二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- テイルズオブザワールドRM2 交差する世界
- 日時: 2011/03/18 22:27
- 名前: のーむ (ID: pjs/xVdR)
今回はTOWRM2軸の物語を書きたいと思います!
ポケモンの小説のほうも両立していく為更新は遅くなるかもですが、読んで頂けると幸いです!
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- Re: テイルズオブザワールド 交差する世界 ( No.4 )
- 日時: 2011/03/23 00:30
- 名前: のーむ (ID: QxAy5T6R)
第2話
ゼイルがふと目を開けると、目の前には黒い空間が遠くまで続いており、ゼイルはそこにふわふわと浮かんでいた。
「ここは…世界樹の中か?」
ゼイルがかつてゲーデ—負を受け入れた時にいた空間と同じだった事に気づく。
と、そこへ光が差し、ゼイルは思わず目を瞑ってしまう。
次にゼイルが目を開くと、そこには青い光を身に纏う一人の少年の姿があった。
少年は何も言わず、ただゼイルを見つめていた。
「君は…誰だ?」
ゼイルは少年に問いかけるが、少年は黙ったまま。
「俺の事を…知っているのか?」
再び質問するが、やはり黙ったまま。
「お前、名前は?」
すると少年は、
「わからない…僕が何者なのか…分からない…。」
そう言い残すと少年は、再び光を放ちながら消えていった。
「!待ってくれ!君は一体誰なんだ!」
だがゼイルの叫びも虚しく、少年はどんどん光に包まれる。
「待ってくれー!」
がばっ!!!!
ゼイルが目を開けて飛び起きると、そこはバンエルティア号の船室—早い話がゼイルの部屋—だった。
「夢かよ…ったく。」
ゼイルが二段ベッドの二階から飛び降りる。
「(おかしい…あの少年を昔から知っている…そんな気がする)」
考え込みながらも、足は食堂のほうへと向かっているゼイルだった。
「あ、ゼイルおはよう!」
食堂ではアドリビトムのメンバー達が朝食を食べている最中だった。
「相変わらずシケた面だ…。」
アッシュが仏頂面でゼイルに向かって皮肉を飛ばす。
「黙れデコハゲ。」
負けじとゼイルもアッシュの気にしている事をさらりと言い放ち、
「何だとっ!?もういっぺん言って見やがれ!」
「ほう?やるかデコハゲ?」
その言葉にアッシュは怒りのあまり、自らの剣を引き抜く。
それを見たゼイルも同様に剣を抜く。互いに一触即発のムードが漂う中、
ガツッ!!!!!!!×2
「「おあたっ!!!!」」
頭を硬いもので叩かれたときに出る鈍い音が二つ、食堂内に響く。ついで強烈な殺気が後方から発せられていた。
殴られた二人がおそるおそる後ろを振り返ってみると、
「ゼイル、喧嘩はよくないよ?」
表情は笑っているものの体から発せられている気が凄まじいカノンノと、
「食事中くらい静かにしろ…。」
ツンデレプリンスの名を欲しいままにする甘党剣士、リオンが不機嫌そうな顔で立っていた。
その二人の怒りように、
「「すいませんでした…。」」
二人は土下座するしかなかった。
「ったくあのデコハゲ…覚えてろよ…。」
「ゼイルってばまだ言ってるの…。」
ゼイルのしつこさに、カノンノも少々呆れ気味だった。
「…やっぱり何時も通り、か。」
ゼイルがぼそっと呟く。
「ん、何か言った?」
「ああいや、なんでもない。」
何故か慌てているするゼイル。
「…?変なの…。」
「んな事より、今日も一日頑張ろうぜ?」
「?うん…。」
依頼を受けようと機関室に入った二人を待っていたのは、
「…ということなんですが…。」
「ふむ…参りましたね…。」
何やら真剣な表情のチャットとジェイドの姿があった。
「どうしたんだ?」
「いえ、先日あなたの報告にあった巨大な叫び声の正体を確かめに向かった調査隊の面々が、突如消息を絶ったんですよ。」
「それで、その調査隊の行方を調べて欲しいとグランマニエから依頼を受けたんです。」
「そんな事が…ならその依頼、俺が受けよう。丁度あの叫び声の正体が気になってたところなんでね。」
「なら私も行く!ゼイル一人じゃ危険すぎるよ!」
ゼイルとカノンノがその依頼を受け、
「では私も同行させてもらいますよ。我が国の人間が行方不明とあっては、黙っているわけにはいきませんし。」
ジェイドが同行者として名乗りを上げる。
「よし、出発の準備が出来次第、粘菌の巣へ向かうぞ。」
三人はそれぞれの準備に取り掛かって行った。
粘菌の巣・入り口
「…これは…。」
目的地にたどり着いた三人は、その光景を見るなり絶句してしまった。
「酷い…なんでこんな事に…。」
「なんとも惨たらしい光景ですね…。」
三人の目の前にあった物…それは死体だった。
死後数時間位のその死体は、一つだけではなく至る所に転がっていた。
「…やはり調査隊のメンバーは全滅してしまってますね…。」
「でも、この辺りにはそんな強い魔物はいないはずじゃ…。」
「それを調査する為にこいつらはここにきたんだろ…しかし、ここまでやる魔物となると、相当ヤバイ奴なんだろうな…。」
「ええ。ここからは常に用心していきましょう。」
「ああ。」
三人は更に奥へと進んでいった。
- Re: テイルズオブザワールドRM2 交差する世界 ( No.5 )
- 日時: 2011/03/18 22:47
- 名前: のーむ (ID: pjs/xVdR)
突然ですがここでお知らせです!
