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【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想 ☆番外編☆
日時: 2012/10/09 21:02
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

ダンボール戦機Wでお馴染みのレッドです!
第1作、第2作に続き、新たな小説を書くことになりました。

第3作のタイトルは・・・【バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)】!
ダンボール戦機Wでお馴染みの山野バン、大空ヒロを中心としたオリジナルストーリーになります。

この小説はバン、ヒロたちが大学生になった時の物語になる予定ですので、オリキャラも登場させるぞ!
ワンピースでお馴染みのゴトリック&フォークスの凸凹コンビも登場!

バンの実弟となる山野健太、山野直太(なおた)の兄弟が初登場!
なお、健太は中学2年生、直太は小学3年生の設定となります。
また、バンたちは大学2年生、ヒロたちは大学1年生となります。

大長編小説になりそうです・・・もしかしたら、第40章まで行くかもしれませんので、ご了承ください。

【本編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第8章:廃墟ホテル探検編
第9章〜第15章:謎かけ編
第16章〜第40章:謎解き編

本編は第40章で完結しました。
今までありがとうございました!

【番外編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第10章:
第15章〜   :

10月3日から番外編スタート!!
ストーリー進行具合により変更になる場合があります。
読者の皆様、ご了承ください。

【短編:バンハル編】

第1編:大学生になってから変わったこと >>601 >>602 >>604 >>609 >>610
第2編:バンに対する恋心とは? >>617 >>619 >>621 >>633 >>637
第3編:幼馴染としての距離 >>681 >>683 >>688 >>697 >>704 >>707
第4編:成人式 >>977 >>982 >>988 >>995

この物語は事件が起きる前のエピソードというか、バンハルに纏わるエピソードを描いてみました♪

【短編:バンヒロ編】

第1編:大学進学した後の思い出 >>651 >>652 >>653 >>654 >>655

前から描いてみたいと思っていたバンヒロ編です。
先輩×後輩によるオリジナルストーリーを描きながら、息のあったコンビネーションを繰り広げます。
バンヒロの活躍に注目してください!!

【短編:バンケン編】

第1編:兄という存在とは何か? >>816 >>819 >>824 >>826 >>828 >>829 >>832


バンの弟・山野健太との共演を果たしました。
バンと言う兄の存在が自分に何をもたらしてくれるのかというところを描いてみたくて、こんなタイトルになりました(笑)
バンケンによる短編オリジナルストーリーを楽しんでください!!


【短編:バンナオ編】

第1編:蘇る恐怖によるトラウマとは? >>835 >>836 >>837


バンの弟・山野直太との共演を果たしました。
直太から見て、どのように捉えていくのかというような感じで、バンを捉えるのか。
直太とバンの兄弟による絆と友情を深めていけたらと思い、この短編を描くことになりました。

ストーリーの進行具合により変更になる場合があります。ご了承ください。
これからも応援よろしくお願いします!

【原作:完結している作品】

第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊

本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!

第2作:バン×ヒロと過去の追憶

前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。

ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。

【お客様】

聖:この小説に初コメしてくれた人。前作【黒影の亡霊】の番外編で出会った友達。ダン戦が大好きで気が合い、一番の友達。イナイレの小説を書いてるけど、桃香ちゃんが可愛い!!

姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!

優騎那:イナイレ、ワンピースの小説を書いてる人です! 私の友達で仲良くさせてもらってるぜ!!
ゴトリック&フォークスの凸凹コンビ、オリビア&シュリの姉妹コンビをオリキャラとして出させてもらってるぜ!!!

未熟な探偵シャーリー:友達ですが、仲良くしていただいています。名探偵コナンの小説を描いている人だけど、文章力がなかなかありそうで凄く上手い! アイリちゃん可愛いぜ♪

シエル:この小説に初めて来た人。友達ですが、仲良くさせていただいています。ポケモン小説を描いておりますぜ♪ レイちゃん、可愛いぜ!

凛々:凛と呼ばせてもらってるぜ・・・この子はイナイレの小説を書いておりまする! 亜夢たん可愛いぜ!♪

茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、サトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ!

赤獅子エンザ:この人もダン戦の小説を描いてますぜ♪ しかもヒロとアスカが悪役になるっていう話・・・何かストーリーが気になるぜ!

