二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【銀魂】 花は散りゆくも儚く
日時: 2009/12/16 21:05
名前: フルーツ (ID: JSuMRn8G)

また消えますた(´・ω・`)
フルーツです。

では、注意事項です。

注意事項
・銀魂が苦手な方はお帰りを。
・フルーツが嫌いな方もお帰りを。
・更新が遅いですよ?
・オリキャラでますよ?


以上のことで、私は大丈夫! という方はお読みください。


※以前見てくれていた方々、すみません。
 

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Re: 【銀魂】 花は散りゆくも儚く ( No.6 )
日時: 2009/12/17 20:35
名前: フルーツ (ID: JSuMRn8G)

第4訓 好き嫌い言わずなんでも食べなさい



き、きまずいっ!

5人の間に微妙な空気が流れる。
気まずい空気の中、一番に声を出したのは新八だった。

「君、名前は?」

「え…と、小咲 キバラです…」

「じゃあキバラちゃん。夕飯できるから待ってて?」

キバラは小さく頷く。
新八とお妙は足早に台所へと戻る。

ふぅ。優しそうな人だね。
私が寝ていた布団のそばには、あの天パとチャイナちゃんが居る。

「ねぇ名前は」

「神に楽しいで、神楽アル!」

「で、お前は?」

「キャラちがくね!?
 ともかく俺は坂田銀時。万事屋っつうのをやっている」

万事屋ねぇ……。
なんか怪しいんだけど。

と、ちょうど。新八たちがやってくる。
どうやら夕飯ができたらしい。


テーブルの上には次々と夕飯らしいものが隙間を埋めてく。
そこでキバラの目に“あるもの”が映る。

「あの、これは?」

「卵焼きよ?」

「どう見ても卵じゃないように見えるのですが…」

最後の方はお妙の迫力に負け小さくなった。
なにはともあれ、夕食である。

うん。普通においしいよ。
おいしいんだけどね。やはり卵焼きが気になるのよ。

おそるおそる卵焼きを取ると、お妙を除く3人がキバラの顔を見る。


そして、キバラは食べた。あの暗黒物体を。


よく噛んで飲み込む。

「お……」

銀時は聞き逃さなかった。キバラが小さく呟いたのを。

「お?」

すかさず聞く。返ってきた答えは——


「おいしい…?」

「「「えぇっ!?」」」

そうよね、という笑みでお妙はサラダを食べるのであった。


 

Re: 【銀魂】 花は散りゆくも儚く ( No.7 )
日時: 2009/12/18 22:53
名前: フルーツ (ID: JSuMRn8G)

第5訓 足元に注意しすぎて頭をぶつけるな



「じゃあキバラちゃんは私たちの部屋ね」

お妙がてきぱきとキバラのことを指示する。
しかし、キバラは俯いたままだった。
神楽は訊ねる。

「キバラ、どうかしたネ。やっぱりパピーたちが恋しいアルカ?」

「そうじゃなくて、何でそんなに優しいのかなーって」

花だったころといえば水をあげて終わり。
というか、花は喋れない。


「それは…「姉上、お風呂沸きましたよー」


お妙は小さく笑うとキバラに服を押し付けた。

なんか、ごまかされた気がする……。


——

風呂から上がり布団に入る。
右隣が神楽で、そのまた右がお妙の順である。

その夜中にキバラは何かに呼ばれたかのように目覚めた。
足を踏まないようにしていると襖に頭をぶつける。
痛みをこらえつつ、そっと襖を開けると。



廊下に銀時が居た。


 
 

Re: 【銀魂】 花は散りゆくも儚く ( No.8 )
日時: 2009/12/23 21:35
名前: フルーツ (ID: JSuMRn8G)

第6訓 冬の星はよく見える



「寒くないの」

「少しさみぃ」

キバラは銀時の横に座る。
縁側から空を見上げると星がよく見えた。


——綺麗…。

心に思ってたことが口から出てしまったらしく、銀時は目を見開いて見つめる。

視線を空から横に移す。

「なに」

「そんな顔もすんだなーと思って」

「そんな顔?」

「さっきから怒って、引いて、慌てたりして。
 なんつーか、切ないよーな顔もすんだなって」

「あっ、たりまえでしょっ!」

プイと視線をそらしてしまう。
何気なく言われたのに銀時に言われると……嬉しい。


嬉しい? これが感情? 花のときは嬉しいなんてなかった。

難しい事は嫌いなので、また空を見上げる。

「銀時って何者? なんでそんなに優しいの?」

「万事屋は困っている人の見方ですから」

キラーンと言う効果音がついてもいいぐらい、決めている。
あまりにも面白くて笑ってしまう。

二人でくだらない話をしていたとき、ヒュッと星が流れた。

「流れ星! お願いすんの遅れたよ〜」

「キバラの願いってなに?」

「特になし!」

「おいおい。じゃあ俺が家出した悪い娘さんを守ってやるよ」

「じゃ約束」

小指を出して指きりげんまんをした後、それぞれの部屋に戻っていった。


 

Re: 【銀魂】 花は散りゆくも儚く ( No.9 )
日時: 2009/12/26 22:58
名前: フルーツ (ID: iGvI5nur)

第7訓 大切なこと程よく忘れる



目を覚ますと、そこは見渡す限りの雲、雲、雲……。

またか。あのオジサン。

「オジサンじゃないわいっ! 花神様じゃ!」

「うわ読心術かよ。で次は何なの?」

半ば呆れながら用件を聞く。

「どうやら銀時と言うやつに世話になっているようで。
 お父さん家出した娘の事が心配で……」

両手で顔を隠し泣くふりをする花神。
いつ私はお前の娘になったんだ、とか言うとめんどくさくなりそうだからあえて言わない。

「帰りますよ」

「ちょっと待て。大切な事いうの忘れておったわ」

キバラは花神に背を向けていたが振り返る。


「キバラ。お主が地上に居られるのは1週間だけだからの」


「は? ちょ、ジジィ!?」

がんばってこいよ〜、その声がエコーのように頭に残ったまま私は現実へと戻されるのであった。


 

Re: 【銀魂】 花は散りゆくも儚く ( No.10 )
日時: 2010/01/05 23:34
名前: フルーツ (ID: oUY4LzoD)

さてさて皆様お久しぶりです。キバラです。
いきなりですが問題です。


花にとって大切なこととはなんでしょうか?

 水をもらうこと?
 綺麗な花を咲かすこと?


いえいえ違います。

花にとって大切なこととは————



「どんな環境にも適応することだ…よ……」




第8訓 不審者に出会ったら大声を出せば大丈夫なわけねーだろ




私がやってきて4日目。


『キバラー、買い物いくけど行くかー?』

『万事屋で留守番してる』

『じゃあ留守番頼みますよ』

『任せなさい!』

『酢昆布買ってくるアルヨー』

『いってらっしゃーい』

みんなが出かけたのを見計らって、作戦会議を始めるキバラ。

どうしよう。
何事もなく4日目だよ。折り返しじゃん。


“花にとって、人間にとって大切なこと”


じーさんの声が頭の中で連呼する。

「……あー、もうっ!」

新聞の占いでも読んで気分転換だ。


そのとき玄関のチャイムが鳴った。


誰? どちら様? 何様? 依頼人様?


「はーい、万事屋で…《ドスッ!》

頭に鈍い痛みを感じたときでは、もう遅かった。




 


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