今からオリ技を募集したいと思います!
募集要項は以下の通りです!
技名
属性
技の特徴
以上の事を書いてこのスレッドに投稿してください!
どうかこのへっぽこ作者に協力してやってください!
では!
- Re: テイルズオブザワールドRM2 交差する世界 ( No.6 )
- 日時: 2011/04/27 06:50
- 名前: のーむ (ID: ZTqYxzs4)
第3話
ゼイル、カノンノ、ジェイドの三人は粘菌の巣をくまなく調べて回ったが、どこも魔物の残骸が転がっているばかりで何も手がかりは得られなかった。
「もう日が暮れますね…今日はこの辺で引き上げましょう。夜のフィールドに留まるのは危険すぎます。」
「そうだな…カノンノ、そろそろ戻るぞ。」
「う、うん…。」
3人が出口に向かおうとしたその時、
ふにゅっ
「ん?今何か踏んだような…?」
カノンノが足元を見てみるが、そこには何も無かった。
「気のせい…だよね。」
そして再び歩き出すと、
ゴン!!
「いったぁい!」
今度は何かに頭をぶつけたらしく、涙目で頭を抑えるカノンノ。
「…ん?さっきから何やってんだカノンノ。」
「う、うん。さっきそこで頭ぶつけちゃって…。」
カノンノがそう言ってぶつかった方向を見るが、やはりそこには何も無い。
「おいおい、何も無いじゃねえか…。疲れて感覚がおかしくなったんじゃないのか?」
「そ、そんな事あるわけないよ!…多分。」
「ほら、多分じゃねえ…か…。」
ゼイルが突然辺りを見回す。その眼光は鷹のように鋭くなり、ジェイドと目配せをして武器を構えた。
「?どうしたのゼイル?」
「お前も早く武器を構えろ。どうやらお前のそれは幻じゃないみたいだぞ…。」
「ど、どういう…。」
カノンノが言葉を続けようとしたとき、目の前の光景がぐにゃりと歪み、半透明の何か(まだほとんど見えない)が姿を現し始める。
「一体…何が起こってるの…?」
「話は後です。来ますよ…!」
ジェイドの言葉と共に、その何かの姿が徐々にあらわになっていった。
カノンノにぶつかったものの正体、それはやはり魔物だった。
植物の姿をしたその魔物—Bプラント53は、外見はハエトリソウにそっくりだが、3メートルを超える大きさと茎から伸びるとてつもなく長い蔓、そして所々に埋め込まれた装置が不気味さをより目立たせていた。
Bプラントは蔓の先に取り付けられた剣や鎌や槍を使って3人に襲い掛かってきた。
「くっ…数が多い!」
3人はそれぞれの武器を使って攻撃をいなしているが、蔓の数が多い為に防戦一方となってしまっていた。
「くぅ…ああっ!」
と、ここでカノンノが隙を突かれ、蔓の攻撃を受けて飛ばされる。彼女の武器は大剣、攻撃をいなすことには向いておらず、その重さによって機動力も失われていた。
「カノンノ!」
ゼイルは盾で蔓の攻撃をかわし、中心の花弁に向かって斬りかかる。
だがそうはさせまいと蔓をゼイルの方に向ける。
「邪魔だ!」
それを盾ではじき、切り裂いていく。
「魔神剣・絶!」
更にゼイルのとてつもなく大きい衝撃波がBプラント53の中心—花弁部分に直撃した。
するとそこを攻撃されたBプラント53は体をくねらせ身悶える。
「どうやらそこが弱点のようですね…アイシクルレイン!」
「ファイアボール!」
「散沙雨!秋沙雨!」
弱点を見極めた彼らは怯んでいるBプラント53に怒涛の攻撃を仕掛ける。
「(このままいけば勝てる!)」
3人が勝利を確信したその時だった。
花弁を切り裂いたショックのせいなのか、そこから粉のような物が噴出し、攻撃をしようと接近していたゼイルに直撃する。
「ぐっ!これは…!ゲホゲホッ!」
それをまともに食らったゼイルは咳き込み始め、膝を折ってしまう。
更にBプラント53に埋め込まれた装置の水晶部分から突如レーザーが放たれ、地面を抉った。
「ゼイル!」
