二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅〜
日時: 2010/01/20 18:09
名前: 瑠美可 ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=10918

ああ、また消えていましたw よく消えるな〜。
またコピーするので、応援よろしくお願いいたします!
でも諦めません。何度でも蘇ってくるので、また応援よろしくお願い致します!

お、クリックありがとうございます!
どっちか知らなくても、片方だけ知っていればぜひ読んでください! わかりやすいように描写を入れていくつもりなので^^:;
鋼原則沿いに、あむちゃんが加わっていきます。
え、ただせ君? イクト? 彼らは時々でてきます!

初めまして瑠留です。消えるので名前をカタカナにしました。が瑠美可(るみか)にまた変わりました^^;改めて応援よろしくお願い致します。しゅごキャラと鋼の錬金術師が大好きなので、コラボさせてみました。鋼のテーマが主になります。ちょっとシリアス気味ですが、たまにはギャグも入れたいと思っています。

鋼もしゅごキャラも、どっちも面白いので楽しい小説にして行きたいと思います。たま〜に遊戯王が混ざりますが、ただのキャラなり相手なので知らなくても大丈夫です。
しゅごキャラと鋼の錬金術師が大好きなので、コラボさせてみました! 
あむちゃんが鋼原作沿いのお話(全部沿っているわけではなく、たまにオリジナルの話も入ります)で旅をしていきます♪
しゅごキャラのメンバーはちょっとづつ出てくるので、期待して待っていてください! 
どっちか知らない方でも、ある程度の補足は入れますので是非読んでください。つまらない、と思ったら戻るボタンをクリックしてくださいね。

原作のアニメサイト
しゅごキャラ!
http://shugo-chara.com/

ハガレン
http://www.hagaren.jp/

以下注意
①エドウィン好きな方は読まないほうがいいと思います。あむがエドと仲良くなる描写が多いので;; 短編で補充していくつもりですが、そのことは理解していてください。

②常識とマナーは守ってください。荒らし・チェーンメールはお断りです。

③しゅごキャラ! の中で出してほしいキャラがいたら遠慮なく言ってください。あむちゃん以外はあまり出ないので、出て欲しい子がいたらリクエストしてください♪



!本編!
プロローグ 
>>1           

第一章 砂漠の町で      第二章 明けない日
>>2->>5,>>6,>>7     >>8 >>9

Page:1 2 3



Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅〜 ( No.9 )
日時: 2010/01/20 17:55
名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)

「はぁぁあ〜・・・・・・気持ちいい〜」

 あむはうっとりとしながら、言った。
 顔は完全に緩み、とろけたはちみつのようだ。

「あったか〜い! しあわせ〜」

 思わず両手を組み、神様に感謝してしまう。
 だってこの温かいシャワーを浴びせてくれたのだから!

 リオールで、エルリック兄弟を見失ったあむとランは、あれからリオール中を懸命に探した。が、それどころではなくなってしまった。
 
 理由はリオールで『暴動』が起こったからだ。
 コーネロにだまされた、と気づいた信者たちが、武器——特に拳銃で町の人間・旅行者を撃ち殺したり、建物に火をつける・・・・・・等の行動に出始めたのだ。
 当然町はパニック状態に陥ってしまった。揺らぐ炎の中、人々が悲鳴・寄生を発しながら逃げ惑う姿。紅い海の中に倒れる人々の姿——地獄絵図そのものだった。

 そんな光景を見たことがないあむは、耐え切れずにリオールを飛び出したのだ。
 それから砂漠をさまよっていたところ、運よく教会を見つけることが出来た。そこでこうしてシャワーを借りている。

「えへへ〜気持ちいいなぁ!」

 シャワーから溢れてくるお湯はとても温かい。全身を毛布でくるまれているようだ。
 今日一日、いろいろあったけれど、嫌なことも全部流してしまえそうだ。
 あむはスポンジを手に持つと、石鹸をつけて泡立たせた。それからスポンジで身体をなめるように洗っていく。首から下は、あっという間に泡だらけだ。

 そこに再びシャワーのお湯。
 小川のように静かに流れるお湯が、あむの身体から泡を持ち去っていく。垢(あか)とともに、穢れもはらわれたはず、とあむは決め付ける。
 完全に泡を落とすと、あむはタオルで身体を拭き始めた。



 あむが泊まっている教会は、旅人・巡礼者のための宿もかねている。入り口から入って正面が教会本体。左手が宿になっている。
 そのせいか教会自体リオールの半分ほどの広さしかない。長いすも左右で二つずつ、計4つしかない。
 それでも一番奥にはリオールで見たような神の像が置かれ、天上はステンドグラスになっている。月明かりが、花の模様を教会に映し出していた。
失礼だが、リオールと違って神々しさを感じられる。



