二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 〜Intersectino〜《交差》−REBORN−
- 日時: 2010/07/28 17:20
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
夏休みの宿題に手をつけながらがんばりたいと思います!
って言うか宿題多すぎですよ先生!(涙目)
・一応キャラ名簿
沢田終夜 本主人公。沢田綱吉のコピー。裏社会の関係者。
沢田綱吉 本サブ主人公。性格は原作どおり。
六道骸 黒曜中学生徒会長。原作どおりの性格だが、沢田終夜の事を気にかけている。
雲雀恭弥 沢田終夜に何処か共感するところがある、沢田終夜の相談相手。
山本武 沢田終夜とは昔何処かであった事があるらしいが、沢田終夜は忘却している。
獄寺隼人 沢田終夜とは昔イタリアで会った事があるらしいが、こちらもすっかり忘却している。
・ルージュファミリー
ツナの暗殺計画を企てているマフィア。
中小ファミリーだが、毒物の扱いには手馴れている。
—俺達の心は、擦れ違う。
・目次
—第零章—
—第一章— 交差する二つの存在
—第二章— 疑惑と声と、
- Re: 〜Intersectino〜《交差》−REBORN− ( No.2 )
- 日時: 2010/07/27 17:26
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
—第零章—
空を見上げた。
何も無い世界。
自分が何故、生まれてきたかも忘れてしまった。
「沢田終夜!何処を見ている!」
「・・・」
「お、オイ、何処に行く!」
俺はそんな担任の声を無視して、歩き始めた。
静かな廊下は、静寂と言う言葉を与える。
廊下の窓の外を見ながら、俺は目を伏せて歩き続ける。
向かう場所は、屋上だった。
一番俺が好きな場所。
風が心地よく吹くその場所は——何故か、懐かしく感じるからだ。
- Re: 〜Intersectino〜《交差》−REBORN− ( No.3 )
- 日時: 2010/07/27 17:29
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
「ツナ、どうしたんだ?」
「———」
俺は部屋の窓の外を見上げた。
何も無い——青色の、空。
俺は目を細める。
「何でも無い」
「そうか」
だけどそんな事は只の戯言に過ぎなかった。
—ドクッ
何かが変わる気がした。
何かが変貌すると思った。
俺は、少しだけ鼓動を押さえ、誰かを待った。
- Re: 〜Intersectino〜《交差》−REBORN− ( No.4 )
- 日時: 2010/07/27 18:20
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
—第一章— 交差する二つの存在
「——馬鹿みたい!」
そんな女子の声が、虚しく空に響いた。
俺は口元の血をぬぐって、女子を見る。
怒りと憎悪、そして歪んだ感情。
俺は何も言わずに、声を聞く。
「アンタみたいな奴が何で生徒会長のそばに居るわけ!?」
「全く、迷惑よ」
醜い声で、言葉を発する女子生徒。
俺は、何も言わなかった。
目を閉じて、俺は声を出す。
「——それなら、心配しなくていい」
「ハァ?」
「何をやっているのですか、貴方達」
「せ、生徒会長・・・」
目の前に立ちはだかったのは、紫の髪色を持つ少年。
三年生の、六道骸。
たった数日でこの、黒曜中を支配した人間。
去っていく女子達を認識しながら、俺は生徒会長を見た。
「大丈夫ですか?」
手を差し伸べる生徒会長に、俺は自分で立ち上がった。
「——聞きましたよ。貴方は並中へ転校するようですね」
「——ソレがどうかしたのか」
「いいえ、只、さびしくなるなと思いまして」
そういって笑う彼に、俺は無視を決め込んだ。
只の道化師で戯言なアイツに、毒を吐くようにして。
俺は目を伏せた。
「——」
何も言わずに、俺は歩き始める。
空は澄み切っていた。
◆
「沢田!シャキッとしろシャキッと!」
「はぁ、はぁ、はぁッ・・・」
俺は息切れをしながら、グランドを走っていた。
「十代目!がんばってください!」
「ツナー!がんばれ!」
獄寺君と山本が俺を応援している声が聞こえた。
俺は走って、やっと完走をする。
「つ、疲れたッ・・・」
「ツナ、水だぜ」
「あ、有難う・・・」
俺は渡されたペットボトルのミネラル・ウォーターを飲み干し、息を整えた。
「・・・?」
すると、校舎を見上げる一人の少年が居る事に気づいた。
遠いけども、大体の容姿はわかった。
俺と同じ逆毛に茶髪。
眼鏡をかけていて。
「・・・?」
「どうしたんだ、ツナ?」
「いや、あのコ転校生なのかな・・・」
「え?誰もいねぇけど?」
再び視線をそこに合わせると誰も居なかった。
俺は、不思議に思いながらも体育の授業を進めた。
- Re: 〜Intersectino〜《交差》−REBORN− ( No.5 )
- 日時: 2010/07/28 07:48
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
並盛中の場所を見に行った時、まるで俺と瓜二つな容姿を持つ少年が居た。
眼鏡を外して、周りを見る。
眼鏡は実は度なんて入っていなくて。
只の変装代わりの物、とも言えるものだった。
といっても正体不明のファミリーの時期ボスだから、正体を把握している奴なんて居ないだろうけど。
念のために。
「全く・・・ナンセンスだ」
俺はそんな言葉を吐いて歩き出した。
その途中で生徒会長と会った。
「何ですか、ストーカーでもしてたんですか?」
「ストーカーではありませんよ。只貴方を途中で見かけたんですよ」
「で、何のようですか?」
「(相変わらず無関心ですね・・・)いえ、明日から並盛へ転校するのでしょう?最後くらい一緒に居ましょうよ」
「・・・絶対いやだ」
俺はそう吐いて生徒会長の横を通り過ぎた。
横切ったとき、生徒会長が何処か寂しそうな表情をしているのに、俺は気づいていた。
◆
「・・・」
終夜が去っていった後、黒曜センターに戻っていた。
—貴方がマフィアなのは、判っていました。
—憎むべき存在を好きになるなんて、僕も皮肉ですね。
僕は、少しだけ微笑んで、空を見上げた。