二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜
- 日時: 2012/04/27 22:55
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
「えー、と・・・;」
静かな森、ドアだらけな木。
それしか存在しない、謎の場所。
「ここ・・。」
見覚えがない・・・。
諦めてやれやれのポーズを取った。
「どこ?;」
なんとなくメルヘンな感じ。
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- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.13 )
- 日時: 2012/04/30 19:27
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第5章「帽子屋屋敷へようこそ。」
カチャカチャ・・・・
ディ・ダ「「ボ、ボス!」」
ブラッドさんと気がつくと、すぐに鎌を下した。
ブ「まったく、お前たちは・・。あれほど斬るなと言っただろう。」
ディ「ごめん、ボス・・。」
ダ「でも、こいつの目を売れば結構お金出るとおm(ゴン!)」
こら、と言う風にステッキで、ダムの頭を殴りつけたあと、ニッコリと
こちらを向いた。
志「Σ(・∨・;)」
ブ「すまない、お嬢さん。怖かっただろう?」
いえ、貴方の方が怖く見えます。
なんて言えないので「もう大丈夫です。」と答えた。
志「あの・・それより、帰れないんですけど・・・。」
ブ「必ず・・とは言ってないだろう?」
うそつきな大人かよ、コノヤロー・・。
だまされたとわめきたいところだが、そんなことしたら自分のプライドが許さない。
ブ「それに、私はお嬢さんが気に入った。」
志「はぁ・・・。」
ブ「ここに滞在したらどうだ?」
志「!!いいの!?」
まさかの提案。でも・・あの怖い双子がいるのが少し不満。でも自分は文句を言える立場ではないので滞在させてもらおう。
ブ「あぁ、かまわないさ。」
えぇー!とブラッドさんの後ろでブーイングが聞こえたが、家主はそれを無視。
ブ「では、あらためて。」
ブ「私は、ブラッドだ。ここの家主。そして、真実を伝えておこう。」
ブ「私たちは、マフィアでもある。」
志「マフィ・・ア・・?」
聞き間違いだろうか。そう願いたいものだ。
まさか、このメルヘンチックな世界にマフィアが存在するとは思わなかった。
ニヤリと、あたしの反応を面白がるように笑った。
ブ「さて、自己紹介の続きだ。」
ブ「後ろにいるのは門番の、ディー、ダム。」
ブ「そしてもう一人いるんだが・・。」
志「・・もう一人・・?」
ブ「あぁ、多分今、探してると思うg((バキンッ!!))」
志「!?」
ドアが何者かに蹴り破られたと思ったが・・
??「ガキどもどこ行った!!」
ダ「うっさいよひよこウサギ。」
ディ「そうだよバカウサギ。」
??「あー!てめぇら仕事さぼってんじゃねぇ!」
高い身長、オレンジのきれいな髪そして・・
志「う・・」
ウサ耳。
驚きだ。猫耳の次はウサ耳も出てきやがった。
しかもふわふわしてそうなカプチーノの耳。
イケメンなのに残念。
志「残念なイケメンとはこのことか・・(ボソッ)」
ブ「おい、エリオット」
??「!ブラッドじゃねぇか!」
エリオットと呼ばれた人は、ブラッドさんを見た瞬間ピコーンと嬉しそうに伸びる。
そして、あたしと目が合って、「ん?」と言う顔をした。
??「ブラッド、誰だ?このチビ。」
ブ「余所者だ。志穂、と言うらしい。今回からここに滞在することになった。」
??「ふぅん・・?」
あたしの目の前に来ると、目線を合わせるため、しゃがみこみじろーとあたしを見た。
志「・・・;;」
??「・・あんたきれいな目、してんな。」
笑顔を見せると立ちあがって、
エ「俺はエリオットだ。よろしくな。」
志「えっと・・志穂です!」
ブ「エリオットは、私の右腕だ。少しキレやすいが、頼りになる。」
照れくさそうに笑った。
エリオットさんは優しそうな人だなぁと思える。さっきのは残念だが・・。
ブ「さきほども言ったように私たちはマフィアだ。だが、君に被害を与えはしない。」
さっき被害受けましたが。
でも、結構優しそうでよかった。
これからの生活が楽しみです。こんど、ボリスさんにお礼言わなきゃ・・。
屋敷を案内されている時に色々教えてもらった。
帽子屋屋敷のほかに、ハートの城、遊園地とこの三つの三代勢力が今、領地を狙って争っていること。
この世界では役持ち、役なしで区別されていること。
時間帯はランダムにやってくる。
時計塔の存在。
そして、帰るには小瓶を満杯にしなければいけない事・・。
あとがき
今日はかなり書いた気がします。
G・Wはどこにも行かないと思うので結構最新すると思います。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.14 )
- 日時: 2012/05/01 01:07
- 名前: 竹中朱音 (ID: hsews.TL)
新話いっぱい出てますね!!