「お湯加減はいかがでしたか?」

 まだ乾ききらない髪をタオルで拭いていると、教会のシスターに声をかけられた。シスターは、『修道女』と言う。神を信じ、信仰的——要は世間から離れて、教会で暮らす女性のことだ。男性だと『修道士』になる。
 黒い布のようなもので頭をすっぽりと覆い隠し、額からは白い布が現れている。髪の毛はその中に全て閉まわれているのか、伺うことが出来ない。
 首には、銀の十字架がついたネックレスをし、長袖の青いワンピースをまとっている。

「とても気持ちよかったです! ありがとうございました」

 あむはシスターの前で立ち止まり、ぺこりとお辞儀をした。
それはよかったわ、と文字通り天使のような微笑で彼女は返してくれた。

「ところであむさん『賢者の石』のことですが・・・・・・」

 お風呂に入る前に、賢者の石のことを尋ねた。
 あれから調べてくれたらしい。あむは内心シスターに感謝しつつ、問う。

「はい! どうなっているんですか?」

 しかし、シスターの表情には困惑の色が見えた。言ってもいいかと迷っているのか、視線を中に泳がせている。
 が、決心がついたらしくあむをまっすぐと見据えた。

「この教会から一時間程歩くと、”ルク”という町があるのですが・・・・・・その町には、なんでも不思議な力を持つ石があるそうですよ。その石の力で、病気や怪我が治ったり、水をワインに変えたりしたりできる。まさに『奇跡の石』なのです」
「奇跡・・・・・・」

 あむは脳裏にコーネロを思い浮かべていた。
 偽の『賢者の石』ならば、そのようなことができるのではないか。ルクの町にも、コーネロのような人間がいるのかもしれない。
 だがここで立ち止まるわけには行かない。必死に「立って歩け、前へ進め」と言い聞かし、疑う自分の心を騙す。

「ラン。明日ルクの町に行こう」
「そうだね」

 ランとあむは、希望に満ちた瞳でしっかり頷きあう。
 夜空では二人を指し示すかのように、星が輝いていた。

砂漠の朝はとても肌寒い。日本で言うと、北海道辺りに来た気分。違うのはそこが、一面の砂の海であると言うこと。
 太陽はまだ昇ったばかりで、空は下半分だけが淡いオレンジ色に染まっていた。上側はうっすらと白い色で、まだ夜が明けたばかりだと言うことを表している。
 砂も朝日に照らされ、キラキラと光っているように見えてきた。まるで黄金色の海のよう。

「……そろそろ町についふぁ?」

 眠いのか欠伸をしつつ、ランがあむに尋ねる。欠伸をしたせいで最後の「た」の部分が、変に伸びた。

「もうすぐだよ。ってかラン、あんたどうして眠いの?」

 翌日、あむは日が昇らないうちに起きた。
 シスターに砂漠は日が昇ると熱くなるから、早めに行けと教わったからだ。
 朝食を教会で食べ終えると、ランを叩き起こして教会を出、こうしてルクに向かって歩いているわけだ。

「だって〜あむちゃんが、早く起きすぎるんだもん」
「起きすぎるって……! 昨日シスターさんに、早く行った方がいいって言われたじゃん」

 あむは昨晩のことを思い出す。
 シスターさんと話した後、ランは確かに早起きする! とはりきっていた。あの元気はどこに行ってしまったのやら。

 一言言ってやろうと思い、あむがランに近づいた。——時。ぴし、と何かにひびが入るような音がする。音源は、腰につけられた赤い下地に黒い数本の斜め線が入ったポーチの中からだ。

「あれ? なんだろ」

 あむは言いながら、ポーチの蓋を開けた。ポーチの蓋の部分には黒いハート型のワッペンがつけられ、女の子らしさを表している。

 ポーチの中にはぎゅうぎゅうに卵が3つ押し込まれていた。
 これはしゅごキャラが入った卵——『しゅごたま』と言う。
 しゅごキャラたちは生まれる時、こうして『しゅごたま』に入ったまま生まれてくる。これが割れると、しゅごキャラが誕生するのだ。何だかひよこっぽい。
 もちろん柄は、人によってしゅごキャラが違うように柄も全く違う。
 
 しゅごキャラが、孵ってからは、夜眠る場所として使うのだ。

 3つとも柄はよく似ている。
 チェック柄で、一つは赤いチェック柄。真ん中には黒い線が卵の横に向かって一周分引かれ、等間隔でハートマークが描かれていた。これはランの『しゅごたま』で、普段彼女はここで寝ている。
 もう一つは緑色のチェックの卵。赤と同じく、中央には黒い線が通っている。ただ線の中の模様は、緑色をしたトランプのクローバーの模様だ。

 そして最後は青いチェックをした卵。黒い線の中の模様は、青いトランプのスペードマークだ——が縦に割れ、中で一人のしゅごキャラが身体を伸ばしていた。

 大きさはランほど。
 頭には、スペード型の飾りがついた青いキャスケットを被っている。
 青い髪を耳までのショートカットにし、服装も青系のシャツに、やはり青いハーフパンツと言う男の子のような格好をしていた。

