二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ぬらりひょんの孫〜リクオ夢だよ〜
日時: 2011/03/01 22:41
名前: 勾菜 (ID: lINKjdYA)
参照: http://www.kakiko.cc/bbs3/index.cgi?mode

はい、初【ぬら孫夢】にようこそ。

ここは、私の妄想により、つくられます。

主人公の相手はリクオになっています。
それが嫌なら、戻ってください。

原作沿いの話にしようと思います。
荒らし、チェンメはお断り。


—————オリキャラ—————

名前:琴葉
読み:ことは
偽名:雹月 琴華
読み:ひょうげつ ことか
容姿(妖怪):闇にはえる腰ぐらいの長さの銀色の髪に、透き通るような紅い瞳。
容姿(人間):肩より少し長い黒髪に、灰色の瞳。
性格:普段は優しいけど、キレるとものすごく怖い。
能力・武器:時・時空を操る。武器は、扇子と短剣。
その他:リクオの世話係(許嫁)。
    時・時空を操ることができるので、手に入れれば世界さえも手に入ると言われている。
    奴良組とは、長い付き合いのため、信頼も厚い。
    組では、お嬢かお姫と呼ばれている。
    『時司』という妖怪で、琴葉という名前は、ぬらりひょんからもらった。
    琴葉は、【時姫】とよばれている。

設定は、あとあと増えるかも…?

更新は、気が向いたときにします。
読んだらコメントくださいね♪    

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Re: ぬらりひょんの孫〜更新遅いよ?〜 ( No.1 )
日時: 2011/02/27 11:54
名前: 勾菜 (ID: P2C8LicT)
参照: http://www.kakiko.cc/bbs3/index.cgi?mode

生きてきた時間はもうわからない。

あなたは、覚えてる?

まさか、あなたに言われるとは思わなかったのよ?


〜〜序章 約束の言霊〜〜

「ただいまーっ!!」
屋敷中に元気のいい幼子の声が響く。

それと同時に姿を現したのは、リクオの世話役でもある琴葉。
『おかえり、リクオ^^』

琴葉の顔を見ると、リクオは顔を輝かせる。
「ただいま!琴葉!!」

奴良リクオ——…関東妖怪任侠一家三代目候補。
御歳、5歳の幼稚園児。

だんだんと先程の声を聞きつけた妖怪達もわらわらと集まってくる。

「お、若。おかえりなせぇ。」
「ただいま、みんな。ね、琴葉!今日のおやつ何?」
そう目を輝かせながら聞いてくる姿は、とても可愛いと思う。

『今日は、おまんじゅうよ。』
「やった〜!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こたつに入りながら、まんじゅうを食べる、リクオと琴葉。
その周りには、小さい妖怪どもも一緒にまんじゅうを頬っている。

そんな時にリクオは、突然言い出したのだ。

「ねぇ、ねぇ、琴葉!」
『何、リクオ?』

「“許嫁”って何?」
『ゴフっ…ゴホげホッ…な、何をいきなり?』

軽くせき込むが、質問を繰り返す琴葉。

リクオは、笑顔でこの時こう言った。
「幼稚園の友達が言ってたんだ。」
『それは、初代に聞けばどう?』
「じいちゃんがね、琴葉なら教えてくれるって。」
『(あのジジイ…)』

そのときの琴葉の脳裏に浮かんだのは、笑みを浮かべたぬらりひょん。

軽く衣の袖をひかれ、視線を向ければリクオの好奇心丸出しの目。

琴葉は、ぬらりひょんにいら立ったが、少し悩んだ後に説明しだした。

『“許嫁”って、言うのは男の人と女の人が夫婦になることを約束することよ。』
「ふうふ?」
『そう。神さまの前とかで、ずっと一緒にいる、ってことを誓うこと。』
「ずっと一緒…?」
『そうよ』