伊莉寿:姫佳の小説で知り合って仲良くなった人。友達だけど、ダン戦好きで気が合って話しやすい! この人もイナイレの小説を描いてますぜ♪ 美咲ちゃん、可愛いぜ!!

黒:初めて、この小説にコメしてくれた人です。サリーさんの小説で知り合いましたが、今はシリアス・ダークで小説を書いてるぜ!! 文章が上手いと言ってくれたのでありがたいです♪

霜歌:3年前にここで知り合って仲良くなった友達。以前、レイトンの小説を描いていた時にコメしてくれた人です。2年ぶりに戻ってきたぜ! 今は二次(映像)でポケモン小説の短編集を描いているぞ!! 

yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪

シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君、カッコイイ!!

風風:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、仲良くさせていただいてます。
イナイレの小説を描いておりますぜ♪

碧:リク依頼・相談掲示板で知り合った人。この小説に初コメをくれました。コメライで小説描いてますぜ♪ 私の小説を読んで凄いとか言ってくれたので、本当にありがたいです!

タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪


【本編:キャラクター原案】

ゴトリック&フォークスの登場人物設定 >>34
優騎那が出してくれたオリキャラです。
前作と異なっている部分がいくつかあるので、それを参考にして見てください。
私自身、2人を上手く描けるかどうか分かりませんが・・・頑張って描いていくつもりです。

登場予定:最終回の第40章で登場しました。
そこで再会するシーンを中心に描かれる予定です。
バンたちがどのように再会していくのか・・・そこに注目してください!!

本編の登場人物設定 >>45
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太の登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。

イナイレの登場人物設定 >>134
立向居勇気と月島楓の幼馴染コンビが参戦決定!
2人がどのようにして演じるのかというところにも注目してください!
今後は2人にも活躍させる予定ですので、これからも応援よろしくお願いします!!

姫佳のオリキャラ:輝姫&ティアラ >>238
白炎輝姫&ティアラ・クルーガーの従姉妹コンビの登場人物設定です。
前作の【過去の追憶】では番外編で登場いたしましたが、今作は本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪

登場予定:第25章で登場しました!
輝姫&ティアラの活躍に期待してください!!

春風エンカの登場人物設定 >>427
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、エンカがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。

登場予定:第26章に登場しました!
レイとの絶妙なコンビネーションに注目してください。
ポケモン小説に出演しているということで、Wの主人公コンビに引けを取らない役割をを演じていただくことになりました。

レイの登場人物設定 >>436
シエルが出してくれたオリキャラです。こちらもバンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
急遽、エンカと一緒に出演させることに決めました。
私なりに頑張って仕上げていくので、レイの活躍をお楽しみに!!

登場予定:第26章に登場しました!
エンカとの絶妙なコンビネーションを演じさせていただくことにより起用を決定しました。
ポケモン小説で互いに出演しているということもあり、Wの主人公に引けをとらないほどの役割を演じてほしいと思っています。

飛雲 白花&星空 輝の登場人物設定 >>656
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいということもあり、エンカたちの後を追うという感じで出してほしいという要望を承りました。

ポケモン小説でお馴染みの2人によるコンビネーションに期待してもらえれば嬉しいです。
エンカたちの親友or幼馴染ということで出演させていただきます。
登場予定:第37章に登場しました!!



【番外編:キャラクター原案】

タイトル:Regain lost past memory!(失われた過去の記憶を取り戻せ!)

青峰太陽の登場人物設定 >>228
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽君を登場させる予定はまだ未定です。

キョウヘイの登場人物設定 >>453
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では番外編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください!!

優騎那のオリキャラ >>615
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、番外編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしましたので活躍に期待してくれたら嬉しいです!!

ヒュウ&メイの登場人物設定 >>671
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!!

番外編の登場人物設定 >>883
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。

無類シント&星目テツヤ&武闘フジの登場人物設定 >>931
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
登場予定はまだ未定ですが、ストーリーの進行具合により判断します。

シントたち専用LBXの登場人物設定 >>934
プロキオン・ボルケイア・レヴィアタンというオリジナルのLBXについて載っています。
バンたちとのLBXバトルを実現させる予定ですが、現段階では、いつ登場するか決まっていません。
登場予定はストーリー進行具合により判断します。

本編は第40章で完結しました。
10月3日より番外編の連載スタート!!
これからもよろしくお願いします!!