「あむちゃん、どうしたの?」

 しゅごキャラの青い瞳が、あむをじ〜っと覗き込む。そしてゆっくりと宙に浮きながらポーチから出て、

「うわぁ! きれいだ! スケッチしよっと」

 砂漠の美しさに歓声を上げた。
 続いて肩にかけたうすい水色の袋から、緑色のスケッチブックと赤い鉛筆を取り出した。そしてスケッチブックに何かを描いていく。

「ミ、ミキ……いきなり絵に走った……」

 あむはげんなりとして言った。

 絵を一心不乱に描いているしゅごキャラの名は、『ミキ』。
 明るいランと違い、クールで落ち着いた性格をしている。

「よし出来た!」

 ミキは満足そうに笑うと、スケッチブックを天に掲げた。
 スケッチブックには、それこそ写真のように、砂漠の風景が忠実に描かれていた。

「ってあれ? 何でボク砂漠にいるんだ……?」

 ようやく気づいたのか、ミキは呆然とした。一人称は「ボク」であるが、立派な女の子である。
 あっけに取られる二人であったが、すぐにミキに事情を説明しに声をかける。

「ミキ!」



 無駄だと思えることも含め、今までのいきさつを手短に説明した。
 昨日の朝起きたら砂漠にいたこと、リオールでの一件。そしてルクの町に向かっていることなど。
 黙って聞いていたミキは話が終わると、顔をしかめ腕組みをした。

「要するに……ボクたちトリップしたってことだね?」
「ミキ、とりっぷって? 唇に塗るやつ?」
「それはリップ」

 ランの意味不明なボケに、ミキはびしっと片手でツッコミを入れた。

「異世界トリップ——簡単に言えば、ボクたち3人は別の世界に来てしまったってだよ。本とかでよくあるよ」
「そうだね。だからルクの町に行って、賢者の石を探すんじゃん!」

 あむは力強く言った。
 その言葉にランとミキは、同時に「うん」と大きく頷く。
 その3人を勇気付けるかのように、遠くに町影が見え始めた。

「え? ここって『ルク』だよね?」

 ルクの町に辿り着いたあむは、疑問符交じりの声を上げた。
 町から人の声が聞こえないからである。リオールの時もそうだったが、町に近づくと人の声が聞こえてくるものだ。他愛もない雑談だったり、物を売る商人の声だったり。色々だが、その声を聞くと人がいるのだと安心できる。
 が、それが全くないのだ。
低い風音が町のBGMのように聞こえてきて、かえって怖さを増長させる。

「え? あたしたち、道を間違えたの!?」
「そうじゃないと思う。ほら」

 ミキが何かを指差した。
 それは町の入り口にある門だ。木で出来ていて、アーチの形をしている。その上でキィキィと何か金属が擦れるような音がした。

「あ」

 揺れている物体は、町の名が刻まれた標識のようなもの。長方形をした鉄のプレートの上には確かに『ルク』と刻まれている。
 だがそのプレートはもはや取れかかっている。昔は四隅でとめていたらしく、4つの角の部分にはそれぞれ穴が開けられている。しかし止められているのは、右上のみ。残った留め金だけでプレートはぶら下がり、虚しい音を奏でていた。

「ここは確かに『ルク』なんだ……でも、なんか変じゃん?」
「中に入ってみよっか」

 ランの言葉で、三人は町へと足を踏み入れた。

 入り口から見たとおり、ルクの様子はおかしい。
 左右に密集したレンガ造りの家々は、壊れているものが多い。家の扉が壊され、中がまる見え状態だ。
興味半分、恐ろしさ半分で3人は覗き込んでみる。
 机や棚は倒れ、紙や割れた食器の欠片(かけら)が、床の中のあちこちにとび散っている。
 しかも大抵の家には——赤黒い染みが壁にある。水系の物らしく、垂れた跡が残っている。そして……陽光が家の中を照らした。

「ひっ……」

 あむは小さな悲鳴を上げ、息を呑んだ。
 紙や食器の上に、人間の骨が散乱していた。頭蓋骨(ずがいこつ)や大腿骨(だいたいこつ)が、子供がおもちゃを散らかしたかのように、四方八方に散らばっている。ところどころ、布の切れ端がついている骨もあった。
 赤黒い染み、散らばる人間の骨——どう考えてもルクは普通の村ではない。確実にここで何かあった。

「あむちゃん。行こう……」
「そうだよ。賢者の石を探そう」

 あむを気遣っているのだろう。ランとミキが、優しげな口調で言った。
 あむは何も言わず、骨に背を向け歩き出した。

「また骨だ……」

 あむは沈んだ声を出した。

 人間の適応力と言うものは恐ろしい。
 ルクの町は進むたびに、また新しい骨が出てくる。
家の中だけではなく、道路にも骨は散乱していた。今は踏まないよう、注意して歩いている。
 初めこそ骨にびくついていたあむだったが、もうすっかり慣れてしまい、骨を見ても平気で歩けるようになってしまった。

