二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- レッドレイヴン —幻想記—
- 日時: 2012/08/01 15:32
- 名前: 黒猫 (ID: bUOIFFcu)
初めまして。黒猫です。
少々文才に問題ありですが、頑張ります。お楽しみいただければ幸いです。
※注意
・この小説は「レッドレイヴン」を題材としたものです。
・荒らしや中傷、パクリはしないでください。
・キャラ崩壊可能性あり。
・注意ではないのですが、感想を頂けるとありがたいです。
- Re: レッドレイヴン —幻想記— ( No.9 )
- 日時: 2012/08/06 22:45
- 名前: 慧&翠 (ID: R4l9RSpR)
お久しぶりです
前の作品より少しシリアス?ですかね
二人がこの後どう出会うのか楽しみです
- Re: レッドレイヴン —幻想記— ( No.10 )
- 日時: 2012/08/08 13:52
- 名前: 黒猫 (ID: z6zuk1Ot)
慧&翠さん、コメントありがとうございます!
はい、今回は少しシリアスにしてみました。2人の出会いは次の話で出すつもりです。期待に応えられるよう頑張ります!
- Re: レッドレイヴン —幻想記— ( No.11 )
- 日時: 2012/09/16 20:14
- 名前: 黒猫 (ID: sNU/fhM0)
第四話 怪人
赤コートのフードを被ったアンディは、周囲に目を向けた。
サイエン一家のアジトの中なのだが、どうもおかしい。
(誰も来ない…?)
大抵マフィアのアジトには人がいる。中に誰もいないという状況は作らない。
つまり、中で何かが起こっているのだ。
「気をつけろ、アンディ」
シャルルは低空飛行しながら忠告した。が—
銃声が近くで鳴った。
「さっそくか…」
シャルルのつぶやきに答えるように、銃声は絶えず鳴り響く。狙いを定めて撃っているというより、乱射しているようだ。
アンディはケースを握りなおすと、音の聞こえる方へ走った。
音源に近づいていくに連れて、銃声が少なくなってきた。
音を辿って着いた扉にアンディが手をかけるころには、すでに何も聞こえなくなっていた。ところどころ、扉は穴が開いている。
アンディは警戒しながらも、勢いよく扉を開けた。
丈の長いコートのフードを深くかぶり、軍靴を思わせるくるぶしまでの黒革のブーツ、長い黒色の刃物を握った手もやはり黒革の手袋をしている。全身黒ずくめの人物が、三方の壁がガラス張りとなったホールの中央に佇んでいた。
怪人という言葉がこの上なく似合った人だが、マフィアではなさそうだ。
その証拠に、怪人の足元…いや、ホールの床にはサイモン一家の構成員と思われる、スーツ姿の男たちが倒れていた。
怪人は突然入ってきたアンディのほうを向く。
「—誰かね?」
静かながらもよく通る、ボーイソプラノチックな声には、感情というものが全く込められていなかった。
「君のほうこそ誰だ」
アンディはケースに意識しながら、そう問う。
怪人は刃物を下ろしたまま、刃のほうをアンディに向けた。
(あれは…刀?)
刀とは、東洋の刃物の一種だ。強度と鋭さはこちらのものよりも優れている。しかし、入手が非常と困難だ。
「…僕はサイエン一家の戦力を潰し、赤コートの人間の誘拐を依頼された一般人だ」
果たしてそれは一般人と呼べるかどうかの疑問はさておき、アンディは怪人が言った後半の内容が気になった。
「誘拐…どういうことだ」
「…さぁ?とにかく、僕は君を連れて行かなければならない」
怪人は地を蹴って、アンディを間合いに入れると、刀を薙ぎ払った。
- Re: レッドレイヴン —幻想記— ( No.12 )
- 日時: 2012/09/25 16:26
- 名前: 黒猫 (ID: bUOIFFcu)
第五話 乱入者
アンディはとっさにケースを盾にした。
両腕に走る衝撃。
(重い…)
アンディが刀を弾くと、怪人は流れるような動作で振りかぶる。
しかし、その時にはもうアンディは屈みこんで足払いをかけていた。
寸前のところで後ろに跳ねられたが、それでも相手との間はできた。すかさずアンディはギロチンを出した。
(この男、強い…)
怪人は刀を肩に掛けると、
「…なかなか、斬り応えがある」
感心するようにため息を漏らした。
「…惜しいな。時間があるときに斬り合いたかった」
物騒な発言。
怪人は空いている左手を、何かを手繰り寄せるように振った。
とたん、アンディの脇腹に鋭い痛みが走る
「えっ?」
アンディは後ろに目をやる。誰もいない。
「—どこを向いているのかね」
顔を前に戻すが、遅かった。
腕が跳ね上がり、ギロチンが手から離れた。
同時に首筋にひんやりと冷たいものが押し当てられた。
「…君との斬り合いは関心があるが、これ以上長引かせると依頼人がうるさい」
刀がアンディの頬をなぞる。そして、右眼を覆う眼帯の紐に切っ先をひっかけた。
「…動かない方がいい。スキャッグスを知っているかね?僕はその力を持っている。ものを自在に操れる力だ。君が動くよりもはや—」
怪人は刀をどかすと、大きく踏み込みアンディに体当たりをした。
不意を突かれたアンディは後ろに転がる。刀で切れたのだろう、眼帯が床に落ちた。
直後、ガラスの壁が割れた。
怪人が顔をかばう仕草をしたが、その体が横に飛ばされる。
「アンディ、大丈夫か!」
声とともに乱入してきたのは、赤い髪をした青年だった。
「……最悪だよ、ウォルター」
「なぁ、アンディ。ありがとうって言葉知ってるか?……って、軽口叩いてる暇はないな」
ウォルターは顔を横に向けた。
せき込みながらも、怪人はしっかりと立っていた。バットのように振られた棺に当たる前に、飛ばされる方向に自ら跳ねたのだ。
「ウォルター、その怪人みたいなやつ、リバースナンバーの可能性がある」
「…誰が怪人だ。ゼロと呼びたまえ。それが僕の偽名だ」
ゼロは肋骨に手を当てた。
「…この状態で二人を相手するのは少々きつい。出直させてもらう」
そういうと、背後のガラスに手をつく。
「逃がすと思うのか」
ウォルターが釘を構えながらゼロをにらんだ。
しかし、突如ガラスが割れた。
ウォルターは反射的に釘を投げたが、
「……ちくしょう!」
ガラスの先には誰もいなかった。
- Re: レッドレイヴン —幻想記— ( No.13 )
- 日時: 2012/09/26 01:05
- 名前: 御砂垣 赤 (ID: WjAAkDuu)
初めまして。御砂垣 赤です。
これ読んで文の綺麗さに感動しました。
うちも一応書いてはいますが、ここまで綺麗に風が通る文字は書けません。
コツとかあれば教えて下さい。
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