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Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.832 )
日時: 2012/10/01 22:07
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

短編1の続き(健太視点)

2時間後、徐々に意識が戻った頃には夜になっていた。

「うっ、うーん?」

ぼんやりとした視界に天井が映る。
家の中にいるのだと気付いて、ゆっくり起こす。
周りを見回すと、バン兄さんがいた。

「おっ、やっと目覚めたようだな」

俺に気付いて立ち上がり、ソファベットの前に座り込んだ。
その様子を見る限り、ケンカしたことを知っているらしい。

「あ、兄貴・・・・・・」
「まったく、なかなか帰ってこないから心配したんだぞォ?」

缶ビールを持ったまま、溜息をついていう兄を見て驚く。
もしかして、俺を迎えに行ったということか?

「もしかして、迎えに行ったの?」
「ああ、カズに言われてきたんだ。そしたら、おまえがベンチで寝てるからさ」

苦笑しながら、背負って歩くの大変だったと語ってくれた。
どうやら、心配かけてしまったと思いながら申し訳ないことしたと思って落ち込んだ。

「ごめん・・・」
「いきなり謝ることないって・・・・・・俺は別に気にしてないから」
「あの、ケンカした原因は聞かないの?」

ビクビク怯えながら、バン兄さんを見て尋ねる。
缶ビールを煽りながら飲み干したのと同時に見つめた。

「ああ、俺のことで揉めたんだろ?」
「何で・・・それを--------------------」

知っているのかと言いかけた瞬間、拳骨が炸裂した。
あまりの痛さに顔を顰めて、思わず泣きそうになった。

「そんなことで揉めるなんてダメじゃないかぁー」
「だって、兄貴をバカにしたんだもん」

それが許せなくて、キレたというのは間違いなかった。
兄がいないと寂しいのを感じたくなかったからだろうか。

「俺のことをバカにした?」
「うん・・・・・・酒浸りだって言われて、カッとなった」

そんなことでケンカに至ったというのか。
バン兄さんは黙りこくったまま、酒を煽った。

「なんだ、そんなことでケンカしちまったのか?」
「うん・・・・・・」
「ケンカは良くないってこと分かってるんならさぁ、気にしない方が良いんじゃないか?」

バン兄さんは苦笑しながら、俺の頭を撫でた。
兄は優しいから、結構大好きな人なんだ。

「兄貴・・・」
「んー?」

缶ビールが空になったのを確認して、ゴミ箱に投げ捨てた。
何か言いたいのか分からないし、どうしたら良いんだろうか。
そんな俺を見て、バン兄さんは優しく問いかけた。

「どうした、健太?」
「兄貴はさ、俺のことをどう思ってるの?」

バンなりに何か捉えたことが気になった。
それでも、どう思っているのか知りたいと思ったからだ。

「そうだな、健太はケンカっ早いところがあるなって思うよ」
「えーやっぱり、そうかなぁ・・・・・・」
「うん。でも、俺の大切な家族の一員だし、弟だと思ってる」

バン兄さんはソファベットに寝転がる。
酔いが回ってきたのか、眠そうな目で俺を見る。
そんな目で見なくても良いのに・・・と思いながら、目を反らしてしまう。

「なあ、健太」
「・・・何?」

隣に寝転がるバン兄さんを見て呟きながら聞き返す。
バン兄さんは俺を見て溜息をついた後、すぐに話しかけた。

「おまえは1人ぼっちなんかじゃない・・・おまえがいつも孤独に苛まれていたのは分かってんだよ」

俺が孤独に苛まれていた?
そんなことになってたなんて気付かなかった。
確かに1人ぼっちであることの寂しさを感じていたからかもしれない。

「黙りこくってなんかいないで、辛いことや苦しいことがあれば、俺に何でも話してくれればいい」

バン兄さんは俺の様子を見て気遣いながら見守ってくれる。
何でも話したいのは山々なんだけど、俺の悩みを聞いてくれる人なんかいないと思っていたからだ。

「でも、俺の悩みを聞いてくれる人なんかいないし・・・」
「なーに言ってんだよ、ここにいるだろォ?」

ハッと我に振り返りながら、兄を見つめる。
バン兄さんは俺を抱きしめながら、励ましてくれた。

「俺のことを信じるか信じないかはおまえ次第だ。それだけは分かってほしいんだ」

