二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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嘘物語
日時: 2012/02/20 22:03
名前: とある好きな少年 (ID: yFAAjPBD)

物語シリーズを読んでみて、自分も書いてみたいと思ったので投稿させていただきました。二作平行して作る事になりますが、頑張りたいと思います。

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Re: 嘘物語 ( No.2 )
日時: 2012/02/20 22:06
名前: とある好きな少年 (ID: yFAAjPBD)

02
「突然じゃがお前様。ロリって最強だと思わぬか?」
……………………。
出オチしたー !
え、何!?さっきまでの空気どこいったの!?
いきなりロリにロリ語らせるなんて何してんの僕!?
こんな事だから語り部の座を奪われるんだよなぁ………。神原語りかなり評判良かったんだぜ。
詳しくは「花物語」を読んでね !
これから直々原作の宣伝を交えていこうと思う。本二次創作の原点、いや原典とも呼ぶべきかの西尾維新先生の物語
シリーズはそれはそれは凄まじく素敵なものだと思うからだ。
多くの人に買って頂きたい。切実に。
さて今回の時系列、暦的には(僕だけに)十一月の中旬といったところだ。
恐ろしく笑えないギャグをぶちかましたが、まあそれはそれとして、原典、または原作「囮物語」あたりの時系列な
んだけれど、実際あちら側であったあれやこれやは、悪魔でなかったこととして扱っていきたいと思う。この小説は
二次創作であり、その枠を超えるつもりはないからだ。
とかいいながら多分、というか絶対原作と絡ませると思う。そのときは先述同様、どの巻と絡ませたかシリーズ名と
西尾維新先生の迷惑にならない程度のネタバレを交えて解説を付けるので、とても安心できないながらも安心して読
んで欲しい。
さてさて初っ端からメタ発言全開だが取り合えず————————。
季節は冬。受験を間近に控えた僕は今のままでは流石にまずいと、戦場々原と羽川に出してもらったありがたい量の
宿題(特に戦場々原)を、必死で片付けるのに自室で躍起になっていた、午後十時辺り。
僕の忍ちゃんがそんな事を言い出した。
もうあれだよお前。突然通り越して突飛だよ…………。
うっかりずっこけてコーヒー宿題に零しちゃったじゃん。あーあ、もうこれは解けないよぐしょぐしょだもん。僕は
解きたかったんだけどなぁでもコーヒー零しちゃったからなぁ。
「………それがかつて宿題だった物体をゴミ箱に笑顔で放り投げる奴の言い草かのう」
「もう勉強疲れたー!」
素直な僕だった。
もうホント疲れたもん。
受験生だって、去年までは時期受験生だったんだぜ?
一昨年なんか、ピッカピカの一年生だぜ?
「そっくりそのままガハラさんとバサ姉に聞かせたらどんな顔するかのう………」
「お前が僕の友人を親しみを込めてあだ名で呼称する事に関して、現代に馴染み過ぎだろ吸血鬼、などという突っ込
みはもう入れないが、しかし忍よ。ここはミスタードーナツで手を打たないか」
