二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【少年陰陽師】虚空を駆ける星の如く 参照300突破してたよ
日時: 2012/02/25 12:52
名前: 光彩 (ID: vOB0vHGS)

【序章】
一陣の風が吹く。漆黒の影がふわりと舞い降りた。

五尺を少し越えたくらいの背丈。その面差しは風に靡いた白銀の髪に隠されてしまっている。

人影は悄然と呟いた。

「何故___。」

月のない闇夜の中、群青の瞳が辛そうに、揺れた。



◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

【オリキャラ紹介】


空(そら)…15歳。身長は155センチ位の少女。
      白銀の短めの髪に群青の瞳の持ち主。
      神社育ち。ちょっと世間知らずで天然。      
      突然姿を消した兄を探している。

昴(すばる)…空の実の兄。突然姿を消す。
       記憶喪失らしく、影羅の手先となり、
       空を狙う。16歳。身長は167センチほど。
                     
巫女さま(みこさま)…空と昴の育ての親。どこか謎めいた不思議な人。
           見た目は二十歳くらい。影羅とは何らかの関わりが
           あるらしい。本名は『冴月(さつき)』。
           空に『虹水晶の欠片』を託す。

影羅(えいら)…昴を自らの手先として扱う謎の男。
                 
           
設定は増えます。もちろん文才は無いに等しいw
目と頭が腐る可能性が大いにあります。
「まったく問題ないぜ!」な天御中主神より神な方は
下にスクロールお願いします

ぐだぐだと始まります。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
【目次】

【序章的な何か】
>>2 >>5 >>8 >>10 >>12
>>13 >>14 >>16 >>17

【ここから本編だと思う】
>>18 >>19 >>21 >>22 >>27
>>29 >>30 >>31 >>32 >>33
>>34 >>35 >>36 >>37 >>38
>>39 >>40 >>41 >>42 >>43


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
【読者さまを紹介してみる】
水仙さん…初コメをくれた方です。少年陰陽師や
     桃組プラス戦記の二次小説を執筆中。

紫苑さん…Dグレの原作沿い二次小説などを
     執筆中。更新の早さに定評が。

最近は「浅葱」名義でコメディライト板に生息しているので
もし見かけたら声をかけてくだs(殴

更新が超停滞してましたがとりあえず復活。
久々に来たらページ数増えすぎでびびったw

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Re: 【少年陰陽師】虚空を駆ける星の如く ( No.36 )
日時: 2012/01/20 18:55
名前: 光彩 (ID: vOB0vHGS)

【第二十二話】

心臓が、凍りつく。

低く、冷淡な響きに、知らず知らずのうちに足がすくんでしまう。

どうして。何故ここに。言いたいことがたくさんあるのに、

言葉が口につっかえて、上手に口が動かない。

忘れるはずが無い。変わってしまった、でも変わらないその声は_____。

「兄、さん」

そう発した声がわずかに震えているのが自分でも分かった。

ゆっくりと、兄の方に向き直る。

自分のそれとよく似た群青の瞳が静かに自分を射抜く。

「何なの、いきなり」

自分の前にたたずむ人影に問いかける。感情のこもらない瞳からは

何も読み取ることが出来なかった。

「来い、といっている」

「どう、して」

その問いを無視して彼はすっと空の胸元を指差した。

自分の胸元で揺れている石を、空は衣の上からぎゅっと握り締めた。掌が汗ばんでくる。

「我が主の御為に、貴様が必要だ」

「…………?」

____私が必要?どういうこと。『我が主』といったか。

兄さんは、そいつの……?

大きく息を吸い込む。口の中がからからに乾いて、空はごくりと唾を飲みこんだ。

「我が主って、誰。兄さんまさかその人の____」

続きが、言えない。言いたくない。

辿り着いた結論。 単純で、明快で。少しだけ残酷で、呆気ないほど簡単な『答え』。











____傀儡。そんな単語が脳裏をよぎった。





    *    *    *
「くぐつ」じゃ変換できなかったので
「かいらい」と入れたらでた\(^o^)/読み方はどっちでもいいやw
参照が200に届きました。読者の皆様、本当に本当にありがとうございます。
何話まで続くのかなぁ……自分でも分からないw
こんな感じでぐだぐだと進みますが、これからもよろしくお願いします。


Re: 【少年陰陽師】虚空を駆ける星の如く ( No.37 )
日時: 2012/01/22 12:54
名前: 光彩 (ID: vOB0vHGS)




【第二十三話】

「___兄?何のことだ」

唐突に返された言葉。今、何といった?

