二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- *ココロコネクト*異常×日常
- 日時: 2012/11/19 00:13
- 名前: グリーンティー (ID: s2qZnqsK)
<<挨拶>>
初めまして。グリーンティーです。
ココロコネクトの二次小説を書いていこうと
思います。
更新遅くなるかもですが、
楽しんでいただけたらいいなと、思ってます。
それでは、応援よろしくお願いします。
—目次—
0 プロローグ >>01
第1章 >>02 第2章 >>03 終章 >>04
1 ヒトランダム編
一章 >>05-06 二章 >>07-08 三章 >>09-11
四章 >>12
- Re: *ココロコネクト*異常×日常 ( No.4 )
- 日時: 2012/10/15 22:07
- 名前: グリーンティー (ID: PCp3bZQ1)
—第3章—
*圭吾side*
その日の放課後。
さっそく、俺は
文化研究部と書いた入部届を職員室に提出してきた。
文研部の部室を目指して廊下を歩いているとき…
ふと、思った。
文研部って、八重樫のほかに…どんな奴がいるんだ??
いや…もしかしたら
八重樫1人だけで俺と二人っきりってことも…。
…まぁ、いいか。
どーせ、行けば分かることだしな。
なんて、いろいろと考えているうちに
文研部の部室の前まで来ていた。
そっと、ドアに手をかけて開ける。
ギィ…。
中には…
八重樫のほかに天然パーマの男子一名、
栗色のロングヘアーが特徴的な女子一名、
漆塗りのセミロングヘアーの女子一名と…
俺の隣りの席の女子・永瀬がいた。
どうやら、部員は五人だけだったみたいだ。
シン…と、静まりかえる部室。
五人全員が俺を見てる。
正直、視線がかなり痛いのだが。
その視線に耐えられず、俺は口を開いた。
「…えっと、文研部に入部した羽鳥圭吾です。
これから、…その、よろしく。」
軽い自己紹介をする。
一番初めに口を開いたのは、永瀬だった。
「待ってたぜぇー!!羽鳥っち!!!」
親指を立てて、元気な声で永瀬は言う。
は???待ってた、だと????
状況が分かっていない俺に
漆塗りのセミロングヘアーの女子が言う。
「太一が、お前が文研部に入るかも…って、言ってたからさ。
みんな、待ってたんだよ。これから、よろしくな。
アタシは稲葉姫子。ちなみにお前と同じ1年3組だ。」
稲葉が一通り言い終えると
今度は栗色ロングヘアーの女子が自己紹介を始めた。
「あたしは桐山唯。1年1組所属。よろしくね。」
ニコッと、はにかんだように
桐山は笑う。
そして、次に口を開いたのは
「おっまえ〜!!何、唯に見とれてんだよ!!!」
俺を指さして
天然パーマの男子が騒いでいた。
いやっ…違うし。
「別に見とれてなんかねーよ。」
「嘘だっ!!今、絶対にちょっと可愛いとか思ってたでしょ!!!
言っとくけど、唯はわたさねぇからな!!!!」
この人…。
なんか、すっげー誤解してるっぽいんだけど。
「ちょっと!!何、あんた勝手なこと言ってんのよ!!!
つーか、あんたも羽鳥くんに自己紹介しなさいよ!!!!」
桐山に言われ、天然パーマの人が自己紹介を始める。
「あっ…そうだった。
俺は青木義文。何回も言うが、唯に手を出すなよ。」
「出しませんから。」
この人…。
桐山のことが好きなのか…。
なんて、分かりやすい人なんだろう。
まぁ、見てる感じだと青木の片思いって感じだな。
可愛そうに。
いつか、うまくいくことを
心のそこで
そっと、応援していてあげよう。
「じゃあ、新入部員歓迎パ—ティでもするかっ。あっ、ここ座って羽鳥っち!!」
「えっ…歓迎なんて、そんなの悪いだろ。」
「いいからいいから。あの、稲葉んがOK出してくれたんだからさ。
ねっ??稲葉ん。」
「まぁ、今月の文研新聞はだいたい、終わってるからな。
それに、この部活の部長はアタシじゃなくて伊織だしな。」
「ほらねっ??」
永瀬は俺に笑いかける。
なんなんだ??この部活…。
「ほらっ、太一。突っ立ってないでお皿出して。稲葉んも。」
「おおっ、悪い。」
「ああ。」
——こうして、俺の…文研部での日常が始まった。
この時の俺…いや、文研部全員は何も知らなかった。
これから、異常現象に振り回される日々が…
始まるということに。
- Re: *ココロコネクト*異常×日常 ( No.5 )
- 日時: 2012/10/20 14:34
- 名前: グリーンティー (ID: PCp3bZQ1)
*一章*
—圭吾side—
俺が山星高校に転入してから一か月がたった。
だんだん、クラスの中でも話せる人が増えてきて…
何事もなく…まぁまぁな学校生活を送っている。
—と、思っていた。
その日の放課後までは。
◇ ◆ ◇ ◆
ガチャッ…。
「オッス…って、稲葉に八重樫に永瀬…お前ら、早いな。」
「おっ…良い所に来たな。圭吾。」
「うん。グッドタイミングだ。羽鳥っち。」
稲葉と永瀬がこちらに向かって嫌な笑みを浮かべている。
なんだ??よく分からないが、嫌な…予感がする。
「なっ…なんだよ…。」
八重樫に視線を移すと、八重樫もなんだか
困った顔をしてる。
なんなんだ??八重樫はいったい、2人に何を言われたのだ??
