二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊 あけおめ^^
- 日時: 2010/01/01 21:07
- 名前: 亜璃歌♪ ◆P2rg3ouW6M (ID: NihAc8QE)
*A HAPPY NEW YEAR* 今年もこの小説をよろしくお願いします。
こんにちはぁ! クリックしたら、戻らずに小説を覗いてみて下さい! それでおもしろくなかったら、「戻る」を押してもらって構いません^^
ポケモンを知らなくても描写を入れてあるので、「戻る」を押さずに少しは覗いてくださいね^^
元ラピスラズリです。(その前は癒李歌、その前は亜璃歌、その前は霜歌)
やはり、名前を変えまくった中でも、「亜璃歌」が気に入ったので戻しました。
改めまして、亜璃歌と申しますvv
何度消えても、頑張ってコピーするので皆さん応援よろしくお願いします♪
本題に入りますが、ポケモンダンジョンは主人公とパートナーの友情が命!! そこらへんをうまく表現できたらいいなーと思います。あらかじめ言っておきますが、これはポケダン(探検隊)沿いの話ですvすべて沿ってるわけではありません。
ミーシャ&ミニリュウ「みなさん、ぜひドキドキしたりしんみりしたり、感動したり、心をたくさん働かせてください!」
ポケモンダンジョンは、私が騙されたり泣かされたりしたりしたすっごくいいゲームなので、皆さんが感動できるような小説にできるように頑張ります!
=注意=
・ここは小説を書くスレなので、雑談は控えてください。
・真似・荒らし・喧嘩は禁止。(常識の範囲で)
〜ポケモン不思議のダンジョン 探検隊のテーマ曲〜
http://www.youtube.com/watch?v=Neila0J3L0E
詩 〜君がいてくれたら〜
>>1
Memory1 必然の出会い Memory2 ギルドの丘
>>2-4 >>5-9
Memory3 キセキの探検隊 Memory4 光のささやき
>>10-14 >>15-17 >>19 >>21-27 >>29-30 >>32-33
Memory5 初の探検と仲たがい
>>34 >>36-37 >>43 >>48
☆作者の心のささやき☆
結局また名前を戻すことに。霜歌→亜璃歌→癒李歌→ラピスラズリ→亜璃歌です。はあ、新年早々、小説が消えている人もいるみたいだし、恐ろしや〜。
☆大事な大事なお客様☆
・ミニモネさん ・レッドさん ・サジタリアスさん ・美弥さん ・大庭さん ・黒魔ちゃん
・べっかさん ・ツナいちさん ・ルビーさん ・キョウさん ・瑠美可さん ・ピクミンさん
・おんぷさん
—いつもコメントありがとうございます^^そして、これからもよろしくお願いしますb
コメントはしていないけど、クリックしてくれている人もありがとうございます^^
※↑に自分の名前が載ってない! っていう人は言って下さい^^;ただちに載せます。
- Re: ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊 ( No.25 )
- 日時: 2009/12/31 20:13
- 名前: 亜璃歌♪ ◆P2rg3ouW6M (ID: IoxwuTQj)
「ミーシャ、ミーシャ」
と、ミニリュウの涙声が聞こえる。そうか。私はミニリュウの足元に倒れたんだ。だから声が聞こえるんだ。うっすらと目を開けると、ミニリュウが目に涙を浮かべて私を見下ろしている。ミニリュウは、頑張って動こうとするが<かなしばり>のせいで、いくらふんばってもダメだ。
ごめん、やっぱり私はなにもできないダメなやつなんだ。ミニリュウは、<かなしばり>で動けないからわかるけど、私はまだ動けるのにダメージを受けてなんにもできないなんて。
面白そうにスリーパーが足元の石を蹴った。その石が転がってきて、私の顔にコチンと当たる。少々痛かったが、その事を気にするほど私の体力は残っていなかった。
ミニリュウが、歯をくいしばる。悔しいのだ。
「動けないなら、動けないなら……! ここからスリーパーまで届く技で戦えばいいんだっ。<りゅうのいぶき>」
……苦しいはずなのに、ミニリュウは薔薇よりも血よりも赤い光線を口から出した。一直線に、光線はスリーパーへ向かう。しかし、それもスリーパーはスルリンとかわす。光線は、大岩に当たると薔薇の花びらが散るようにしてスカッと消えた。
「わ、私だって……」
私はミニリュウの頑張りを見て、ふらつきながらようやく立ち上がった。足がブルブル震えている。体力が大幅に減少し、もう立つこともできないの? 戦うって、こんなにも苦しいんだ。人間の頃はポケモンが戦う姿を見て、「うわ、痛そう」とか思っていただけだった。しかし、やってみるとこんなにも苦しいなんて……。
でも、私だって、私だって……! 負けないんだから!