「これは一体…。」
カノンノとジェイドが驚愕している間にも、蔓とレーザーの同時攻撃は続いていた。
「く…そったれ、がぁっ…!」
なんとか立ち上がろうとするゼイルだったが、粉はどうやら体を麻痺させる毒の花粉のようで、上手く立ち上がることが出来ない。
そして…
「ぐあっ!」
「!ジェイドさん!」
圧倒的な数に押されてしまい、ジェイドが蔓の攻撃を受けて壁に激突してしまい、気絶してしまう。
「くあっ!!!!」
続いてカノンノもレーザーが肩を掠めてしまい、動きが止まったところを蔓で弾き飛ばされてしまう。
「う…あ…ぜい、る…。」
朦朧としていたカノンノの意識はまだ、一人の少年を捉えていた。
そしてBプラントは先端に付いた刃でカノンノを仕留めようと斬りかかった。
ザクッ!と鈍い音がして、鮮血が辺りを赤に染め上げる。
—ゼイルの、刃が突き刺さった胸から溢れ出た血によって。
「ぐっ…!!」
口からも血が溢れ、更に地面に赤色が増える。
「!ゼイルゥゥゥゥゥ!!!!!!!」
カノンノは自分が傷ついているのもお構いなしに走る。
「ゼイル…ゼイル!」
「カノンノ…ぶ、無事…か…?」
「あなたが無事じゃないじゃない!どうしてわたしなんかを庇って…。」
するとゼイルは、いつもからは想像もできないほど優しい顔で微笑む。
「んなの、決まってんじゃねえか…。…お前が、好きだからだよ。」
「っ!」
「過去の記憶を無くし、自分が誰かも分からずに戸惑っていた時、お前はいつも笑っていた…。その笑顔にどれだけ助けられたか、わからねえ…。だから決めたんだ、その一番大切な笑顔は…絶対に俺が守る、ってな…。」
「馬鹿…馬鹿…!」
「ぐっ…!ゲホゲホッ!!!!」
ゼイルの口から更に血が溢れ出す。
「ゼイル!やだ…やだよぅ…。」
泣きながらゼイルの頭を抱くカノンノ。だが、無情にも胸の傷からは生命力である血が大量に流れ出てしまっていた。
「(ちくしょう…なんだよ、かっこつけた言葉言っといてこの様かよ…くそ…!)」
薄れゆく意識の中、ゼイルが最後に見たもの—それはカノンノの涙でくしゃくしゃになってしまった顔だった。
「(結局、泣かせてんじゃねえかよ…)」
そして視界がブラックアウトし、底なしの闇に引きずられる瞬間、ゼイルは願った。
「(力が、欲しい…あいつを守れるだけの、力が欲しい!)」
—その願い、しかと聞き届けた—
—誰だ、貴様は…?—
—俺はお前だ、ゼイル・アークバード—
—俺、だと…?—
—そう、俺の名は…
オメガ。破壊神オメガだ。—
- Re: テイルズオブザワールドRM2 交差する世界 ( No.7 )
- 日時: 2011/04/27 14:03
- 名前: 黒鳩 ◆k3Y7e.TYRs (ID: Y8BZzrzX)
どうも!お久し振りですのーむさん!黒鳩です。
いやぁ、面白いですね!まさか、後日談を書いてらっしゃるとは!
ボクもようやく小説の更新が出来ました。っつか事故で両足骨折して一ヶ月も入院する羽目に…。(笑)
オリジナルの技を募集中!ということでボクも応募させてもらいます。
技名 瞬迅剣 穢れ牙(しゅんじんけん けがれきば)
属性 闇
特徴 剣技。使用者の剣に、黒い牙のような物体が現れ、踏み込んで突き刺すことで、相手を噛み砕くように龍の顎が出現して攻撃する。
とまあこんな感じで宜しいでしょうか。
ボクもぼちぼち感想を書かせて頂きますので、それでは。
- Re: テイルズオブザワールドRM2 交差する世界 ( No.8 )
- 日時: 2011/04/28 17:06
- 名前: のーむ (ID: ZTqYxzs4)
黒鳩さん
マジですか!?それは災難でしたね…。
オリ技ありがとうございます!使わせていただきます!
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