よく、分かっていない俺に永瀬と稲葉が話し出した。
「——と、言うことなんだけどさ…
羽鳥っちは私と稲葉んのどっちに
脱いでほしい??」
自分に突き付けられた難題に俺は頭を抱え込む。
この二人は…俺にどんな解答を求めているんだろう??
真剣に分からない。
「ちなみに、太一は両方脱げ…だ、そうだ。」
稲葉が付け足して言う。
そうか…八重樫は両方に脱いでほしいのか…。
隣りで八重樫がなんだか泣きそうな顔になっているのは…
面倒くさいから、つっこまない。
俺が頭を悩ませているときに…文研部の部室の扉が開いた。
扉に視線を移すと…どこか様子のおかしい桐山と青木がいた。
あまりにも顔色とかが悪いので、
俺はそれとなく、桐山と青木に聞く。
「どうしたんだよ??お前ら…なんか、様子がおかしくないか??」
永瀬と八重樫が横から
「あっ!!!羽鳥っち〜〜!!話を逸らしたねっ!!!」
「ずるいぞ!!俺はちゃんと答えたのに!!!」
…とか、言っているが
気にしない。
そんな俺たちのやり取りに構わず、青木と桐山はこそこそと何かを言い合っていた。
「こっ…これは…その…ちゃんと、みんなに…」
「えっ…本当に言うの??」
「だって…」
そんな、はっきりしない二人のやり取りに稲葉はいらいらしたのか…
「さっさと話せ。」
それだけ、言いきった。
二人は稲葉の迫力に負けて、意を決したように話す。
青木が大きく息を吸う。
「——実は…俺たち、昨日の夜…魂が入れ替わっていたんだ!!!」
そんな青木の想像もしなかった発言に
文研部の部室には静寂が訪れた。
- Re: *ココロコネクト*異常×日常 ( No.6 )
- 日時: 2012/10/21 13:46
- 名前: グリーンティー (ID: PCp3bZQ1)
——魂が入れ替わっていたんだ!!
そんな青木の言葉を聞いた俺たち四人は…
「えっ…」
「は??」
「へ??」
「あっはっはっ…は??」
…こんな反応だ。
そんな俺たちの反応を見て
青木はさらに付け足す。
「だからっ…俺と唯の魂が入れ替わってたんだよ!!
漫画みてーに…だっ!!??痛いよ!??稲葉っちゃん!!!」
ふざけたことを言う青木は稲葉によって
頭をはたかれた。まぁ、当然だと思う。
「フリの割にボケが面白くない。」
「そうだぞ、青木。ボケるならもっと、信じられるぐらいのレベルに
しないとな。」
「おお。分かってるじゃないか、羽鳥。」
「まぁな。」
「違うって!!二人とも!!!断じてボケじゃないって!!大真面目に
言ってるんだよ!俺は!!」
大真面目ねぇ…
どうにも、信じがたい話なんだが。
そこで、永瀬が発言する。
「じゃあさ…魂が入れ替わったのなら今の青木は唯ってことなんじゃないの??」
「確かにそうなるよな。でも、その割にはバカっぽい話し方はいつも通りだし…」
俺と永瀬でそんなことを言い合っていると…
青木がショックを受けたような顔で言う。
「だからっ…入れ替わってたで過去形なんだって!!それと
羽鳥の言葉が結構痛いんですけど!!!」
「嘘よ…」
そこで今まで黙っていた桐山が口を開いた。
体が震えているような気がする。…俺の気のせいかもしれないが。
「やっぱり、アレが現実とかありえない。あたしが青木で…青木があたしで…」
「おっ…おい…桐山??」
八重樫が心配そうに桐山に声をかけるが…返事がない。
「うん!!ない!!やっぱない!!!アレはただの悪夢よ!!!
