二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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Knight of Cygnus
日時: 2011/10/02 05:43
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

シグナス騎士団の五人を主人公に、メイプルワールドとマガティア、アリアント、オルビス、エレヴ、ルディブルミアなどの各ワールドを中心とした話

主人公やピヨ族などが分りにくい場合、HPを見てください(シグナス騎士団と打てばでます)

とりあえず、1スレずつ各団長目線で話は進んでます。

★この話はメイプル公式サイトで投下した物です。
 向こうは事情により投稿できなくなってしまったの でこちらで書いています。
 公式のほうでは題名が『団長が団長になる前の話1 〜10話』
 途中までですけど。
 
☆とりあえずパロディーです。アンソロかな?

*シグナスやナインハート等、その他脇役視点になる
 こともあります。

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Re: Knight of Cygnus ( No.14 )
日時: 2010/09/29 18:10
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

14

ジニーの主人はふぅっとため息をついた。

「わかった」

主人がそう口にしたとき、ミハエルは一瞬何か分らなかった。

「チャンス、くれるんですね!」

ミハエルが喜びのあまりつっかえながらいった。

まぁ、まてと主人がいった。

「その前に少しテストをする。まだ信じてないからな」

主人はイリーナに地図を手渡した。

「それはこの国の地図。その地図に書いてあるとうりにすすんで行け」



「ここに行くのね?」

イリーナが地図の真ん中にある赤い目印の村を指差した。

「うん」

彼らははしゃぎ疲れたオズとホークアイ、(船に酔った)イカルトをつれてある村を歩いていた。

主人は運がよければ泊めてもらえると言っていた。

「あったわ。ここよ、アリアント村って」

暗い中ミハエルの使い魔的光の聖霊、ソウルがぼんやりと矢印札をてらした。

「誰かいるのかな?」オズが疲れたようにいった。

「お腹ぺこぺこだよ…」

そのとき声が響いた。

一向はおどろいた。

夜中の2時に聞こえたからではない。

その声があまりにも刺刺しく非難されているように聞こえたからだ。

「誰?ここに関係のない人ね?」

またその声がした。

今度はいらだちも含まれていた。

「すみません。ここはアリアント村でしょうか?」

ミハエルが謎の主にいった。

Re: Knight of Cygnus ( No.15 )
日時: 2010/10/02 10:29
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

15

しばしの沈黙の後、また声がした。

「そう、ここはアリアント村…」

そして「用がないなら立ち去りなさい」といった。

「ジーニーの主人からテストを受けてもいいと言われたのですが…何をすればいいのですか?」

ミハエルが声の主に言った。

テストと聞いて声の主が反応したことに少しだけ気づいた。

「テスト…。テストを受けに来たのか…」

暗闇から足音が聞こえてきた。

ソウルの輝きで刃物がきらっとみえた。

ミハエルやイリーナがはっとするとあの声が落ち着くよう言った。

「大丈夫。あんた達を殺そうって言うわけじゃないから」

闇から出てきたのは金髪で鼻から下を布で隠した女の人だった。

「私の名前はあんた達が合格したら教える。それまでは…何とでも呼べ。まずはオアシスの水を飲んでおいで。話はそれからだ」

彼らが戸惑った顔をするのでイリーナから地図をひったくった。

「水があるのはここだ。すぐ近くにあるから、がんばっていって来い」

そういうと地図に青いマークを書き加えた。

なるほど、そう遠くない。

なのにナイフの人(金髪の女の人のこと)はやけに心配そうだった。

この青いしるしのところには何があるっていうんだろう…。

                

Re: Knight of Cygnus ( No.16 )
日時: 2010/10/02 11:05
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

16

青いしるしにたどり着いた。

目の前に巨大な城が見える。

水は暗くても美しい月夜のおかげで川面がきらめいている。

「あれを飲むのか?」

船酔いから回復したイカルトが言った。

「そう。だけど…」イリーナが困ったように言った。

「ここは城よ。警備がいるはず」

振り返ったときにイカルトはいなかった。


イカルトはダークサイト(姿を消すスキル)を使い、警備員を探しながらあるいていた。

少し歩くと大きな管制塔のような柱が見えてきた。

それが何本もたっている。

やっと中心の王が住む王宮が見えたとき警備のやつらもみえた。

数人か、と思っていたらたった一人だった。

(アリアンとにはこれしかやとう人がいないのか…?)

