二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【デュラララ!!】反転者達は愛を知らない /番外編更新!
日時: 2012/01/20 21:05
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)

貴方は『愛』を信じますかーー?
私は信じません。
貴方は『恋』を知っていますかーー?
俺は知りません。

何故、『愛』を信じないのですか?
何故、『恋』を知らないのですか?


それはーーーー

私はこの世の余計な『ゴミ』だから
俺はこの世に必要な『存在』だから

いらない感情は『ゴミ』に必要無い。
いらない感情は『存在』に必要無い。

『裏』と『表』の『世界』を行き来する

それが私の壊す『反転』
それは俺の求めた『反転』


反転者達は愛を知らないーーーー。

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Re: 【デュラララ!!】反転者達は愛を知らない ( No.1 )
日時: 2011/10/23 19:33
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: a1.gBlqJ)

  =表の世界【一話】=
ーーー『帰ってきた救世主』ーーー


ー【甘楽さんが入室しました】ー
ー【セットンさんが入室しました】ー
ー【田中太郎さんが入室しました】ー

ー【田中太郎】『こんばんわー>>ALL』ー
ー【セットン】『ばんわー』ー
ー【甘楽】『こんばんわぁ!』ー

ー【田中太郎】『今日用事があって少ししか居れないですー(泣)』ー
ー【セットン】『あれ?どうかしたの?』ー
ー【田中太郎】『来週テストがあって…』ー
ー【甘楽】『そっかーテストかー、田中太郎さんは学生だったね』ー
ー【田中太郎】『はい、なので勉強しないと』ー
ー【甘楽】『私はテスト前にも勉強しなかったけどねー』ー
ー【セットン】『勉強しようぜー』ー
ー【甘楽】『でも難しくて放ったらかし、ドタチンが教えてくれたけど』ー
ー【田中太郎】『そのドタチンって言う人頭良いんですかー?』ー
ー【甘楽】『分かんない(笑)』ー
ー【セットン】『教えてくれるって事は頭いいんじゃないの?』ー
ー【甘楽】『そーかな?』ー
ー【田中太郎】『うわっ!こんな時間…勉強しなきゃ行けないので…おやすみなさい』ー
ー【セットン】『おやすみなさい』ー
ー【甘楽】『勉強頑張ってね』ー

ー【田中太郎さんが退室しました】ー

ー【セットン】『暇になったね…』ー
ー【甘楽】『ですねー』ー

ー【救世主さんが入室しました】ー

ー【救世主】『こんばんわ』ー
ー【甘楽】『え!?』ー
ー【セットン】『帰ってきたの!!』ー
ー【救世主】『別に、じゃあ』ー

ー【救世主さんが退室しました】ー


暗くパソコンの光だけが灯される部屋。

「何もかわらねぇな」

女が一人、笑顔を浮かべて呟いたーー。

Re: 【デュラララ!!】反転者達は愛を知らない ( No.2 )
日時: 2011/10/30 17:24
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: x/gr.YmB)

池袋某所、夏が過ぎて少し肌寒い秋風が通り過ぎる。
しかしあの男達は相変わらず元気であった。

「ノミ蟲!待ちやがれェ!!」
「お〜怖い怖いっ」

金髪のバーテン服を身に纏う男は自販機を持ち上げ目の前に居るファージャケットの男を追いかける。
「ノミ蟲」と人に向かって言って良いのか。
しかし金髪の男、池袋最強の男「平和島静雄」は新宿拠点の情報屋「折原臨也」を追うのを止めはしなかったのである。
どこまで因縁があるのだろうか。

Re: 【デュラララ!!】反転者達は愛を知らない ( No.3 )
日時: 2011/11/03 11:50
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: x/gr.YmB)

その追いかけっこを見つめる女が一人居た。
猫耳が付いた紫のパーカを羽織り、髪の毛は黒色に赤色のメッシュが施され身長は少し低めだろうか。
風が通れば髪の毛が舞い上がり、耳に三つくらい付けられたピアスが光り目立つ。
その女は、まだボロボロになっていない自販機から五百円玉を取り出してジュースを缶コーヒを二つずつ買い、臨也を捕まえた静雄が居る場所に向かって、缶コーヒ二本を地面に置き蹴る。
缶コーヒは風を切り裂いて100mほど離れた臨也の額と静雄の額に直撃した。

「「いってぇぇぇえ!!」」

同時に額に手を当てながらしゃがみ込む二人。
どれほど痛いのか物語る様に缶コーヒが一部へこんでいた。
痛がる二人を見つめながらのうのうと缶ジュースを開けて口へ運ぶ女。

「!」
「…ッ」

その女を見た静雄は目を見開いて、臨也は口を軽く開ける。
それを気にせずに女はジュースを飲み干し蹴ってゴミ箱の中へと捨てて、二人を見つめて一言

「またやってるのかよ」

二人を見つめる女の顔は無表情にも見えつつ、怒りも見えていたーー。

Re: 【デュラララ!!】反転者達は愛を知らない ( No.4 )
日時: 2011/11/11 19:35
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)

「要…?」

風に翻る少女の黒と赤いメッシュの髪とパーカー。
それを少し涙をこらえる様に見つめる静雄。
そして要を抱き寄せようとすると、隣に居た臨也に止められギロリと要に睨まれて少し身震いする。池袋最強の男でも怖い物はあるのである。
しかし隣にいる臨也に止められているのは気に喰わない。

「おい、何しやがんだ…ノミ…」
「五月蝿いよ、シズちゃん」
「やめなさい二人共」

二人を止めようとする要だが、此処まで距離を近づき過ぎた二人。

「「殺してやる」」

また追いかけっこが始まった。要を放って。
要は一息つくとその場を去った。

Re: 【デュラララ!!】反転者達は愛を知らない ( No.5 )
日時: 2011/11/17 20:22
名前: Sky  ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)

…ーーーーーー
     ーーーーーーー…

要が居る場所はとある公園。
時間は午後の五時を指して居る、もう既に寒くなって来た要はぶるっと体を震えさせてある人物を待っていた。
それは“池袋の首無しライダー”の『セルティ・ストゥルルソン』。
池袋に具現化した頭部を無くした妖精『デュラハン』の末裔であると新羅は言っていた。
セルティと要は長い付き合いである。新羅に紹介された時からメールをしたり本当の秘密を話し合ったりできる唯一の相手。

それは、『デュラハン』の彼女だから知って良い事でありもしも『デュラハン』では無かったら、確実に話せない事だった。

「遅いな…セルティ」

空を見上げて息を吐く。
吐く息は白く、この街にも冬が来ている事を感じさせたーー。


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