二次創作小説(紙ほか)
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- RNW (Right Novel World)3ー零落百夜ー
- 日時: 2013/12/27 17:04
- 名前: 牙鬼 悠登 (ID: 3UNlfhyM)
こんにちは、牙鬼です。今回で3ツ目となります。
前回の「DOG DAYS」に続いて、今回のは私のお気に入りの作品です。なんせ、この作品好きですから。
ではどうぞ。
RNW (Right Novel World)3ー零落百夜ー
ー6、絶対兵器(アイエス)ー
やっぱり不思議な空間だ。無重力のように体が浮いていて、まっすぐに次の世界へと進
んでいた。
「おっ、出口が見えてきた!」
視線の先には白い光が見えてきて、俺たちは1目で次の世界の入口だとわかった。
「さて、次の異世界は何の世界なのかな?」
「真斗!突っ走らないで!」
「平気平気。問題ないよ」
そう言いながら真斗がスピードを上げてきた。
「それじゃサト兄、先行くから」
そう言いながら真斗は俺を追い越し次の世界へ一番乗りに入った。
「うわあああぁぁぁぁ・・・」
途端に真斗の悲鳴が聞こえた。
「真斗くん!?」
「なにかあったのか!?」
俺たちは急いでその世界に入ってみると、そこは・・・。
「「「・・・へっ!?」」」
そこは空の上で、下には1つの孤島と海が見えていた。
「「「うわああああああああ!?」」」
そこから俺たちは自由落下していった。
「おう、サト兄たちも落ちたか」
「何いつもどおりに振舞っているんだぁ!?」
「このままじゃ、あの島に頭ぶつけて死んじゃうよぉ!!」
「しょうがないなぁ。『天槍メリクリウス』!」
真斗が叫ぶと、いつ出したのか、真斗の武器「白虎」が光り、そこからあの空飛ぶ絨毯
が出現し、真斗はそれに乗り込んだ。
「姉貴、乗れ!」
麗さんはためらいなくその絨毯に乗り、俺とハルもそれに乗ろうとした。
「サト兄、パラディオンを出して、輝力武装を出すんだ!」
「輝力武装!?」
「いいから!パラディオンを出して空飛ぶ感じをイメージして!」
「わ、わかった!」
真斗に言われるがままに俺は「青龍」を出して、「『神剣パラディオン』!!」と叫ぶ
と、俺の体は光に包まれ、あの赤と白の勇者の姿に変身して、空を飛ぶ鳥のようなものを
イメージしてみた。すると足元に炎が舞い、2人くらいが乗りそうな巨大な白いボードが
現れた。
「これは!?」
俺がそれに立とうとすると、逆さになっていた体がひっくり返り、ボードに乗ることが
できた。
「ハル!!手を出して!」
俺が手を出しながら呼ぶとハルはすぐに手を伸ばしてきて、俺の手を握った。その時、
俺たちは既に上空10メートルにまで落ちていた。
「智志、このままじゃあまずいよ!」
「くそっ!掴まれハル!」
「へ?キャッ!?」
俺はすぐさまハルを抱えて足に力をかけた。するとボードは赤い炎をまとい、凄まじい
突風により俺たちの落ちる速度は一気に落ち、ゆっくりと着地した。
「よかった〜。あれ?ハルなんで顔赤いんだ?」
「さ、智志・・・、この格好、恥ずかしい・・・」
「へ?」
するとその横に、絨毯から真斗と麗さんが飛び降りてきた。
「いやぁ、見てて飽きないね、サト兄」
「お姫様抱っこで着地する。なんか2人がどっかの王子様と姫様に見えてくるわね」
「なっ!?お、王子様と姫様!?」
「ちょと待て!いきなりなんでそんなことになるんだよ!」
「いやぁ、お似合いでしたから、ノリで」
「ノリで、じゃねえ!」
そんなやり取りをしている場合ではなかった。俺はこの世界について理解し、この世界
のコア・ヒューマンを探さないといけないのになにしているんだ俺は!