「ど、どうして全部の技をかわせるの? どうして全部、予測できるの……」
「フフフフ……。ポケモンに“特性”と呼ばれる特殊能力があるのは知っているよな? おれの特性は“よちむ”だ。未来に起こることが予測できる。ハハハハッ、おまえたちにおれは倒せない。絶対にな」
スリーパーは相変わらず余裕で、お腹を抱えて笑った。いつまでもいつまでも笑っている。
どうしようどうしよう。ミニリュウは<かなしばり>のせいで動けない。私も、もうそんなに体力は残っていない。キセキを起こす探検隊なのに。
「みんな……」
頭の中にギルドの仲間の顔が浮かんだ。キマワリは強かったな。ヘイガニも嫌なやつだけど、強い。ぺラップだって、プクリンだって。みんな、こんな試練を乗り越えてきたのかな。私たちには無理なのかな。突破口はないのかな。どうして……!
「もうっ!」
私は苦し紛れにあちこちへ電気を飛ばした。電気はスリーパーへも飛んだが、それもスリーパーはひょっこりとかわす。……が、地面の岩につまずいて前のめりに転んだ。
チャンス……!
「やったあ! くらえ、<でんきショック>!」
力を振り絞って放った電気は、いつもの<でんきショック>と色も音も違った。いつもは、黄色くバチバチッと音を立てるが、今回のは青白くピリッピリッと音を立てるのだ。
「うわあ!」
転んで立ち上がろうとしていたスリーパーはまともに電気をくらい、悲痛な叫びを上げた。しかし、今まですべての技をかわし続けてきたスリーパーはこんな電気などなんともないらしい。ちょっと痛そうにスクッと立ち上がる。
「ふんっ、こんなちっぽけな技などどうってことな……い……」
言っている最中に、スリーパーは急にドシンと仰向けに倒れた。見ると、スリーパーの体がピリッピリッと音を立てている。さらによく見ると、青白い電気が体にまとわり付いている。『麻痺(まひ)の状態異常』になったらしい。
「く、くそおっ。体が痺れて動けない。あれは<でんじは>の技だったのか」
<でんじは>……? もしかしてさっきの技? <でんきショック>ではなく? 確か、<でんじは>は相手を麻痺状態にさせる技だ。そんな技を、私はいつの間に覚えたのだろうか。そういえば、ポケモンはピンチになると進化したり新しい技を覚えたりすることがよくある。私もそれかな?
「ミーシャ! 今ならあいつは動けないよ! こんな作戦はどう……?」
〜つづく〜
- Re: ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊 ( No.26 )
- 日時: 2009/12/31 20:13
- 名前: 亜璃歌♪ ◆P2rg3ouW6M (ID: IoxwuTQj)
ミニリュウはごにょごにょと私の耳元で作戦を話した。これなら、いくら“よちむ”の特性を持つスリーパーでも太刀打ちできないに違いない。キセキの探検隊へ与えられた最後のチャンス、逃がすものか! 運よく、この作戦は麻痺しているスリーパーには聞こえていないらしい。
「ふふっ、麻痺が治ったぞ……。覚悟しろ!」
麻痺がはやくも完治すると、スリーパーは私を睨みつけた。驚くほどはやい回復力。やはりスリーパーはランクの高いお尋ね者だった。レベルも違いすぎる。五つ星評価でいうなら、星三つくらいだろうか。私たちにとっては。
それでも私は負けじと睨み返した。スリーパーは、フッと鼻で笑う。
「さっきの麻痺のお礼をしなくてはな。まずはそのフワフワした電気羊(でんきひつじ)からつぶしてやるわいっ!」
スリーパーは私を指差すと、攻撃体勢に入った。フワフワした電気羊!? 失敬な。まあ、この借りは後で返すとして、そうだ、そうこなくっちゃ。スリーパーは完全にはめられた。作戦はきっと成功する。
ザアアアアァァァ—————!!
