二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ぬらりひょんの孫夢小説 紅夜に咲く紅の燁
- 日時: 2012/05/15 16:48
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
こんにちは、はじめまして。
ATHUKOです。
今小説は、ぬらりひょんの孫の夢小説です。
キャラクターのイメージ破壊になったらごめんなさい・・・。
- Re: すみません ( No.6 )
- 日時: 2012/05/12 12:47
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
長々と書いてしまってすみません。
少々読みづらいかと思いますが、呼んでいただけたら幸いです。
- Re: 紅夜に咲く紅の燁 ( No.7 )
- 日時: 2012/05/14 22:22
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
すみません。これからは、誰がそのセリフを言ったかというのは書かない方向で行きたいと思います。
急な変更、大変申し訳ありません。
(例: 咲「」など・・・)
- Re: 紅夜に咲く紅の燁 ( No.8 )
- 日時: 2012/05/14 23:46
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
「それにしても、いくらか若すぎやしませんか?」
いきなり声を発したのは一ツ目だった。
「どういう事じゃ。」
ぬらりひょんは眉をひそめた。
「いくら花陰の娘であっても、夜叉組を背負うには若すぎる。」
「しかしそれならリクオ様も同じではないですか。」
一ツ目の発言に対して口を開いたのは、幹部の首無だった。
「あ?」
一ツ目は自分の意見に反論してきた首無をギロリとにらむ。
しかし首無はそんなことはお構いなしに続けた。
「咲夜様もリクオ様と近い年の頃。けれども、奴良組の三代目で在らせられる。それに、咲夜様は妖怪として成人していらっしゃる。」
そんな説得力ある首無の言葉に、その場に居合わせた者はうんうんと深くうなづいた。
しかしここで負ける一ツ目では無かった。
「俺は奴良組の事を思って言ってるんだ。いくら咲夜が成人していようと、あの組は普通の組と違う。
血の気の多い奴の集まりだ。
こういうのは何だが俺ぁ、咲夜がそんな奴らを束ねられる強さを持っているとは思えん。」
その一ツ目の言葉にリクオはむっとした。
いくら年が若いといえども、咲夜は立派な妖怪だ。
「ちょっと一ツ目、それは咲夜に失礼・・・」
「失礼ながら一ツ目様。」
一ツ目に一喝お見舞いしようと思っていたリクオの声を遮って、今まで黙っていた咲夜が声をあげた。
「一ツ目様は私を少々見くびっておいででは?
私、見た目はこの通り女子。されど心は夜叉に御座います。」
その言葉に、一ツ目は咲夜の怒りを買う言葉を発した。
「フンッこんなじゃじゃ馬娘が長では・・・夜叉組も落ちたものじゃ。」
一ツ目がぼそり呟いたその言葉を咲夜は聞き逃さなかった。
「一ツ目様。先ほどの言葉、もう一度言うてみなさい。
いくらあなた様といえども、組の事を悪く言うのは止めて頂きましょうか?」
そう言った咲夜の目に、もうあの優しさはない。
「何だと小娘?表へ出ろ!!」
「良いでしょう。後で後悔しても、すでに時遅し。覚悟は良いですか?」
声を荒げて咲夜の胸倉に掴みかかってきた一ツ目に、咲夜は不敵な笑みを浮かべてそう言った。
「ちょっと、二人とも止めて!
じいちゃん!見てないで止めてよ!!」
そう言うリクオに対し、ぬらりひょんは、
「一ツ目も学習せねばならん。」
と言って止めようとしなかった。
するともう二人は中庭に出ていた。
中庭には二人だけに留まらず、それを見ようというその他大勢の妖怪で溢れていた。
「フンッ!小娘が粋がりよって。
力の差を見せてやる。」
「それはそれは恐れおおいる。されど私に勝てますかな?
一ツ目様・・・?」
「何を・・・!?」
すると一ツ目が咲夜に斬りかかった。
けれど咲夜は動こうとしない。
(これでは咲夜が・・・!)
そうリクオが思った時だった。
「お馬鹿な一ツ目様。ご自分から来るなんて・・・
あなたは妖花の畏をお忘れか・・・?」
咲夜の口が俄かに微笑むのが分かった。
「一ツ目、おぬしの負けだ。」
ぬらりひょんは小さく言った。
「紅夜に咲く紅の燁
紅き花弁で汝を焼き尽くせ。=燎原之火=」
ゴウッ・・・!
