二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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薄桜鬼 おりじなる!
日時: 2011/04/09 16:46
名前: さくら (ID: g4i.qhAt)

クリックありがとうございます。
薄桜鬼 莉明録へようこそっ!
あたし、ちょっと小説苦手なんです。
アドバイスとかコメント、厳しめにくれたら
嬉しいです。

【オリジナル設定】
莉月 桜 <りづき さくら>
明るくて、意地っ張り。
でも、優しくて、千鶴と仲がいい。
剣の腕前は、風間と戦えるほど。


<髪>茶色
<瞳>ピンク
<背>150〜155cm
<性別>女
<年齢>14歳



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Re: 薄桜鬼 莉明録 ( No.4 )
日時: 2011/03/29 12:01
名前: さくら (ID: g4i.qhAt)

集まった場所は、新選組全員がそろっている場所だった。

「おはよう。昨夜はよく眠れた?」
「ああっ!」

 昨夜見た、男性だったので私は思わず叫んでしまう。

「…みたいだね。顔に畳の後がついてる。」
「えっ!?」
「よせ総司、本気にしている。畳の後なんてついちゃいない。」
「—ひどいなぁ、一君。ばらさなくてもいいのに」

えっ…?嘘だったの…っ?
むっとした私は、顔をゆがませた。

「お前らっ!無駄口ばっかたたいてんじゃねーよ!」
「はぁい。」
「…で?そいつが目撃者?…ちっちゃいしほそっぽいなぁ。まだがき
じゃんそいつ。」
「お前ががきとかいうなよ!平助。」
「だな、世間様からみりゃぁ、お前も似たようなもんだよなぁ。」

 『平助』と、呼ばれた人は、髪をくしゃぐしゃにされる。
隣にいる、二人はにやにやと笑いながら彼を見ていた。

「うるっさいなぁ!おじさんふたりは黙っててよ!」
「なんだとぉ?このおぼっちゃまが。」
「お前におじさんよばわりされる覚えはねーよ!新八はともかくこの
俺はな。」
「てめぇ!裏切るのか左之!」
「よさんか!!!三人とも。」

鶴の一声。

—どうやら、私は疑われていた。
今は、部屋。私は殺されるのかもしれない…。
私には、まだやつことがある!
このまま、殺されるなら逃げ出さなきゃ—

私はそっと襖をあけ、あたりを見回した。
こっちだ。
私は、壁によると、誰もいないか確認するため
壁から顔をだした。

「あっ!?」

服をつかまれる、誰かいる。と考えるのは一瞬で。
私は、『土方さん』というひとに、持ち上げられた。

「この馬鹿。逃げられるとでも思ってたのか?」
「は、離して下さい—!!」
「逃げれば切る。昨夜俺は確かにそういったはずだ。」
「逃げなくても切るんでしょっ!私、死ぬわけにはいかないんです!!」

必死に叫び、足をばたばたと振る私。

「私には、まだやらなきゃならないことが—っ!」

ばたついて、まだ叫び続ける私を、土方さんはそっとおろしてくれた。

「命をかける程の理由があるのなら、洗いざらい話してみろ。」

そうして、私達はまた集まることになった。

「私、雪村千鶴と申します—…」

私は、話し始めた。
『半年程前、私の父雪村弘道が、しばらくの間京の都へ向かうといい。京へ付くと、父は便りを毎日のように出してきた。
その父からの連絡が途切れて、早一月。いてもたっても居られなく
なった私は、京の都まで旅してきた。けれど、父の行方は一向に
わからず、途方に暮れていた時に、浪士達にからまれて—』

と、

「大変だったなぁ。」
「…としはもいかねー小娘が、男に身をやつしていたのはそういうこと
か…」
「うんうん…何!?娘!!!?」
「お前っ!女か!!!?」
「嘘だろ!?」
「うーん…この近藤勇一生の不覚—っ!まさか君が女子だったとは!」
「どうみても、女の子じゃないですか。」