ポケットから財布を取り出し、真剣に忍へと向き直る。
何恐ろしい事言ってんだこの幼女は……………!
鬼か!………って鬼だったな。
そんな事をされたら僕が彼女らからどんな扱いを受けるか承知の上での台詞なのかこの野郎。
僕、戦場々原にパッチンされちゃうぞ★
あっけぴろげに言うと殺されちゃうぞ★
言われなくとも言われても、彼女からの宿題を水浸しにしてしまった僕に明日はないような気もするが…………。
しかし僕は、過度に自分にとって都合の悪い話は、無かったことにできてしまう男である、えっへん。
————羽川には、単純に迷惑をかけたくない。
これ以上僕が羽川に対して何らかの負担をかけさせてしまうのであれば、僕は迷わず死を選ぶ男でまるというわけだ。
どちらにせよ、目の前の鬼と交渉を交わさねば僕の命はないのであるが—————。
「よし、ポン・デ・リングとゴールデンチョコレートでどうだ」
「うーん、そうじゃのー、どうしようかのー」
・・・・・・・・・こいつ、生返事してやがる。
ぐっ、このレートではまだ浅いかっ!
「分かった!良いだろう僕も男だ!ポン・デ・リングとゴールデンチョコレート、あと他に好きなドーナツ二つ買って
よし!」
「お前様の男とやらがたかがドーナツ四個で語れてしまうと言うのは、もう爆笑を通り越して嘲笑の類じゃが・・・・・・・・。
まあしかし、その条件であれば呑み込まない理由はないかもしれんのう。うむ、交渉成立じゃ」
男をドーナツ四個で事足らした件については全国の男子諸君に申し訳が立たないが(しかしそこは僕も男であるので大
目に見て欲しい)、ドーナツで釣れる吸血鬼ってのもなぁ・・・・・・・・・。
この主人にしてこの従僕あって、この従僕あってこの主人ありきか・・・・・・・・・。
「うん?お前様よ。従僕とは、ワシの事を指しているのかの?」
「そんな訳ねえだろ。有り得ねえよ」
そう、有り得ない。
忍を、自分の従僕だと思って扱った事は今までだって一度もない。
僕が彼女の従僕なのだ。
鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼の眷属—————。
どちらがどちらともの主人であり、また従僕であるという関係が忍と僕なのだが、それでも僕は忍を従僕だとは口が裂
けても言わないし、言えない。
彼女はいつだって僕の主人であり、僕はいつだって彼女の従僕なのだ。
—————その主張を曲げるつもりはない。
「そうか、残念じゃのう。お前様に従僕扱いされるというのも、ワシとしてはいささか興奮する節があるというのに」
「・・・・・・・・・・・・」
あれー・・・・・・?
忍ってこんなキャラだっけ?
お前との関係をギャグ抜きに語った僕の時間を返せ。
「従僕かぁ。そそる響きじゃのう。ワシがお前様の従僕になったらまず何をさせられるのかの。靴の裏でもひたすら舐
めさせられたり首輪を付けられて調教されちゃったりするのかのう。いずれにせよ妄想の種がつきんわい」
幼女がホクホク顔で幸せそうにとんでもねえ事語ってんじゃねえよ!
歩くR18め。都条例に規制されろお前なんか。
「えーオホン。それで何だっけか。ロリの話だっけか?」
・・・・・・・・・忍のあのたった一言でようここまで雑談出来たもんだ。こんな事だから勉強がはかどらねえんだよ僕は。