その言葉を、頭の中で反芻する。あぁ。

かちり、と頭の最奥で音がした。欠片と欠片がくっつくように。

これで全てが腑に落ちた。あれも、これも。

「……覚えて、ないんだ…」

「…………」

沈黙。それはすなわち、肯定。

そして、何故かその宣告をすんなりと受け入れている自分がいた。

不思議なくらい凪いだ心。

たぶん、きっとどこかで感じていたのだろう。

信じたくないという思いの一番奥で、それを認めた自分がいる。

でも。









「どうして……?」

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

彼女は知る由も無かった。

己を取り囲む、大いなる秘密を。

闇にうずもれた過去を。

遠い昔の真実を。  




 *    *    *
二十三話更新。短い。すごい短い。原稿用紙一枚分も無い。
で、センスも無い!(爆

本文が分かりにくいので解説。
お兄さん、記憶喪失ですn(ry

最近ハマっているゲームはFF4。
レッドドラゴン強すぎwwwww

そろそろ目次とか作ったほうがいいのかなぁ。うーん。
ちょっと更新が遅くなるかもです。 

Re: 【少年陰陽師】虚空を駆ける星の如く ( No.38 )
日時: 2012/01/23 18:03
名前: 光彩 (ID: vOB0vHGS)

【第二十四話】

静けさだけが残る境内。

その中を、一陣の風が駆け抜けた。瞬時に、辺りが清浄な気に包まれる。

「___全く、息が詰まるわ」

この風の主。それはここの神社の、巫女。

二十歳に届いたくらいの風貌は、どこか凛とした雰囲気を醸し出している。

だが、少しだけ気だるそうな彼女の瞳に宿るのは、憂い。

「一人ってのも、退屈なものね」

昴が蒸発してから、一ヶ月。

空が探しに出て、十日ほど。

____あの子達は、大丈夫だろうか。

ふと胸元に手を当てる。思い出すのは、空に託した石の欠片。

かの戦いで砕け散ったそれは、もう何の力も持たない欠片となってしまったが。

『虹水晶』___。我ら一族に伝わる、秘宝……。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

静寂に押しつぶされそうになって、巫女は大きく息を吐き出した。

『巫女さまー、今日のご飯何ー?』

『……お前食うことしか能が無いよな』

『なにをーっ!』

小さいながらも、騒がしい毎日。なんだかんだで、いなくなると淋しいものだ。

外に出て、夜空を仰ぐ。あの日から、もう十五年も経つのか。

あの忌々しい出来事。全てを変えた、あの______。

しばし追想に浸った、刹那。

舞い降りた影。





「_____久しいな、冴月」

「……影、羅」



 *    *    *

巫女さまの本名は『冴月』でしたー。
読みは『さつき』で。この二人の関係や、いかに……
ていうか、こいつら何者よ……

脳内BGMは初音ミクの『影踏みエトランゼ』(ry
時間設定は、前話の数時間後です。
で、やっぱり短い。

しょっちゅう更新で短いのと、
ときたま更新で長いのと、どっちがいいんだろ。

石の欠片については、十七話を参照するといいような。 

Re: 【少年陰陽師】虚空を駆ける星の如く ( No.39 )
日時: 2012/01/28 18:10
名前: 光彩 (ID: vOB0vHGS)



