二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 緋弾のアリア future story オリキャラ募集中
- 日時: 2011/05/14 22:55
- 名前: Z ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
初めまして、Zというものです。
今回書かせてもらうのは被弾のアリアの二次創作で、元となった「緋弾のアリア」の未来の話です。そのため、ほぼ全てのキャラクターがオリジナルとなっていて、なおかつ世界観や設定などは大なり小なり変更されていて、「緋弾のアリア」を知っている事前提で話が進みます。それから、この物語に出て来る武具の名前は既存のものもあれば、オリジナルのものもあります。最後に、この小説を読む前に、用語一覧を見ておくことをお勧めします。
用語一覧 >>2
なんだか堅苦しくなってしまいましたが、軽い気持ちで読んでもらって結構です。
では、お願いします。
- Re: 緋弾のアリア future story ( No.5 )
- 日時: 2011/05/09 23:57
- 名前: Z ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
1章 7つの色金
1弾 神河有娑
春休みも終わりに近づいてきたある日。僕こと木崎トウヤは暇つぶしに散歩でもしていたら、教務科から周知メールが届いた。
『化物が人工浮島第23地区にて出現。付近にいる武装した武偵は速やかに周りの武偵と協力し滅却せよ。なお、敵は魔獣族・ミノタウロスとのこと』
これはまた、面倒なことになったな。
そう思いながら、今まさに23地区にいる僕は追記されていた詳しい出現場所に向かって走り出す。
化物というのは、言わば人に化けた怪物である。
こいつらが出現しだしたのは、今から約100年前。しかし、どのように出現したのかは分かっていない。
化物にはいろいろ種類があるが、俗に言うUMAや妖怪、伝説上の生物。さらには宇宙人といったものだ。こいつらは厄介なことに、普段は人に化けているため、一般人と見分けがつかない。しかし何らかの要因——大抵は感情が高ぶったりすると——で発現する。
そして今僕の目の前には、3mくらいの巨大な牛が立っていた。
こいつはミノタウロスといって、まあ図体はデカイが知能が限りなく低いため、恐れるものではない。しかしそんな無能にもとりえの1つや2つはあるもので、こいつはとにかく力が強く、スタミナもある。まあ、見た目通りの奴だ。このくらいなら武偵高の1年1人でも倒せるだろ。
僕は愛用の拳銃、ラドムVIS・wz1935を抜くと、とりあえずは様子を窺う。
(一般人は周りにいない。武偵と思しき人もいない。一般人がいないのはいいけど、武偵が1りもいないなんて、運が悪いな)
そう思いつつ、キョロキョロと挙動不審に辺りを見回してるミノタウロスにラドムの銃口を向ける。狙いは胸の中央。そこがミノタウロスの急所だ。
そして引き金を引く。すると当然だが銃口からは銃弾が発射され、その銃弾はまっすぐにミノタウロスの胸の真ん中を射抜く。
はずだった。
「!?」
ミノタウロスに当たった銃弾は跳ね返され、こちらの銃撃に気付き寄ってくる。しかもそのスピードは巨体にしては速い。
(こいつ……もしかして亜種か!?)
亜種とは、稀に出現する特別な化物のことで、見た目はその種族と大差ないが、弱点やステータスが大きく異なるのだ。しかも大抵は、強い。
「って、うわっ!」
ミノタウロスは僕に接近すると、その鉄球のような拳を振り下ろしてくる。僕はそれを間一髪回避し、ミノタウロスを銃撃するが
「くっ、やっぱりダメか」
ミノタウロスは皮が分厚く、急所以外のところを攻撃してもあまり効果がないのだ。その分急所は胸の真ん中のいう分かりやすく当てやすい位置にあるのだが、こいつはそうではない。もしかしたら内蔵が弱点かもしれない。もしそうだったら致命的だ。
「どうすればいいんだ……」
この場合、存在する選択肢は2つ。1つはこのまま戦うこと。2つ目は今すぐに逃げること。
1つ目は被害を少なくすることがかのうだが、下手をすれば死ぬ。
2つ目は自分の生存率が高まるが、被害が広まってしまう。
「……こんな僕でも武偵だからな。死ぬ覚悟で臨むべきだろ」
そう決めて掛かり、僕はラドムを構える。その時
バシュバシュ!