「あむちゃん……」
「この町、廃墟になってそんなにたってないと思う。早くて数ヶ月前か、長くても一年ってとこだね」

 ミキが周りを見渡しながら話した。
 この町で事件が起きたのは、割と最近の出来事らしい。

 そのまま進み続けると、村の広場のような場所に出た。そこだけ家がなく、円形の広場になっているのだ。
 そこには丸い石でせき止められた池があった。池、と言うにはおかしいかもしれない。その水の色が真っ赤だからだ。血を連想させる、どす黒い赤。見ているだけで気味が悪い。
 しかもよく見ると、泉を囲むようにして謎の図形が描かれている。これは……これは……!

「練成陣?」
 
 あむが言った。
 リオールでアルが描いていたものによく似ている。無論、似ているだけで描いてある図形や、文字は全く異なるものだが。

「あむちゃ〜ん!」

 ランの呼ぶ声に、あむは振り向く。
 ランとミキは、いつのまにか別の場所に移動していた。池のすぐ後ろ——牢獄の中に。

 牢獄と言っても、かなり簡素なものだ。
 動物を入れる檻(おり)のように、四角く切り取られた岩の入れ物。その前方に鉄の棒が5、6本刺さっている程度のものだ。
 その鉄の内二本は、途中なだらかな曲線を描いていた。誰かが無理やりねじ曲げたらしい。たいしたバカ力の持ち主だ。

「どうしたの? ってかちょ〜入りずらいんですけど……」

 ランとミキは小さいから、鉄格子を簡単にすり抜けられるが、あむはそう簡単にはいかない。
 ねじ曲げられた鉄が作り出す、わずかな空間に身体を横にして入る。大人一人がぎりぎり通れるスペースだった。
 
 何とか入ると、あむは牢獄の中を見た。
 せいぜい二人を収容するのが限界なスペースに、人が背を壁に預けたままとまっていた。もちろん骨。ただ町の人々違い、その骨はきれいだ。バラバラにはなっていない。縦縞の囚人服も砂で茶色に汚れてはいるが、きれいに形を保っている。理科室にある標本が、そのまま抜け出してきたようだ。

「かわいそう……ここで死ぬなんて」

 あむは思わず両手を合わせ、ぺこりと頭を下げた。勝手に入ってごめんなさい……と声をかけた。
 しかし骨は話さない。この人の魂は、ここにはないのだから。

「あ〜むちゃん! これ見て」

 その時、ランが服を引っ張った。
 顔を上げると、骨の側に赤い文字が書かれていた。恐らく血でかかれたもの。指を使って書いたらしく、かなり太い。あむは目で文字を追っていきながら、読み上げていく。

「生きていたら、『石』を渡したかったのに。今、この文字を読む生きる者よ。夕刻に……」

 それで文字は終わっていた。
 正確には、無いのだ。そこの壁だけ、何かで剥ぎ取られているのだ。白から茶色にそこだけ壁の色が変わっている。

「石!? この人、賢者の石を持っていたの!? ……そうなんですか?」

 あむは骨に問いかける。
 しかし答えは無い。「死人にくちなし」なのだから。
 「ふふふ……それはどうかしら?」

 突如として、背後から声がした。若い、低めな女性の声。驚いて振り向くと、牢屋越しに一人の女が立っているのが見える。

 黒いフードを目深に被り、顔を見えなくしている。裾が地面につくほど、長いコートを着ていてやはり全身を覆い隠している。
 彼女を見ていると、あむは変な感じを覚えた。心臓の鼓動がはっきりと聞こえる。体中の毛穴が開き、そこから一気に汗が濁流のようにこみ上げてきた。汗が流れる感じがし、全身が冷えていく。

「だ、誰あんた……」

 恐ろしさを感じながら、あむは低い声で女に問いかけた。ランとミキの表情も険しくなる。

「私? 知りたかったら、その牢獄から出ていらっしゃい。お姉さんと話をしましょう?」

 随分甘ったるい口調だ。まるでバーのホステスのようだ。
 からかわれたあむは、むっとしながらも身体を横にした。歪んだ鉄の棒の間を通り、女の前へと立った。 ランとミキも後から続くが、あむと違い楽々通り抜けた。

「あら、えらい」

 からかう様に、黒衣の女は拍手をした。
 何か企んでいるのか、フードの下から見える唇が不気味な程にやついている。

「じゃあご褒美に教えてあげる。この村では数ヶ月前に大量殺人事件があったのよ」

 言いながら、女は片手で何かをあむに投げた。
 それは新聞だった。この世界の言語は英語らしく、aやb等の文字がずらずらと並んでいる。新聞なので文字はかなり小さめだ。
 
 本来あむは英語は苦手なはずだが、この世界に来た途端、急に理解できるようになってしまった。何故かはわからない。ファンタジーのように、異世界に飛んだショックから、なのかもしれない。