すぐさまハルを下ろして周りを見渡すと、そこには巨大な建物があった。どうやらスタ
ジアムらしい。さらにどこからか女子の姦しい声が微かに聞こえてくる。
「真斗、この世界はなんなんだ?」
「いきなり質問されても・・・。まずは情報収集が先決だ。行こっか」
「そうね。晴香ちゃん、そろそろ・・・」
「王子・・・姫・・・王子・・・姫!?あぁ・・・」
「ダメだこりゃ」
- RNW (Right Novel World)3ー零落百夜ー ( No.5 )
- 日時: 2013/12/27 17:18
- 名前: 牙鬼 悠太 (ID: 3UNlfhyM)
夕方6時、俺たちはISの模擬戦の後、寮の方に戻る途中だった。
「いやあ、眼福眼福。ここまでISを生で見れたんだ。こんな幸せ滅多にないぜ」
「いい経験になったなぁ。篠ノ之さんに稽古までつけてもらえたし、ISのこともちょっ
と教えてもらったし」
「智志も女の子の大群にも慣れてきたようだしね」
「まあ、7人が限界だけどな」
そんな感じで歩いていると、ふとハルの足が止まった。
「どうした、ハル?」
「綺麗・・・」
「?」
ハルの見ている先を見ると、そこには青紫色の1株の花が咲いていた。
「これ、なんて花だ?」
「う〜ん、姉貴、分かるか?」
「ごめんね。野花のことはよく知らないのよ」
「ショウジョウハカマ」
「「「「へ?」」」」
俺の質問に答えたのは、シャルロットさんだった。
「ユリ科ショウジョウハカマ属の多年草で日本全国のやや湿った場所に咲き、色は生育場
所によって淡紅色、紫色、白色と違う春の花だよ」
おぉ!なんと美しい説明だ。
「へえ、シャルはやっぱり優等生だなぁ」
「えぇ!いやいや、これは今ネットワークを使って調べただけで」
「そういう真面目なところも可愛いんだってば」
「そ、そう?えへへ・・・」
シャルロットさん、顔真っ赤になっているぞ。そんなに褒められて嬉しいのか。でも、
なんか他の皆の目がなんか怖いんだけど・・・。
「なぜシャルロットばかり褒める?」
「本当、こんなのひいきですわ」
「やはりシャルロットは侮れんな。参考にさせてもらおう」
何だ何だ?皆さん少し怖いなぁ感じが・・・。
「ショウジョウハカマかぁ。綺麗な花ね、晴香ちゃん」
「そうですね」
そんな2人の横顔が、俺には海に映る夕日の光よりも眩しかった。
「それじゃあ、そろそろ戻ろっか」
「そうだね」
「あぁ」
織斑くんの一言でみんなはまた足を進めようとすると、突然麗さんの表情が変わった。
「あれ、どうし」
「みんな伏せて!!!」
麗さんの叫び声に全員姿勢を低くすると、その上を巨大な物体が通り過ぎ、前方50メ
ートルほどの位置に落下した。
「な、なんだ?」
落下してきたものの正体はなんと黒い鉄塊だった。
だが、ただの鉄塊ではなく、その表面は新品のスポーツカーのように輝いていて、所々
に繋がっていない切れ目のようなものがある。これはまるで・・・。
「IS・・・?」
ISの機体そのものだ。ラグビーボールのような形になっているが、どうやら外装がた
たまっているようで、1階建ての家ぐらい大きかった。
「こんなIS、見たことありませんわ」
「では、最新の軍事用ISということか、それとも」
ISにみんなの関心が行っている時、いきなり俺は背後に何者かの気配を感じた。
この気配・・・。俺と麗さんはすぐさまそれぞれ武器を呼び出し、後ろを向きながら振
り返りながら見構えた。
「やはり、これはお前の仕業か・・・」
全員が俺たちの向いた方に向くと、そこにいたのは全身黒い服を着て、血のような赤い
目を持った男だった。そう、奴の名は・・・
「ハデス・・・」
「お久しぶりですな、みなさん」
ハデスはこれまでのように落ち着いた感じで俺たちの方に近づいてきた。。
「海原くん、コイツは?」
「気をつけろ。コイツは危険だ」
「フフッ、危険とまで言われるようになるとは。では何故あなたたちは私を恐れているの
に、剣を構えるのですか」
「俺たちは諦めないからさ、お前を止めるまではな」
「フッ・・・フハハハハッ!」
ハデスは俺たちの答えを聞くと、いつものように狂った様な笑い声をあげた。
「止める?確かにあなたたちは私を2度も妨害し、世界を救ってきました。ですけど、そ
れは君たちにとってはある危険が伴うのに気づきませんか?」
「お前に命を狙われる、とかか?」
「フッ、やはり薄々とは気づいてましたか。まあそんな感じです」
「だと思った。だけど、俺たちもそうあっさりと死なないぞ。死んだとしてもお前も地獄
の道連れにしてやる!!!」
そう言いながら俺は剣先をハデスの方に向け、右手を強く握った。だが、ハデスの顔色
は変わらなかった。
「まあ、いいでしょう。後12時間はゆっくりしていてください」
「どういう事だ?」
「それですよ、それ」
そう言いながらハデスは右手の人差し指で謎のISの方を指さした。
「やっぱり、これには何かあるようね」
「それは『セレン・テネブレイ』。私が作り出したIS用特殊装備です。今は止めていま
すが、それも朝まで。朝日を浴びると展開装甲が稼働し、破壊の限りを尽くすようになっ
ています。まさに、終焉を呼ぶ花の種というべき存在です」
「なっ!?お前、ここを破壊するっていうのか!?」