志穂ちゃんが強気キャラ!!
結構新キャラ出てきましたね^^*
GWはたくさん更新できるみたいなのでまた来ます!!
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.15 )
- 日時: 2012/05/01 18:48
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
竹中様
はい、結構がんばりましたww
強気キャラで行こうと思います。
これからまだ出てきますよ・・。
ありがとうございます^^
またのお越しお待ちしております!
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.16 )
- 日時: 2012/05/01 20:56
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第6章「The Queen of Hearts」
??「ふふふ・・そんな緊張しなくてもよい・・。」
目の前には、赤いバラを思わせる女性。
明らかに何か仕掛けようとしている。
志「で、でもぉ・・;」
その女性の手に掲げられている乙女度たっぷりなフリフリドレス。
志「ビ、ビバルディさん・・それ、あたしが着るの・・?」
ビバルディ。
ハートの城の家主。
そしてハートの女王。
完璧なルックス、美しく巻かれた髪。
でも、その美しさのうらはら、凛々しい性格。まさに女王にふさわしいと言えるだろう。
ビ「当たり前だろう?さ、早く着替えておくれ♪」
実は、すでに仲良くなったエリオットさんにわがままして、仕事場に来てみた。
エリオットさんは「安全な仕事」と、言っていたが本当に安全な仕事だったので安心。
と、思っていたのだけど・・。
志「は、はい・・(半泣)」
安全じゃ(色々な意味で)なかった・・。
エリオットさんのうそつき・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・ブェックシュ!・・・・・・
コンコン
ビ「誰じゃ?」
志「(終わったのかな・・。エリオットさんだといいなぁ・・。)」
??「終わりましたよ。」
ドアの向こうからは少し高めの声。明らかにエリオットさんの声ではない。
ビ「ふん、ホワイトか。もう少し話しておけ。」
ペーター=ホワイト。
白いウサギ耳を生やした男の人。
潔癖症で、雑菌を究極に嫌う男。
エリオットさんが言うには、「白いけど腹黒い男」らしい。
ペ「いやですよ!あんな雑菌と誰が!もう話したくないです。」
ビ「殺してもかまわないからもう少し・・。」
志「そ、それはダメ!」
まさかの衝撃発言。さすがに女王だろうと関係ない。
エリオットさんは仲のいい友達。それにブラッドさんも、エリオットさんが殺されたら困るだろう。
ペ「陛下。」
むー・・と不満げに口をへの字に曲げた。
ビ「全く。こんなに可愛い余所者がブラッドのところに行くとは・・。アリスはこちらで住んでくれt」
ペ「陛下!」
まるで思い出したくないように、さえぎるように強い声。
そのアリス、という人もあたしと同じでこの世界に来たのだろうか?