「えっと本日未明、ルクの村にて殺人事件発生。村人31人全員が死亡……犯人は、ルクの村民 ジュリエット・ガーギャ氏(25)。後に自殺?」

 そこまで言ってあむは、新聞の顔写真に目をやった。
 黒い髪の女性だった。鼻が高い美人な顔立ちだ。しかし、目つきは鋭く、いかにも事件を起こしそうな顔をしている。
 待って……今。目の前にいる女は? フードから見える髪は黒。まさか!? あむがそう思ったとき。

「!」

 急にあむは口元にハンカチを当てられてしまった。
 抵抗を試みるが、もう片方の手で身体を押さえつけられ逃げられない。

「うふふ。ジュリエット・ガーギャって、誰のことだと思う?」

 いつのまにか黒衣の女がフードを取り払っている。そこにあった顔は……新聞に載っていたジュリエット・ガーギャその人だった。
 ジュリエットの血のような赤い瞳が、囚われたあむを映しこむ。

 ジュリエットはあむの口元を覆う手を、さらに上に動かした。ハンカチがとうとう鼻まで覆いつくす。
 息が出来ない。苦しい。あむは必死に身体をばたつかせた。だが。
 ハンカチから何か臭いがした。それを嗅いだら、景色が薄くなり始めた。ランとミキの声が、やけに遠く感じる。息が出来ない、苦しさもない。

(やばい……あたし、どうなるの……)

 そう思っていたら、視界が暗くなった。
 テレビの電源を切ったかのようだ。意識が遠くなってゆき——あむの目の前から光が消えた。

Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅〜 ( No.10 )
日時: 2010/01/20 18:04
名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)

 ——いったいどのくらい眠っただろうか。不意に感覚が蘇ってきた。手先が冷たい。足も冷え込んでいる。そしてどこか懐かしい匂いを感じる……あむはがばっと起き上がった。そしてはっとした。何故か椅子に座っていた。右横は教室の壁。そして真下には机。机の上には算数の教科書が広げられ、その横には宿題のプリントが置かれている。プリントは問題が解きかけのままで、その上にシャーペンが転がっていた。

「ここ……教室だ……」

 あむは辺りを見渡した。
 教室の中はあむ以外誰もいなく、廃墟のように静まり返っていた。それに電気が消されているので、かなり薄暗い。担任の二階堂先生が、消したのかもしれない。ただ差し込む夕日のおかげで、窓側だけはとても明るい。その光に誘われるように、あむはふらふらと窓辺へ歩いた。そして窓の前で立ち止まる。
 
 外は、もうすっかりオレンジ色の空になっていた。完全に寝過したのだ。そんなあむを馬鹿にするように、黒いカラスが鳴きながら飛び去って行った。
 窓の下では、クラブ活動が終わったらしい上級生たちが、楽しげに笑い合いながら門の方へとぞろぞろ歩いている。

「やっば! あたしも帰らなきゃ!」

 あむは慌てて帰りの支度にとりかかる。まずシャーペンを筆箱に仕舞い、鞄に入れる。続いて算数の教科書を鞄に入れ、最後にプリントをファイルに仕舞って終わりだ。
 席を立ち、椅子を机の中にきちんと仕舞い込む。それから鞄を持つと、大急ぎで出入り口に向かう。その時、教室の前を横切っていた生徒二人が足を止めた。そして順々にあむに声をかける。

「あ、あむちー!」
「日奈森さん! ちょうど今、起こしに行こうと思っていたんだよ」

 一人はあむより少し背が低い女の子だ。ちょぴり幼さを感じさせる顔立ちと、明るい茶色の髪を持っている。髪は、耳の上あたりから立派な赤いリボンでツインテールにしている。本来首から下はネクタイのはずだが、彼女は髪につけているのと同じリボンをしている。
 もう一人は女の子のように可愛らしい顔立ちをした子。ブロンドの前髪を右側に流し、後髪は首元で揃えられている。優しげな赤みが強い茶色の瞳が印象的だ。
上のシャツはあむと同じだが、下は青いチェックのズボンだ。
 この聖夜小学校では、女子の制服は赤いチェックのスカートだが、男子の制服は青いチェックのズボンなのだ。

「やや! それに……唯世(ただせ)くん!」

 女の子の方が『結城 やや(ゆいき やや)』。男の子は「ほとぼり(注・変換できなくてすいません) 唯世」と言う。二人ともあむの友達だ。

「もう! ガーディアン会議サボるなんてひど〜い!」

 ややが頬を膨らましながら言う。まるでわがままを言う子供のようだ。それを見た唯世は苦笑いをした。
 ちなみに「ガーディアン」と言うのは、聖夜小学校においての「生徒会」である。代々しゅごキャラを持つ人間——キャラもちの子供が受け継いでいく。
 行事を企画したり、書類にはんこうを押したり……とても小学生なのに、やることは多くて大変なのだ。その会議を、あむは寝過したわけで。