「『ここ』ではありません。『この世界』ですよ、織斑一夏くん」
「そんなこと、させるかよ!」
「止める方法は2つに1つ」
俺はハデスの発した言葉で足を止め、耳を傾けることにした。
「1つは武力で『セレン・テレブレイ』を破壊する、ですがこれができる可能性はごくわ
ずか」
「もう1つは?」
織斑くんの問いに、ハデスは右手を前に出し、織斑くんを指さした。
「君の命をもって、『セレン・テネブレイ』のコアを破壊する」
「「「「「!!?」」」」」
俺たち4人はその言葉の意味をわかっていた。つまり・・・
「待て!どちらにしてもお前は、この世界を破壊する気だろ!?」
「え?」
「フッ・・・、気がつきましたか」
「そんなことさせるか!!そんなお前の幻想なんか、今すぐ俺たちが止めてやる!!」
「「覚悟!!」」
そう言いながら俺とハル、麗さんはそれぞれの武器を構えると、ハデスに突っ込んでい
った。
だが、その瞬間にハデスの姿が煙のようになり、空気の中に消えていった。
「では皆さん、良き『最後の晩餐』を。フハハハハハ・・・」
その言葉と共に、どこからかあの狂った笑い声が聞こえてきた。
- RNW (Right Novel World)3ー零落百夜ー ( No.6 )
- 日時: 2013/10/22 21:59
- 名前: 牙鬼 悠太 (ID: LERTeMno)
「貴様、用意はいいか?」
「いつでもいいけど、それよりこうしない?」
「ん?」
「ハンデでラウラちゃんは私に一撃でも入れられたら勝ちってどうかしら?」
その言葉は、ラウラのプライドに触れたようで、その眉間にしわが寄った。
「どうやら貴様は私を馬鹿にしているのか!」
「あらあら、怖いわねぇ」
麗さんの言葉遣いはいつもどおりだが、その目はなにか黒いものが蠢いていた。
「ふざけおって!」
堪忍袋の緒が切れてのか、いきなりレールカノンが火を噴いた。直後、麗さんは爆煙の
中へと消えた。
「「麗さん!」」
「ありゃりゃ」
「ふん。おまえがこれでいいと言ったからその通りにした。これで文句はないな」
「もう終わりかしら?」
「!?」
煙から出てきたのは、雷光を纏うガントレット『玄武』の拳を突き出して仁王立ちして
いる麗さんの姿だった。しかし、ISをつけているのだからこれでは驚かない。驚くべき
ところは、麗さんの拳に止められていた直径6ミリほどの銃弾が雷光によって止められて
いたのだ。
「なっ!?どういうことだ!?」
「レールカノンを、素手だけで・・・」
「何なんですの!?あのガントレットは!」
「あんなの、反則よ!」
「ラウラ!」
シャルロットがさけんだが、ラウラの恐怖に侵食された心に聞こえなかったようだ。
「フフッ、まだこれからよ。後言っとくと、私の勝利条件は『あなたのISのエネルギー全
損』だから、それだけは覚えといて」
そう言い、麗さんは直径6ミリの弾丸を握りつぶした。どんな握力なんだ・・・。
「っ!はああああ!!」
麗さんの殺気にラウラは今度はプラズマ手刀を展開し、麗さん向かって右手を突き出し
ながら突っ込んできた。
麗さんも突っ込んでいき、2人がぶつかる寸前、そこに見えないシールドのようなもの
ができ、麗さんの動きが止まった。
「「えっ!?」」
「ラウラのAICだ!」
AIC、アクティブ・イナーシャル・キャンセラー(慣性停止結界)とは対象の動きを
止めることができる、ラウラだけの必殺技である。
「これで、貴様の動きは封じられた」
「へえ、で、これでどうするつもり?」
「こうするにに決まっている」
ラウラはすぐさまレールカノンの銃口を麗さんに向けた。
だが、ラウラは気づかなかった。麗さんの今の姿、白黒の服の意味する能力を。その麗
さんの顔に浮かぶ笑みの意味を。
ガンッ!!
レールカノンは直撃する、そはずだったが、少しの間の後いきなりレールカノンが爆発
した。
「なっ!?」
「姉貴、『一方通行』で弾丸を跳ね返すとは・・・」
「なあ真斗、さっきから何で麗さんはあんなにおかしくなっているんだ?」
智志の問いに真斗はため息と共に渋々と答えた。
「あぁ、姉貴はどうやら鎧とか装備品とかつけると、性格が一変して加減の効かないドS
になるらしいんだ」
「ど、どういうこと?」
「まあ簡単に言うと、姉貴は武装すると豹変するってこと」
「「・・・・・・」」
麗さんの意外な性分に、智志たちは目をぱちくりするしかなかった。
「あら、私を止めているのに、あなたが止まっているなんて。おかしいわねぇ」
「グッ!」
その瞬間、玄武がさらに雷光を放ち、ラウラを襲った。反射的に後退したラウラだった
が、その行動は麗さんにスキを見せてしまった。
その瞬間、麗さんはさらに近づき、パンチを繰り出した。そのパンチはにより、ラウラ
は壁に体を打ちつけられた。
「これで決めるわよ、『獅子王双牙』!」
麗さんが叫ぶと、ISごと麗さんの体は輝力に包まれ、光の爪を持った姿へと変わると
更なる猛攻をと、ラウラのいる方に突っ込んでいった。
「ま、まだだぁ!!」
しかし壁に叩き込まれていたラウラだったが、まだ。体を起こすと、再びプラズマ手刀
を展開、さらに今度は背中の6本のワイヤーブレードまで出してきた。
「フッ。甘いわね。」
ザッ!!