2発の銃撃音が響いた。そして今まさに僕に向かって来ようとしていたミノタウロスは、重量感のある音ををたてて倒れた。
「今のは……?」
「大丈夫ですか!?」
僕が困惑していると、かなり背の低い——中学生? いや小学生か?——女の子が走り寄ってきた。よく見ると武偵高の制服を着てる。
「ああ、大丈夫。ありがとう」
何はともあれ、僕はこの女の子に助けられたようだ。
「それにしても、何で亜種のミノタウロスの急所が分かったの?」
亜種族の化物は基本、固体によって弱点が異なる。だからMスキャンという特殊な機械でも使わない限り急所は分からない。
「あ、実はこのMスキャンという特殊な機械を使って調べたんです」
……驚くほどのことではなかった。
倒れたミノタウルスを見ると、ミノタウルスは徐々に体が消えていき、やがて消滅した。何度見てもゲームみたいだ。
「えっと、私は神河アリサといいます」
「僕は木崎トウヤ、東京武偵高の1年、というか来年度から2年生だ」
「あ、ということは同級生なんだ」
「え?」
同級生? いやまてそいつはおかしいだろう。どう考えてもこの女の子は高2には見えない。
「私、飛び級で今高校2年なんだ。実際は13歳」
「ああ、なるほど。そういうことか」
納得した。僕はてっきり東京武偵高付属中学の生徒か、インターンで入ってきた小学生だとばかり思っていたが、飛び級というのもあるのか。というかタメ語になってるし。
「それじゃあ、結果を教務科に報告しなきゃ」
そう言って神河はピンク色の携帯を出して電話をする。
これが世界を揺るがすほどの事態を招く張本人、神河有娑との初めての出会いだった。
- Re: 緋弾のアリア future story ( No.6 )
- 日時: 2011/05/10 00:02
- 名前: Z ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
2弾 未来の学園島
春休みも終わり、僕は学校、東京武偵高校に通学するためのバスに乗る。
東京武偵高は南北3km、東西1kmの長方形をした人工浮島の上にある。学園島とあだ名される人工浮島はここ50年くらいで一気に拡張されたらしく、まだ工事中のところもある。
最近は武偵も忙しくなった。化物が出現したことによって、武力行使が必要な事件が一気に増えた。しかも化物の中には人を外道に走らせる、つまり犯罪を犯させる種族もいるとか。そのため東京武偵高では新たに2つの学科を新設した。
退治科と生態科。退治科はその名の通り、化物を滅却、撲滅するのに特化した学科。生態科は化物の生態を学ぶ学科。
生態科はともかくとして、退治科は強襲科とかぶってるような気もしなくもないが。
そう思っていると、いつの間にかバスは武偵高に到着していた。
「おーす、トウヤ。いつにもまして根暗そうな顔してんな」
出会って早々僕を罵るような言葉を吐くのは檜山健。去年僕とクラスメイトで、今年もそうらしい。
「根暗とかいうな。いつの時代でも根暗と呼ばれる人は不幸な目に遭うんだ」
根拠は無いけど。
「おはよう、トウヤ」
抑揚の無い声で挨拶するのは月夜野零。こちらも新旧ともにクラスメイト。
「月夜野……それ、何?」
月夜野が手に持っているのはやけに量の多い紙の束。全部で何枚あるのやら。
「春休みの間にやってた、教務科からの依頼の報告書」
「報告書? ……あーそっか。尋問科は報告すること多いからね」
教務科への依頼の報告は基本携帯やPCのメールで行われるが、尋問科は報告する内容が多く、報告書も基本は尋問中に書く。なので紙になることが多い。
「でも、その量は異常じゃないか……?」
ごもっともだ。
「新しく入学してきた生徒、インターンで入ってきた生徒、転入転科した生徒のデータもある」
「何でお前はそんなもん集めてんだよ……」
と言っても武偵とは武装探偵のことであるため、調べるなという方が無理なのだが、わざわざそんな個人情報調べて何になんだ。情報科じゃあるまい。
「転入してくる生徒の中に、面白い人見つけた」
月夜野が少し引っかかることを言う。こいつ言う面白いは本当に面白い時とかなりやばい時があるので侮れない。
「面白い人? 誰だ?」
頭の足りない檜山はなんの躊躇もなく個人情報の公開を促す。まあ、こいつは馬鹿だからそこまで考えてないだろうけど。
「この人」
月夜野は数多の紙の中から1枚紙を取り出して僕らに見せる。というかお前、その数の紙の位置全部把握してるのか?
「ん? 13歳って……飛び級生か?」
……飛び級生?
