二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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小さな本棚の中の本達 【REBORN】
日時: 2010/08/25 21:54
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

人間不信です!
この小説は短編集です。

ゆるゆる更新。(目次のキャラ名は追加していきます)
青文字をクリックしてページを開く事をお勧めします。




【目次】
《ボンゴレF》
・沢田綱吉
『君は俺に大切な事を教えてくれた。』(恋愛) >>1 
『狂った愛情の先に見えたのは、純粋な愛』(狂愛→純愛) >>3 
・山本武
『俺に新しく追加された夢』(恋愛) >>7
・獄寺隼人

・雲雀恭弥
『恋ってこんな物なんだ(ね)』(恋愛) >>2 
・六道骸
『六道輪廻なんて、信じるからですよ』(悲愛) >>4
・笹川良平

・ランボ

《ミルフィオーレF》
・白蘭

・入江正一

・スパナ

《ヴァリアー》

《初代ボンゴレF》
・ボンゴレプリーモ(ジョット)
『大空の様な瞳と炎』 >>5

《シモンF》
・古里炎真
『僕はずっと前からキミの事が———』(悲恋) >>8 【NEW!】

《シリーズ物》(ツナツナ)
『迷っている敵対心』 >>6 

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Re: 小さな本棚の中の本達 【REBORN】 ( No.4 )
日時: 2010/08/21 12:03
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「六道輪廻って言葉は知っていますか?」

「人間が六の冥界を巡るって言う真理論でしょ?」


彼女はそんな当たり前のこと、と言った。

相変わらずだった。

普通は信じるべき物を信じない。

普通は信じない物を信じる貴方は。


「貴方は、信じるんですか?」

「まぁ、ある事にはあるだろうね。だって骸は巡ったんでしょ?だったら在り得るよ」


当然そうに貴方は言う。

僕は、微笑んだ。


「にしても此処、掃除とかしてほしいよね」

「・・・まぁ、そうですね」


埃が募った牢獄。

———牢獄。

何時でも脱出は出来ていた。

だけど僕は出ることが出来ないで居る。

貴方が側にいてくれるから。


「骸、脱獄しなよ」

「ハイ?」


急にある日、彼女はそんな事を言った。


「鍵ならあるから」


そういってポケットから取り出したのは牢獄の鍵。

そしてソレを鍵穴に差し込んで、鍵を外した。


「私の時間ももう長くは無いから」

「・・・どういうことですか?」


ゴホッと彼女はせきをする。

せきをしたとき、口から血を吐いた。


「っだから、早く逃げなって。大丈夫」

「何が大丈夫なんですか!?貴方も早く・・・」


僕が腕を掴むと彼女はその腕を振り払う。


「六道輪廻をもう一度回って、私に会いに来てよ」

「・・・!」

「そのときは、骸とちゃんと出会えたらいいな」


そう言った瞬間、彼女の体は倒れこんだ。

その直後、他の人間の声がして、僕は走り出す。







『六道輪廻なんて、信じるからですよ』







(走るとき、涙で眼が霞んだ)

Re: 小さな本棚の中の本達 【REBORN】 ( No.5 )
日時: 2010/08/21 12:22
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「自警団?」

「そうだ、格好いいだろう?」


格好いいとかそういう理由だけじゃない様な気もする。

彼は和気藹々と話し始めた。

僕は溜息を吐く。


「どうだ、アリスも一緒に戦わないか?」

「・・・血生臭い世界に手を出せというのか?」

「無理にとは言わないが、俺はアリスに入ってほしいんだ」


そういって手を差し伸べる彼。

僕はハァッと溜息を吐いた。


「・・・悪いけど、やっぱり入れない———」

「オイ!違う国から攻めてきたぞ!」


するとジョットは、グローブを両手に嵌めて僕の前に立った。


——バァンッ


店の扉が乱暴に開かれた。


「キャァァァァァ!」


店の中に居た全ての人は悲鳴をあげた。

そして拳銃が向けられる。


「!」


——パァンッ


乾いた音が鳴り響いた。


「・・・俺の仲間に手を出すな」

「お前はボンゴレプリーモ・・・!」


ジョットは男の腹に蹴りを入れて気絶させる。


「・・・大丈夫か、アリス」


そういって彼は、僕に手を差し伸べた。

僕は、その手を握る。







『大空の様な瞳と炎』







(顔が赤いぞ、アリス)(ッ!)(だけどソコも可愛いんだがな。(クスリ))

Re: 小さな本棚の中の本達 【REBORN】 ( No.6 )
日時: 2010/08/21 16:52
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「ツナ!いい加減に現実を見ろ!」

リボーンが声を張り上げた。
俺は、歯軋りをした。

「現実なんか見れないよ!何で綱吉を殺さなきゃいけないんだ!」

バンッと音を立てて俺は机を叩きつける。
手のひらの痛みなんか感じている暇は無かった。

「アイツはボンゴレを裏切った・・・その事実はくつがえらねぇ」
「違う!綱吉はそんな事・・・」

俺は現実を否定する。
否定したところで、何も起こらないと言うことは判っているのに。


(綱吉・・・!綱吉、何で・・・?)


