二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 梅の花 【BLEACH】
- 日時: 2009/12/26 14:23
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
hello☆ 凛と申します
またまた消えました……
*注意*
+荒らし・中傷・悪口・チェンメ厳禁
+更新激遅です
+有り得ない事ありまくりです。後、意味不です
+何かと似てたらすみません
+続きからです。オリキャラ出ます
前々スレ↓
http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14646
前スレ↓
http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14774
*prologue*
散りゆく花弁が頬を撫でる
曖昧な、そして風に舞う花弁を追う
確かな望みを花弁に託し
私は願う
この平穏が長く、続くように——
- Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.14 )
- 日時: 2009/12/26 21:08
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
26話
緋音は、まだ目覚めない
『燕! 待ってよー』
『へーん、悔しかったら捕まえてみやがれー』
『あんたねぇ!』
流魂街に居た頃から、俺等は仲良かった
生活は楽じゃなかったけど、3人なら怖くなかった
3人で生きて
3人で霊術院に入って
3人で死神になった
……おっと、死神になったのは【4人で】だったな
霊術院で、緋鞠と美蓮と仲良くなった
明るくてサバサバしてた美蓮
大人しくて、【貴族】っていうとキレた緋鞠
何故、美蓮は死んだのだろう
嗚呼、俺が弱いから
緋音は長年自分を責めた
それは違う、俺が弱いからなんだ
昏睡状態の緋音を見下ろすと、眠ったままだった
それがあの時の顔と被る
「……」
此処最近、隊士達、俺等
そして隊長格までもが暗くなっている
勿論、緋音の事で
ま、6番隊の澄ました顔の貴族とか、11番隊の動く凶器とか、12番隊のコンビは変わってねぇけど
「お、オメーまた来てたのか」
「あ、恋次じゃねぇか」
コイツには敬語使う気はねぇ
「お前ンとこの隊長とかさー暗くなったりしねぇよな」
「朽木隊長はなー」
頭の中にはツンと澄ました貴族の顔が浮かぶ
「……起きねーな」
「ああ」
- Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.15 )
- 日時: 2009/12/26 21:20
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
湯山 アヤカさん
初めまして
湯山さん(こう呼んでいいですか?)の小説の隠れ読者の者です(コメントしろ
私も軽く3,4回はこえてます……
更新頑張ります
湯山さんのもちょくちょく遊びに行きますね
- Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.16 )
- 日時: 2009/12/26 22:15
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
27話
「……緋音」
「まだ、目覚めませんね」
ビクッとして後ろを振り返ると、卯ノ花隊長が立っていた
「卯ノ花隊長……」
スッと目線を緋音に移す
「身体の傷は大分癒えましたが、心の傷は、癒えてはいないようですね」
「そう、ですね……」
緋音が昏睡状態になって早1ヶ月
時が流れるのは早いな、と思う
「緋音、起きて」
無駄だと知っていても僅かな希望を信じてしまう
卯ノ花隊長は病室を出た
緋音の手を握る
起きないと知っていても
『緋音、遊ぼう!』
『緋音すごーい』
夢……
切ない、思い出
美蓮の姿が映る
『緋音』
優しげな笑顔
その笑顔が大好きだったのに
私は夢から抜け出せない
皆が、待ってるのに
『緋音! 危ない!』
嗚呼、哀しい
この場面は何時思い出しても胸を締め付ける
……思い出に捕らわれてる?
あ、思い出した
思い出に捕らわれてはいけないんだ
私は死神
死神は、過去に縛られてはならない
常に今を見なくてはならない
私は……逃げていただけ?
『緋音! 危ない!』
美蓮の姿
真っ赤な鮮血を流し、冷たくなる身体
「……美、蓮」
小さな声で呟くと、頬に涙が伝った
- Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.17 )
- 日時: 2009/12/26 22:43
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
28話
帰ろうと思った
その時
「……美、蓮」
「緋音!?」
小さな声で、緋音は確かに呟いた
よく見れば、涙を流している
緋音に駆け寄り、彼女の名を呼んだ
「緋音! 聞こえる? 緋音!!」
すると、緋音は薄っすらと目を開けた
「ら、ん……?」
あ、卯ノ花隊長呼ばなきゃ!!
あたしは病室の外に出て、隊士を捕まえると、「今直ぐ卯ノ花隊長を呼んで!!」と叫んだ
すぐさま卯ノ花隊長がやってきた
「卯ノ、花隊長……」
「無理なさらないでください。病み上がりですから」
優しい声色で言う
「桜崎4席、貴女は総隊長に梅宮4席が目覚めたと伝えてくださいな」
ニッコリ微笑んで卯ノ花はそう言った
「はい!」
そして藍は瞬歩で1番隊舎へ向かった
「身体の調子はどうですか?」
「あ……大丈夫です。ご心配をおかけして申し訳ありません」
「病人や怪我人を治療するのは、私達4番隊の仕事ですから」
ニッコリと卯ノ花が微笑む
「暫くは此処で身体を休めてください。日番谷隊長には私から伝えておきます。大分無理をしましたから」
「ありがとうございます!」
満面の笑みで緋音は微笑んだ
「緋音ー!!」
「フグッ!」
何時間かして、乱菊さんと隊長が来てくれた
乱菊さん、心配してくれてたのは嬉しいけど……やっぱり苦しいよ……
「松本、梅宮は怪我人なんだ。その辺にしとけ」
隊長のおかげで乱菊さんは離れた
「梅宮」
「は、はい!」
怒られるだろうか。昏睡状態になって散々心配を掛けたのだから
「あの、御迷惑をおかけして本当に申し訳……「すまなかった」」
「……はい?」
え? え? 何で?
何で隊長が謝ってるの!?
何時もの姿とはかけ離れている
「悪かったな。護ってやれなくて」
「いいい、いいんです! 頭を上げてください!」
必死に頼み込むと、やっと頭を上げてくれた
「本当に、ご迷惑をおかけしてすみませんでした」
- Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.18 )
- 日時: 2009/12/26 23:00
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
29話
沈黙が流れる
先に破ったのは乱菊さんだった
「何言ってんのよ。アンタは背負い込みすぎなのよ。たまには心配かけたって平気よ」
顔を上げると、乱菊さんの優しい顔が見えた
「あ……」
「梅宮」
不意に名前を呼ばれた
「卯ノ花から話は聞いた。暫くは大人しくしてろ」
「あ、はい」
「緋音さんッ!!!」
バァンとドアが開いた
「緋鞠ちゃん! それに雛森副隊長!」
私の顔を見るなり、緋鞠ちゃんは泣き始めた
「よかっ、た、よかっ、たです! 緋音さんが、無事でぇ……」
しゃくり上げながら緋鞠ちゃんが言った
「皆、心配してたんだよ」
「すみません」
「謝らないで。私も、そうなった事あるもん」
雛森副隊長が言うと、一瞬隊長の顔が曇った気がした
「緋音! 無事だったか!」
次に来たのは燕と藍
「うん、心配掛けてゴメンね」
「いいっていいって。コイツなんか心配しすぎで階段でずっこけたのよ〜」
「藍……テメェ殺されてぇか?」
「スミマセン」
てめぇ棒読みだろとかそうですがそれが?といつもの喧嘩が始まった
見慣れた喧嘩なのに久し振りな気がする
「うむ、無事じゃったか」
総隊長の威厳がある声
「はい、御迷惑をおかけして申し訳ございません」
頭を下げると、「顔を上げい」と声がかけられた
「暫くは無理などせぬように」
「はい」
私は、こんなに大勢の人に心配されていたんだ