二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【inzm11】彩り
日時: 2010/10/27 17:47
名前: 小春 (ID: 9w/YL3et)

どうも、初めまして。
小春と申します。
風丸相手のinzm11二次小説を書こうと思っております。
よろしくお願いします。

<目次>
一話>>2
二話>>3
三話>>6
四話>>9
五話>>11
六話>>12
七話>>18

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Re: 【inzm11】彩り ( No.6 )
日時: 2010/10/25 12:09
名前: 小春 (ID: 9w/YL3et)

*三話*

二時間目の後の休み時間。

「お前が、九条椛か?」

ただぼーっとしていると話しかけられた。
いきなりだったので少しびくり、と椛は体を震わせた。
声の方向を見れば、鮮やかな橙色のバンダナをした少年だった。

「えっと……? うん。私が椛だ、よ……?」
「そっか、俺は円堂。円堂守」

少年は、円堂と名乗った。

(あ、サッカー部の部長さんか……。はじめて見たからわからなかった)

「円堂くん……で、いい?」
「ああ、いいぜ。椛ってよんでいいか?」

円堂は笑顔で返す。

「うん、かまわないけど……、どうかしたの?」
「いや、秋がな、椛がサッカー見学にくるって言うから……」
「あ、ああ、うん。その事ね。私、美術部なんだけど、今度のコンクールに出す絵のテーマがスポーツをする人なの。だから、サッカー部の人に絵の資料、っていうか、参考にさせてほしいんだけど……」
「そっかあ、そうなのか……」

円堂は少しだけ元気がなくなったような顔をした。

「なんか……悪いこと言っちゃった、かな……?」
「そうじゃなくてさ……。サッカー部に入部するのかなあって、俺思っててさ」
「あ、ごめんなさい……」
「いや、いいって。まあ、見学いつでもこいよ! 待ってるぜ!」

それだけ告げると円堂は友人のところに戻った。

(ひまわりみたいな人……)

椛がサッカー部を見学する時は刻々と近づいていた。

Re: 【inzm11】彩り ( No.7 )
日時: 2010/10/24 20:11
名前: 小春 (ID: 9w/YL3et)

すがすがしいほどに口調がわからない。(´・ω・`)
壁‖ω・){コメとかくれると、うれしいです。泣いてよろこびます。

図々しくてすみません。

Re: 【inzm11】彩り ( No.8 )
日時: 2010/10/24 21:05
名前: 小春 (ID: 9w/YL3et)

(´・ω・`)ショボンヌ

Re: 【inzm11】彩り ( No.9 )
日時: 2010/10/25 09:22
名前: 小春 (ID: 9w/YL3et)

*四話*

「あの、こんにちは……」

恐る恐る、サッカー部の扉を開ける椛。

「おお! 椛か、待ってたぞ」

そこには、円堂がいた。
周りからは、「誰?」などと声が聞こえる。

「皆、紹介する! こいつは椛! 九条椛だ!」
「あの、皆さん初めまして。わたし、美術部なんですけど、今度のコンクールのテーマがスポーツをする人なので参考にさせてもらいにきました」
「と、言うわけだ!」
「これからちょくちょく見学に来ます。よろしくお願いします」

一歩、水色の髪の少年が前に出た。

「そうなのか。俺は風丸一郎太。よろしくな」

風丸となのった少年は少しはにかみ、右手を差し出す。

「あ、はい。風丸くん、でいいですか? よろしくお願いします」

椛も右手を出して握手する。
そして、

「俺は壁山っス! よろしくお願いします、椛さん」
「俺は栗松でヤンス!」
「染岡竜吾だ。よろしくな」

次々と皆が自己紹介をする。
椛もにこりと笑い、

「よろしくお願いします! 皆さん」

と返した。
円堂は、自己紹介が終わったのを見てから、

「それじゃあ、早速練習だ!」

と言った。


Re: 【inzm11】彩り ( No.11 )
日時: 2010/10/25 12:45
名前: 小春 (ID: 9w/YL3et)

*五話*

「イリュージョンボール」
「爆熱ストーム!!」

様々な必殺技が目に映る。

「すごい……、サッカーって」

椛は呟く。
それを聞いていた秋が、話しかける。

「どう? 参考になった?」
「うん、すごいよ、皆……! わたしも頑張って絵を完成させなきゃ!」

必死になって喋る椛に秋は微笑みを返した。

「頑張ってね、絵」
「うん、勿論! 頑張らなきゃ、皆にも悪いし」
「そっか、じゃあ私、ドリンクの準備してくるね」
「あ、うん。秋も頑張ってね!」

秋は踵を返し、部室に向かった。

(本当に、すごい……)

「疾風ダッシュ!」

目の前に誰かが通ったかと思うと、ぶわあっと効果音がつきそうなほど、強い風がふく。

「、きゃ……」

風に舞う髪を手で押さえつけて、目の前を通った『誰か』を探す。
すると、少し先に水色のポニーテールを揺らし、凄まじい速さで走っている少年が見えた。

「風丸くん……?」

椛は、走る風丸だけをじっと見ていた。

「椛ちゃん?」
「わ、わあっ! 秋! 吃驚させないでよ……」

すぐ後ろにはきょとんとした秋がいた。

「あ、ごめんね……」
「ううん、大丈夫。こっちこそごめんね。ドリンクの準備は終わったの?」
「うん、終わったよ。……椛ちゃん、風丸くんをじっと見てたけど、どうかした?」
「いや、すごい速さではしるなあ、って……」

椛の動きが固まる。
そんな椛の顔を秋は心配そうに覗き込む。

「どうしたの…? 椛ちゃん」

椛ははっとしたように顔をあげ、

「ごめんっ、秋! わたしちょっと下書きだけでも描いてくる! 今日はありがと! 円堂くんにもお礼言っといて! じゃあねっ」

椛はそれだけ告げると学校まで走っていった。

「……? 何か、思いついたのかな?」

秋は、その場に取り残された。


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