二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ブラッド・バンパイア—REBORN—
日時: 2010/06/15 12:53
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

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—俺はバンパイアだ。

—人間のお前とは違う・・・。

—怪物だとしても関係ないような気もするんだけど。


ある事を切欠にバンパイアから狙われることになった主人公《竜崎刹那》。

そんなある日、バンパイアの王子、ツナと出会う。

《伝説の血》を持つ少女とツナの話。






・目次
第零章
第一章 接触
第二章 覚悟の血
第三章 契約の血
第四章 承諾
第五章
第六章
第七章
第八章

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Re: ブラッド・バンパイア—REBORN— ( No.5 )
日時: 2010/06/14 21:16
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)




俺は昼食を作って口に運ぶ。

昼食はオムライス。

俺は間食して皿を洗い、綱吉の所に向かった。
部屋の中に入れば、綱吉がベッドの上に腰掛けていた。

「なぁ、吸血鬼って眠くならねェの?」
「いや、眠くなるよ。只人間とは時間間隔が違うだけで」
「フゥン・・・」

俺はそう言って彼の隣に座った。

綱吉は急に体が倒れ掛かった。

どうやら、寝ているようだった。

「・・・本当に真昼間から寝るんだな・・・」

時間間隔が違うな・・・。
俺は、綱吉の顔を見ながら一人呟いた。


ドクンッ、


「!?」

急に胸が苦しくなる。
意識が朦朧として、俺は必死で胸を押さえつけた。

「・・・な・・・」

俺は、綱吉を見ながら、苦しくなる胸を押さえつけて、何とか収まるまで待った。

次第に呼吸が楽になり、俺は普通に息を吐くことが出来た。

「・・・なんだったんだ・・・?」


このとき、感づいていたかも知れない。

《異変》に。

Re: ブラッド・バンパイア—REBORN— ( No.6 )
日時: 2010/06/14 21:35
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第三章 契約の血


「じゃあ、もう俺は行く」
「ん、あ、あぁ」

俺は考え事に夢中で綱吉画家える事を忘れていた。
綱吉派窓枠に足をかけ、窓の外に出ようとする、

直後。

「っぶないッ!」
「!?」

俺は綱吉の腕を引っ張り、部屋の中に引きずり込んだ。


—ズガンッ


ツナが居た場所には、窓枠には。
銃弾がかすった後が残った。

「ミルフィオーレか・・・」

国際特殊ヴァンパイア部隊・・・ミルフィオーレ。

綱吉は銃弾が来た先を見た。
そこにはスコープを除きながら銃を持った男が居た。
「・・・チッ・・・」
「何で此処の場所が・・・」

此処は、国際警察でもわからないはずだ。

なのに・・・!

「綱吉・・・—此処で待ってろ」
「何する気だ・・・?」

俺は綱吉の前に立ちはだかった。

「撃てる者なら撃て」

俺はそう力強く言った。
スコープ越しに除いている相手は、戸惑っているだろう。
俺はギッと、相手を見据える。
声は聞こえずとも判るだろう殺気で。
「お前・・・!」

「俺はな、他の奴が死ぬのは・・・もうみたくないんだ」

俺は悲しげに言う。
綱吉は眼を見開き、俺を見る。


「ダメだよ?刹那チャン」


「「!?」」

俺と綱吉は後ろを向いた。
部屋の中には白い男は立っていた。
「そんなヴァンパイアの為なんかに君の命を張っちゃ」
「・・・誰だ・・・お前・・・!」


「僕?僕は、ミルフィオーレボス、白蘭って言うんだ」


宜しくね、と彼は、眼を細めながら笑った。

Re: ブラッド・バンパイア—REBORN— ( No.7 )
日時: 2010/06/14 22:04
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)




「ミルフィオーレ・・・ボス・・・!」

綱吉の顔が強張る。
俺も顔が強張り、睨みつける形になった。

「睨まないでよ♪それよりも、そこに居る綱吉君」

「!」

自分の名前を言われて驚く綱吉。
俺は只ジッと会話を聞いていた。

「早くキミは闇の世界に戻った方がいいよ♪キミが、その伝説の血を引く人間とつるんでいるってばれたら・・・どうなるかな?」

「・・・!」

彼はふふっと笑って俺を見た。
「刹那君・・・キミも、そこを退いてくれないかな?綱吉君は他のヴァンパイアよりも強力で凶悪なんだ」
「・・・?」


「綱吉君は、ヴァンパイアの王族の血を引くものだよ?」


彼はスッと眼を細めて笑った。
私は笑い出す。
「何が可笑しいの?」
「俺はヴァンパイアよりもお前等ミルフィオーレの方が信じられないな・・・」
俺はアハハッと笑う。

