二次創作小説(紙ほか)

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嬉野芒と鳥栖蜻蛉の勝手なる診断 《球磨川禊登場》
日時: 2013/01/16 21:59
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)

☆注意☆
・この世界観は『めだかボックス』のパラレルワールドです。
・キャラが崩壊しないように全力を尽くします。
・感想はいつでも求めています。


ストーリー

第一針「きっかけが生まれた」>>1
第二針「友人の最初の診断」>>2
第三針「『フラスコ計画』の診察」>>3
第四針「『拒絶の扉』」>>4
第五針「高千穂仕種の初診」>>5
第六針「すべては芒のせい」>>6
第七針「球磨川禊という混沌と嬉野芒という予言の二人の出会う前」>>7
第八針「球磨川禊という混沌」>>8
第九針「大嘘憑きと操作令状」>>9
第十針「嬉野芒の謀略」 >>10
第十一針「鳥栖蜻蛉の再起動」>>11

Re: 嬉野芒と鳥栖蜻蛉の勝手なる診断 《めだかボックス》更新 ( No.7 )
日時: 2013/01/02 10:42
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
プロフ: 明けましておめでとうございます。

第七針「球磨川禊という混沌と嬉野芒という予言の二人の出会う前」

「ねぇ、球磨川君。ちょっとだけお願いがあるんだけど、本当にちょっとだけお願いがあるんだけど」
『なんだい、咲ちゃん。まさか僕にパンツを見————』
「なわけないでしょ! 前会長が進めていた企画『交換学生制度』が行われたらしくて、ちょっとだけその交換学生と会って話してくれると助かるんだけど」
『残念ながら今はジャンプを読むのに忙しいから、後246年34日4時間52分46秒後話してくれない?』
「いや、私死んでるって! というよりだいぶ中途半端!」
『一応、聞くけどどこの学校から?』
「えっとね…… 箱庭学園だって」
『へぇ……気が変わった。挨拶をしに行こう』

黒い学ランで丸ボタンがついている服を着て、玄関先にいる芒と合流する。
「やぁ、学園長の頼みだ。仲良く一週間水槽学園の生徒として学校生活を楽しもうじゃないか」
これからどんな人間に会えるかどうか楽しみでしょうがないという顔をしている芒をどのようにして殴ろうかと考えた。本来、僕らは箱庭学園に行く予定だったのだが……どっかにアホと共に悪事を働いたため、水槽学園に行かなければならなくなったという訳だ。
「右フックがいいかい? それも左フック? アッパーも捨てがたい」
怪訝な顔をして芒は言った。まるで自分が起こし出来事を理解していないように。
「何を言っている? 早く登校しないと、学校案内が遅れるだろう?」
「君が僕を巻き込んだせいで、家族から怪訝な目つきをされながら学校に選ばれたことの祝福パーティをしたんだよ!! 今までのパーティで一番気分が悪かった!」
「他の世界を見ることも重要だよ?」
「それは君だけで十分だ!」
二人でゴチャゴチャと言い争いながら登校しているといつの間にかに水槽学園の校門が見えてきた。水槽学園とは日本の中の名門校で知られている。箱庭学園はいろんな特待生を集めた学校だが、質は水槽学園の方が高いかもしれない。
「この学校には死相が見えるよ。もうすぐ、何者か……いや、何者か達によって廃校になりそうだ」
「芒……そんな学校に入るのは危険じゃないのかい?」
芒に問いかけると軽々しく、元気そうに
「危険だからこそ楽しい! 大丈夫、すべて僕が躱してあげるよ!」

言いそびれたが、嬉野芒はアブノーマルである。もちろん、スキルは存在する。その名も
「『未来診察 (オペレーション・ビジュアル)』が僕にはある」
名の通り、芒は未来が見える。周りの情報をつかんで未来を予測するスキルらしい。だから、この世がつまらなく見えてきたらしいが、今は違うみたいだ。
「君もいずれかスキルホルダーになれるから、安心しなさい」

安心できるか

気が付いてみると一人の生徒がオドオドと戸惑いながらも話しかけてきた。
「えっと……君たちが交換生かな? 私は須木奈佐木 咲(スキナサキ サキ)。生徒会の庶務だからよろしく」
その女子生徒は大きなマスクをつけていた。