「そうは言っても証拠はねーだろ?」
「証拠といわれても…。」

私は、困ってしまった。

「だったら、いっそ脱がしてみるか?」
「ええっ!?」

意外な言葉に、私は叫んでしまう。

「許さん!!それは絶対許さんぞ!!!」
「落ち着いてください。」
「—ああっ!?—しかし…っ!?これはだなぁ…」
「貴方。雪村千鶴といいましたね。」

—新選組には、私の父、雪村弘道は知られていた。
父の研究所で、家事があり、それっきり行方が分からない—と、

Re: 薄桜鬼 莉明録 ( No.5 )
日時: 2011/03/30 16:37
名前: さくら (ID: g4i.qhAt)

【*第二話*】新人さん。

 あれから、私は新選組に置かせてもらうことになり
本当は、部屋から出てはいけないのに、無理をして皆と食事を
していいと、許可が出た。

 父様を早く見つけるため、外出許可ももらえたし。
私は、何も役に立たないため、毎日雑巾がけや、料理の手伝いを
するようになった—

あの人が来たのは、ある日のこと—

「雪村君。こんな朝早くから雑巾がけとは、精がでるなぁ…」
「あ、近藤さん!…私には、これしか役にたたないので…」
「そんなことはない!弘道さんの行方だって今にきっと—」
「近藤さん!そんなとこで道くってないで、さっさと仕事をしたら
どうだぁ?」
「と、とし………雪村君。それではまた…」

近藤さんは、苦笑しながら、土方さんとどこかへ出かけて行った。

「……ふぅ、結構綺麗になった…」
「こんにっちは〜!」
「!!」

いきなりのあいさつで、飛び上がりそうになった私に、
その人は、くすっと笑った。

「あはは、ごめんね?驚かせちゃった?」
「あ…い、いえ…」
「今日から新選組にはいるんだ!宜しくね?」
「へ…?」

突然の出来事なので、おかしな声をあげてしまう。

「僕、莉月桜(りづき おう)っていうんだ!」
「あ、莉月さん…私、雪村千鶴です。宜しくお願いします」

莉月さんか…。素敵な人だな。

「へぇ、千鶴っていうんだ?可愛い名前だね。」
「あ…ありがとうございます、…あっ!」

『可愛い名前』と、言われて自分を女だと見抜いている
莉月さんに私はうつむいてしまう。

「あはは!よく見たらすっごく美人さんだね?でも男の子の格好を
してるってことは女の子ってことは内緒でいいんだね?」
「あ…はい!」

気づいてくれてたんだ…。

「宜しくね!千鶴ちゃん。」
「はッ…はい。」

『ちゃん』付けされたら意味がないんじゃ…とは思ったけど。

 

Re: 薄桜鬼 莉明録 ( No.6 )
日時: 2011/03/30 17:24
名前: さくら (ID: g4i.qhAt)

【*第三話*】友達。

 私達は、広間に集まった。たぶん、莉月さんが入隊したので、新しい隊員紹介ということだろう。

「新しく新選組に入隊しました!莉月桜(りづき おう)です!」
「いやぁ—人手が足りなくてな、一人でも増えてくれると心強い!」

近藤さんが笑いながら言う。

「そうだなぁ、おうって変った名前だよな?莉月も。」
「確かに、僕の名前珍しいかもね〜!」
「ははは、まぁ、桜よろしくな。」
「宜しくお願いします!」

莉月さんは、笑いながら皆と挨拶をかわした。

「千鶴ちゃんもよろしくね!」

莉月さんが、私にも、笑顔を見せる。

「お?千鶴。女ってことばれてるのか…」
「あ、莉月さん宜しくお願いします…。」
「莉月なんかじゃなくて!桜でいいよ?」
「あ、…じゃあ、桜君で。」
「おおっ!桜、平助と同じこと言ってるなぁ。」
「え?そうなの??」

—新選組の、新人さん。
私より、いっこほど年下の子が、新選組に入ってきて、正直私はとても
嬉しかった。

「? どうしたの?平助。」
桜君が、ふと平助君の名前を呼ぶ。
(平助君が、自分を平助と呼んでいいというのをそのまま読んだ)

「い、いや…っ!」
「変なの、気になるよ?」
「………い、いや。千鶴が女って思って、お前とこうやって
並べてみると…その、お前も女みたいだなぁ。ってさ…」
「そういわれてみればそうだな。」