このとき、兄のことを信じるしかないと思った。
悩みを聞いてくれるのは、長兄のバンしか居ない。
孤独に苛まれながら生きてきた俺の気持ちを察していたのだろう。

「兄貴・・・」
「俺は悩みを持ったままじゃ明かせないと思うんだ」
「うん・・・」
「だから、悩みがあるときは遠慮なく話してくれよな」

背中をポンポン叩きながら励ましてくれる兄の存在が心強かった。
バンにできるだけ悩みを話すことを決意し、少しずつ明かした。
友達のこととか相談しながら話していくうちに眠気が迫ってきた。

「眠い・・・・・」
「うん、疲れたなら寝ていいよ。俺も寝るから」

バンが言ったのと同時に目を閉じる。
徐々に深い眠りに引きずり込まれていく。
だんだん、夢の中に入っていくようになった。
今宵もいい夢が見られますように-----------------------

The End------------------------------

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.833 )
日時: 2012/10/01 22:36
名前: 姫佳 ◆MWOkRuxz12 (ID: uj1WcIuh)
参照: 明日、いよいよ中間テストの発表が…(泣)

健太君が無事で本当に良かった〜!!
バンもこういう時はいいお兄さんだよね!!ただ、健太君達の為にもお酒はもう少し控えた方がいいかと…^^;

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.834 )
日時: 2012/10/01 22:46
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

姫佳
健太が無事でよかった!!
確かにこういうときは頼りになる人だね!!
バンさん、もう少し控えてほしいなと思ってます。

さて、本編でLBXバトルの展開を見せちゃいますか!!
それでは、第40章の続きスタート!!

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.835 )
日時: 2012/10/02 12:09
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

あ、本編はもう少しお待ちください。
あと1つ描きたいものができちゃったので、短編を描かせていただきます!!

短編1:バンナオ(ナオ:直太)編
タイトル:蘇る恐怖によるトラウマとは?(直太視点)

真っ暗闇の中を彷徨う分身・・・・・・直太という少年。
その暗闇を歩きながら彷徨う場所は不気味で恐怖を感じさせる。
暗いところを歩き続ける少年は怯えながら見つめるしかなかった。

「うぅ・・・・・・」

ビクビク怯えながら歩き続ける姿。
それを感じさせないかのように、背後から何かが迫ろうとしている。

「だ、誰・・・・・・?」

その手がスウッと直太の手を握り、逃げ出さないように確保しようとする。
握られた手の強さがあまりにも強烈だったため、反抗しようと思っても抜け出すことすらできない。

「痛い、やめてよ!!」

誰かが自分を殴りつけようとしているような感じがする。
そんなことは構わずに追いかけ続ける悪魔の手。

「うわぁぁぁぁ------------------------!!」

あまりの怖さに怯えて逃げ出していった。
いきなり、目の前が真っ暗になった。




意識が戻ると、ぼんやりとした視界に天井が映った。
隣で寝ている長兄のバンの腕の中にいることに気付いた。

(なんだ、夢か・・・・・・)

目の前に映ったのは、穏やかな寝息を立てているバンの寝顔。
そんな兄を見ていて、なぜか不安が和らいでいったのを思い出す。
何だろう、トラウマが蘇ってきそうでならなかった。

「兄ちゃん・・・・・・」

兄の存在が心強かったこともあり、悩みがある時とかは話を聞いてくれる。
そんな兄の存在が心の支えになっていた・・・・・・僕らが虐待を受けたことは警察から聞いて知ったという。
それでも、自分のことを誰よりも大切にしてくれた。

(眠れない・・・・・・)

バンの腕から離れて、ベッドから降りる。
何か悪夢を見てしまったせいで恐怖に囚われてしまっているのだろう。
ベッドの前で佇みながら座り込んだ瞬間、なぜか泣きそうになるのを堪えた。