Re: 嬉野芒と鳥栖蜻蛉の勝手なる診断 《球磨川禊登場》 ( No.8 )
日時: 2013/01/05 21:08
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)

第八針「球磨川禊という混沌」
「どうして、交換生に選ばれたの?」
「それは……。学校でちょっとした問題を起こしてしまって……」
「問題って何を?」
人が誰もいない廊下や昇降口を通って生徒会室へ向かう。何故か芒がなにもしゃべらない。確かに平日の学校で人気がないのは怖いだろうが、人それぞれだろう。
「立ち入り禁止の場所に入っちゃって……」
「…………」
須木奈佐木さんと軽くお話をしていると生徒会室にたどり着いた。
「ちょっと変な生徒会長だけど、よろしくね」

壁から飛び出ている螺子の先を見る限りまともとは思えない。

終始黙っている芒が呟いた。顔もいつもよりも暗く、モルモットでも見るような眼をしている。
 壁から飛び出ている螺子を見る限り、力いっぱい叩きつけられたに違いない。そうじゃなかったら螺子が貫通することはできない。そして、この人がどんな人かわからないがよほどのアブノーマルかもしれない。まず【螺子】を使っていること。その時点で怪しく、危ない。

「球磨川君。例の人たちを呼んできたよ」
『ん、わかった。もうちょっと待ってて。今読みおわるから』
部屋の中から聞こえるのは怠そうな声だった。螺子を刺したのが別人のように感じるぐらい怠そうな声だった。
 数分待たされて、芒と僕が苛立ち始めた頃。
『今終わったよ。咲ちゃん、連れてきて』
またもや怠そうな声が聞こえてきた。ここの生徒会長はこういう怠そうな生徒会長で、庶務が支えているのかもしれない。

「「失礼します」」

生徒会室は想像以上に悲惨だった。
左右の壁には無数の螺子が刺さっており、中央にドンと大きい螺子がまたもや刺さっている。その螺子の周りには人型の線が描かれており、まるでこの生徒会長が人を殺したようにも見える。
『球磨川禊です。よろしく』
「鳥栖蜻蛉です。こちらは嬉野芒です」
「………」
なんかやつれてそうな顔をしている生徒会長だなと思ったのだが、芒は違うところに目をつけていた。いや、目をつけるしかなかったのか。
「一体、そこらじゅうに刺さっている螺子はなんだ?」
『何か問題でも? 僕の自由だろ!? いったい何があるっていうんだ!?』
いきなり肩をすくめて生徒会長は力強く言った。その返事にますます悩みだす芒はいかにも怪しい。ここは一旦、教室に案内してもらった方がいいかもしれない。
「大丈夫です。こいつはちょっと変わった人なので気にしないでください」
芒の評判いや、芒と一緒にいる僕の評判を変えないためにもここはおとなしく教室に帰るとしよう。

「ところで今まで歩いてきた廊下で一度も水槽学園生に会っていないのだが。何故だが教えてくれないか?」
壁に刺さっていた螺子を一瞬思い出した。まさか…………
『僕は悪くない』
生徒会長、球磨川禊がどこからか螺子を取り出し投げつけてきた時、理解した。

この生徒会は何かをしてこの学校を廃校状態にした!!

『咲ちゃん。僕たちの抗争が転校生にわかっちゃったみたいだ。僕らの抗争を守るためにも戦わないといけない』

芒を引っ張り倒して引きずり、球磨川禊から間をとる。どうせ、芒は戦わないだろうし、僕が戦うしかない。
『大丈夫、君たちの記憶を無かったことにして家に帰してあげるから』
「蜻蛉君。相手の弱点は僕が掴むから君はあの螺子に気を付けて戦ってくれ」

水槽学園登校初日から振り回れるとは思っていなかった。

Re: 嬉野芒と鳥栖蜻蛉の勝手なる診断 《球磨川禊登場》 ( No.9 )
日時: 2013/01/06 22:50
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)