 皆が、相槌をうって、桜君を見る。
確かに、そう言われてみれば、女の子みたい…。

「え?僕…女だけど?」

…………………………。
周りが一気に沈黙する。

「え、あ…冗談でいったつもりだったんだけどな?ははは…」
「そ、そうだな!ま、まぁ!男も女も、桜、剣術を心得てるんだろ?」
「あ、うん。まぁね」
「……うー、この近藤勇!!またしても見破れんかったか!!」
「近藤さんにぶいもんなぁ。」

皆が、苦笑している。

「まさかみんな、僕のこと、男って思ってた?うわぁ、ショック。」
「だっ!だってお前、男もんの服着てるし、『僕』つってるし…
しかもお前!それでよく、新選組に来ようと思ったな!!」

平助君は、あわてて、叫ぶ。
たぶん、自分が疑問の様に、桜く…桜ちゃんに呼びかけたのが
恥ずかしかったのだろう。

「でも、それじゃおうって名前は、女にしちゃぁ、変わってないか?」
「えへへ、これは、ちょっと嘘ついちゃったなぁ、僕、男っぽい
から、桜のほうが違和感ないかな、って思ってさ!ほんとはさくらって
いうんだ!」

へ、さ、さくらちゃんっていったんだ…。

「ほらなっ!しかもお前!千鶴に君づけさせてて、黙ってたじゃねーか!
男って思われて残念って…なぁ!!!」
「あはは、そう怒らないでって!…ま!皆!僕も千鶴ちゃんも女の子
だし、お料理係は全部僕達に任せてよね〜っ!」

「へ、えっ!!!?」

大声を出してしまう私、あわてて自分の口をふさぐ。

「あ、千鶴ちゃん嫌だった?」
「い、いえ…おう…じゃなくて桜く…じゃなくて!!」

定着した名前を直そうと、私はあわててしまう。

「あはは、千鶴ちゃん…、あ、それで?」
「…その、桜ちゃんが…一緒にお食事作ってくれるとは思わなくて」
「そっか、まぁ、どんと任せてちょうだいな!」

桜ちゃんは、鼻高々に言った。

「おお、これは心強い女子がまた一人増えたなぁ、ははは!」
「…近藤さん、ほんとおてんきやですね」

にぎやかになった屯所を、私はとても誇りに思ったのだった。

Re: 薄桜鬼 莉明録 ( No.7 )
日時: 2011/03/31 17:40
名前: さくら (ID: g4i.qhAt)

【*第四話*】日常

—ある日の、昼食のことだった。

「………。」
父様を探してからどれくらいたっただろうか。
父様は今、何をしているのだろうか…。

「どうしたの?千鶴ちゃん!」
「!」

桜ちゃんが、私の顔を覗き込んだ。

「な、なんでもないよ…っ!」
「そっかな?暗い顔してたと思うけど。」

しまった…。
桜ちゃんに心配をかけてしまったことを、後悔する。

「この味噌汁、うめーな…。」
「あ、それ千鶴ちゃん作ったやつだよ!」
「お?本当か?やっぱ、すげーな…」
「そ、そんなことないです…」

褒めてくれる、原田さんに、私は恐縮した。

皆で食べる食事はとても美味しかった。
『皆』と、いうのは正しくないかもしれない…。

「山南さん、…あんまりあれからしゃべってねーな。」

平助君の一言で、あたりはしんとする。

「よほどショックだろうよ、左腕だぜ…?」
「…そうだな。」

—山南さんは、土方さんと出かけた時
左手を負傷してしまった。
もう、治る見込みは薄いらしい。

「今日は、一緒に食べないって言ってたね。一緒には時々食べてくれる
けど…。」
「おっ、そうだ千鶴、桜。今日稽古つけてやろか?」
「えっ!いいのいいの??」

いきなりの誘いで戸惑ってしまう私に対して、桜ちゃんは目を輝かせ
ながら、はしゃいでいた。

「千鶴ちゃんは?」
「私は…御稽古つけてもらいます!!」
「そうか、新八、平助。お前らもどうだ?」
「おっ俺もやる!にぎやかそうだしな。」
「平助と左之がやるんなら、おれもやるぜ。」

久しぶりの、稽古に、私は少しうれしかった。

Re: 薄桜鬼 おりじなる! ( No.8 )
日時: 2011/07/27 18:32
名前: さくら (ID: Rn9Xbmu5)

上手ですね。
憧れます。


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