二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 鏡音三大悲劇
- 日時: 2010/03/01 16:46
- 名前: 蒼希 (ID: ouG7SBqg)
鏡音三大悲劇の1つ1つを小説にしていきます^^
下手ですがよろしくお願いします。
予定では、
1Proof of life、soundless voice
2囚人、紙飛行機
3悪ノ娘、悪ノ召使
の順で書いていきたいと思ってます。
蒼希
- Re: 鏡音三大悲劇 ( No.14 )
- 日時: 2010/03/21 22:02
- 名前: 蒼希 (ID: ouG7SBqg)
(レン視点)
『おい、知ってるか?あいつ、自分で自分の首を絞めやがった』
『あいつ?・・・・あぁ、あの何も言わねぇガキか』
『ここで一番偉い奴に飛び掛りやがった』
『まじか。アホだなぁ、自分で自分の人生を短くして』
ついに、僕の番が来た。
あの日、あいつに飛び掛ったせいで死刑の日が早まった
前なら・・・あの子と会っていた時なら死にたくないとどうしても生にしがみついただろう。
でも、もう会えない。
あの子が居なくなった今、もうこの世には未練はない
何も思わない。
でも、どうしてだろう・・・・。心が叫んでる。
もう少しだけ生きたい。
昔は、生きたいという気持ちに疑問を感じてた。
どうして生きたいと思うのだろう。
この世にはもう生きる希望がない。
そう思ってた。
でも、今は違う。
今は純粋に生きたいと思ってる。
理由なんかない。
でも、生きたい。
あの子に会いたい
会いたい
会いたい
会いたい
会いたい
会いたい
会いたい
会いたい
会いたい
・
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- Re: 鏡音三大悲劇 ( No.15 )
- 日時: 2010/03/30 21:49
- 名前: 蒼希 (ID: ouG7SBqg)
どんなに望んでも、君と過ごした日はもう戻らない。
頭の中にあの子とすごした幸せな日々が走馬灯のように甦ってくる。
その一つ一つの思い出があの子がくれたもの。
あの子が居なかったらこんな思いはしなかっただろう、
こんなにも生きたいとは思わなかっただろう。
あの子がくれた思い出が、僕の唯一の生きる糧になっていた。
僕をたとえるなら・・・・雑草だ。
しかも、闇が渦巻いてる。
あの子はその雑草のそばに咲く綺麗な一輪の花だ、
生きる世界が違う。
そう分かっていても必死に手を伸ばしてた、
話したい。
振り向いてほしい。
その思いで・・・・。
ついにそのときはやってきた、
僕が処刑される日が。
僕は無理矢理薬を飲まされた。
おなかの辺りが痛くなってきた。
何か生暖かいものが這い上がってくる。
それは僕の口から血となって吐き出された。
お願いします。もし、これが僕の最後なら
願いを一つ聞いてください。
僕をあのこと話をさせてください・・・・。
最後にもう一度だけ・・・。話をしたい。
口元が血で真っ赤に染まり、目は涙ぐんでいた。
その目の先に写るものは・・・・・
あの子がくれた紙飛行機だった。
その紙飛行機を見たら、思いは大きくなった。
お願い、もしこれが最後なら僕をあの子と話をさせてください。
僕はそう思いながら無意識に紙飛行機のほうに手を伸ばしていた。
紙飛行機を手にした瞬間、涙があふれ出てきた。
そして僕は叫んでいた。
最後の力で、
「僕をあの子と話をさせてください!」
狭く、暗く閉じたその部屋には切なくただその声は響くだけであった。
涙があふれ出てくる。
胸も、息も、苦しくなる。
せめて君の・・・・。
名前だけでも・・・。
知りたかッタ————————
君がいたからずっと僕達は
笑顔を忘れずにいられました
深い闇が二人を切り裂いて
深い闇がまためぐり合わせて
また明日・・・・・
あの場所で—————————
- Re: 鏡音三大悲劇 ( No.16 )
- 日時: 2010/03/30 21:47
- 名前: 蒼希 (ID: ouG7SBqg)
(リン視点)
もう、目はぼやけてよく見えない。
体も動かない。
ベッドの上で呼吸しかしない人形のようだ。
その呼吸も機械によってさせられている。
医者や看護師がドタバタ病室から入ったり出て行ったりしている。
そろそろ・・・・限界かな・・・?
迎えは・・・もうすぐ来るのかな??
後悔がある・・・・・。
あの時・・・・。あの子と別れるときに・・・。
強がらなければ・・・よかった・・・。
もう、今となっては遅すぎる・・・・。
今もきっとどこかであのまぶしい笑顔を見せてるあなたに・・会いたい、会いたい
会いたい—————————
小さく、誰にも聞こえないような声で言ったその一言に、誰かが私の手に何かを置いてくれた、
私をたとえるならば・・花だ、光の当らない。
光の当らない花は枯れてくのを待つ運命。
でも、一つだけ私に光をくれた。
それは、あの子がくれた手紙だ。
あの子のくれた手紙だけが私に光をくれたんだよ。
何かが見える・・・・・・。
ここは・・・・。
あの子といつも出会ってた場所だ!
あの高い、越えられない壁から紙飛行機が飛んできた。
その手紙は地面に落ちることなくまっすぐ進んでいく、
何かに引き寄せられるように、
私は必死になって紙飛行機を追った
その手紙を拾っても目が霞んでて読めないけど・・・。
ふと前を見ると、あの子がたっている。
あの子は私を見ると、そのまま歩き去っていった、
私は泣きながら手を伸ばした。
その手は空をつかむことになっても・・・。
お願い。もしこれが最後なら、いかせて・・あなたの元へ・・・。
現実の世界に引き戻された。
部屋に響く無機質な音。
ふと手をみるとパパの手があった。
私にはその手はパパの手じゃなくて、あの紙飛行機に見えた。
それを見て、私は安心して・・・目をゆっくりと閉じた・・。
あなたがいたからずっと私達は
笑顔を忘れずにいられました、
深い闇が二人を切り裂いて
深い闇がまためぐり合わせて
また明日・・・・・・・。
あの場所で————————
- Re: 鏡音三大悲劇 ( No.17 )
- 日時: 2010/04/01 12:49
- 名前: 蒼希 (ID: ouG7SBqg)
はい、
悪ノ娘・召使を書きます。
- Re: 鏡音三大悲劇 ( No.18 )
- 日時: 2010/04/01 21:31
- 名前: 蒼希 (ID: ouG7SBqg)
悪逆非道の国
黄の国。
そこに、新たに2つの命が誕生した。
「・・・・大臣!・・・大臣!!」
城の中が慌しい中、一人の男が大臣と呼ばれる男に駆け寄って行った。
「生まれたのか?」
大臣と呼ばれた男はそう問いかけた。
「はい、生まれました・・・・・しかし・・」
男は続きの言葉を言いにくそうにしている。
「どうしたのだ、早く言え。」
「それが・・・生まれた子供は・・・・・双子です。しかも、男女の。」
双子。それは一番恐れていたことであった。
王女の子供が双子であれば、次の頂点にふさわしいと判断した者を残し、
もう片方は、城から追い出せ。という掟があった。
「王女は、なんと申されておる」
「王女は、大臣に任せるとおっしゃっておられます」
大臣は、少し考えていた、
そして、口を開いた。
「女のほうを頂点とする、」
そう言った大臣は歩いてきた方向とは逆方向に歩き出した。
王女に伝えるためだ。
——女のほうが、操りやすい。
そう思いながら。
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