第九針「大嘘憑きと操作令状」
「蜻蛉君。まず、戦ってみてくれ。僕が診断して処方するから」
「了解。どうせ、使えないのなら僕が戦おう」
今までのことをまとめると
水槽学園に来た僕ら鳥栖蜻蛉と嬉野芒は、水槽学園が廃校間近になりつつあることを知った。廃校の原因はどうも球磨川禊と須木奈佐木咲らしい。そして、原因を知ってしまったために(芒のいらない質問によって)球磨川禊と戦わないといけなくなった。
『蜻蛉ちゃん。芒ちゃん。僕のマイナスを知りたいのかい? そんな考えなくてもいいんだよ? 僕が教えてあげるよ。大嘘憑き(オールフィクション)という有る物を無かったことにするマイナスさ』
「マイナスってなんだ? アブノーマルだったら知っているけど」
マイナスというスキルがあるのかもしれない。そう思った僕は芒に聞いた。
過負荷マイナスは人のためにもならないスキルのことだよ。アブノーマルよりも悪質なスキルさ」
マイナスという言葉を聞いた途端、場が悪いと芒は感じ取っていた。
「とにかく、あの螺子に刺されないように気を付けて戦って」

言われなくてもそうする

左足からの回し蹴りを球磨川禊の頭部に当てた。
『ッ!!』
予想以上に派手に吹っ飛ぶと黒板にぶつかった。頭からは血が流れているし、目を背けたくなるぐらい悲惨だ。
『そんなに強く蹴らなくたっていいじゃ……』
「うるせぇ!」
球磨川禊が立ち上がった瞬間、右足の踵落としを顔面に喰らわせる。もちろん、これだけで終わるわけなく————
『そんな……少年ジャンプだったら規制対象になるよ』
「水槽学園の生徒をどうしたか知らないが、凶器(螺子)を向けて来たから正当防衛な」
その踵落としの勢いを殺さずにそのまま地面に叩きつける。
 昔の僕ならこんなことはできなかった。だが、時計台に入って以来何故か身に染みてしまっている。

『ねぇ……』
球磨川禊がゆらゆらと立ち上がる。
「なんだ? まだやるきか?」


『参謀だからって殺されないと思った?』


球磨川禊の眼が光った。
「! 芒離れろ!」
「!!…………」
振り向いてみたらザクザクザクと地面から飛び出た螺子によって芒が刺されていた。

「球磨川禊!」
振り向いてみたら球磨川は傷一つ負っていない姿になっていた。まるで元に戻ったように……
『参謀から殺さないと戦争では勝ちにくいんだよ? ねぇ、咲ちゃん』
「そうだなぁ。鳥栖は俺様の指揮下に置かせてもらうぜ。操作令状エラーメッセージプレート!!」
須木奈佐木 咲がマスクを外している姿を見た途端、頭にカードが刺さるのを感じた。





「芒君かな? 一応踏まえとくけど操作令状は人を支配するマイナスなのだよ」
「操作令状?」
「気にしないでおくれ。これは読者へのメッセージだ。僕の名は安心院なじみ、親しみを込めて安心院さんと呼びなさい」
嬉野芒は安心院なじみと会っていた。

Re: 嬉野芒と鳥栖蜻蛉の勝手なる診断 《球磨川禊登場》 ( No.10 )
日時: 2013/01/16 22:00
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)

第十針「嬉野芒の謀略」

腹部への痛みが頭に響き渡った瞬間、視界がブラックアウトした。その時僕は死んだと思った。そして、気付いたらどこかの教室に立っていた。
「ちゃんと、自分の名前が嬉野芒と言わないと読者にわからないと思うよ?」
教卓の上に足を組んでいる長髪の白髪の女子が座っていた。上履きには『安心院』と書いてある。

「気にしないでおくれ。これは読者へのメッセージだ。僕の名は安心院なじみ、親しみを込めて安心院さんと呼びなさい」
「……安心院? 知らない名だな」
「それはもちろん、今まで知ることもないまま君は生きていただろうし僕も君の名を知ろうとは思わなかったさ」
「球磨川関連で助けようと思ったのか? 今さっき、攻撃を食らったところだが」
安心院なじみは人差し指を立ててチッチッチッと振る。
「負けかけたところだよ。球磨川君が勝つところを見たくないから僕が君を助けてあげようと思ってね。」

