二次創作小説(紙ほか)
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- 二次小説 魔天使マテリアル
- 日時: 2015/05/11 16:02
- 名前: あゆりん (ID: I69Bg0jY)
はじめまして。あゆりんです。小説書くのは初めてです。よろしくお願いします。
※はじめに、諸注意です。※
・私は小説初心者です。なので、「下手な小説を読んでるとイライラする!」という方は、ここで戻ることをオススメします。
・機械オンチですので、更新スピード亀並です。
・パクリ、荒らしはやめてください。
・コメント大歓迎&タメOKです。
登場人物紹介
日守紗綾=サーヤ
小学6年生。料理やお裁縫が得意。破魔のマテリアル。
日守黎夜=レイヤ
サーヤの双子の弟。馬鹿がつくほどの姉ラブ。光のマテリアル。
風見志穂
小学6年生。知的で思いやりのある女の子。幼馴染の徹平に、いつも手を焼いている。風のマテリアル。
稲城徹平
中学1年生。食いしん坊でいつも志穂に呆れられている。土のマテリアル。
灰神翔・翼
中学3年生。双子の人気アイドル・ユニット、アクセルとして活躍中。火のマテリアル。
雫沢圭吾
怪奇探偵団の顧問で、サーヤたちのクラスの担任。元水のマテリアル。
伊吹涼
圭吾先生の後輩で、両親のいないサーヤとレイヤを引き取った。喫茶店「Windmill」のマスター。元風のマテリアル。
三浦尚紀
高校2年生。マテリアルの秘密を知っている、唯一の一般人。元氷のマテリアル、凍堂雪成の同級生で親友。現在、「Windmill」でバイト中。
稲城耕平
徹平の叔父で、サーヤたちのクラスの副担任。元土のマテリアル。
今日はここまでにします。小説は、今度書きます。
- Re: 二次小説 魔天使マテリアル ( No.20 )
- 日時: 2015/07/06 16:43
- 名前: あゆりん (ID: I69Bg0jY)
「…」
セレナは無言で、扉の外の闇を見つめる。
「セレナ」
誰かが再び、セレナを呼んだ。
声の主が、徐々に姿を現す。
四つボタンの古風なダークスーツに身をつつんだ、初老の男性だ。深いしわのきざまれた顔には、厳しい表情が浮かんでいる。
「何をしている?セレナ」
男性が威圧的な声を発した。
「父上…」
セレナの声が微かに震える。
サーヤは驚いた。
明るいセレナとは対照的な、近寄りがたい雰囲気。本当にセレナの父親なのだろうか。
「何をしている、と聞いている。小娘ひとり消すのに、どれほどの時間をかけるつもりだ?」
父親は、セレナを睨み付けた。
セレナは左腕をかばう様にしながら、答える。
「腕を、やられました。王女は、王子やマテリアルたちに守られています」
「…それで?」
父親はセレナの怪我など気にならない様子で、先を促す。
セレナは仕方なく続けた。
「王子と戦い…勝ちましたが、王女に逃げられました」
「王女はどこに?」
「王子を連れて、外へ。おそらく、病院に向かったかと…」
セレナは緊張した面持ちで、それでもサーヤたちをかばい、嘘を重ねる。
「…そうか。魔王様の血を引く者とはいえ、子供に傷を負わされるとは…」
父親は険しい表情でなにやら考え込んでいたが、すