二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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*ココロコネクト*ミックスタイム
日時: 2012/07/26 17:45
名前: ユリィ (ID: S2FF2tv.)

TVアニメ化ココロコネクトの二次小説をかきます、、
ユリィです!!

ココロコネクトと他作品のコラボもしたいです!!

がんばりますので心の真ん中くらいから応援して下さいww
↑なんで絡めたw

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Re: *ココロコネクト*ミックスタイム ( No.7 )
日時: 2012/08/13 21:38
名前: ユリィ (ID: S2FF2tv.)

「どうだろ………」
校門をくぐる。教室のある校舎を通りすぎ部室棟、4階の文研部の部室へ入る。
太一は昨日、稲葉からの連絡で聞かされた「千尋に起こったこと」を少し考えてみた。
稲葉にも<ふうせんかずら>の接触前でもあるし、その状態を目の当たりにしたのか効いているのか事態のまだ分析には至っていないようである。
昨日、太一に連絡したことはあの時いた唯と青木には連絡した。伊織と紫乃には稲葉が連絡したらしい。
「おはよう、稲葉………。その、、大丈夫、か?」
早く登校していた稲葉に太一は声をかける。
「おう。心配しなくていい」
ニコッと稲葉は笑った。この笑みは少し不安な時のだな、と太一は悟ったが
「何かあったらすぐ言えよ」
と言うだけにしておいた。
青木は自分の席に座る。と、唯と伊織が部室に入ってきた。
そして部室には二年生全員が集合したということになる。
「紫乃ちゃんとちっひーは?」
伊織が尋ねると
「紫乃はなにやらクラスの用事があるらしい。千尋は……その学校を休みだ」
「千尋君が?」
一番先に声をあげたのは唯だった。
「ああ。昨日、やられたといっただろう。それで色んな面でのダメージがあると思うし………。堪えてそうだったからな。朝、休めと連絡しておいた」
千尋はつい先月、<ふうせんかずら>から力を得て『幻想投影(命名:千尋)』を起こし文研部員を追い込め、最終的には自分も極限まで追い込まれたが紫乃のおかげもあり事態を終結させたばかりである。
人間的に成長はしているものの<ふうせんかずら>と対峙するとなればそれは辛いだろう。しかも体を抜かれたのだから。
「そっか……。ちっひーもああ見えて追い込まれるとヤバイもんねぇ」
伊織が言った。一同頷く。
「紫乃には昼休みにでも説明する。青木その時は援護頼むな」
稲葉はここ最近、人を気遣うだけでなく頼るのも出来るようになってきた。太一はそれだけでも嬉しいのだ。
「稲葉っちゃん!!信頼してくれたんだねっ」
嬉し泣きの演技をしつつ青木が言った。
「奴が現れない限り事態はわからない……が今回の現象は体を乗り移られる・体の存在を失う、といった具合らしい」
稲葉はいつものように分析を始める。「とりあえず今日は部活はなしで帰宅。何かあれば連絡をとる。千尋曰くこの現象が起こる時、光に包まれる感覚があるらしい。帰宅途中とかなら誰かと過ごすのもいいと思う。まぁ、なんだ………今回もランダムだ。起こったら起こったで対策を考えよう」
太一たちは素直に感心した。
そしてそれから軽く雑談をしたのち解散となった。

Re: *ココロコネクト*ミックスタイム ( No.8 )
日時: 2012/08/14 21:06
名前: ユリィ (ID: S2FF2tv.)

「うぇっしょーい!!」
昼休みの教室で唯が寄生を挙げた。
「ちょっ、唯っ」
伊織が小声で唯をつつく。すると青ざめた顔で唯が、
「ごめん、伊織。ちょっと」
唯は織を誘って教室を出る。その時唯が太一に目配せをしたのを太一は見逃さなかった。
クラスで仲の良い渡瀬と雑談していた太一はキリのいい所で話をたち、教室を出た。
近くに見当たらなかったので部室に向かおうとしたところで
「太一っ」
と声をかけられた。この声は………稲葉姫子だ。今日の彼女の声はちょっと弱々しい。守ってあげたくなる可愛いさだ。
「あ、稲葉。どうした?」
唯たちのことを聞こうとしたが、やめた。まず自分の彼女、稲葉の話を優先しよう。
「ええっと……奴の話なんだけど」
「分かった。中庭、行くか?」
<ふうせんかずら>の話が外部に漏れるのはあまり好ましくない。それを知ってる太一はそう誘った。
「ああ」
二人で中庭へ向かう。やはり唯が気がかりだったが……………。