「うっ・・・・・・」

よみがえる辛い過去の記憶・・・・・・あまりにも壮絶なものだった。
里親に虐待され続けてきた僕と健太は孤独であることの辛さを感じていた。
それでも、救いの手を差し伸べてくれたのは・・・・・・長兄の山野バンだった。
バンと接していくことで、少しずつ心の傷が癒えていった。

(魘されたのは何年ぶりだろう・・・・・・)

あまりにも怖すぎて眠れないくらいだった。
兄の寝息を聞きながら、何度も眠れないことを自覚していたのだろう。
その時に見た夢があまりにも嫌な感じだったので、小学生がよく見る悪夢ではないのか。

「------------直太?」

ベッドの方から眠そうな声が聞こえた。
振り返ると、兄の山野バンが欠伸をしながら起きたところだった。

「ごめん・・・・・・起こしちゃったかな?」
「いや、そんなことないさ。俺は別に大丈夫だからな」

ふわぁーと欠伸しながら、寝返りを打つ。
僕の方に向けて、眠そうな目で見つめる兄の眼差し。
仰向けに横たわったまま、ベットの前に座り込んでいる僕の頭を撫でた。

「直太、怖い夢でも見たのか?」
「うん・・・・・・」

撫でられる感触に心地良いのか、兄の方に振り向いた。
この際、夢を見てしまうことが嫌だったんだと思いながら気付いた。
バンは眠そうに上半身を起こし、無言で僕の隣に座り込んだ。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ) ( No.836 )
日時: 2012/10/02 14:28
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

そんな僕の様子を見て心配そうに覗く。

「さっきから魘されてたぞ。大丈夫か?」
「ううん、大丈夫じゃない」

ブルブル震えながら怯える。
やっぱり過去の記憶を拭うことができないでいるのか。
そうだとしても、児童養護施設で暮らした時のことを思い出してしまう。

「何か悩み事があるなら話せよ」
「ううん、何でもない・・・・・・」

後ろめたさに戸惑うこともあるので、虐待を受けた時の記憶が蘇ってしまうことが多い。
幼い頃に悪夢をよく見たことを思い出してしまいそうで恐怖を感じてしまった。

「何でもないって言うほどじゃないだろ?」
「うっ・・・・・・」

バン兄さんはこういうときに勘が働いているので、僕の話を聞いてくれることが多い。
そんな兄の姿を見て、頼もしく思えたのは気のせいか。

(いや、別に何も言うことはないんじゃないか)

言おうとしても、なかなか言えないことが多かった僕。
そんな僕の気持ちを分かろうとしなかった両親に対しては憎しみを抱くしかなかったのだ。

「でも、黙りこくったままじゃ言えないんだろ?」
「兄ちゃん・・・・・・」

バン兄ちゃんは酒を飲んで帰ってくることが多いけど、今日は予定がなかったらしくて飲まなかった。
そんな兄が飲まないときの姿を見ている方が落ち着く。

「まあ言えないこともないだろうけど、あまり無理すんな」
「うん・・・・・・」
「言えるときが来たらで良いし、無理することはないと思うぜ」

苦笑しながら、頭を撫でてくれる兄の姿を見ていて尊敬するところがたくさんあった。
トラウマを克服させるには、家族とのコミュニケーションを深めていくことで上手く解消できたらいいと思う。
そうすれば、悪夢を見なくなるかもしれないんじゃないか。

「そうだね・・・・・・」
「深夜に起きたら、眠れなくなっちまうだろ?」
「うん・・・・・・」

僕を抱えながら、優しく抱きしめる兄。
その身体から温かみが迫ろうとしていて、うとうとしそうになる。
その温かさに染みてきたのか、兄の腕の中で深い眠りに落ちた。




翌日、小学校に登校してきた僕は同級生で親友の大沢健太と間宮幹彦の2人と仲良く話しながら、教室に入る。

「おはよー」
「おはよう、直太くん!」

クラスの一部が僕たちの存在に気付いて挨拶してくれた。
心地よい雰囲気を醸し出しているクラスなので、結構仲が良い。
健太や幹彦の2人とは気が合って話せるくらい、仲良くなっていた。