川の水の流れる音が、私たちの戦いのBGMのように聞こえる。まるで、私たちが負けることを……いや、勝つことを表しているかのようだ。もう怖くない。二人でなら大丈夫。
ミニリュウと私は、目を合わせて頷く。
「待って! やるなら私をさきにやれ!」
怖さを押し殺してミニリュウが言った。もう体は震えていない。それどころか、溢れるパワーを感じる。スリーパーはミニリュウの言葉を聞いて、私からミニリュウへ目線を変えた。
「ほう、ずいぶんと強気だな。あんなに怖がっていたのに。まあいい。望みどおりにしてやるっ」
「行け、<たつまき>!」
動けないミニリュウは尻尾だけを動かして大きな竜巻を作った。竜巻はゴオゴオと音を立てながらあらゆる物を吸い込んでいく。まるで陸のブラックホールだ。その勢いは空まで吸い込んでしまいそうなほどだ。
私はその竜巻のてっぺんに、ミニリュウが起こした風を利用して飛び乗った。てっぺんなら、上昇気流がクッションになって竜巻の中に取り込まれない。柔らかな真綿の上にいるような感じだ。
「そんなもの、<サイコキネシス>で吹き飛ばしてやるっ」
スリーパーの目が最初と同じように青く光った。そしてスリーパーの指が上を向くと、竜巻はあっけなく空へ舞い上がる。そして消えた。スリーパーの目が、冷たいナイフのようにキラリと光る。私は竜巻が空高く消えてしまう前に竜巻をジャンプ台にして、スリーパーの後方に飛び込んだ。幸いスリーパーは、私の事に気づいていないらしい。
「これで終わりだ、ちっこい竜め! <サイケこうせん>!」
〜つづく〜
- Re: ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊 ( No.27 )
- 日時: 2009/12/31 20:14
- 名前: 亜璃歌♪ ◆P2rg3ouW6M (ID: IoxwuTQj)
スリーパーは手を円を描くように動かした。何かすごい技を出しそうな仕草だ。……思ったとおり。スリーパーの指から、七色の光がドーナツのようにリング状になって幾つも発射された。光のリングは、輝きながらまっすぐにミニリュウへ向かう。リングが、動けないミニリュウに直撃した。光が溢れ、一瞬景色が見えなくなった。光が消えると、ミニリュウが「うっ」とうめき声を上げて吹き飛ばされ、岩に体をぶつけた瞬間が目に入る。ミニリュウはそのままぐったりと岩にもたれかかった。
み、ミニリュウが……。でも、今叫んだらスリーパーにばれてしまう。私はこっそりとスリーパーの後ろにいるんだから。作戦を成功させるため犠牲になってくれたミニリュウのためにも作戦を、作戦を成功させるんだっ。
「ふっ、これで一匹は片付けたな。そういえば、あの電気羊はどこだ?」
「ここだぁ!」
ようやくスリーパーが私の事を思い出したみたいで、私は大声で言った。なんだろう。怒りが熱となって体からこみ上げてくる。自分が、噴火直前の火山になったかのようだ。
「何!? おまえ、いつの間におれの後ろへ……?」
青ざめた顔でスリーパーが振り返った。やはり、いくら“よちむ”があるとしても竜巻とミニリュウに夢中になって、私の事は気づいていなかったらしい。
ミニリュウ、待っていてね。今すぐにかたきをとるから。ついでに、電気羊の分も。
「よくもミニリュウをっ。くらえ、<でんきショック>!」
私は全神経を集中させて目を瞑った。私のモコモコした綿花のような体から、電気が放出された。まるで、私が花火の中心にいるかのようだ。これでは電気羊ではなく、電気綿花だ。電気技を出す時は、いつも体が痒いような感覚に襲われるが、今回はそれがいっそう激しかった。<でんきショック>とは明らかに威力が違う。これは<十まんボルト>だ! 新しく覚えたんだ。
私から放出された電気は生きているかのようにくねくねとスリーパーに向かう。
「うわあ——! た、助けてくれっ!!」
さっきまで余裕だったスリーパーが、情けない声を上げた。驚きと恐怖で行動に出れないらしい。電気はスリーパーに直撃した。
バチバチバチバチ————!!!