それは心外だ

「蜻蛉君なら、あの二人に勝てるはずだ。僕がいろんなことを仕掛けてある」
芒は勝ち目があると言い切ったが、安心院なじみはそれを論外だと言い切るように指を鳴らした。
「では、スクリーンで見てみるとするかな? 僕の予想だと、君の友人鳥栖蜻蛉君は……

ヒョイッと安心院なじみは教卓から飛び降りるとそばの机の上に座り、黒板に映し出された画像を見た。
 螺子で串刺しになっている自分の体を見るのは滑稽だと画面を見ていると、画面は鳥栖蜻蛉が映った。

「…………」
蜻蛉君は頭にカードが刺さっていて動く様子もない。

「こりゃ、球磨川君が勝っちゃうね。『操作令状エラーメッセージプレート』は支配欲がある人を支配するマイナス。須木奈佐木 咲が持つマイナス×球磨川禊の『大嘘憑き(オールフィクション)』だとプラスになっちゃうのかな?」
「いいや。これからだ」
安心院なじみと僕がスクリーンを見ている中、親友である蜻蛉君は……


「いやぁ…… 俺が誕生したわけだ。劇的にな!」
蜻蛉が頭に刺さったカードを投げ捨てて、髪の毛をオールバックにして立ち直っていた。

「嬉野君。君のスキルの一つかな? 」
「いいや。あれは蜻蛉君の元からのアブノーマルだよ」
嬉野芒は笑った。

Re: 嬉野芒と鳥栖蜻蛉の勝手なる診断 《球磨川禊登場》 ( No.11 )
日時: 2013/01/16 21:58
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)

第十一針「鳥栖蜻蛉の再起動」
「いやぁ…… 俺が誕生したわけだ。劇的にな!」
カードを取って笑っている姿は鳥栖蜻蛉そのものだが、語尾やら自分の呼び方が変わっている。
「俺様の操作令状が効いていないのか? あの球磨川さえも効いたのにか?」
須木奈佐木 咲がマスクを取って牙のような歯を出して、目つきも一気に変わっている。手には先ほどまで刺さっていたカードを持っている。そして、その傍には螺子を持った球磨川禊が立っていた。
『安心院さんか……いつも僕を邪魔する……。だが!』
球磨川禊が呟くと螺子を持って襲いかかった。
「おいおい、いきなり血気さかッ——」
飛んできた螺子すべてを体に受け止めて、蜻蛉は倒れた。螺子が刺さった部位から血が流れ出し、口からも血が出てきている。しかし、顔は笑っていた。
「体が痛くても生きるというのはそんなものさ! 劇的になッ!!」

瞬間に鳥栖蜻蛉に刺さってきた螺子や、口から流れ出てきた血が消えていた。

「ぐッ!!」
逆に球磨川禊が腹に大穴を開けて倒れた。呻き声を上げて、球磨川禊は死んだ。
「球磨川が死んだ!? いつものように死んだが、こんな展開は予想してなかったぜ。だが、負け犬とは違った奴だってこの学園にいる!」
須木奈佐木 咲は少し驚き、そして不安になったが、自分の手駒がまだ学校にいることを思い出すと『操作令状』を使った。
「俺様は一旦逃げるけど、てめぇには相手するやつがいるからな!」
「望むところだ! 来いィ!」
須木奈佐木 咲が生徒会室を飛び出すのを止めようとしたが、入れ違って入ってきたのは複数の生徒だった。
「「「すかなさきさか様のためなも、たあします」」」
生徒40人ぐらいが全員鉄パイプや定規、包丁など持って黒板前に並ぶことにそんなことは人生でこれぐらいしかないだろうと鳥栖蜻蛉は思った。
「後で須木奈佐木 咲を捕まえるとして、さぁ、お前たち劇的にかかってこい! 劇的にな!」
「「「とさかげろう。覚悟!」」」
鳥栖蜻蛉は生徒たちの攻撃に対し、手を広げて、腕を広げると言った。
「俺の名は『万象反転バンショウハンテン』。鳥栖蜻蛉の第二の人格だぜ? 名前間違えるなよ!」
そういうと蜻蛉、いや反転は生徒たちの攻撃をすべて受け止めた。


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