ビ「わかった、わかった!また来るのだぞ?志穂。あとで罪人の首でも刎ねるか・・。」
なにボソリと恐ろしい事を言っているんだろうこの人は・・。
もともと着てた服に着替えて、ビバルディさんの部屋を後にした。
ペ「早く行きますよ。」
志「は、はい!」
カツ、カツ、カツ、カツ・・・
タタタタッ・・・
ペーターさんの歩幅とあたしの歩幅が合わない。
走らないと、とてもではないがペーターさんに追いつけそうにない。
ペ「大丈夫ですか?」
遅れていることに気づき、顔をわずかに後ろに向けて言った。
志「へ、へーき・・;」
にしては随分と息を切らしている気がする。
追いつくとすぐ、スタスタと歩いてしまう。
カツ、カツ、カツ、カツ、カッ・・・
志「?」
突然立ち止ったと思ったら、扉が開いた。
「やっとかよ。」
奥からは、どうも不機嫌そうな声。でもその声はあの人だ。
ヒョコっと顔を出すと、予想通りだった。
志「エリオットさん!」
エリ「!おわったぜ^^」
ニッコリ笑うエリオットさん。
さっきの怖い声なんて無かったようなほど明るい笑顔だ。
ペ「さ、これでいいでしょう?さっさと帰ってください。」
エリ「言われなくてもさっさと帰るっつーの。」
そう言い終わると、ペーターさんを横切り、あたしの手首を引っ張ってハートの城を後にした。
・・・・・・・・・・・・帽子屋屋敷・・・・・・・・・・・・・・・
志「・・・。」
デ・ダ「「・・・・。」」
エリ「・・・・;」
門の前、帰ってきて早速ディーとダムと睨みあい。
それを困った顔で見守るエリオットさん。
ダ「志穂なんかあのおばさんに打ち首にされてればよかったのに。」
志「二人なんか、川でおぼれてればいいんだよ。」
ディ「お前がおぼれればいいんだよ!」
志「じゃあ、二人が打ち首になってればいいんじゃん!」
ダ・デ「「は゛あぁ!?」」
志「文句があるなら!その鎌奪って!」
志「首をはねてしまうよ!」
ディ「奪えるもんなら奪ってみなよ!」
志「むっ・・じゃあ、銃使う。」
ぎゃあぎゃあ言い合い。
その迫力の強さにポカーンと口を開けてみてるエリオットさん。
でも。
もうすでに双子の心に実っている感情を余所者が知るのはまだ先。
あとがき
最後がシュールww
さっき妹に消されて、キレかけた。
それで泣きそうになりながら小説書いてた私です。
- Re: おもちゃ箱の国のアリス〜君を探して〜 ( No.17 )
- 日時: 2012/05/02 18:57
- 名前: ペールラ (ID: rcIQsSyG)
第7章 前「代わり」
志「ねぇねぇ。」
目の前には暇そうに本を読むブラッドさん。
返事に応答するため、本から目線をはずしてあたしに向けた。
ブ「なにかな?」
志「ボリスって人、知ってるよね?」
ブ「ボリス?・・あぁ、あのおチビさんか・・。」
志「おチビ・・?」
ボリスさんのことだろうか。あたしにとってはおチビには見えないが。
ブ「彼がどうした?」
志「いや、あのね?ボリスさんの住んでる所って、どこだか知ってる?」
ブ「あれになんのようだ?」
志「あれって・・;」
志「お礼を言いたいの!元々、あたしをここに連れてきてくれたのはボリスさんのおかげだし・・。」
はぁ、と短く呆れたように溜息をつくブラッドさん。
ブ「そんなものいいだろう?君はきっとあの猫に導かれなくても突き進んでいた。」
志「で、でも!お礼を言わなきゃ!」
ブ「・・分った。だが。」
ビシッと長い人差指をあたしにつきつける。
ブ「一人では危険だ。門番についていってもらいなさい。」
志「え゛!?」
今、エリオットさんはいない。いるのはあのバカ双子か、ブラッドさんだけ。
ブ「大丈夫さ。ボリスと聞いたらあの子たちも喜んでついていくだろう。」