「日奈森さん、結構疲れていたみたいだから……ほら。最近、運動会の準備で大忙しだったからね。仕方がないと思うよ」
「そっかなぁ? 確かに昨日は色々大変だったけど……やっぱしずるい〜!」
「ご、ごめん……明日はちゃんと行くから!」

 あむは両手を合わせると、頭を前に下げた。
 その時、変な考えが頭に浮かんだ。
 ——本当に明日は来るのかな? あたし、何かを忘れている気がする……

「明日は来ない。あむは、夢を見ているんだかな。」

 あむの疑問に答えるように、ちょっと柄の悪い男の声が聞こえてきた。振り向くと声よりも幼そうに見える少年がいた。あむよりも小柄で、パッと見ると女子と名乗っても通じそうな程かわいらしい。小柄なことを気にしているのか、頭には黄色のアホ毛がピン、と電波を受信するかのように立っている。さらに靴も厚底のブーツ。……きっとせめてもの抵抗なのだろう。唯世よりも濃い金髪を、後ろで一つに三つ編みにしているのが何とも女の子らしい。ただ格好が黒いシャツに、黒いズボン。そして赤いコートと何だかド派手な格好をしている。何故か手には白い手袋をしているのが謎だ。

「えっと……あんた、誰? でも知っている気がする……」

 自分の名前を知っているようだが、当然あむに覚えはない。ただ、彼につい最近会ったばかりのような気がするのが不思議だ。何故だか心のそこから、懐かしさがこみ上げてくる。名前も知らないのに——
 
「ちょっと君〜! あむちーに変なこと言わないでよ!」

 ややは少年に近づくと、あむを指差しながら言った。唯世も顔に嫌そうな雰囲気を宿しつつ、少年に近づいていった。二人に囲まれても、少年はひるむ様子を全く見せない。それどこか、呆れるようにため息をついたのだ。

「変? 俺はあむに真実を伝えたいだけだ」

 少年はあむの方に向き直った。金色の目が、あむの顔をじっと捉える。あむは魔法にかかったように、その少年の目を見つめる。

「あむ、思い出せ。お前のやるべきことを。お前の進むべき道を」
「あむちーの進む道はこっちだよ! 考えなくてい〜じゃん! そうでしょ?」

 少年は静かに、そして強く言い放った。それを邪魔するかのように、ややが強くあむに迫る。

「あたしのやるべきこと……」

 あむは少年の言葉を反復した。そして何かを考えるように、うな垂れた。
そうだ。あたしには、やるべきことがあったはずだ。とても、とても大切なこと。なんだっけ……とあむが悩んだ時だった。ポケットが急に輝き始めた。違う。ポケットの中にある何かが輝き、光がそこからもれているのだ。気になったあむは、ポケットに手を入れ、それを取り出した。出てきたのは、銀色の時計。ライオンのような紋章と、六芒星が彫刻された時計だ。何かを訴えるように一層輝きを増す。しかし今は金色に光っているので、金メダルを持っているような感じだ。あむは眩しさから、目を細めながら銀色の時計を強く握る。すると頭の中に不思議な映像が浮かんできた。自分が見知らぬ土地に立っている。その傍で少女が一人、泣き崩れている。その横を目の前にいる少年と大きな鎧が通り過ぎる。そして言う。

「立って歩け。前に進め。あんたには、立派な足が付いているじゃないか」

 少年が呟くのと同時に、あむもまたその言葉を唱えた。あむの声と少年の声が、互いに重なり合い美しい響きを持つ。それと同時に、頭の『記憶』と言う血液がようやく回り始めた。一気に今までの旅の記憶が、鳥が一斉に羽ばたくようにこみ上げてくる。そう、それは自分が唯一信じている魔法の言葉。

「あたしは進まなくちゃ行けない。ここは、ここは」

 あむは一度言葉を飲み込んだ。続けたくないからだ。認めたくない。でも……いつかは必ず帰れる場所だと信じて。あえて言おう。

「ここは夢の世界だから!」

「日奈森さん……」
「あむちー……」

 その言葉で唯世は残念そうで、そして今にも泣きそうな顔をし、ややに至ってはしゃくりあげて泣き始めてしまった。二人の意外な反応にあむは戸惑う。

「二人とも!? どうしちゃったの……」

 夢にしてはリアルすぎる演出だ。
 そういえばここは夢のはずなのに机の匂いも、手足の感覚も感じることができる。

(もしかして……あたし戻ってきたの?)

