二次創作小説(紙ほか)
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- 【銀魂】 情報屋ナギ 【春雨編】
- 日時: 2014/04/04 00:46
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: soVn9TCU)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/
万事屋銀ちゃん。
情報屋ナギ。
______ご依頼はなんでしょうか。
———————————————————————
『情報屋ナギ』と呼ばれる馬鹿強い女の物語。
!注意事項
◆駄文,更新ノロマ,グダグダ
◆原作沿い+時々オリジナルです
◆ギャグ80%+シリアス10%+恋愛10%=馬鹿駄文100%
◆パクリ,チェンメ禁止!
◆ノリとテンションだけはいつでもMAX
◆グロい描写あり,ノリとテンションだけはいつでm(((
◆死ネタ入ります
※同時更新『生涯バラガキ』(真選組サイドストーリー)
+万事屋ストーリーも書きたいなァと思って妄想が爆発した結果。
相も変わらずの駄文。そしてグダグダですがよければ宜しくお願いします!
!イラスト
>>*凪(!下手っぴ、閲覧御注意!)>>33
>>*銀時と凪(!下手っぴ、閲覧御注意!)>>35
>>*あずま様オリキャラ瑠璃音&凪(!下手っぴ、閲覧御注意!)>>19
>>*一之瀬まひる(!下手っぴ、閲覧御注意!)>>74
!目次
>>*プロローグ/情報屋のナギ >>01
>>*オリジナル登場キャラクター/イラスト有り >>02
*瑠璃音/あずま様キャラクター >>10
*藤堂優姫/sora様キャラクター/イラスト有 >>23
*式部漆/インファ様キャラクター >>24
*神無月九六/Dr.クロ様キャラクター >>28
*桜雫絵梨/ドロシー様キャラクター >>30
*夏八木百華/己傘下様キャラクター >>31
*今井夏樹/☆さき☆様キャラクター >>32
*近藤美月・清河菫/竜様キャラクター >>44
- オリキャラ本当に有難う御座いました -
◆出会い編(ver.新八)
01訓 天然パーマに悪い奴はいないとか嘘だから気をつけて >>03
02訓 美人な人には恐い人が多い >>07
03訓 親思いの子になりなさい >>09
04訓 武士道をなめるな >>12
◆出会い編(ver.瑠璃音)
05訓 ボルトってすごくね? 足の速さ半端なくね? ヤバくね? >>14
06訓 物事を解決したいならテメーが一番動け >>16
07訓 ピンチの時は自分の長所を活かすべし >>19
◆えいりあん編
--08訓 見た目は良くても中身が悪いなんてことは多々ある >>25
09訓 タコは生で食べるか焼くかどっちが好き? >>33
10訓 お母さんの言うことはちゃんと聞こうね! >>35
◆出会い編(ver.神楽)
11訓 お客様は大切におもてなししよう >>42
12訓 うさぎは英語でラビット! …じゃあ夜兎は? >>49
◆キャサリン編
13訓 可愛いパーツついてても可愛いと思えるかはやっぱ顔次第 >>53
14訓 ちょっとした思い出も覚えておくべきさ >>59
◆池田屋編
15訓 託された奴がしないでどうする >>62
16訓 けーいさーつターイムがはっじまっるよォ〜! >>67
17訓 人生でいいやつにはきっと一度は会える >>71
18訓 友達が凄い職務についてたりすると結構感動する >>74
19訓 今時は言葉をよく短縮するけどいまいち分かんないものもある >>76
◆お通の父編
20訓 アイドルといえばA○B? >>78
21訓 夫婦の関係が悪いときはどうするよ? >>82
22訓 百万本のバラより純粋な気持ち >>87
◆美女とゴリラとお妙編
23訓 ストーカーはストーカーっていう自覚がないみたい >>91
24訓 不器用な奴が一番泥をかぶる >>96
◆銀髪の侍編
25訓 組織のリーダーとか副リーダーって大変 >>99
26訓 仲良し兄妹は見てて微笑ましい >>103
27訓 個性的な集団の中でも目立つ人ってすごい >>106
◆出会い編(ver.定春)
28訓 ペットは赤ちゃんの頃がなかなか可愛い >>109
29訓 表情に困ったときにはとりあえず愛想笑い >>112
30訓 飼うならちゃんと責任をもて >>114
◆団子屋小町編
31訓 蘇生したいときは ザオリクッッッ!! と叫べ >>118
32訓 若かった時期と年取った時期を比べるな >>121
33訓 幻覚が見え始めたら迷わず即座に眼科へ行け >>124
- Re: 【銀魂】 情報屋ナギ ◆オリキャラ募集!(残り3名) ( No.32 )
- 日時: 2013/11/13 21:13
- 名前: ☆さき☆ (ID: VOLiE0.8)
ありがとう ございます!