「言っておくが、ロリを語らせたらこの阿良々木暦の右に出るものはいないぜ」
「何をしたり顔で呆けておるのじゃたわけが。お前様こそ捕まってしまえ」
FBIにな、と忍。
「え!?僕の危うさって日本国内じゃ収まらないの!?世界最強の国から特殊部隊出動されちゃうレベルなの!?」
「何を言っておるのじゃ。世界中の警察を総動員したとしても、お前様の危うさには手も足も出んよ」
「僕って何なの!?」
世界中の警察総動員での鎮圧って・・・・・・・・・。それもう全盛期のお前規模の話じゃん。
僕の危うさパネえ!
「話を戻すぞ。僕はロリについて話したいんだ」
「救いようのない男じゃのう・・・・・・」
「つーか始めに話振ってきたのお前じゃねえかよ。さあ、話せよ。お前が心に掲げているロリというのは、果たして何
者であるのかを」
忍野忍とやらの力量を、とくと拝見させて頂くとしよう。幼女のロリ語り。わっくわくだぜ。
「まず、ロリは最強だと言ったな?具体的にどんなところが最強だと思うんだ?」
「うん、つまりじゃな。手始めにまずは幼いというのがチャーミングポイントじゃろうよ。幼い、言い換えると無知で
無垢かの。であるが故に、周囲の者とは見当違いの行動を取ってしまったりするのじゃ。これが世に言う電波じゃな。
ロリは無知であり無垢であると信じられているからこそ、どんな非行を取ったとしても大抵の場合執拗に咎められなく
て済む。無知で無垢なロリばかりではないというのにのう。卑屈な話じゃ。そういう意味では、ロリは最強と捉えられ
るじゃろうよ」
おお。
意外にやるな、忍。
あからさまな可愛さを愛でるのではなく、界隈で語られるロリがロリであるためのロリ視点からのメリットという所を
突いてくるとは。
だが、まだ青いな。未だその真髄までは触れられていないままか。
さあ僕の攻撃だ。準備運動として三要素でも語っておくか。
「ロリの特徴は幼い、可愛い、少女であることだ。お前はこの三要素の中の一つ、幼いについて語ったが、それについて
も僕であれば二ページは悠に語れたであおう事はあらかじめ述べておく。そうだな、それでは可愛いという要素につい
てざっくりと語る事にするか。可愛い。これは三要素の中でも特に有力なスキルだ。何?その三つは大方同じ意味なの
ではないのかだって?ふっ、甘いな忍。この三つ、僕は敬意を払いオシリス、ラー、オベリスクと呼んでいるが、これ
らは相応にして全く異なるスキルを持ち合わせる切り札なんだよ。それが分からないようでは、忍のロリLOVE精神
もまだまだ底が浅いという事だな。僕レベルともなれば、この切り札の絶妙な違いを論するのに原稿用紙百枚は下らな
いと巷では話題になったものだが、それをやるとあっさり本筋を無視してしまうのでまたの機会にしよう。さて話題が
少しばかり脱線したがそもそもロリというのは——————」
「わ、ワシの負けじゃ・・・・・・。もうホントごめん。スイマセンした・・・・・・・・」
吸血鬼に謝られた。
幼女に土下座された。
土下座するのもいいけどね!
「待てよ忍。僕はまだ何も語ってないぞ」
「いや、ホントもういいっすあざしたすんません・・・・・・・・・・・・」
忍の語彙が見る影も無く崩壊した。