「!!?」
言葉にするなら、それは落ちた雷のごとく、一瞬のことだった。ワイヤーブレードを瞬
時に避けるだけでなく、その姿が消えた途端、6本のワイヤーブレード全てを、切り落と
したのだ。
「これで終わりね」
ラウラは確信した。この人はその内に凄まじい強さを持っているのだと。自分1人では
勝てないということも。
「姉貴、そこまでぇ!!!」
「!?」
2人の間に走ってきたのは先頭から真斗、一夏、シャルロットに智志たちだった。
「ラウラ、無事か?」
「怪我とかしてない?」
「あ、あぁ・・・。なんとか」
「姉貴、いつも俺にやり過ぎんな的なこと言っているが、これじゃあ姉貴も同じだぜ」
「うっ・・・」
真斗に注意され、麗さんはすぐにIS降りてきた。
「麗さん、聞きましたよ」
「武装したりすると、変わるんですね・・・」
「ごめん・・・。本当はみんなにも言いたかったんだけど、ほら、こいつ口軽いしね」
そう言いながら、真斗の耳を引っ張りながら話す麗さんの姿は、やはりいつもどおりの
麗さんたちの日常そのままであった。
これがいつもどおりの俺たちだ。そう思い、智志は笑いがこみ上げてきた。
「智志くん?」
「智志?」
「ごめん、やっぱりみんなといてて、楽しいって自覚してさ」
「フフッ。変な智志」
- RNW (Right Novel World)3ー零落百夜ー ( No.7 )
- 日時: 2013/10/22 22:05
- 名前: 牙鬼 悠太 (ID: LERTeMno)
夕方6時、俺たちはISの模擬戦の後、寮の方に戻る途中だった。
「いやあ、眼福眼福。ここまでISを生で見れたんだ。こんな幸せ滅多にないぜ」
「いい経験になったなぁ。篠ノ之さんに稽古までつけてもらえたし、ISのこともちょっ
と教えてもらったし」
「智志も女の子の大群にも慣れてきたようだしね」
「まあ、7人が限界だけどな」
そんな感じで歩いていると、ふとハルの足が止まった。
「どうした、ハル?」
「綺麗・・・」
「?」
ハルの見ている先を見ると、そこには青紫色の1株の花が咲いていた。
「これ、なんて花だ?」
「う〜ん、姉貴、分かるか?」
「ごめんね。野花のことはよく知らないのよ」
「ショウジョウハカマ」
「「「「へ?」」」」
俺の質問に答えたのは、シャルロットさんだった。
「ユリ科ショウジョウハカマ属の多年草で、日本全国のやや湿った場所に咲き、色は生育
場所によって、淡紅色、紫色、白色と違う春の花だよ」
おぉ!なんと美しい説明だ。
「へえ、シャルはやっぱり優等生だなぁ」
「えぇ!いやいや、これは今ネットワークを使って調べただけで」
「そういう真面目なところも可愛いんだってば」
「そ、そう?えへへ・・・」
シャルロットさん、顔真っ赤になっているぞ。そんなに褒められて嬉しいのか。でも、
なんか他の皆の目がなんか怖いんだけど・・・。
「ショウジョウハカマかぁ。綺麗な花ね、晴香ちゃん」
「そうですね」
そんな2人の横顔が、俺には海に映る夕日の光よりも眩しかった。
「それじゃあ、そろそろ戻ろっか」
「そうだね」
「あぁ」
織斑くんの一言でみんなはまた足を進めようとすると、突然麗さんの表情が変わった。
「あれ、どうし」
「みんな伏せて!!!」
麗さんの叫び声に全員姿勢を低くすると、その上を巨大な物体が通り過ぎ、前方50メ
ートルほどの位置に落下した。
「な、なんだ?」
落下してきたものの正体はなんと黒い鉄塊だった。だが、ただの鉄塊ではない。その表
面は新品のスポーツカーのように輝いていて、所々に繋がっていない切れ目のようなもの
がある。これはまるで・・・。
「IS・・・?」
ISそのものだ。ラグビーボールのような形になっているが、どうやら外装がたたまっ
ているようで、1階建ての家ぐらい大きかった。
「こんなIS、見たことありませんわ」
「では、最新の軍事用ISということか、それとも」
ISにみんなの関心が行っている時、いきなり俺は背後に何者かの気配を感じた。