 あむの心に疑念がさした。
 すると目の前にいたエドが、あむに向かって片手を差し出してきた。まるで本当の紳士のようだ。あむは、はっとした表情でエドを見つめる。エドは何も言わず頷いた。それから、

「帰ろう、あむ。お前のいるべき世界はここじゃない。ここにはランもミキも、アルもいない」

 とあむをしっかり見据えながら言った。あむはその手をとろうと手を伸ばした——しかし唯世とややが悲しむ顔を一瞬でもと見てしまうと、途端に手を引っ込めてしまった。
 その光景を見ていた唯世が不意に口を開いた。

「日奈森さんのいる世界はここだよ。ここにランとミキはいないかもしれないけど……代りに僕たちがいる。さあ、ここに残って」
「!」

 そしてなんと唯世までもあむに手を出してきた。ややも泣きやみ、潤んだ目で唯世と同じことをする。
 あむはうつむいてしまった。悩んでいるのか、と誰もが思った。が、悔しそうに歯ぎしりをしているではないか。

「ふざけないでよ……本当の唯世くんとややだったら、絶対そんなこと言わない」

 顔を上げるとあむは、唯世とややをビシっと指差し、強く言い放った。

「二人とも偽物だ! 二人はしゅごキャラの大切さをわかってない! ランもミキも……まだ眠っているスゥもダイヤも。みんなあたしの大切な仲間よ。もちろん、唯世くんと、ややも。だから」

 そこから先が詰まった。あむの目から一筋の涙が頬をすべり、地面で弾けた。まるで花弁が舞い上がるように弾け、輝くボールがわずかに生まれる。廊下がわずかに濡れる。

「だから……だから」

 涙が狂ったようにあふれてくる。もう止められない。まるであむの目が雨を降らせる雲になってしまたよう。しかし。

「だから待ってて! いつか絶対みんなに会いに来るから! 唯世くん、りま、なぎひこ、やや、空海(くうかい)! それにイクト、歌唄(うたう)!」

 雨雲はいつか必ず晴れる。そしてその後に来るのは青い空——異世界に飛んでからまだ会っていない仲間。ガーディアンの顔を。知り合いの顔を。頭に浮かべながら、あむは声の限り叫んだ。何度も何度も。頭の中は、全て友達の顔と思い出で占拠されている。ただ仲間を呼ぶことしか考えられなくなっていた。
 
『そうよあむちゃん。いつかまた会えるわ……』

 脳裏に女の子の声が聞こえた。小鳥がさえずるような美しい声だった。この声は——

「ダイヤ……!?」

ダイヤの名前を呼んだ時だった。
 突然エドの身体が光りを発し始めた。そしてどんどん小さくなっていく。それと同時に、周りの景色が、唯世とややが、青く光る粒子となって溶けるように消えていく。一瞬ですべては消え、粒子がふわっと広がったかと思うと、目の前で弾けて消えてしまった。
 溶けた後は黒い闇が姿を露(あらわ)になる。


 あむはとっさに唯世とややに手を伸ばそうとした。だが、必死に理性で感情を抑え込んで何とか引っ込めることができた。消えていく二人を見ながら、呆然と立っていた。やがて二人が消え、辺りが暗くなると、力が抜けたように膝を地面に着いた。

『あむちゃん』

 エドの縮小が、あむの拳ほどの大きさで止まった。そしてパッと花が開くように、光が散った。

 そこにはエド……ではなく、しゅごキャラが光りながら浮いていた。
 オレンジがかかった髪を、頭の上からのツインテールにしている女の子だ。ツインテールは長く、毛の一番先っぽは彼女の白い靴の先まで来ている。
左耳にはステージ用のピンマイク。頭には白いカチューシャをしていて、その右はじには大小二つのダイヤ型の飾りがある。服は明るい黄色のワンピース。
 彼女の名はダイヤ。ランとミキと同じく、あむの『なりたい自分』の一人だ。
 

「ダ、ダイヤ! 何でエドがダイヤになっちゃうわけ!?」
『エドは私が作った幻想。……あむちゃん、早く夢から覚めて』

 ダイヤの言葉で、これが改めて夢だと知ったあむは、ダイヤに気になった疑問をぶつけてみる。

「幻想って? ここはただの夢じゃないの?」
『ここはジュリエットが作り出した、邪悪な世界。例えて言うなら、ここは檻。さっきの夢は甘い餌なの。甘い餌であむちゃんをおびき寄せて、捕まえる気だったの。でも間に合ってよかった。捕まったらもう終わり……元の世界にも、エドがいる世界にも帰れなくなるわ。』

 ダイヤは辺りを見渡しながら語った。
 周りは黒しかない。もしダイヤが光っていなければ、真っ暗闇だ。唯一の光で太陽のようだ。もし夜に太陽が照っていたら、こんな風景になるのではないだろうか。
 
「あたし幻を見せられていたってこと?」

 ダイヤは静かに首を縦に振った。

『そう。幻を見せられていたの。ちなみに今、あむちゃんの世界ではこんな感じになっているわ』

 ダイヤがある場所を指差した途端。また突然暗闇が、元の夕暮れ時の教室へと変わった。あむの目の前——窓側の一番後ろの席に、唯世とややがいた。
 二人とも表情が重苦しい。唯世は腕組みをし、肘を机に載せていて、ややは俯いている。二人とも、沈黙をまとっていた。