ではフリーキャラで、しんせんぐみ出させてください!!
名前 今井夏樹 イマイナツキ
女、20代
真面目で几帳面、しっかり者。丁寧口調で、おしとやか
2番隊、隊長
腰まである青い髪と碧眼。のぶめと似てる。美人。コート型の隊福を着ている。
刀で戦う、強さは沖田とおなじくらい!
今井のぶめの姉で、気分でしんせんぐみに入ったらしい。ただし仕事は真面目にする。
あたし/あなた、呼び捨て/あなたたち
凪様とは、日々の愚痴を言い合えたりして、助け合える関係になりたいです!!
怪我オッケーです!!
幽霊は見た瞬間フリーズします(嫌いというかニガテ)
「今井夏樹と申します。よろしくお願いします」
「失礼ですが、どいていただけませんか?」
「今すぐしんでください」
こんなのですが よろしくお願い します!!!
- Re: 【銀魂】 情報屋ナギ ◆オリキャラ募集終了m(_ _)m ( No.33 )
- 日時: 2013/11/16 16:09
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: y9vyUWjB)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11690120127.html
参照≒「凪」アップ。…えェ。…はい。もうただ凪です((
Sora様
あやのんいいですか? 良かったですw
マダ…じゃないや、長谷川局長ですよw局長ww
漆ちゃん可愛すぎですよね…(´∀`)←癒されてる
とっとと池田屋編に行けるように頑張りますゥゥ((
インファ様
今は局長ですがもう…ねw
こちらこそこの小説には勿体無いくらいのキャラを有難う御座います!
これからも頑張ります(´∀`)
Dr.クロ様
初めまして! オリキャラ有難う御座います!
夜王の隠し子…ですと?! 吉原ktkr((
九六ちゃん有難う御座います! 採用させていただきます!
牡丹様
伊織ちゃん充分素晴らしいですハイ((←
もうすっごく可愛いです伊織ちゃん…羨ましいです(´・ω・`)←
ドロシー様
はははははじめまして! バラガキも読んでくださっているとは…!
本っ当に有難う御座います! 文才は私にはないです!←
…えっと……。…あの…。どこが駄目キャラですかァァァァ?!
ヤバイ可愛いいいいい((黙 すごく凪と絡ませてみたいですw
絵梨ちゃん有難う御座います! 採用させていただきます!
己傘下様
ギャァァァァァもうまた素晴らしいオリキャラがァァァァ((黙
天人嫌い?! 凪と気が合いそうですね(`・ω・´)+
楽しんで読んでいただけてるならとても嬉しいですッ!
百華ちゃん有難う御座います! 採用させていただきます!
☆さき☆様
のぶたすの…姉…だ、と……?!((((;゜Д゜))))
なんていう美味しい設定ですかソレ←
今すぐしんでくださいに対してもうひれ伏しまs(ry
夏樹ちゃん有難う御座います! 採用させていただきます!
/ オリキャラ募集締め切ります! 本っ当に有難う御座いました! \
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凪達情報屋三人娘と万事屋二人は車で移動中である。
黒塗りのリムジンに揺られながら、瑠璃音はこっそりと凪を見た。
09訓 タコは生で食べるか焼くかどっちが好き?