この気配・・・。俺と麗さんはすぐさまそれぞれ武器を呼び出し、後ろを向きながら振
り返りながら見構えた。
「やはり、これはお前の仕業か・・・」
全員が俺たちの向いた方に向くと、そこにいたのは全身黒い服を着て、血のような赤い
目を持った男だった。そう、奴こそ・・・
「ハデス・・・」
「お久しぶりですな、みなさん」
ハデスはこれまでのように落ち着いた感じで俺たちの方に近づいてきた。。
「海原くん、コイツは?」
「気をつけろ。コイツは危険だ」
「フフッ。危険とは、そこまで言われるようになるとは。フフッ、では何故あなたたちは
私を恐れているのに、剣を構えるのですか」
「俺たちは諦めてないからさ、お前を止めるまでは」
「フッ・・・、フハハハハッ!」
ハデスはいつものように狂った様な笑い声をあげた。
「止める?確かにあなたたちは私を2度も妨害し、世界を救った。ですけど、それは君た
ちにとってはある危険が伴うのに気づきませんか?」
「お前に命を狙われる、とかか?」
「フッ、やはり薄々とは気づいてましたか。まあそんな感じです」
「だと思った。だけど、俺たちもそうあっさりと死なないぞ。死んでもお前も道連れに地
獄に送ってやる」
そう言いながら俺は剣先をハデスの方に向け、右手を強く握った。だが、ハデスの顔色
は変わらなかった。
「まあ、いいでしょう。後12時間はゆっくりしていてください」
「どういう事だ?」
「それですよ、それ」
そう言いながらハデスは右手の人差し指で謎のISの方を指さした。
「やっぱり、これには何かあるようね。」
「それは『セレン・テネブレイ』。私が作り出したIS用特殊装備です。今は止めていま
すが、それも朝まで。朝日を浴びると展開装甲が稼働し、破壊の限りを尽くすようになっ
ています」
「なっ!?」
その言葉を聞き、織斑くんは絶句した。
「お前、ここを破壊するっていうのか!?」
「『ここ』ではありません。『この世界』ですよ、織斑一夏くん」
「そんなこと、させるかよ!」
「止める方法は2つに1つ」
俺はやつの発した言葉で足を止め、耳を傾けた。
「1つは武力で『セレン・テレブレイ』を破壊する、ですがこれができる可能性はごくわ
ずか」
「もう1つは?」
織斑くんの問いに、ハデスは右手を前に出し、織斑くんを指さした。
「君の命をもって、コアを破壊する」
「「「「「!!?」」」」」
俺たち4人はその言葉の意味をわかっていた。つまり・・・
「待て!どちらにしてもお前は、この世界を破壊する気か!?」
「え?」
「フッ・・・、気がつきましたか」
「そんなことさせるか、そんなお前の幻想なんか、俺たちが止めてやる!」
「「覚悟!!」」
そう言いながら、俺とハル、麗さんはそれぞれの武器を構え、ハデスに突っ込んでいっ
た。
だが、その瞬間にハデスの姿が煙のようになり、空気の中に消えていった。
「では皆さん、良き『最後の晩餐』を」
その言葉と共に、どこからかあの狂った笑い声が聞こえてきた。
- RNW (Right Novel World)3ー零落百夜ー ( No.8 )
- 日時: 2013/12/27 17:19
- 名前: 牙鬼 悠太 (ID: 3UNlfhyM)
「そういうことだったのか・・・」
場所も時間も変わって食堂。やはり大勢の女子がいるが、俺は異世界に来たわけ、ハデ
スのことについて話したことで頭がいっぱいになっていた。
「あぁ。だから俺たちはこの世界を加えあと4つの世界のコア・ヒューマンの力を集め、
ハデスを止めなくてはいけないんだ」
「じゃあ、この学園に潜り込んだのも」
「まあ、そのコア・ヒューマンを探すためにね」
「というか、偶然に落ちてきただけだけどな」
「つまり・・・、あいつが俺の命を欲したのは・・・」
「コアを破壊し、世界を滅ぼすつもりなんだと思う」
「つまり、一夏がこの世界のコア・ヒューマン・・・」
「その通りです、篠ノ之さん」
「「「「「・・・・・・」」」」」
ドドオォォン!!
