・・・っていうか、何でそんなこと聞くの?」
ハルに問い詰められ、なんて答えたら良いのか分からずにいた。
彼女のことだから鋭い洞察力を発揮する可能性が高い。
「いや、質問しただけだから気にすんなよ」
「・・・? それなら良いんだけどさ」
ハルは首を傾げていたが、すぐに納得してくれた。
それよりも気になるのは謎の組織から出された暗号・・・その謎を解き明かさなきゃいけないのだ。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.165 )
- 日時: 2012/09/03 10:07
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
だが、暗号の謎を解くことができるのか?
手掛かりを掴むにも、なかなか聞く時間が取れそうにない。
目の前にハルがいるのは良いとして、問題はアキババラのどこかにある廃工場を探さなければならない。
「うーん・・・廃工場か」
そう言いながら呟いた瞬間、彼女を見つめる。
廃工場の場所さえ掴めば、楽なんだけど・・・どうやって掴んだら良いのか分からない。
頭を抱えながら、顔をしかめた俺はメモ帳を取り出す。
「・・・・・・」
「バン?」
ハルの呼びかけに気付き、すぐに応答する。
「なんだ?」
「メモ帳を取り出して、急にどうしたの?」
「あー・・・うん、ちょっとな。気にしないで良いよ」
答えるのが面倒だったので、彼女に言うのはどうかと思った。
手掛かりを掴まなければならないことに変わりはない。
(ヒロやコウまでもがグレイト団に攫われた可能性があるなら・・・健太たちと一緒にいるかもしれない)
そう考えれば、グレイト団という謎の組織が事件の鍵を握っている。
もし、そうだとしたら・・・グレイト団という謎の組織を作ったのは誰なのか気になる。
それに電話で聞いた男の声・・・その特徴を考えると直紀に似た大柄な男だろうか。
(もしかして、ヒロたちも事件に巻き込まれた可能性が高いだろうな)
ヒロたちも何か事件に巻き込まれた可能性があると見ている。
しかし、有力な手掛かりをつかめないでいるのは確かだ。
「バン、さっきから何を考え込んでんのよ?」
「あっ・・・いや、別に何でもない」
余計に考えたら、ハルと一緒に居る時間を失ってしまいそうで怖い。
彼女は俺を見て思わず首を傾げる。
「さっきから様子がおかしいよ?」
「そ、そうか?」
ハルに指摘された瞬間、健太と直太のことを思うあまり、謎解きに熱中したようだ。
まぁ、そこまで熱中するのは良いけれども・・・今は3限から始まる授業に専念した方が良いだろう。
「牛丼も食べ終えたし、そろそろ片付けちまおうぜ」
「うん、そうだね!」
ハルは満足そうに頷き、食堂の返却カウンターに牛丼を乗せた皿を戻しに行った。
同時に片づけを終えた瞬間、3限の講義室に行くことにした。
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