僕は不審に思い(?)月夜野が差し出してくる紙の文字を凝視する。
「神河有娑、13歳、性別女、専門学科は強襲科、ランクはS!?」
僕は驚愕した。飛び級とはつまり飛び級した学年に匹敵するということ。そしてSランクとは、Aランク武偵が束になって掛かってきても敵わないほどの実力を持つ者である。
「しかも在籍クラスが2−Aって、僕らと同じじゃん!」
「まあ、そうらしいが。何でお前そんなに動揺してんだ?」
ギク
「い、いや、何でもないよ」
「ふーん」
これが檜山の。
「ふーん」
これが月夜野の。どっちかっていうとこっちの方が怖い。
「……飛び級転入生と何かあったか?」
檜山が変なとこだけ鋭い勘で指摘する。全くその通りだが、正直あまり話したくない。何故なら年下の女の子に助けられたなんて学園中に広まったら、気分が悪い。
「別に何も。僕はただこの子のランクに驚いただけだ」
僕が至極冷静を装って言うと
「この子って、まるで会ったことがあるような物言い」
こちらの月夜野は常に鋭い勘で僕を指摘する。
「それは……あれだよ、言葉のアヤってやつだよ」
「そういえば、春休み一緒に仕事してた武偵がいるって、情報科の人が言ってた」
「それは僕じゃないな、絶対に」
冷や汗がダラダラと垂れてきた。
「2人で化物を滅却した武偵がいるとも言ってた。片方は小中学生くらい、片方は特徴の無いロリコン」
「僕はロリコンじゃねえ!」
勢い余って言ってしまった。
「あ……」
「引っかかった」
月夜野が小さくニヤリと笑う。
流石は月夜野としか言いようがない。こいつは尋問科のAランク武偵。隠し事をしている人間に真実を吐かせるなど朝飯前だろう。
「さて、教えてもらおうか。飛び級転入生とはどんな関係だ?」
「関係と言えるほどの関係はない。それに話す義理も——」
「言え」
ちゃき、という音がした。僕は恐る恐る視線を下げていくと、僕の足首——恐らく後ろのアキレス腱狙いだろう——に銃口が向けられていた。銀色に光るスプリングフィールドXD。これは、月夜野の銃だ。
「…………」
僕は黙るしかなかった。
「言え」
月夜野は再度そう言う。正直かなり怖い。目と殺気が。
「分かった、分かったから。言うから銃を向けるな」
僕がそう言うと、月夜野は銃をホルスターに仕舞う。
そして僕は、春休みの出来事を2人に話した。
- Re: 緋弾のアリア future story ( No.7 )
- 日時: 2011/05/11 01:07
- 名前: Z ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
いきなりですがオリキャラを募集したいと思います。
——オリキャラ用紙——
名前『』
性別『』
学年『』
ランク『』
二つ名『』
学科『』
敵or味方『』
年齢『』
容姿『』
性格『』
メイン武器/銃『』
備考『』
サンボイ(3つ程度)
『』
『』
『』
以上です。
- Re: 緋弾のアリア future story ( No.8 )
- 日時: 2011/05/13 19:23
- 名前: 淡雪 ◆1xA84L3LKk (ID: CA3ig4y.)
恩返しに来ま((殴
いいですか?オリキャラ!
——オリキャラ用紙——
名前『安崎 奈凛(あんざき なりん)』
性別『女』
学年『2ーA』
ランク『Aランク』
二つ名『茨の奈凛』
学科『情報科(前は強襲科だった。)』
敵or味方『味方』
年齢『17才』
容姿『黒いショートヘアー(クセ毛多し)で背は少し高め。純和風な人。』
性格『前に出たがる。明るい。ちょっと凶暴な学級委員みたいな人。』
メイン武器/銃『S&W M686』
備考『友達は多く、各学科に一人は友達が居る。
強襲科の時はかなり活躍していた。天然じゃないのに裏表が無い人。
昔、親をなくしている。学級委員的存在で人望も厚い。
全ての学科で友達から基礎を教わっていて、何でも出来る。
情報科は元々入りたかった。』
サンボイ(3つ程度)
『情報は武器よ。情報は全てを教えてくれるわ。——武器や、人以上に。』
『銃は引き金を引けば終わり。でも情報は銃以上に効くのよ。』
『君ッ!!居眠りしない!!(飛び蹴り)』
『私は君の全てを知りたいの。ねえ、教えてくれる?』
こんなのでいいでしょうか。。。
なんかあったらどうぞ!
- Re: 緋弾のアリア future story ( No.9 )
- 日時: 2011/05/14 01:18
- 名前: Z ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
淡雪さん、オリキャラありがとうございます。
出来るだけ早く登場させたいです。
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