俺たちの沈黙を破ったのは爆音だった。
「「「「「!?」」」」」
その音を聞き、俺達や他の席にいた女子達は慌てて窓の方に向かって外を見ると、あの
場所の方で何人かの先生方が迷彩色のISをつけ、発砲をしているのが見えた。
「あれって・・・」
「先生達じゃないの!?」
「何しているんだろう?」
そんな女子の状況を理解していないおしゃべりの中、俺たちは急いで先生がたの方へ向
かった。
「先生!」
「お、織斑くん!」
「どうしたんですか?なんで寮の前で発砲なんかしているんですか!」
その視線の先を見ると、やはり先生方の目的はこの正体不明の物体の破壊らしい。
「セレン・テネブレイ」の周りの地面には弾痕がいくつも残っているところから、かな
りの弾丸を消費した様だが、漆黒の機体には傷1つなかった。
「ちょうど良かったです。織斑くん、白式を出してください」
「へ?分かりました・・・」
そう言われ、織斑くんは急いで白式を展開した。
「あの謎の物体の周りのシールドエネルギーを破壊してください」
「了解しました。雪羅、荷電粒子砲モード!」
「「おぉ!キター!!」」
織斑くんが左腕を前に出すと装甲が展開し、その間に光の粒子が集まり始めた。
こういうのって、男は何かこうこみ上げてくるものが来るんだよな。
「皆さん、離れてください!」
「「はい!」」
山田先生の指示で他の先生がISから離れると、光の粒子がキャノン砲のように放出さ
れた。そしてISのシールドとぶつかると凄まじい電光が放ち、光が放出されていった。
「「「「「うわあああ!!!」」」」」
はげしい電光と爆風の後、俺たちが目を開いた先には傷1つない漆黒の機体が横たわっ
ていただけだった。
「う〜ん、やっぱり無理だったか・・・」
「シールドエネルギーを削れば破壊も可能なんですが、どうやら動かない代わりにエネル
ギーが全て防御に廻っているようですね」
「やっぱり、明日の朝を待つべきか・・・」
「そうね。それに、最悪の事態としては織斑君を」
「それだけは考えないでください!!」
麗さんの考えていることを振り払い、俺は叫んだ。
「智志・・・」
「俺たちは、異世界を救うために来たんです!それなのに、ここでそんな弱音は吐けるわ
けないんだ!!」
悔しさに、俺は拳を強く握り締め、義肢が少し削れたような音がした。
「そうだな」
「そういうと思ったわ」
「真斗・・・、麗さん・・・」
「だったらさっさと飯食って、明日の戦いに用意しておかないとな」
「まだご飯食べ終わってないでしょ?ほらみんな、ご飯食べておきましょう」
そう言い残すと、真斗と麗さんは智志の肩を叩くと食堂へ戻っていった。
「・・・・・・」
「智志・・・」
「あぁ、ごめん。その通りだ」
俺たちは勝つ。そう信じる。そのために、俺は進み続けなきゃいけないんだ!
「行こうか!」
「うん」
そう言いながら、俺たちは食堂へと戻っていった。
「時は来た・・・」
その女性は暗い中、ただ待っていた。あの男から呼び出されてからずっと、今この時を
待っていた。
その時、空中投影ディスプレイに1つのメッセージが表示された。
『光量60パーセント確認。セレン・テレブレイ、起動』
待っていた、この時を。遂に彼女は最高のチャンスを手に入れた。成功は間違いない、
なぜならこの機体は必ず目標を破壊するための兵器としてのみあるのだから・・・。
「待っていろ・・・、織斑一夏」
そう呟くと女性は右手を強く握り締め、その時をじっくりと味わうように待つこととし
た。
- RNW (Right Novel World)3ー零落百夜ー ( No.9 )
- 日時: 2013/12/27 17:22
- 名前: 牙鬼 悠太 (ID: 3UNlfhyM)
ジリリリリ・・・・・・!!
(ん・・・、朝か・・・)
朝?