すさまじい音が、川の流れの音を掻き消すくらい大きく響いた。火花がパチパチと飛ぶ。そして、電気がおさまるとそこに現れたのは体のあちこちが黒ずみ、ばったりと倒れているスリーパーだった。倒れてからも帯電しているのか、時々体がばちりっと光る。スリーパーの周辺の地面は黒くこげ、雷が落ちた後のように煙がもくもくと出ていた。
「や、やった……」
私は地面にぺたんと座り込んだ。緊張していたため、息が切れている。そうだ、ミニリュウを助けなくては。
「ミニリュウ、平気?」
私は急いで岩に寄りかかっているミニリュウのそばへ駆け寄った。ミニリュウは、額に脂汗を浮かべて荒い息を吐いている。早くオレンの実を渡さなくてはいけない。
しかし、ミニリュウのかけているトレジャーバッグをあさってもオレンの実は出てこない。そう、スリーパーやビードルと戦う前に食べた実が最後だったのだ。私は頭が真っ白になった。ミニリュウを助けれないだけでなく、自分だってもう限界なのに。
〜つづく〜
- Re: ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊 ( No.28 )
- 日時: 2009/12/31 20:15
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
本当に久しぶり!実は私・・・ノベル交流図書館っていう別サイトでしばらく小説を書きながら、必死で修行したんだ!!(笑)
ノベルでは【ルーク少年と黒影の亡霊】の小説を書いてるよ・・・今は第13章に入って、まもなく第14章に入る予定なんだけどね(笑)
うん、私もビックリ!すごいね、霜歌!!まさか・・・殿堂入りするなんて信じられない!!(ビックリ)
私もますます負けてられないね!!(燃)
- Re: ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊 ( No.29 )
- 日時: 2009/12/31 20:15
- 名前: 亜璃歌♪ ◆P2rg3ouW6M (ID: IoxwuTQj)
「あっ、兄貴がっ!」
オレンの実が無いことがわかり、おどおどしていると、トレジャータウンの時にスリーパーといっしょにいたスリープがやって来た。「兄貴」というからには兄弟なのだろう。自分の兄がやられたことがわかると、スリープの顔つきが変わった。怒りと悔しさに満ちている。
「兄貴がやられるなんて……。ちくしょう、よくも兄貴をっ。くらえ、<ねんりき>!」
「うわあっ!」
スリープの目が青く光ると、私は全身に切れるような痛みを感じた。まるで、自分が雑巾(ぞうきん)になってしぼられているみたいだ。もう戦いたくないのに。もう戦いは十分。傷つけあうことなんて、もうたくさん。……スリーパーとの戦いでかなりダメージを受けていた私は、もうダメだと思った。視界が少しずつ暗くなっていく。それでも、最後の敵を倒さなくてはならない。
「う、う……。<でんきショック>……」
最後の力を振り絞って出した電気は、さきほどのスリーパーの時に比べてかなり弱い。しかし、見事にスリープに命中した。あんなに弱い電気だったのに、スリープはうつ伏せに倒れる。兄弟だというのに、バトルの強さは正反対だ。やった。最後の敵を倒した。
でも喜んでいる場合ではなかった。「やった」と思ったのもつかの間。私ももう限界だった。最後のスリープの<ねんりき>で、残りの体力を使い果たしたのだ。視界は完全に暗くなる。そしてついに、足に感覚がなくなって、ばったりと倒れた。待って、ここで倒れたらダ……メ…………。
「わあ、大丈夫ですか!」
最後にルリリの悲鳴が耳に入った。それから頭の中がぐるぐると回りだし、意識は遠のいていった。
*
「うっ、冷たあい!」
急に顔に冷たい水をかけられて、私はパッと目を覚ました。隣を見ると、ミニリュウが驚いた表情で座っていた。同じく水をかけられて起きたらしく、きょろきょろしている。水をぶっ掛けて起こすなんて、強引だなあ。
そうだ、体の傷は? 体を見ても、どこにも傷などは付いていない。あんなに死闘を繰り広げたのに、まったくの無傷だ。体力も十分にあるのか、気分も清々しい。ミニリュウも全然平気なようだ。
状況がよくわからなくて瞬きを繰り返し、正面を見ると申し訳なさそうな表情をしたルリリがいた。
「ルリリ、無事だったんだね! よかったあ。それより、この水は?」
「あっ、その……。すみません! ミーシャさんたちが倒れた後、すぐにギルドのみなさんが来たんです。それで、傷だらけのミーシャさんたちを見てぺラップさんがオレンの実をすりつぶし、水に薄めて『オレンのジュース』を作り、飲ませたんですよ。傷は癒えたようですが、ミーシャさんたち、なかなか起きなくて。それで、ぺラップさんが“水でもかけておやり”って言うからぼくが<みずでっぽう>で……。す、すみません。ぼく、助けてもらったのに」
「そうなんだ。ううん、大丈夫だよ。ちょっと冷たかったけど。それより、ルリリは怪我とかない?」
ミニリュウが安心して微笑むと聞いた。
〜つづく〜
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