…………中庭には先客がいた。
「ゆ、、唯っ?!なんで??唯っ唯っ唯!消えちゃ………た?」
青ざめた顔で伊織が叫ぶ。もちろん静かな声ではあったが悲痛なものだった。
「伊織?どうした………ま、さか」
その稲葉の声も震えていた。
「稲葉ん!どうしよぉどうしよっ……」
涙に濡れた声で
「唯が消えちゃったよっつつつつ」
といって抱きつく。
「これが………

<ふうせんかずら>の今回の現象なのか」
太一はそっと呟いた。


そしてその日唯と伊織は学校を早退した。

Re: *ココロコネクト*ミックスタイム ( No.9 )
日時: 2012/08/14 22:57
名前: ユリィ (ID: S2FF2tv.)

2章 始まってしまった、から

放課後、帰路につく太一たち。
ここにいるのは太一、稲葉、青木、紫乃の4人。文研部の部員は3人も欠けてしまっている。
「なんか……わたし面と向かって、先輩方と<ふうせんかずら>に対峙するのって初めてな気がします」
ぼそっと紫乃が言った。
「かも……。前は円城寺と千尋だけのなんか解決?だったもんな」
太一が答える。紫乃が「はい」と答える。少し声のトーンが低い。
「はぁ…唯、大丈夫かな」
青木が心配そうに言う。
「千尋君も…………」
紫乃も呟く。
「伊織たちに何か起こってないよな…」
不安げに稲葉が言う。
太一も不安を言おうとして、やめた。
ここで言うべきは、希望だから。
「大丈夫だ。……いや分かんないけど。でもそういうの……うん。力あわせれば大丈夫だ!なんかカッコつけっぽいか……」
発言がちょっと失敗に終わった太一に紫乃がフォローを入れる。
「太一先輩っ!!!すごいですっすごいです、、声が!!!!
あーもう幸せすぎます♪ありがとうございます。頑張りましょう、先輩方」
フォローというか興奮しただけかもしれないが……。
「そうだな…。紫乃。とりあえず今日は解散だな。明日は土曜だしとりあえずアタシの家に9:00集合だ。唯たちにはアタシから連絡しておく」
てきぱきと指示をする稲葉。カッコいいけどそれと同時に儚さとか脆さも感じる小さな女の子………。
「稲葉……ちょっとこれからいいか」
雑談に入った頃太一が稲葉を誘う。
「ひゅ〜!デート??これはいい展開ですな紫乃ちゃん隊員!」
青木が茶化す。紫乃はというと
「いい展開です、青木先輩隊員!あと太一先輩のそんな声素敵すぎます//」
ノリに乗ってしまっていた。一方の稲葉は顔を赤めて「うん」と頷いた。

Re: *ココロコネクト*ミックスタイム ( No.10 )
日時: 2012/08/15 18:12
名前: ユリィ (ID: S2FF2tv.)

茶化されつつ二人と別れ、太一と稲葉は最近行き着けのカフェに入った。太一は紅茶、稲葉はコーヒーを注文する。
「で……はは話って?」
少し照れながら稲葉は聞く。一口紅茶を飲んでから俺は話し出す。
「えっと<ふうせんかずら>が現れた……だろ。稲葉きっと不安なんじゃないかって……思って」
意外と言葉にすると難しいな。そう考えながら稲葉を見るとうつむいていた。太一は稲葉から声が出るのを待った。弱い子でもあるし強い子でもある……から。
稲葉は顔を上げた。
顔が涙で歪んでいた。きらりと光る嬉し涙で。
「太一っっっ…太一っっつ」
ぽろぽろ泣き出す稲葉。周りの目がちょっと恥ずかしい気もする…が。
「ありがとう……太一はやっぱりアタシのこと……思って」
よほど嬉しかったらしい。
「いい稲葉……??泣くなって。だからこれからは俺たちを頼れ……な?」
焦りつつ太一が話し、ある提案をする。稲葉はこくんと頷いた。
「分かったって………えへへ」
稲葉の微笑みが綺麗すぎてずきゅんときた。
そして雑談に入り、(夏休みは花火大会&お祭りに行こうとか海水浴にいこうとかあーだこーだー)いい感じのところで切り上げた。
太一が勢いで「今日はおごる!」といったせいでケーキをめちゃくちゃ頼まれたが稲葉は小声で「今度はアタシがおごるから/」といっていた。
帰りは稲葉を送ると太一は言ったが稲葉は全力で拒否した。
それでも何故か今日は折れなかった太一が懇願(?)し結局送ることになった。
「みんな大丈夫かなぁ」
呟いた稲葉。それでもみんなを思える稲葉は本当に強いと感じる。太一は自分の携帯を見て言う。
「着信もメールもなし、か」
「何かありゃ連絡来るだろう。……きゃっ!」
いきなり超可愛い悲鳴をあげ、太一の制服の袖をぎゅっと握る稲葉。
すぎゅん。。
胸に何かきた。きたぞ!!
守りたくなる//可愛すぎるぞ………
いやここは冷静に。稲葉の手にぎゅっと握る。
どうやら誰かが稲葉の背中を叩いたらしかった。彼女の肩を叩くとはいい度胸………ってあれ??
「稲葉……??知り合い??」
恐怖より怒りの顔をした稲葉。太一の問いに対しこくんと頷く。
「兄だ…………