「そうだ!」
俺はすぐさま跳ね起きると机の上に置いてある服を引ったくり、壊す勢いでドアを開け
て廊下に出ると玄関へと向かった。
「サト兄、行くぜ!」
「あ、ああ!」
真斗は既に起きていたようで、既に玄関前で靴を履いていた。
「太陽は?」
「登り始めているところだ!急がないと間に合わない!」
「そうだな」
「智志!」
「真斗!」
後ろから声がかけられて振り向いてみると、ハルと麗さんが俺たちの後ろを急いで追い
かけてきていた。
「止まらないで!走り続けて!」
「りょ、了解!」
俺たちは再び前を向くと、黒い物体がゆっくりと浮かび始めていた。
「動き始めやがった!」
黒い鉄の甲殻が1つ、また1つと分離して、ビットの銃口と思われるものが見える。更
には中から流れ出てきた黒い粒子が凝縮し、10個程度の直方体の浮遊物体となった。最
後に一番デカイ2つの甲殻が翼のように広がり、中から人影が現れた。それはまるで花が
咲いたような華麗な光景だったが、これが最悪を呼ぶISとなると恐怖を感じる。
「あ、あれが・・・」
「セレン・・・テネブレイ・・・」
俺たちは息を呑んだ。ISの周りに輪をなして銃口を周りに向けているビット、謎の浮
遊する直方体、そして、バイザーに顔を隠すIS操縦者。この威圧感は半端なもんではな
い・・・。
「さ、サト兄!ぼやぼやしている場合じゃないぜ!」
「そうだった!行くぞ、みんな!」
「「「おう!」」」
「うらああああああああ!!」
先手は真斗だった。白虎を展開すると、すぐさま連射し始めた。
攻撃は全て当たっているようだが、操縦者の顔には変化がなかった。
だが、真斗が手を止めた途端、敵のビットが火を噴いた。
「「「「どわああああ!」」」」
降り注ぐレーザーの雨の中を俺達は死に物狂いで退却しすると、近くの木陰に身を隠し
た。
「あんなの、どうすればいいんだよ!」
「こんなの、無茶苦茶だよ〜〜」
「智志くん、作戦があるわ!」
そう言い放ったのは麗さんだった。
「本当ですか!?」
「私が『一方通行』で盾になる。それで智志くんはアイツを『青龍次元斬』で切り裂のよ
!」
「なっ!?でもあの技は」
「そこは力を使いこなしてなんとかするしかないわよ!」
「わ、分かりました・・・」
俺が承諾すると、麗さんは玄武の拳を構えて、「一方通行」へと変わった。
「じゃあ・・・、行くわよ!」
麗さんが飛び出ると、俺はすぐさまそのあとを追いかけた。
「「はああああ!!」」
ビットから放たれたレーザーは全て麗さんによって阻まれ、木陰の中へと消えていく。
俺はとにかく青龍を構え、体中の力を込めることでとにかく力を使いこなそうとした。
「とにかく頑張って!あともう少しだから」
真下に入ろうとしたその時、浮かぶ10個の直方体が一斉に開き、そこから大量の何か
が飛び出てきた。
「あ、あれって・・・」
「「ミサイル!?」」
ドドオオン!!
「「うわああぁああ!!」」
ミサイルの攻撃に俺と麗さんは急いで回れ右をして木陰にまた戻ってきてしまった。
「あ、姉貴・・・」
「真斗!あれがミサイルポッドだなんて聞いていないわよ!」
「でも、『一方通行』の効果ならいけるんじゃないか?」
「す、すまん・・・。つい感じで・・・」
「2人とも・・・」
「でも、今度こそは」
その時、どこからか空気を切り裂くような音が聞こえてきた。
「ん?」
茂みから顔を出してみると、それは昨日の先生方だった。全員ガトリングガンを装備し
ていて、どうやらフル装備でセレン・テレブレイに挑む気らしい。
「皆さん、攻撃用意・・・、撃てぇ!」
ダダダダッ!
大量の弾丸がセレン・テレブレイに向かったはずだが、全てレーザーに落とされたり、
シールドに阻まれ、かすりすらしなかった。
「ぜ、全員後退!作戦を立て直します!」
「前、前!」
言葉が終わったところにミサイルポッドの豪雨が落ち、先生方は地面へと落とされてい
った。
だが、セレン・テレブレイは止まらなかった。セレン・テレブレイは動き出すと、地面
に叩きつけられた先生の腕に容赦なくレーザーブレードを突きつけた。
「グアッ、うっ・・・」
ISのシールドエネルギーには『完全防御』といえるほどの防御力はあるが、それは防
御するだけ。つまり、痛みまで抑えることはできない、傷も同様だ。
このままでは先生の命に関わる。
「止めろおおお!!」
俺は決死の思いで木陰から出ると、力の限り青龍を振り上げた。だが、その剣身は簡単
に左手だけで止められてしまった。
「無様だな」
「くっ、くそ・・・」
俺が動かしても青龍はびくともしなかった。操縦者は顔色1つ変えず、俺の首にレーザ
ーブレードを当ててきた。
その時、俺はあの時のようなハデスに殺されかけた時のような恐怖を感じた。強い死の
恐怖を・・・。
「うおおおおお!!」
その時、救いの手が伸ばされた。雄叫びとともに、上空から光のように白い機体が猛ス
ピードで降りてきたのだ。操縦者はもちろん・・・
「織斑一夏・・・」
「その手を離せぇ!」
雪片を振り上げながら織斑くんが突っ込んできたので、セレン・テレブレイも驚いたの
か、俺を突き飛ばすと後ろに退いた。そのため、雪片は空を切ったが、間一髪で俺の危機
を救ってくれた。
「サンキュー、織斑くん」
「その言葉は後だ!来るぞ!」
俺が視線を変えると、謎の操縦者はビットによるレーザーの連射が始まった。
しかし、俺たちの前に誰かが入り込み、その攻撃を防御した。
「一夏、みんな、大丈夫?」
その人は、シャルロットさんだった。
「シャル!大丈夫なのか!?」
「なんとかね。でも、あまり持たないかな・・・」
シャルロットさんはIS『疾風の再誕(ラファール・リヴァイブ・カスタム2)』の左
腕に付いているシールドでなんとか持ちこたえているが、押され気味なのか少しづつ体が
こちらにずれてきている。
「そろそろかな・・・。ラウラ!」
「任せろ!」
シャルロットが叫ぶと、「黒い雨」を展開したラウラさんがレールカノンによる砲撃を
開始した。瞬間、セレン・テレブレイに着弾し、巨大な機体が大きくよろめいた。
「やった!」
「攻撃開始!」
真斗の一声で俺たちだけでなく織斑くん、シャルロットさんやラウラさん、駆けつけて
きた篠ノ之さんに鈴さん、セシリアさんまでもそれぞれセレン・テレブレイに攻撃を仕掛
けようと突っ込んでいった。
その時、何かが俺たちの前に放り投げられた。その球体の物体はランプの部分が赤く点
滅していて・・・。
ドドオオオン!!