咲夜がそう言った直後、紅い彼岸花の花弁が多数舞い、やがてその花弁達は一ツ目を炎となり襲った。
「あ、熱い!・・・熱い!!」
一ツ目は炎の中で騒ぎ呻きまわった。
「一ツ目様。この災から逃れたくば、夜叉組を愚弄した事を詫びなさい。」
咲夜は火だるまになり暴れる一ツ目に向かって言葉を吐いた。
すると一ツ目はすぐに詫びを入れた。
「す、すまなかった。ワシが悪かった!だからこの炎を・・・!!」
慌てふためく一ツ目を見て咲夜はため息を漏らし、
「消花。」
と言い火を消した。
そして、「早く一ツ目様に手当を」
と言って、大広間の貸元共の方へ向かった。
「これでどうです?ここまでしてもまだ私では無理と?」
そう言った咲夜は殺気に満ち溢れていた。
貸元達はそれを見て生唾を飲み込んだ。
まるで花陰と瓜二つだと。
その様子を見て咲夜はくすりと笑い、リクオとぬらりひょんに向き直った。
「お見苦しいところをお見せしました。申し訳ございません。」
すると咲夜は深々と頭を下げた。
「いや、良い。あれで一ツ目も頭が冷えたろう。
これでお前に反対する者はおらんな。」
ぬらりひょんが言うと咲夜はコクリと頷いた。
「よし。今日からお前が夜叉組々長じゃ。
ついては名を・・・火影とする。良いな?」
「御意。」
そう言った咲夜がリクオの目にも、花陰と重なった。
- Re: ぬらりひょんの孫夢小説 紅夜に咲く紅の燁 ( No.9 )
- 日時: 2012/05/15 17:38
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
第2話 紅夜の呪い
「花陰・・・か。」
ぬらりひょんは小さく呟いた。
強い光を発する咲夜がリクオと同様、
花陰と重なったのだ。
(思えばあれが、最後だったかのぉー・・・)
1年前・・・
此処は浮世絵町にある、とある駅のプラットホーム。
「何じゃ、何じゃ。人が腐るほどおるわ。」
電車から降りてふうっと息をついて花陰は言った。
そんな時だった。
ドンッ
大人の男が娘子にぶつかり、去って行った。
男にぶつかられて転んだ娘子は、その場に尻餅をついた。
「ったく・・・どいつもこいつも
美しさの欠片もない。」
花陰はため息をつき、さっと倒れた娘子に
駆け寄り手を差し伸べた。
「おい、娘。大丈夫か?」
すると娘子はにっこりと笑い、花陰の手を取った。
「ありがとう、お姉ちゃん!」
「お、お姉ちゃん?」
花陰はきょとんとした。
まさか自分が``お姉ちゃん”と呼ばれるとは
思わなかった。
確かに花陰は見た目は20代だが、実年齢は100を超える。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん?」
花陰がそう思っていると、娘子が自分を呼ぶ声に気付いた。
「私、お母さんが向こうで呼んでるから行くね。」
すると花陰はにこりと笑い、娘子の頭に手を置いた。
「此方こそありがとうな。
お姉ちゃんなど・・・よく教養の行き届いた良き子じゃ。
さ、行け。」
そう言って花陰は娘子と別れた。
「う〜ん!何か気分がよいぞ!
さ、本家に行くか。」
花陰は本家に足を進めた。
- Re: ぬらりひょんの孫夢小説 紅夜に咲く紅の燁 ( No.10 )
- 日時: 2012/05/15 18:13
- 名前: ATHUKO (ID: I8/Fw.Cz)
「ぬらりひょん、この花陰が来たぞ!」
花陰は大きな声を張り上げて門をくぐる。
「おお、花陰か。」
そう言って屋敷から出てきたのは鴉天狗だった。
「久しいな、鴉天狗。
時にぬらりひょんは何処へ?」
「此処じゃい。」
すると中庭からぬらりひょんが出てきた。
「おお、ぬらりひょん、お主は見るたび老いて行くのお。」
そう花陰がいうと、ぬらりひょんも負けじと憎まれ口を叩く。
「ふん。お前は相も変わらないのお。
もう100・・・いや、4・500を超える婆のくせに。」
すると花陰の動きが止まった。
そして畏を一気に解放した。
「己、ぬらりひょん。
妾はさっき、駅で会った娘子に``お姉ちゃん”と言われ、
気分がよいのじゃ。
それをお主は・・・!」
「はっ!なあにが‘‘お姉ちゃん”じゃ。
このくそ婆が!!」
すると花の頭に血が上った。
「ぬらりひょん、妾を愚弄した事、後悔させてくれるわ・・・。」
「おうおう、怖いねえ。やれるもんならやってみな!」
「紅夜に咲く紅の燁
=綾羅錦繍=」
花陰がそう言い放つと、紅き花弁がぬらりひょんを包み込んだ。