Re: 嘘物語 ( No.3 )
日時: 2012/02/20 22:20
名前: とある好きな少年 (ID: yFAAjPBD)

場面は変わって自宅リビング。
時計が十二時を回るのが手伝って、僕は忍に謝られた後も延々と続けたロリトークを惜しくも切り上げ、風呂に入る
ために一階まで降りてくると、リビングで妹二人がテレビを見ているのを見かけた。
阿良々木火憐と阿良々木月火。
言わずもがな知れた名だと思う。
二人はソファに並んで座っていた。
風呂上りのジャージ着かけの妹と浴衣着かけの妹に興奮するのは僕だけじゃないよね!
「あ、兄ちゃんだ」
上の妹が僕を呼ぶ。まあ実の妹の背後ではあはあと萌え悶え苦しんでいる兄貴がいたらそりゃあ気付かない事はない
んだろうけど。寧ろそれは気付かない方が異常なんだけど。
世の中、不純な奴だっているんだぜ。僕みたいに。
「何見てんだ?」
さりげなく言葉を返す。
「兄ちゃんこそ何見てんだよ」
火憐ちゃんが喧嘩腰だ。まあそりゃ今この瞬間にも妹の胸をまさぐろうと両手をわきわきさせている僕に対する一般的な思春
期女子の態度としては適切だ。
「僕の事はどうでもいい。いつもの事だ。それより僕はそのテレビが気になる」
「妹に襲い掛かかろうとする兄貴の姿勢がどうでもいいものかはさておくとして、いつもの事であるっつー事実に偽
りはねえな。」
「だからそんな事はどうでもいい。僕は今お前達が見ているのは何なのか訊いている」
「ふうん?興味あんの?」
「少しな。奥行きがなさそうな絵の連続再生からして、何らかのアニメである事は推測できるんだが、それが具体的
に何なのかは気になるところだ」
「うーん、えっとねえ、面白いよ」
?何だよ、煮えない言い方だな。何かマズいものなのか?
「マズくはねえよ。あたしにとっては寧ろウマいね。頬っぺたが落ちそうだぜ」
火憐ちゃんの頬っぺた・・・・・・・・。
落っこちたらそれは当然僕のだからな!
「んで、何見てんだ?」
「BL」
「ふうん、びーえるなんて、変わった名前のアニメだな。アルファベットが二文字も入ってるじゃねえか。どうせアレだろ?
オーソドックスな形式の、悪の組織を正義の味方がバッサバッサと切り捨てる、笑いあり涙ありのドタバタアクションものだ
ろ?正式名称はそうだな、BLでヴァルキリー・ラグランゼってとこか」
意味の分からない単語を無造作に羅列するのはバトルアニメの専売特許だもんな。火憐ちゃん、お前がそういう子供向け趣向
の正義系アニメに弱いのは、なんとなく分かる気がするぜ。
「うんにゃ。ボーイズラブでBLだよ、兄ちゃん」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
え?何だって?よく聞き取り辛かったなぁ。今明らかに暦お兄ちゃんの辞書には載っていない単語が耳に入ってきた気がする
が・・・・・・・・・。ああ、なんだ聞き間違いかぁ。おっかしーな、昨日耳掃除したばっかなのに。さあてさて火憐ちゃん、それを
踏まえて言わせてもらうぞ。
「お前は僕の妹ではない」
「はあ?何言ってんだよ。生まれてからかれこれ十数年、かつ墓場に至るまであたしは不本意ながら兄ちゃんの妹だぜ?」
・・・・・・・・・・・・・。
不本意なのっ!?
僕、こんなキャラだけど結構人気あるんだぜ!?
ラノベキャラランキングで三位をとっちゃう位にはそこそこ知名度とれてんだぜ!?
まあそれはそれとしておいて。
「僕はお前をそんな風に育てた覚えはない」
「兄ちゃんに育てられた覚えもねえ」
「何を言っている。お前は僕のおっぱいを飲んで育っただろうが」
「兄ちゃんおっぱいあったのか!?」
「くくく、今更気付くとは愚かな妹よ。兄ちゃんは実は姉ちゃんだったのだ!」
「な、なんだってー!」
あからさまに驚いてみせる火憐ちゃん。
一応注釈。ギャグだからね。本気にしないでね。暦お姉ちゃん萌えとかニコ動でコメしないでね。
すっかり話が逸れたが、僕が阻止したいのは、妹達がよくない文化に翻弄されているこの現実である。
お兄ちゃんは許しません。妹には立派なレディになってもらわねば。
「子供はもう寝る時間だ。早く寝なさい」
「うげー・・・・・・、パパとママみたいな事言うなよな・・・・・・・・。あっ!ってコラァ!何テレビのリモコン
主導してんじゃあ!」
フ、こいつを押さえてしまえば僕の勝ちは目に見えているものだ。
後はこの馬鹿妹らに画面を見えなくするまでだ。
あまり上手くないが、取り合えず阿良々木暦の完全勝利。