ちょっとリアリテティ成分が多めの夢!!うん。絶対にそうだわ!!
青木!!アンタも早く目を覚ましなさい!!!」
「えっ!??いきなり、裏切られた!!??」
まぁ…この現実世界で人と人とが入れ替わる…なんて
起きるはずがないからな。
たぶん、偶然
同じ夢を二人が見た…とか、そういうことだろうな。
青木と桐山に視線を移すと
二人はまだ、言い合いをしていた。
「じゃあ…俺たちは夢の中で入れ替わって
お互いの部屋を見て物を動かしたら偶然、現実でも移動したって??」
「そんなもの…偶然と偶然が重なれば!!」
「だからそれはミラクルだよ。運命っつーか前世からの因縁っつーか…だからもうこのままつき合ったらいいじゃん。」
いや…なぜ、話の方向がそっちになるんだ??
さすが、青木だ…。
「もう!!なんであたしと青木なのよ!!嫌ぁーーー!!!」
「唯…」
涙目の青木に稲葉が言う。
「自業自得だ。」
俺も稲葉の言葉が正論と言わざるを得なかった。
◇ ◆ ◇ ◆
「ああっ!!」
「どうしたんだ??永瀬…」
急に叫んだ永瀬に八重樫が問いかける。
「教室に忘れ物した!!とってきてもいい??」
永瀬は稲葉にあどけない顔で聞く。
「この部活の部長はお前だろ。好きにしろ。」
「はぁい!!」
永瀬は元気よく部室を出て行った。
「稲葉も永瀬にはお手上げだな。」
「うるさい。」
「悪い悪い。」
稲葉をあまりからかうと怖いしな。
この辺にしておこう。
「お茶でも入れるよ。」
八重樫が席を立つ。
「ああ…俺も手つだ…」
俺が席を立ちあがろうとした時だった。
突然、視界が暗転した。
気持ち悪くて…立っていられ…な…
ガタンッ…!!!
「羽鳥!??…太一!!??」
俺と八重樫が倒れこんだ音だけが部室内には響いていた。
■ □ ■ □ ■ □
*太一side*
「ん…」
ふと目を覚ますと…俺はなぜか教室にいた。
どうしてだ??
俺は今まで…部室で稲葉たちと話していたはずなのに。
何気なく足元に視線を移す。
それを見て、俺はぎょっとする。
これ…女子用制服!??
「いったい…何が…起こって…」
声を発してみて気づく。
いつもより、高い…女の子の声だ。
「嘘…だろ…」
俺はこの時…自分に何が起きているのか…
全く理解できていなかった。
- Re: *ココロコネクト*異常×日常 ( No.7 )
- 日時: 2012/11/03 17:15
- 名前: グリーンティー (ID: s2qZnqsK)
*二章*
—圭吾side—
「いてて…何が起きたんだ…よ…」
体を起こして、何気なく横を見ると
なぜか俺がいた。
えっ??
どういうことだよ…これは。俺が二人!??
わけが分からないのだが…。
・・
「大丈夫か??太一。」
稲葉は…明らかに俺のことを見て…そう言っていた。
八重樫…だと??
稲葉は青木と違って変な冗談は言わない。
なんだよ…なんなんだよ。
おかしい。何かがおかしい。
いまいち、働いていない頭を使って考える。
俺は…八重樫になっているのか??
…と、いうか
入れかわってる…のか??
青木と桐山の話を思い出す。
さっきまで、ただの夢だとか言って…笑っていた話。
だが、万が一
二人の話が事実だとしたら…。
「羽鳥も…立てるか??」
「あれ??私、教室にいたはずなのに…なんで、部室に???」
えっ…??教室って…。それに私…。
まさか…俺の中に入っているのは…永瀬か!!???
そして、俺は八重樫の中に入っていて…
じゃあ、今教室にいる永瀬の中に入っているのは…
——まさか!!!