「・・・フゥン・・・そうなんだ。じゃあ刹那君も死んでもらわないとね・・・」

ガシャンッと、白蘭は銃を取り出した。

「・・・!」
「・・・ふざけるな」

後ろを見れば、綱吉が額と両手に炎を宿していた。
それは純粋で、無垢な炎だった。

凄く、綺麗な炎だ・・・。

「あれ?綱吉君、キミは人間が嫌いだったんじゃないの?」
「さぁな。どっちでもいいだろう」
炎がよりいっそう、燃え上がる。

ドクンッ、

「ガハッ」

「刹那!?」
「・・・(まさか・・・)」

綱吉が近寄ってきた。

—ドクンッ

発作の様な感じが更に強まる。
呼吸が辛くなり、吐き気がする。
「綱吉・・・!」
俺は、意識を飛ばしそうに成るがそこは踏ん張った。
綱吉の手を握る。

「「!?」」


ドクンッ

—ボォォォォッ

「コレは・・・!」
俺と綱吉の体をオレンジ色の炎が包んでいった。


—お前の血は、大切な物を見つける為にある。


今更、父さんの言葉を思い出した。

Re: ブラッド・バンパイア—REBORN— ( No.8 )
日時: 2010/06/15 12:31
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)




薄れ行く意識の中で、感じるのは暖かな存在。
まるで大空の様な、感覚だった。
気が付けば、俺達は白い空間に居た。

「此処は・・・」

「契約だ、刹那」

私は隣に要る綱吉を見る。

「契約、って・・・」

聞いた事が、あった。
授業でも多少は、聞いた。

怪物と、人間の契約。

絆よりも強く、鎖で繋がられた存在。
お互いの、血の契約。

「刹那、俺は今まで人間を信じられなかった。だけど、お前は、刹那は違った」

綱吉は微笑む形で笑う。
それは、とても、優しい、暖かい、
笑みだった。

「・・・頼む、俺と契約して欲しい」

手が指し伸ばされた。

俺は、一瞬だけ躊躇して、その手を握り返した。
「!」

瞬間、体の中に、《確かな何か》が流れ込んだ。



—ブワァァァァァァァァッ


不自然な風が部屋に広がる。
白蘭は目を細めた。
「・・・」

その風から現れたのは、《竜崎刹那》と言う存在。
たった一人で、立っていた。

「刹那君?」
(違う・・・?)

「・・・——」

刹那はゆっくりと白蘭を見据える。

額と両手には・・・——橙色の炎。

恐ろしいほど、純粋で純度の高い炎。

美し過ぎる、大空の炎。

「キミは・・・?」
刹那はクスクスと笑う。

「「さぁ?《どっち》だろうな。まぁ、言うなら《沢田刹那》って感じかな」」

「・・・契約したのか・・・!」

「「あぁ、お前を殺すために」」

二つの声が重なる。
姿こそは竜崎刹那の物だが、精神こそは、沢田綱吉の物だった。

可笑しく笑う《沢田刹那》。

白蘭は面白おかしそうにする。


「ヘェ・・・《伝説の血を持つ子供》と、《ヴァンパイアの王族の血を引くもの》の契約か・・・コレは、大変な事になったね・・・」


半分、その言葉は恐れているように聞こえた。
最強と最強の契約。
相手にとっては最悪の組み合わせだろう。

「「白蘭、殺されたくなければ俺の前から消えうせろ」」

白蘭は額に汗を浮かばせながら、苦笑する。
「・・・仕方ないね・・・」
白蘭は窓枠から窓の外へと逃げていった。

瞬間、二つの存在が元に戻る。

「ゼェ、ハァ・・・」

「・・・契約、しちまったな・・・」

綱吉は、疲れきったように言う。
俺も正直、つらい。

「コレが・・・契約・・・」

「あぁ」

すると綱吉は笑いながら言った。
「どうやって城に戻ろうかな・・・」
「・・・あー・・・」



「その必要は無いゾ」



「「!?」」

俺達は同時に後ろを見る。

そこには、黒い帽子を被った、男が立っていた。

Re: ブラッド・バンパイア—REBORN— ( No.9 )
日時: 2010/06/15 12:52
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第四章 承諾


「リボーン・・・」
「・・・誰?」

俺は、男を見据える。
綱吉の知っている人物らしいが、敵とは思えない。

俺は警戒心を緩む。

「始めましてか、伝説の子」

伝説の子、と呼ばれて俺は眉間にしわを寄せる。

「その呼び方であまり呼ばれたくないのですけど」
「そうか、じゃあ竜崎刹那、」

「オイ」

綱吉が不機嫌そうに男——・・・リボーンに叫ぶように言う。

「どういうことだよ、《その必要は無い》って」

「あぁ、俺達ヴァンパイアがお前たちの事を全部見ていたゾ。幹部達からは異論が多かったが俺が納得させた」

納得させた、と言う事に綱吉はサァッと血の気を引いた。

「まさか、お前ころs「と言う訳で、竜崎刹那」」

綱吉がやや物騒な事を言う前にリボーンが遮った。

綱吉は未だに血の気が引いている。

「え、あ、何ですか?」
「お前達が契約した以上、契約は解除できぬ以上、幹部は決断をした」
「な、何を・・・」
リボーンはニヤリと笑った。

「お前達の共同生活を条件に契約を承諾する、と言う決断をしたゾ☆」

「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「☆うっざ・・・」

リボーンはニヤッとわらい、

「俺も動向する事を条件に成った事だ。大変だったんだゾ」

「・・・つまり、俺と、お前が刹那の家に泊まると・・・」
「そういうことだゾ☆」
「ナチュラルに言っても・・・」
「宜しくだゾ☆」
「・・・ゴメン」
「・・・いいよ」

もう、なんでもなっちまえ。


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