志「う〜・・しょうがないか・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブ「門番。」
ディ「あ、ボス!」
ダ「僕たちちゃんと仕事してるよぉ〜。」
ブ「あぁ、それはわかっている。」
ブ「それで一つ頼みごとをしたいんだが・・。」
ディ「休みをくれるなら!」
ダ「給料あげてくれるなら!」
志「・・・・;」
なんという現実的な要求だ。子供の頼みとは思えない。
ひっそりとブラッドさんの背中に隠れている自分。
ブ「志穂の付き添いをしてほしい。」
デ・ダ「「えっ」」
声をそろえて嫌がられた・・。
さすがに傷つくものだ・・。
・・・やっぱり一人でいこっかな・・。
ダ「・・それ、どこに行くの?」
ヒョコっと顔をのぞかせて二人を睨んだ。
志「ボリスさんのところ。」
ディ「ボリスのところ!?行く行く!」
ダ「ちょうど退屈してたしねぇ〜」
ね、兄弟と嬉しそうにする二人。
ブ「さて、門番。お嬢さんをちゃんと道案内するんだぞ?」
あと斬ってはだめ、と付け足しした。
ディ「まぁ、しょうがないから。」
ダ「ボスの頼みだし。」
くるりとあたしたちに背中を向けた。
行くよ、と言いたげなダムの視線。
その気づいて、背中を追いかけた。
志「行ってきまーす!」
後ろ走りでブラッドさんに手を振った。
ブラッドさんにも子供が遊びに行くのを見送るような優しい目で手を振った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダ「・・・・。」
ディ「・・・・。」
志「・・・・。」
謎の沈黙タイム。
前にいる二人は特に話さない。
前にいる二人をゆっくりと追いかけるあたし。
志「・・・ねぇ。」
ディ「・・何?」
志「前さ、言ってたおねぇさんって・・どういう人?」
ダ「・・その話、やめて。」
俯いた顔からわずかに見えた、またあの時の顔。
そんなに嫌な人なのだろうか。いや、よっぽど大切な人だったのだろう。
今にも泣き出しそうに見えた。
ディ「・・兄弟・・・。」
ダ「うん・・。」
わずかにディーの口が動いた。何か言ったようだが、小声で聞こえない。
ディ「志穂。」
くるりと、背中ではなく何かを決意した顔で二人は振り向いた。
志「!・・・。」
その表情に気付いた。
ここは悪口ではない。きっと真剣な話だ。
デ・ダ「「志穂・・。」」
二人の口が同時に動いた。
デ・ダ「「ごめんね?」」
志「・・は?」
いかん、いかん;ここは真剣な話なんだ。ギャグっぽくなっちゃだめだ・・・;
でもわからない。何で謝られたのか。
志「え、えっと・・?;」
ディ「最初、会った時。」
ダ「「おねぇさんの代わりなんていらない」って言ったでしょ?」
—————おねぇさんの代わりなんていらないよ!——————
志「・・うん。」
ディ「あのあと、ひどいこと言っちゃったなぁって・・。」
ダ「後悔した。おねぇさん、言ってたんだ。」
志「・・?」
ディ「「二人の代わりなんていらない」って。」
志「・・・。」
ダ「つまり、志穂はおねぇさんの代わりなんかじゃない。」
志「・・・・・・・。」
泣きそうになった。
本当にそうだろうか。実はエリオットさんにも聞いた。アリスってだれ?って。
そしたら笑って「ブラッドには聞いちゃダメ」と頭を撫でてくれた。
その笑みには悲しみが含まれていた。
ぐるぐると混乱した脳味噌。
勝手に動く足。
その足は双子を通り過ぎてまっすぐ歩いている。
あとがき
子供にだって複雑な感情があるんです。
迷っても何も見ずまっすぐ進んでしまう。それが主人公の悪い癖ですね。
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