「直太、何か悩み事があんのか?」
「いや、何でもないよ」

そう言いながら応えた僕は健太君とふざけ合いながらじゃれ合った。
健太を見ていると、結構仲良くしてくれている友達の1人でありたいと思っていた。

「そういえば、児童養護施設にいたんだよね?」
「うん、バン兄ちゃんの家に来るまではね」

児童養護施設では、年上の人もいて仲良くしてもらった。
それでも、心の傷が癒えることはなかった・・・・・・年下の子たちと一緒に仲良く遊んだりもしていたので、コミュニケーションには自信があったことを覚えている。

「この前、知らないお兄ちゃんに声をかけられた」
「は? どういうことだ?」

健太が言うには、数日前に学校の帰りで会ったらしい。
その時に直太という少年を探しているんだけど、知らないかって聞かれたという。

「それで、健太君はなんて話したの?」
「知ってるけど、何か伝えたいことはありますかって聞いたら----------」

ズボンのポケットから取り出したのは、1枚の封筒。
その封筒の中に手紙が入っているようだ。

「これを僕に渡してほしいって?」
「うん、なんて書いてあるかは知らないけどさ」
「あ、そう・・・・・・」

封筒を開け、手紙を取り出した。

【直太、久しぶりだな。学校が終わったら、ミソラタウン駅前に来れるか?】

見覚えのある文章を見て、誰なのか分かった。
児童養護施設に居た中学生だろう。

「僕、学校が終わったら帰るね」
「えっ、ああ・・・・・・」

健太は戸惑いながら、僕を見て驚く。
このとき、何かが起きようとしていることは間違いないと感づいた。




放課後、待ち合わせ場所に来ていた僕は手紙の差出人を見た。
封筒の裏を見る限り、何も記されていない。

(これは何かありそうだな)

でも、バン兄ちゃんたちに心配かけたらどうなるか分かったものではない。
過去の記憶と決別するしかないから、同級生に僕の思いを伝えるしかなかった。
その時、背後から聞きなれた声が聞こえた。

「待たせたな」

振り返ると、体格がガッチリしている少年がいた。
健太と同じ年くらいだろうか、見覚えがあるような気がした。

「もしかして-------------------------」
「ああ、灰崎周吾だ」

灰崎は健太の親友で同級生だった仲間だが、不良少年として有名だった。
彼に何度か殴られたことを思い出してしまい、その時の記憶が蘇ってきそうだ。
それでも、僕の思いを伝えなきゃいけない。

「周吾兄ちゃん、僕を殴るの止めてよ」
「うるせえ、健太がいないときなら良いじゃんかよ」
「ダメだよ、周吾兄ちゃん!! 僕がどんなに辛い思いしたか分かってるの?」

そう、忌わしき過去の記憶に入っているのは------------------------
灰崎に何度か暴力を受けたことによるものが多かった。
それでも、生き抜きながら耐え続けてきた・・・・・・しかし、心の傷は想像以上に計り知れない。

「周吾兄ちゃん、気がすまないっていうんなら・・・・・・」
「他を当たれってか? そうはいかねーよ」

ボキボキと腕を鳴らしながら、殴りかかる準備に入る。
周吾兄ちゃんとは何度もケンカしまくってやられたことがあった。
それでも前向きに立ち向かっていくしかなかったので、僕もファイティングポーズを構える。

(どうしよう、ここでケンカしたらまずいことになってしまう)

物思いに耽っていたその時、周吾兄ちゃんの首筋が浮いた。
ジタバタと暴れる周吾を見て、背後に居る人物に気付いた。

「直太に手を出すなよ」

バン兄ちゃんの幼馴染・船津直紀だった。
身長は196cmで周吾兄ちゃんには及ばない。

「中学生が小さい子をいじめていいわけじゃないぞ」
「ヒッ・・・・・・」
「なら、僕が代わりに相手してやるか?」

直紀は灰崎を地面に戻して立たせた後、キッと睨みつけた。
灰崎はビクビク怯えながら、怒りを表した直紀の存在に気付く。

「ヒィィッ!」

威嚇に怯えたのか、すぐに逃げ出していった。
直紀さんは腰に手を当てながら溜息をつく。

「まさか、灰崎の弟だったとはな」
「------------え?」

灰崎の弟だったって・・・・・・・どういうことだろう?
直紀は場所を変えて話すからと言って、トキオシア公園に連れて行ってくれた。


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