「ねえ、あむちーが行方不明になったって本当?」

 最初に切り出したのはややだった。でもいつもとは違う、真面目さがこもった口調だった。

「うん……日奈森さんのご両親が言っていたんだけど、朝起きたら突然いなくなったらしいんだ。制服もないし、学校の鞄もないから、学校に言ったと思っていたらしいんだけど……」
「あむちー来てなかったよね」
「そう。だから、日奈森さんは家出したってことになっているみたいだよ。警察の人も一生懸命に探しているけど、手掛かりがないって。お金は持っていかなかったらしいから、そう遠くへ行けないはずなのに……」
「あたし……やっぱり行方不明になっているんだ」

 あむはそう言うと、俯いてしまった。現実だとは分かっていても、事実を突きつけられると心が痛んでくる。
 同時に教室が、また暗闇の世界に戻ってしまった。

『そう。みんな、あむちゃんのことをとても心配しているわ』
「みんな……待ってって! 絶対に戻ってくるから!」

 誰もいない空間に向かって、あむは誓いを述べた。もちろん返事はない。その時、ダイヤの輝きが急に強くなった。眩しすぎて、目を開けていられない。

「ダイヤ!」
『これから先、色々とあると思うわ。きっと死にかけることだって、くじけることだってある。でも、何があっても諦めないで。希望を見失わないで——』

 ダイヤの輝きが一層強くなり、あむはその光に身を持ち上げられたが気がした。だが、それは急に落下する感覚へと変わっていく。
 あむはようやく目をあけた。ようやく光が弱まったのだ。ダイヤが遠ざかっていく。どんなに手を伸ばしても、空を切るだけ。掴めそうなのに、掴むことができない。掴めない代わりに、あむは何度もダイヤの名を呼んだ。叫びすぎて声がかれるまで呼び続けた。

『あむちゃん、私はあなたの傍にちゃんといるわ。いつもあなたを見守っているから』

 ダイヤのそんなこえを聞いた気がした。いよいよ米粒ほどたったダイヤが、とうとう見えなくなった。ただ、ただ落ちていくだけ。落ちていくだけ……



「ダイヤ!」

 あむは、腹筋を使いむくっと起き上がった。そして右手で何かを掴もうとする。握ったのは、夜の砂漠独特のひんやりとした空気だった。

「あ、あれ……」

 いつのまにか風景が変わっていた。外は暗く、星たちが自分たちの力を使って懸命に輝いている。
 目の前には鉄の格子。鉄の檻の向こうには、長い銃を持った男が立っている。そして通り過ぎていく人々。リオールで見たような格好をしている。それと、夜の色を移し、ますます気味が悪い血色の池。

「ここ、ルクの村……だ。あたし、帰ってきたんだ」

 しかしルクにしては様子がおかしい。昼間見た時と様子が全然違うのだ。
 鉄の格子はねじれていなく、まっすぐに。滅んだはずなのに人が。家々には明かりがともり、楽しげな笑い声が聞こえてくる。変わっていないのは、あの血の池だけだ。夜になったせいか、色が濃くなったように見える。

「よう、お嬢さん。ようやくお目覚めかい?」

 後ろから声がした。振り向くと、昼間骨があった位置に、人間がいた。あぐらをかき、退屈そうに両手を頭の後ろで組んでいる。
 縦じまの囚人服を着た、ひげが濃いおじさんだ。50代くらいだろうか。

「あ、あなたは?」
「俺? そうだな……シンとでも呼んでくれ」
「あたしは日奈森 亜夢って言います」
「ああ、知ってる。こいつらから話を聞いた」

 シンは自分の左横を指差した。
 そこにはランとミキがいて、あむを見るなり喜んで彼女のもとに飛んできた。

「あ〜むちゃ〜ん! 心配したよお!」
「よかった! 目が覚めんただね!」

 二人を順に見てから、あむは笑って言った。

「ただいま」
「おかえり!」

 ランとミキが同じく言った。
 その言葉であむは何となく安心した。あたしのいる場所は、ここなんだな。と改めて感じた。

〜つづく〜

Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅〜 ( No.11 )
日時: 2010/01/20 18:11
名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)

コピー終わりました;;
今日はポケモン小説を書くので、続きは明日か、金曜日になります。

Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅〜 ( No.12 )
日時: 2010/01/22 17:24
名前: アイシス (ID: 9FUTKoq7)

おもろい! 
早く続き書いて!

Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅〜 ( No.13 )
日時: 2010/01/22 19:00
名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: ujtHIReP)

こんばんは〜!
あはは、今日はあと一時間で塾にいかなくてはいけません;
しかーも、数学がある・・・(あああ・・・
頑張りマース;
来週は、理科(月曜)と数学(水曜、木曜)と漢字検定(金曜)のテストがあり、最悪です><
まるで期末テストのように重なってますよねっ。ありえないですー。


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