「凪…あのサングラスの男は一体何者なのじゃ?」
「んとね。…長谷川泰三、入国管理局長だよ。幕府の重鎮だよ」
「そ…そのような者が一体そちに何の用があると?」
「知らね」
「凪ィ…私家帰りたい〜。ホームシックホームシック〜」
「どんだけ家好き?! 漆ィ、ここらでニート卒業だ」
「無理ィ〜……」
パソコンを幾台か背負い、一台を手に持っている漆。
全く重くなさそうである。寧ろ何処かうれうれとしているようだ。
「…で、入国管理局長の長谷川さん。…何の情報をお求め?」
「…実は今幕府は外交上の問題で…国を左右する程の危機を迎えてるんだ」
「知ってる」
「央国星の皇子が今地球に滞在してるんだが…その皇子がちょっと問題を抱えていてな」
「知ってる」
「知ってるんだったら聞かないでくんない?! つーか何で知ってんの?!」
「情報屋だから」
窓から外の景色を眺めつつ言う凪。
…その頭脳はどこまで広いのだろうかと男は少々薄気味悪くなった。
「…で、その問題っつーのは何なんだよオッサン」
「あ、あァ…それがな」
—
「余のペットがの〜いなくなってしまったのじゃ。
探し出して捕らえてくれんかのォ」
「帰りましょうか、銀サン、凪サン、瑠璃音ちゃん、漆サン」
「オイぃぃぃぃ!! ちょっと待てェェェ!!」
歩き出す五人を長谷川は必死に止める。
全員が全員嫌そうな表情で振り向いた。特に凪はもう興味なしだ。
「情報屋ァァ! そこでオメーに聞きたい! あの皇子のペットどこにいるんだ?!」
「私ァナビじゃねーんだよハゲ。大体捕獲とかは万事屋の仕事だ」
「万事屋ァァ! 頼むからやって?! ンな目ェするのも分かるけどやって!」
「うるせーなグラサン。叩き割るぞうすらハゲ」
「もうハゲでいいッ! ハゲでいいから二人共頼むゥゥゥ!」
必死に懇願する長谷川に心優しい瑠璃音が同情を持ったのだろうか。
クイクイ、と凪の服の裾を引っ張った。
「凪、あの男もあそこまで必死なのじゃ。情報提供してやったらどうなのじゃ?」
「イヤだから知らねーの。ハタ皇子のペットのペスとかほんと知らねーの」
「知っておるんじゃろうがァァァ!!」
「凪ィ…私家帰りたい〜。ホームシックホームシック〜」
「オメーはどこまでホームシック?!」
「…と言うかそれさっきも言っておらんかったか?」
漆はいつまでも万事屋の方向を眺めているようだ。
それにしても面倒な仕事に巻き込まれたようである。煙草を吸いながら溜息をつく凪。
「いや、な? あそこの国からは色々金とかも借りてるから幕府」
「知らねーよ、そっちの問題だろ。なァ、凪」
「そうそう。ハタ皇子だかバカ皇子だか知らんがテメーでやれよ」
「オイィィ! バカだけど皇子だから! 皇子なの!!」
「アンタまる聞こえですよ」
凪と銀時の口をふさぐ長谷川に新八の鋭いツッコミ。
いかにもダルそうに漆が長谷川を見た。
「大体〜…そんな問題幕府で解決したらどうなの〜?」
「いやそれがダメなんだ! だってペットっつっても…」
「えいりあんだかんね」
「やっぱ知ってるんじゃねェか情報屋ァァ!」
「あー…。んじゃ、ペスの居場所教えてあげるよ」
「名前まで知ってるんだろ! つーかどこ?!」
「うしろ」
「……え?」
——ズドォォォォォンッ!
背後から物凄い音がして、凪の指差す方向を見る一行。
そこにはタコのような形をしたエイリアンがいた。…見事に建物が壊されている。
「おォー、ペスじゃ! ペスが世の元に帰って来てくれたぞよ!」
「どっちかと言うと踏み潰されそうなんじゃがァァ?!」
「誰か捕まえてたもれ!」
「ペスぅぅぅ?! ウソぉぉぉぉ!!」
「だから言ったっしょ」
「じゃねーよ情報屋ァァ! アレ捕まえてくれェェ!」
それにしても大きさのスケールが違いすぎるというところだ。
あんなものをどうやって確保しろと言うのだろうか。
「ペスはのォ、秘境の星で発見した未確認生物でな。
余になついてしまったゆえ船で牽引して連れ帰ったのじゃふァッ!!」
「吹っ飛ばされたァァァァ!!」
「全然なついておらんじゃろうがァァァ!!」
「どーすんのー? どーすんのー?」
「漆さんはもっと緊張感を持てェェェェ!!