「・・・とにかく、ボンゴレは徹底的にアイツを敵とみなすからな」
「・・・ッ」


——バタンッ


リボーンが部屋を出て行った後、俺は無造作に椅子に座った。

「綱吉・・・」


(判らない、早く、早く連れ戻さないと)


俺はその事だけで頭が一杯だった。

「・・・ツナ、大丈夫か?」
「・・・山本。うん、ゴメン」

俺は山本から受け取ったお茶を飲み干した。
喉は潤った。

「・・・少しは楽になったか?」
「・・・うん」

俺はうなづいて見せた。
山本は何時もどおりの笑顔に戻った。

「・・・なぁ、ツナ。現実を受け止めろって言うほうが無理だけど、よ。少し、考えてみたらどうだ?」
「・・・うん」

山本と居ると、何故か安心する。
俺は溜息を吐いて、一枚のアルバムを取り出した。


「・・・綱吉」


俺と綱吉が映った写真を抱きしめた。






『迷っている敵対心』






(綱吉)

Re: 小さな本棚の中の本達 【REBORN】 ( No.7 )
日時: 2010/08/22 13:10
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「零!ボール行ったぜ!」
「へ?うぎゃ!?」

零は俺が打った球を受け取れずに頭に当てた。
零は後ろに倒れそうになりながら何とか踏ん張った。

「大丈夫か零!」
「山本遠慮無さすぎ・・・」

頭を抑えて座り込んだ零に俺はちかづいて頭を見る。

「あー、たんこぶ出来てやがる・・・保健室に行くか」
「うー」

俺達は保健室にいく事になった。
保健室まで来て、俺は零に氷を当ててやる。

「山本ってさー、将来の夢とか、ある?」
「あぁ。野球選手だな」
「やっぱか」
「零は?」
「私は、特に無い」
「・・・何で?」

すると零はハハハ、と笑って言う。

「別に夢が無いってのも、いいじゃないか。これから作ってくよ」
「そうだな!」
「アレ?山本・・・傷」

俺は零に頬を指差され、気付く。
何時の間にか傷が出来ていたらしい。
すると零が絆創膏を持ってきて、頬に張ってくれた。


(顔、近いな・・・)


何故かドキドキする。
零は何でもないように俺を見ていた。







『俺に新しく追加された夢』







(山本、顔赤いけど風邪?)(な、何でもねぇ)(ふぅん?)((俺の夢・・・零と付き合うこと))

Re: 小さな本棚の中の本達 【REBORN】 ( No.8 )
日時: 2010/08/25 21:51
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「あのさ、古里って何でそんなに何時も暗いの?」
「・・・」

そんな事を急に僕に言われても。

僕は彼女から視線を逸らす。
彼女の瞳は、青く、水色の澄んだ瞳。
そして、ボンゴレ十代目と酷似したその容姿は、とても美しい物だった。
復讐するべき相手の容姿を持つ彼女は、隣に座った。

純粋すぎる彼女は、全て疑問にして返してくる。


(初めて、人が綺麗だと思った)


彼女の隣に居ると、何故か暖かくなって来る。
フイッと、僕の方向を見る君。

「ねぇ、至門中って並中と似てるよね」
「え?」
「ん?知らなかった?私、ここに来る前、並中に居たんだよ?」

転校生として、来たんだ。
彼女はそういって、立ち上がり僕の手を握る彼女。
熱が伝わってきた。

「炎真。炎真ってさ、不思議だよね」
「?」
「だって、たまに怖い顔する時あるでしょ?それなのに、凄くやさしくてさ」

怖い顔——ボンゴレの事を考えていた時だった。

ギュッと彼女の手を握り返す。

「じゃあ、帰ろうか」
「うん」

歩き出して数分後———。

「玲?」
「ツナ、何で此処に居るの?」
「・・・知り合い?」
「知り合いって言うか、前の中学の同級生だよ」


そういって笑うキミの笑顔は、とても綺麗で——。



———僕は、彼女の手を離した。



「炎真?」
「・・・好きだったよ?」

涙が頬に伝った。
僕はそういって、去っていった。
最後に見えたのは、君の悲しそうな表情と、沢田綱吉の狂気に満ちた目だった。












『僕はずっと前からキミの事が———』












(その後再会したのは)(復讐者としてだった)(キミを、取り戻すために)


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