てかなんで居るんだよぉぉおおおお!」

ブチギレていた……マジで((
稲葉…キャラが戻ってしまったぞ!ロリロリなほうも好きだったんだが………

Re: *ココロコネクト*ミックスタイム ( No.11 )
日時: 2012/08/20 18:22
名前: ユリィ (ID: S2FF2tv.)

そして………俺、八重樫太一は彼女である稲葉姫子の家のリビングのソファーに座っていた…………。
ど、、どういう展開になったらこうなるのか俺にもわからない!!しかし実際こうなってしまったんだ!現実を受け止めよう、うん。

あの時………

稲葉家の近くの路地裏で落ち合った太一たちと稲葉の兄。兄の第一声が
「姫子っ?彼氏っ?彼氏かっ?彼氏なんだろっ?マジか彼氏か〜」
だった。太一は稲葉を姫子と呼べるのに少し羨ましかったが、あまりにも「彼氏」と連呼するのでどう対処していいか困った。いや、少し引いてしまった←
「最近、姫子が可愛いくなったと思ったら〜そーゆー事だったのか」
一人頷く兄。とりあえず太一は
「はじめまして、お義兄さん」
と言った。あえて言おう。お義兄さんの部分は強調していない。
「こちらこそ。俺、姫子の兄です。これからよろしくな」
なかなか爽やかでカッコいいお義兄さんだ、と太一は思った。そこでふと稲葉に顔を向けると、硬直していた。そして顔が真っ赤っかだった。今にも倒れそうなくらいだった。
「いい稲葉?だ、大丈夫か?いや……その……」
太一は稲葉にかけ寄り彼女を抱き抱える。
「稲葉っ?」
「ど……ど……」
声も出ないくらい動揺していた。家族には彼氏の存在を黙っていたのだろう。それが知られてヤバイということか……
「まー大丈夫だから。姫子はそういうところあるからねっ」
そのキメ顔にちょっとイラッときたが太一は頷く。
「家入っていいから。つーか入って!てか語ろう!今後を!姫子を!」
………「この兄、シスコン?」太一は自分のほうがかなりのシスコンというのを忘れて呟いた。

そして、今に至る。稲葉は今、自室のベッドで寝かせられている。太一はお茶をいただいていた。
稲葉の母親もその衝撃の事実を聞いたとき倒れそうになったがそこまでいかず安心した。そしてお茶、お茶菓子を出すとご機嫌ルンルンでリビングを出ていった。
「どういう家族だよ」というツッコミを入れたかったがおさえておいた。
「待たせて悪い。で、君、名前は?」
制服から私服に着替えた兄は太一の真正面に座り尋ねた。
「はい。八重樫太一です」
「なるほど……カッコいい名前だね。……ということは八重樫姫子になるわけか…。。王子と姫っぽいな」
かなりぶっ飛んでいる兄だった。
「うん。で、いつから付き合ってるの?」
「ええと一年の終わりごろ……です」
「もう半年?ちょっと君やるね!気に入った、めちゃくちゃ気に入った!」
それから何故か稲葉兄と太一は話が盛り上がった。

夜八時ごろになり、太一は流石に家に帰ることにした。稲葉は寝てしまい起きなかったので後でメールすることにした。家に帰るのは遅くなるしということで駅までは兄が送ってくれた。

家に帰ると「遅い!お兄ちゃんのこと待ってたんだよっ!罰として私の宿題教えて、今日ずっとっ!」
とせがまれ大変なことになったが妹の頼みだから……と受けた。これを後でみんなに言ったら全員一致で
「ド、シスコン」 と言われたのは言うまでもないだろうww

そして忘れかけていた……。<ふうせんかずら>のことを。<ふうせんかずら>はそんなに甘くなかった。

その夜、円城寺紫乃からメールが部員全員に来ていた……。


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