——あ…銀さん?! 凪さん?!」
エイリアンの前に立ちふさがる銀時と凪に、新八は声を上げた。
銀時は木刀をかまえ、凪は小太刀を片手に持ちかまえる。
「新八ィ、瑠璃音ェ、漆ィ。醤油買ってこい。今日の晩御飯はタコの刺身だ」
「…銀時、私はどっちかっつーとタコ焼き派」
「んじゃ、タコ焼きのがいいか。——いただきまーす!!」
「させるかァァ!!」
「「グォッ」」
飛び上がろうとした銀時と凪に長谷川のスライディング。
おかげで銀時と凪は頭を地面で思いっきりうった。
「いだだだだだだ! 何しやがんだ! 脳ミソ出てない? コレ?」
「あああああああ銀時ィィ!! 銀時の脳ミソがァァァ!!」
「出てんのかァァァッ?! ギャァァァァァァァ!!」
「分かりやすい嘘に騙されんなァァァ! つーか手ェ出しちゃダメだ!
無傷で捕まえろって皇子に言われてんだ!!」
「む…無傷ゥ? できるかァそんなもん!!」
「オメーがやれよ長谷川。オメーならできるさ長谷川」
「嬉しくねーし自信もわかねーよ!!
つーかそれをなんとかしてもらおうとしてオメーら呼んだんだよ!
情報屋は情報提供ついでに依頼もすれば色んなことしてくれるって聞いたぞ!」
「あー…まァね。その情報に関することだったらやるけどー…」
そうなのだ。情報屋といえど、小さな情報提供だけで金はとらない。
その情報に関することであれば、厄介ごとでも何でも解決するのだ。
…が、これは厄介すぎる。その時だ。
「——ッうわァァァ!!」
「——キャァァァッ?!」
「——うわァ〜」
「一人すんごい呑気な奴いるけどォォォォ?!
新八ィィ! 瑠璃音ェェ! 漆ィィ!」
新八、瑠璃音、漆の三人の体に、エイリアンの腕が絡みついた。
(はーなーせー)
(だからお主はもっと緊張感を持たぬか漆ィィ!!)
- Re: 【銀魂】 情報屋 ( No.34 )
- 日時: 2013/11/15 21:30
- 名前: Dr.クロ (ID: /PtQL6mp)
九六どれくらい登場できます?
- Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【えいりあん編】 ( No.35 )
- 日時: 2013/11/16 19:32
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: y9vyUWjB)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11696976554.html
参照≒「凪と銀時」アップ。銀さんに見えると…いいな!((←
Dr.クロ様
九六ちゃんは凪の親友との事ですのでかなり出られるかと!
吉原炎上編とかではもう絶対連れて行きますハイ(( あと可愛いので気に入りましt((黙
次の神楽との出会い編で登場させる予定ですので、お待ち下さい!
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タコ型エイリアンによって持ち上げられた新八、瑠璃音、漆。
銀時と凪が助けようと足に力を込めたその時——長谷川がその首に銃口を当ててきた。
10訓 お母さんの言うことはちゃんと聞こうね!
「勝手なマネするなって言ってるでしょ」
「…てめェ」
「うわァァァ! た…助けてェェェ!」
「な…凪ィィ!」
「パソコン攻撃じゃァァァ!」
「「ギャァァァァ?!」」
漆が背に負っていたパソコンでエイリアンを叩いている。
その破片が瑠璃音や新八に飛びまくっているようだ。
「…おいグラサン。その銃口とっとと下ろせ。エイリアンより先に斬るぞ」
「悪いな、情報屋。無傷で捕獲なんざ不可能なのは百も承知だよ。
だが…多少の犠牲が出なきゃバカ皇子はわかんないんだって」
「…アレの処分許可得るためにウチの助手も凪の助手もエサにするってか。
どーやらてめーら幕府は、ホントに腐っちまってるみてーだな」
銀時と凪は長谷川の方を見ずに言う。が、その威圧感は凄いものだ。
恐らく長谷川でなければ恐れをなして銃を下ろしているだろう。
「ギャァァァァ! く…食われるゥゥゥ!」
「し…新八ッ!」
「ギャァァァァー! も…萌え袖食いちぎられたァァァー!」
「どうでもいいわァァァ!!」
相も変わらず元気な三人を見て、銀時と凪は少々安心した。
…今邪魔なのは銀時の首につきつけられている銃口だ。
恐らく凪が動いたとしてもこの男は発砲するだろう。
「…言ったろ。俺達は奴等天人と暮らしていくしかないんだってば。
腐ってよーが俺は俺のやり方で、国を護らしてもらう。…それが俺なりの武士道だ」
「…クク。そーかい」
「んじゃ…私達ァ私達の武士道でいかせてもらう!!」
「なっ?!」
銀時の首につきつけられていた銃を蹴り上げる凪。
その瞬間二人は走り出した。
「待てェッ! たった三人の人間と一国…どっちが大事か考えろ!!」
「たったァ? 今の私達にとってはその“三人”の方が優先だねェ!」
「目の前でテメーの仲間が傷つきそうになってんのに、国なんざ知るわけねーだろ!」
今度こそ足に力をこめて飛び上がる二人。狙うはエイリアンだ。
「新八ィ、瑠璃音ェ、漆ィィィィ!! 気張れェェェェ!!」
「き…気張れったって…!!」
「うぐ…っ…」
「萌え袖ェェェー…!」
「オメーはいつまでソレ引きずってんだァァァ!!」
木刀と小太刀をそれぞれふりあげる銀時と凪。
その目にはエイリアンとそれに捕らえられている仲間しか映っていない。
「幕府が滅ぼうが国が滅ぼうが関係ないもんね!