「悪いっ。俺も教室に忘れ物したから取りにいってくる!!なが…いや、羽鳥!!お前も来い。」
「えっ…ちょっ…太一!??」
強引に俺は俺の中にいる、永瀬を引っ張って
部室を出ていく。
そして…俺は一通りの自分の考えを
永瀬に打ち明けた。
永瀬は驚きながらも…
「…本当だったんだね。青木と唯の言ってたこと。」
…なんて、つぶやいていた。
□ ■ □ ■
「八重樫っ!!!って…藤島…??」
俺がドアを開けると
永瀬の中に入っている八重樫と藤島が接触していた。
つーか、何やってんだ??この二人。
俺には理解できん。
まぁ…いいや。
さっさと、八重樫を回収して
教室を出ていけば。
「藤島…悪いんだが、こいつに用があるならまた今度に。」
「駄目よっ!!今は大事なところなの!!!ちゃんと理由を言って連れて行きなさい!!」
「藤島っ…!!!離せっ!!」
藤島は永瀬に扮した八重樫の手を一向に離してくれない。
今は本当に非常事態だから困るんだが…どうすれば…
「これでもくらえっ!!」
そこで俺に扮した永瀬が藤島にくすぐり攻撃をする。
おっ。ナイスだ。永瀬。
藤島が離れてくれたので
俺は永瀬と八重樫を引っ張って、教室を出ていく。
教室の奥で取り残された藤島は、1人
ポカーンとしていた。
- Re: *ココロコネクト*異常×日常 ( No.8 )
- 日時: 2012/11/05 16:43
- 名前: グリーンティー (ID: s2qZnqsK)
「で??…今度はなんの冗談だ??」
部室に戻り、 俺たちは文研部のみんなに入れかわりのことを打ち明けた…のだが。
「いやぁ…なんか、魂ってゆーか…中身が入れ替わっちゃったみたいだね。わたしたち。」
俺に扮した永瀬があっはっは…と、笑いながら言う。
「あたし、羽鳥が笑ったところって初めて見た。」
「いつもこんな風に笑ってたらすげーモテそうだよな。」
「羽鳥はいつも無愛想な感じだからな。」
…などと、俺に扮した永瀬を見てそんな意見が聞こえてくる。
無愛想で悪かったな。
「んなこと、どうでもいいだろが!!!…〜ッ…」
稲葉がそう言って机を思いっきり、殴る。
今…
「今、絶対手…痛かっただろ。」
永瀬に扮した八重樫が冷静にツッコむ。
「くっ…後で覚えてろよ。たい…」
「稲葉ん。今、思いっきり永瀬伊織を見ながら太一って言おうとしたよね??」
「それはっ…お前らが変な演技をするから…。」
「考えてみろよ。俺とか太一がこんな器用に他人のモノマネなんかできるわけねぇだろ。」
「うーん…だが、しかし…」
「稲葉っ。信じられないかもしれないけど俺が太一でこっちの八重樫太一が羽鳥でこっちの羽鳥圭吾が永瀬なんだ。」
永瀬に扮した八重樫が真剣な顔で言う。
それを聞いた稲葉は桐山と青木の方に視線を移して聞く。
「唯と青木はどう思う??」
「うん。確かに、太一と伊織ちゃんと羽鳥は入れ替わってるね。」
「うう…認めるしかないわね。」
あれ??…さっきまで桐山はあんなに否定してたのにあっさりと認めるなんてちょっと意外だったな。稲葉も不思議に思ったのか桐山に聞いていた。
「なんだ??さっきはあれだけ否定してたのにか??」
「だって…やっぱりアレが夢とかおかしいもの。それに太一と羽鳥と伊織まで入れ替わっただなんて聞いたら…。」
「おい…お前ら、あっさりと認めすぎじゃないか??もうちょっと慌てるとかあるだろ。」
「いや〜…これがなってみると、
あっ…そうなんだ〜…って感じなんだってば。」
俺に扮した永瀬がそんなことを言う。
そんな永瀬の言い分を聞いて、俺も口を開く。
「まぁ…確かに実際に自分がなるとな…」
「いやいや…それ、全く理由になってないだろ。」
「えぇっ…八重樫はそう思わないのかよ。」
「いや…まぁ、二人の言ってることはなんとなく分かるけど。」
そんなやりとりをしていたら
稲葉が大きな声で言った。
「とにかくっ…お前らがふざけてるんじゃなくて本当に入れ替わっているのなら…確かめてもいいよな??」
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