僕がこいつを握っている以上、僕という天秤を迂闊に揺らし難い妹達は僕に害を加えられない————、
「うぼっ!?」
大いなる過ちだった。思いっきり殴られた。
地面に平伏す僕。
「さっきから黙って聞いてればさあ」
もう一人の妹、月火ちゃんに頭を踏みつけられた・・・・・・・・・。
なんという俺得!・・・・・・・・・とはリアルに頭部がミシミシいっているのでとても言えない。
「お兄ちゃん、死にたいの?」
怒りという感情を押し殺したと分かる、いや分かる時点で押し殺しきれてないんだけれど、とにかくまあ
そんな猫撫で声が響く。
僕は月火ちゃんに殴られたのだ。
しかも単なる拳じゃない。
近くに立て掛けてあったパイプ椅子で脳震盪起こすレベルでぶん殴られた。
「あのさあ。お兄ちゃんがどう思おうと大いに結構だけどさあ。偏見でもの言うのやめてくんない?私と
火憐ちゃんは、好きでこれを見てるの。それをとやかく言われる筋合いはないし、言われたくもない。だ
から右手に握り締めているリモコンを大人しく渡してくんないかなあ。じゃないと次は手加減抜きで殴り
殺すよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
怖ええええええええええええ!
何が怖いって笑顔が怖い!
もう有無を言わせない恐怖だ!
「調子込いてすいませんでした・・・・・・・・・・・・」
殺されるのは嫌なのですげすげと月火ちゃんにリモコンを献上。
負けた・・・・・・。
完全に敗北させられた・・・・・・・・・。
阿良々木暦の完全敗北・・・・・・・・・。
兄貴を殺害しかけたっつーのにもうテレビに向き直ってるし・・・・・・。
恐るべしファイヤーシスターズ。
「お前ら、一体どんな人間にこんなもの教わったんだよ・・・・・・」
「「神原さん」」
「・・・・・・・・・・」
あの馬鹿後輩ぃぃぃぃぃ!うちの妹達ちゃっかりお前に毒されちゃってるじゃねえか!何が阿良々木先輩
の妹さんには無礼のないよう逐一心掛けているだよ!無礼ありまくりだよ!もう無礼しかねえよ!
「あの露出狂とは今度ゆっくりと話し合う必要があるな。血で血を洗う取っ組み合いとかで」
「神原さんの貞操の危機・・・・・・ッ!?」
「火憐ちゃん、テメェとも話し合う必要がありそうだ。放課後、体育館裏に一人で来てくれ。優しくお仕
置してやる」
「兄ちゃんはあたしの貞操をも奪う気なのか・・・・・・ッ!?」
「クク、さあどうかな。その程度で済んだら良いが」
「最早生命の危機か・・・・・・ッ!?」
実妹の純潔に手をかけようとする実兄。
酷い兄貴もいたものである。言い訳の仕様もない僕の事だ。
「兄ちゃんに恥ずかしい格好させられて騎乗位で責められた挙句あまりの激しさに命を落とすなんて・・・!
そんなの嫌だ!私の処女は瑞鳥君のものだッ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
いや、何も僕そこまでは言ってねえよ・・・・・・・?
つーか中学三年生の女子が恥じらいもなく騎乗位とか処女とか軽々しく口にすんなや!
もっとこう、慎みをもった発言とかできねえのかよ!
「出来ねえな。兄ちゃんの妹だし」
ああ、そうか。それなら仕方ないな。
僕の妹なら、どんな変態でも頷ける。
だって僕の妹なんだもん。
・・・・・・って、デリカシー無さ過ぎだろ!
「僕はお前の将来がとてつもなく心配だ」
「兄ちゃんに心配されるような将来はもう色々終わってるとは思うけど、あたしは今ん所、瑞鳥君に貰って
もらうつもりだぜ」
「火憐ちゃんの彼氏とか言ったな。よしここに連れてこい。殴ってやる」
ぐう・・・・・・。
僕の火憐ちゃんを侍らす男なんて僕の敵以外の何者でもないのに・・・・・・。
「あたしがいつから兄ちゃんのものになった」
「いつから、か。難しい問いだな。生まれてから、いや生まれる前、そんな生温いものじゃないな。火憐ちゃんが前世を生き抜いた前の前世を生き抜き、更にその前の前世を生き抜く前の火憐ちゃんが初めてこの世に誕生した後、否誕生する前から火憐ちゃんはずっと僕のものだ」
「スケールでかっ・・・・・・・・・!そんな現世のあたしが意識を持っていないほど遥か昔に兄ちゃんのものだと決まっているとすれば、あたし個人に、阿良々木火憐個人に否定できる事柄ではねえな・・・・・・」
「そうだ。だから火憐ちゃん、僕に抱きついてこい。存分に愛してやる」
「兄ちゃんの変態性が垣間見れた気がするぜ・・・・・・・」