俺達は…てめーの肉体が滅ぶまで…背筋伸ばして生きてくだけよっ!」
「この体が滅んでも…仲間だけは絶対見捨てねェェェ!!」
ズプンッと、木刀と小太刀がエイリアンにつきささる。
そのまま勢いよく両刀がエイリアンを引き裂いた。
血の雨が降り注ぎ、それは全員にかかってしまう。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! 余のかわいいペスが…噴水のごとく喀血しておるではないかァァ!!」
紫色のその丸顔を両手で抱え込みながらハタ皇子が叫んだ。
一方の長谷川は血の雨を浴びながら煙草を吸っている。
(…背筋伸ばして生きる? 仲間だけは見捨てない? …大事にする?
まるでガキの学級目標か先生の口癖じゃねーか。“友達は大事にしましょう”…ってか)
「がぺぺ…っ。うっわ、最悪…口ん中まで血が入ってきた……」
「だ、大丈夫か、凪? あ…ハンカチがあった。使うと良いぞ」
「萌え袖ェェ…パソコンンンンー……」
「パソコンは自分で戦闘武器にしたんだろうーが。あんがと、瑠璃音」
(…そういや、お袋もよく言ってたな。背中曲がってるぞ、しゃんと立てって…。
それに…仲間は絶対大事にしろ…ってな)
「凪ィ、パソコン新台買って〜…」
「は?! ンな金…あるけど。まだまだパソコンあるっしょ?」
「三台も壊れたんだけどー…あと十台くらいはあるけど」
「もう十分じゃねェェ?!」
(…母ちゃん。俺…今…まっすぐ立てて、仲間大事にできているか?)
長谷川は自嘲気味に笑った。ハタ皇子が長谷川につっかかる。
「長谷川! 今回の件は父上に報告させてもらうぞよ!!」
「……せーよ」
「……な?」
「うるせーって言ってんだ!! このムツゴロー星人!!」
「うぐォ!」
長谷川がハタ皇子をぶっ飛ばす。
鈍い音を立ててハタ皇子がふっ飛んでいった。
「あ〜あ! いいのかな〜んな事して〜?」
「…しるかバカタレ。ここは侍の国だ。好き勝手させるかってんだ」
「…ま、仕事が欲しけりゃ情報屋にきなよ。紹介してあげるから」
「……え?」
長谷川がきょとんとした表情になる。
「いや、間違いなくリストラじゃろう」
「……ぇ」
「バカだな、一時のテンションに身を任せる奴は身を滅ぼすんだよ」
「それ気分でパチンコ行って大負けするどこぞの天パのこと言ってんの?」
「う゛……」
「あー、やっと家に帰れる〜……」
「アンタそればっかりだな」
(その日、長谷川はマダオへの一歩を踏み出したのだった)
(何かっこよくしめようとしてんだァァァァ!!)
- Re: 【銀魂】 情報屋ナギ 【出会い編(ver.神楽)】 ( No.36 )
- 日時: 2013/11/16 21:09
- 名前: インファ (ID: aWXNQOdr)
マダオですが、やはり長谷川さんはなんだかんだいって良い人ですね。後先考えずにハタ皇子ぶっ飛ばしたマダオですが。……彼がマダオを卒業するのは、いつでしょうか。その前に卒業できるんでしょうか(震え声)
そろそろ寒さも深まってきたので、お体に気をつけて、無理せず執筆頑張って下さい。
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