その警備員も槍によっかかって寝ている。

ミハエルたちに来てもいいと合図すると水をすく
って飲んだ。

と、突然『私にもっとリチウムをもってこい!』と大声が聞こえた。

その声にびっくりしたのは彼らだけではない。

居眠りしていた警備員も飛び上がった。

「うわぁ、アレダ様すみません…あれ、俺に言ったんじゃないのか…」

警備員が早口でまくし立てると、彼らはすばやく走り出した。


「危なかった…」

オズがわけが分らないという顔で言った。

「でも水飲めたよ。みんな飲んだでしょ?」

心配そうに顔を見合わせた。

とりあえずみんな無事に水を飲んだらしい。

「じゃあ、ナイフの人のところに行こう。たぶん待ってると思うから」

かれらは王宮からできるだけ離れたかった。 

Re: Knight of Cygnus ( No.17 )
日時: 2010/11/24 22:04
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

17

彼らがアリアント村に着くとナイフの人は少し心配気味に突っ立っていた。

「飲んできました」

その声を聞いて少しばかり安心したようだった。

「そうか。では第一のテストは完了したようだな」

第一?とミハエルは思った。

まだ危険なテストがあるのか…。

「どうした?げんなりして。まだ合格はしていないぞ」

そして少し怖い顔をしていった。

「今からお前達はよそ者であるが同時に仲間でもある。裏切ればそれなりの罰が下る。分っているな?」

みんながうなづいた。

「とりあえずそこの家で休んでいけ。大丈夫こんな危険なところで野宿はさせない」

「こんな危険なところ?」ホークアイが言った。

「この町では最近危険なものが出るのだ。ライオンのような…最近まではいなかった。でも近頃このあたりを出没するようになった。さぁ、危ないから中に入りなさい」

(もしかしてその危険なものが僕達の倒すキメラ…?だとしたら戦わないと)

「ここは私の家だ。変な同居人が寝ているが気にしないで欲しい」

案の定声で飛び起きたオレンジ色のウェーブがかかった髪の女の子がハンモックからひっくり返った。

「ちょ…この…誰?!」

困惑した顔にナイフの人がいった。

「こいつらは、砂絵団に入りたい人たちだ」

「そうなんだ…赤サソリ団かとおもったわ」

ナイフの人に比べて女の人はなれなれしい感じがした。

「赤サソリ団?」とホークアイが聞くとそうよと女の人が言った。

「私はシリン。踊り子なの。えーと赤サソリ団っていうのはね…」



困惑した顔に得意そうな笑みが広がった。

「まちなさい!シリン!今は寝るのよ」

そしてみんな眠りについた。

Re: Knight of Cygnus ( No.18 )
日時: 2011/07/15 19:10
名前: シャティ (ID: UcmONG3e)

18

一向は、食べ物を運んでいた。

紙袋いっぱいの、りんごや飲み物、肉や野菜。

「これを、すべての民家に届けてくるのよ」

ナイフの女の人が言う。

「がんばってね〜」と踊り子のシリンまでもが言う。

「シリンさんは、手伝わないんですか?」

ちょっとまってよ、とミハエルが言う。

当たり前よ、とシリンが請合うとさっさとどこかへ行ってしまった。

おそらく、踊りの練習に行ったのだろう。

「ミハエル、行きましょう」

イリーナが言う。

「あ、うん・・・」

素早く終わらせるために、五人はばらばらになって配ることにした。

北方向のミハエルと東方向のイリーナ、南東のホークアイに手を振ったオズは早速足早にあとを追う。

「途中まで一緒だね」

おなじ西方向に向かうイカルトにオズがいった。

「ん」

同じといっても、イカルトの方向より手前の道で別れるのだが。

「昨日、ナイフの人がいてた、ライオンみたいなって、キメラのことかな?」

「さぁ、どうだろうな」

でてきたら、倒さなくちゃいけないけど・・・一人のときに狙われたら大丈夫かな・・・?

「お前の道は向こうだろ?」

しばらく考えながら歩いていると、イカルトに注意された。

ぼけっとするな、という顔で見られて慌ててからだの方向を変える。

「・・・キメラに気をつけるんだぞ」

「へっ、うん!」

振り返って返事をすると、イカルトはさっさと行ってしまった。

珍しいな、イカルトが注意するなんて。

それほど危険なんだろうな。

そう考えると心細くなってきた。

暗くなる前に、アリアンと村に帰ろう!

オズは走り出した。



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