【第二十五話】

無事に買い物も済ませ、迷子の空も見つかった。

ごく普通の平和な夜……なのだが、先ほどから空の様子がおかしい。

「……空さん、大丈夫ですか?」

「彰子ちゃんっ……大丈夫じゃ無いよぉ……」

先ほどから朽木のように倒れこんでいる少女が、弱々しく返した。

「あの、何かあったんですか……?」

「何でもない……」

絶対に何かあったはずだが、彼女は『何でもない』の一点張りだ。

うつ伏せになって撃沈している空を横目に、彰子は

傍らに隠形している神将に目を向けた。その視線を感じて

二つの影が顕現する。十二神将、天一と玄武だ。

「彰子姫、こういうのは放って置くのが得策だと我は思うぞ」

そう言った玄武の目が、いささか呆れたような色を宿している。

「ねえ天一、私はどうすればいいのかしら」

「そうですね……、やはりそっとしておくのが一番かと……

 朱雀、あなたはどう思う?」

天一の声を受けて、もう一人の神将が顕現した。天一の恋人、朱雀だ。

「そうだな……まぁ、まずは本人に聞いたほうがいいんじゃないのか」

当の本人、すなわち空は相変わらずばったりと倒れこんでいる。

はたから見ると、まるで眠っているかのようだ。否、これは完璧に眠っている。

その空が、突然むっくりと起き上がった。袖で目元を拭う。

「なんか人増えてる……」

正確には神将なのだが、見た目が見た目なので人というのも無理は無い。

それはさておき。

「空さん、昼間に一体何があったんですか?」

問いかける彰子。真剣な声音に負けたのか、

空は参ったというように溜め息を吐いた。

ためらうような、困ったような表情を浮かべると、

空は重い口をゆるゆると開いた。

「今日、兄さんに会ったんだけどね」

そう言った後、彼女はふつりと口を閉ざしてしまった。

流れる沈黙。空気がどことなく重い。

そんな中、空は再び口を開いた。

「……兄さん、記憶喪失みたいなの。おまけに、我が主がどうとか

 言ってて……。何があったのかは、よく分からないけど」

どこか切なげな瞳。鮮やかな群青の瞳は、彼女の感情をよく映し出す。

そして空は静かに立ち上がった。そっと妻戸に手をかける。

長居してごめんね、とだけ呟いて、一度だけこちらを顧みた空は、

そのまま彰子の部屋から立ち去った。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

答えを知って、認めた。

けれども。

理由を教えてくれる人は、

いない。

 

 *    *    *

あーーーーーーっ!暗い!
絶対次は明るいの書くぞ……。

シリアスは苦手なんd(ry
というかそれ以前に文才が無いっていう。

「理由」とかいて「わけ」と読みたい中二病。

まー、実の兄が記憶喪失&悪の手先になったらショックだよなぁ……。

少年陰陽師最新刊『朝の雪と振りつもれ』二月一日発売!
読むぞぉぉぉ

Re: 【少年陰陽師】虚空を駆ける星の如く ( No.40 )
日時: 2012/01/30 12:15
名前: 光彩 (ID: vOB0vHGS)

【第二十六話】(二十四話の続きです)

「_____久しいな、冴月」

「……影、羅」

夜空に輝く月を背に、彼女は背後の人影に向き直った。

凛とした冴月の瞳が、苛烈に光る。

「……死に損ないが、何の用?」

「全く、随分と失礼な言い草だな」

『影羅』と呼ばれた人影が、飄々と返す。

凍てつくような冴月の眼光にも、彼は全く怯んだ様子がない。

静まり返った境内。しんとした空気の中、影羅は唐突に切り出した。

「小夜の血、我が手中に落ちた。___片方だけだがな」

「______?!」 

「あとは、妹の方さえ手に入れば完璧なんだがな。

 奴は小夜の後継、虹水晶を真に扱う事の出来る器だ」

はっとしたように、冴月が後ずさる。黒曜の瞳がわずかに揺れた。

その様子をあたかも楽しむかのように、影羅は口端を吊り上げた。

そのまま、軽い口調で続ける。

「あー、結構大変だったんだぞ?確か昴っていったかあいつ。

 なかなか自我が強くてな。最後の最後まで抵抗するもんだから、

 記憶を消す羽目になっちまった」

「そこまでして、何を……」

黒曜の瞳が、影羅を剣呑に睨みつける。冴月の声音は、明らかな怒気を孕んでいた。

ふっと笑って影羅が返す。

「虹水晶……、一度は砕けてしまったが、小夜の後継とあらば、

 再生させるのも容易だろう。そして俺は、全てを手に入れる」

刹那、影羅の体が青白い炎に包まれた。それと同時に

その姿は炎とともに掻き消えた。

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「小夜……、私はどうすれば……?」

悄然と冴月は呟いた。赤い巫女装束の裾が、夜風を受けて翻る。




______『小夜』。今は亡き、虹水晶の真の使い手。

そして、我らが一族『空狐』の姫______。



 *    *    *

うわー、なんていう中二展開←棒読み
勢いで書き殴った結果こうなりました(ry

では、『空狐』の説明を少し。
よみは「くうこ」。多分。
天狐と同レベル、または上位の妖です。

詳しくはウィキペディアを参しょぉ…(殴

影羅書くのが楽しすぎるww\(^p^)/


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