リクオは、それを聞くと考え込むそぶりを見せた。
それを、見ながら琴葉は、饅頭に口をつけた。


「じゃあ、琴葉と、許嫁になる!!」
『ゲホッガホガハっ!』

リクオの言った言葉に琴葉は、饅頭をのどに詰まらせた。

雪女の用意してくれたお茶を飲み、一息つくと琴葉は、勢いよく立ちあがり、一目散に居間を出て行った。



ダダダダダ…スパーーん!
『ちょっと、初代!!!』
「おぅ、琴葉じゃねーかぃ。」

琴葉が思い切りふすまを開けると、のんきに茶をすするぬらりひょんがいた。
『(こいつ、私の気も知らないで…)』

「何だぃ、リクオがなんかしでかしたかぃ?」

『そうよ、あんたのせいでリクオが変なこと言いだしたのよ!!』
琴葉は、動揺のあまりに軽く素が出てきてしまっている。

「ほぅ、リクオは何っていたんだぃ?」
『……………〝琴葉と許嫁になる〟って言い出した。』

それを聞くと、ぬらりひょんは少し考えるそぶりを見せた。

数瞬のちに言い出したのはこんなこと。

「なってやればいいだろう。」
『はぁっ!?!?』
さらりとものすごいこと言われた気がする琴葉。

「わしは、どこぞの馬の骨より、お前の方がいいんだがなぁ。」
『なっ…大体、年の差考えなさいよ!』

そんなことを言う琴葉にちらりと視線を向け、ぬらりひょんは眉根を寄せた。

「琴葉、…リクオのことが嫌いか?」
『嫌いだったら、ここで世話役なんてしていないわ。』

即答した琴葉に小さく笑い、ぬらりひょんは琴葉の後ろの襖を見た。

「じゃあ、あとは二人で話し合いな。ほれ、邪魔邪魔、ちゃっちゃと出てけ。」
そう言われては、琴葉は部屋から出ていくしかない。

部屋を出てみるとそこにはリクオがいた。
つい、固まってしまった琴葉。
そんな琴葉をみて、リクオは聞いた。

「琴葉は、ぼくのこと、キライ?」
『…好きよ。』

琴葉の答えを聞いたとたん、リクオの顔が明るくなった。
それに、琴葉も顔を綻ばせる。

「じゃあ、ぼくと許嫁になってくれる?」

そう言う、リクオと視線を合わせ、琴葉は言葉を紡いだ。

『リクオ。…私と約束しよう?』
「やくそく?」
『うん。私は、約束は守る妖怪。だから、決して違えないわ。』

そこで、一度言葉を切り、琴葉はさらに続ける。

『リクオが約束を忘れないで、今より大きくなっても私のことが好きだったら、……………その時は許嫁になってあげる。』

「ぼく、絶対忘れないもん!」
そう言いながら頬を膨らませるリクオに琴葉は、笑みを浮かべた。

『だから、約束したのよ。』
「うん、わかった!それまで、琴葉も忘れちゃだめだよ?
『はいはい。さ、戻っておやつ食べようか。』
「うん!」

こうして、二人は許嫁になる約束を交わした。

Re: ぬらりひょんの孫〜リクオ夢だよ〜 ( No.2 )
日時: 2011/02/27 21:10
名前: 勾菜 (ID: In.A84i5)
参照: http://www.kakiko.cc/bbs3/index.cgi?mode

かつて人は妖怪を畏れた



その妖怪の先頭に立ち



百鬼夜行を率いる男



人々はその者を妖怪の総大将———



あるいはこう呼んだ



魑魅魍魎の主、ぬらりひょんと—————



〜〜第一幕 魑魅魍魎の主となる①〜〜

関東平野のとある町、浮世絵町———
そこには人々に今も畏れられる「極道一家」があるという——



「若ー、若様ー」

庭で、若であるリクオを呼ぶ雪女。
そこから少し離れたところの木の下で、リクオは唸っていた。

「あら、そんなところで…どうされました?」

それに気づいた雪女は慌ててリクオに近づいていく。

「………………」
「リクオ様!?おなか痛ですか!?ど、どうしましょ…」

だが、そばに駆け寄ると、あっという間に足を釣りあげられてしまう。

「えっ…うわっ!?」

雪女が木の上で戸惑っていると下から聞こえてくるのは、リクオの声。

「やった!妖怪ゲット〜」
「えっ?えっ?え————?」

「雪女か!お前が相変わらずドジだなぁ〜〜」
目を回す雪女に笑うリクオ。
その後ろにはいたずらに加担した妖怪たち。

「なっちょっと!?若?」
笑いながら去っていくリクオ。

近くには、雪女とリクオを探しに来た青田坊と黒田坊がいた。
「あ、なんじゃ雪女そのカッコはぁ!?誰がこんなことを…」

二人がかけよると、地面に穴が開いた。
もちろん、落とし穴である。

「なんじゃあああああああ」
「おちるおちる」
「ま、またやられたぁ〜〜〜!!」

二人一緒に下まで落ちると、頭上から笑い声がした。
見上げてみると…

「あ、やっぱり若様かっ…」
「おまえら〜〜〜!!」

青田坊の声に慌てて逃げる納豆小僧たち。

「ま 待ちなさい若っ…」
「総大将に似て…いたずらが…過ぎますぞぉ————!!」

哀れな二つの叫びがあたりに響き渡った。


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