俺達は油断していた。まさか爆弾が投げつけられるとはな・・・。俺は体が宙に浮いて
いるというのに、そんなことを考えたいた。そして地面に叩きつけられた途端、やっと正
気に戻った。
「グハッ!!」
背中を強く打ち、激痛が俺の体を駆け抜けた。
俺は死ぬのか・・・。いや・・・、諦められるか!
「グ・・・う、うおおおお!」
俺は剣で体を支えながらゆっくりと立ち上がった。その目の前でハルが苦しそうに倒れ
込んでいた。
俺が駆けつけようとすると、突然俺の足元にレーザーが飛んできた。
「くっ!」
「・・・・・・」
「!?」
謎の操縦者の口元は笑っていた。その雰囲気はまるでハデスと同類のような冷酷な表情
で、俺は足がすくんでしまった。
「はあああ!」
箒が切っ先のいい二刀流でかかっていくが、セレン・テレブレイに右手だけで刀身ごと
抑えられてしまう。
「なっ!?」
さらにそこにミサイルが発射され、箒の姿は煙の中へと消えた。
「このっ!」
鈴さんが打った不可視の衝撃砲はセレン・テレブレイに直撃し、機体が少し揺らいだ。
だが、セレン・テレブレイはこれでもIS、もちろん動くこともできる。その巨大な大
きさとは裏腹に、セレン・テレブレイの動きは早かった。
「嘘っ!?」
鈴があっけにとられていた瞬間を逃さず、セレン・テレブレイが爆弾を投げつけると、
鈴は木立の彼方に吹っ飛ばされてしまった。
「鈴さん!よくも私達の仲間にに手を出しましたね!」
怒りに燃えたセシリアはすぐさまレーザーライフルを構え、操縦者に狙いを定めたはず
だった。しかし、いくら引き金を引いても躱されてしまった。
「こ、この動きはもしや・・・」
その瞬間、セシリアはビットの一斉砲撃をまともに喰らい、一気にシールドエネルギー
を削られきってしまった。
「うっ!」
「セシリアぁ!」
地面に倒れそうになったセシリアを受け止めたのはシャルロットだった。しかし、彼女
のISも既に要の武装のほとんどと装甲の一部を完全に壊され、動きが鈍くなってしまっ
ていた。
「ありがとうございます、シャルロットさん・・・」
「お互い様だよ。それよりもあのIS、攻撃の全てが私たちの戦力を確実に削っている。
一体、あの人は何者・・・?」
「・・・・・・」
どおおおん!!
「!」
その砲撃音は、ラウラのレールカノンが火を噴いた音だった。弾道はセレン・テレブレ
イを狙って放たれた。だがこれも見えないシールドに阻まれ、ダメージにならなかった。
セレン・テレブレイはすぐにスラスターを全開にし、ラウラへと近づくとその無防備な
首を掴んだ。
「うぐっ!」
「それだけか・・・」
「ふっ、本命は私では、ないからな」
その時、その横から目にも止まらぬ速さで織斑くんが出現し、雪片をセレン・テレブレ
イの胴体部分に切り込んだ。
「!」
「よし!」
これが白式の必殺技、『零落白夜』。その刃に触れただけでシールドエネルギーを0に
することのできる、織斑くんだけのワン・オフ・アブリティーだ。
切りつけられたセレン・テレブレイはエネルギーを失い、そのままゆっくりと地面の方
に倒れていった。
「これで・・・」
誰もが終わったと思った。
しかし地面にISが着く直前、なんとセレン・テレブレイが再びゆっくりとミサイルポ
ッドを開き始めたのだ。
「!?」
「織斑一夏、貴様は今ここで殺す・・・」
一斉にミサイルポッドから大量のミサイルが飛び出て、一夏は爆炎の中に消えてしまっ
た。
「「「「「一夏ぁ!!!」」」」」