Re: 嘘物語 ( No.4 )
日時: 2012/02/20 22:31
名前: 睦月 (ID: JiYsjDZB)

初めまして!

睦月といいます。

これって「西尾維新」さんの偽物語シリーズですよね?

私、大好きなんです!

暦も羽川も大好きなんです!

がんばってください。

楽しみにしています。

Re: 嘘物語 ( No.5 )
日時: 2012/02/20 23:00
名前: とある好きな少年 (ID: yFAAjPBD)

03
「あーもうっさいなあっ!」
月火ちゃんがヒスった。
「さっきから放置してりゃああることないことぺらぺらぺらぺらと!それも大まかないことしか話してないし!何?私が会話に加わらずに放っておいたらこれは永遠と続く訳?月火ちゃんがストッパーをかけないとさながら高速回転歯車の如くその口は途切れる事なく回り続ける訳?私が集中してテレビ見てんのを承知の上でこんな馬鹿トークを繰り広げているのだとしたら、それはもう私に殺して欲しいって言ってるようなもんだよねお兄ちゃんっ!」
月火ちゃんの人差し指が真直ぐ僕を指差す。・・・・・・・・って、
「僕だけ!?」
「そうだよお兄ちゃんが全部悪い!そもそもこんな所まで来ないでお兄ちゃんは黙ってお風呂に入っていればこんな事にはならなかったんだし!」
・・・・・・・いやいやいや!
まあ確かにそうだけど、その論はとある別荘で殺人事件が起きたが犯人が誰だか分からない。迷宮入りしそうなその事件に名探偵が下した答えがわざわざこんな別荘に足を運んだ被害者が悪い。自分の身の危険を考慮すべきだった被害者の否で、よって被害者が犯人である的な類の、酔狂な結論と似たものがないですか!?
真犯人だってちゃんと悪いんだぜ!?
僕達の場合、火憐ちゃんにしても、どちらが真犯人かと問われれば、多分僕なんだろうけれど!
僕は被害者であり加害者なのか・・・・・・・。
「もうまた訳分かんない事をべらべらと・・・・・・!何だ、金か!?己が欲しいのは金なのか!?金さえ払やあ、己はこの場から立ち去るのか!?だったら払ってやろうじゃねえか一円でも五円でも十円でも五十円でも百円でも五百円でも千円でも五千円でも一万円でも好きな額要求せえコラァ!」
「・・・・・・・・・・・・」
駄目だ。
完全にヒスられた・・・・・・・・・。
こうなるともう手のつけようがない・・・・・・・。
月火ちゃんの唇を塞ぐしか方法は・・・・・・!
なるほど!その手があったか!
今日の僕は冴えてるぜ!
「大体お兄ちゃんは・・・・っておわぁ!?い、いきなり抱きついてくるとはどういう了見だこの馬鹿兄貴!」
「月火ちゃん、僕とキスしよう」
「はあ!?今の話のどこをどう運んだらその結論に至る!?兄ちゃんはやっぱりアレか!?真性の変態なのか!?いやそうである事は既に分かってはいるけど!」
「おいおい。実の兄貴になんて事言うんだ。僕はただ、火憐ちゃんも月火ちゃんも、同じくらい愛しているだけだぜ?お前は愛が罪だと言うのか・・・・・・?」
「罪だ!立派な大罪だ!愛ほどの罪はないっ!」
「・・・・・・・・・・・・・」
全国の皆様聞いたであろうか。
愛は罪だそうだ。


Re: 嘘物語 ( No.6 )
日時: 2012/02/20 23:04
名前: とある好きな少年 (ID: yFAAjPBD)

睦月さん、はじめまして。
ええ、そうですよ^^
今アニメやってますよね。
至らない文ではありますが、どうぞ宜しくしてやってください^^


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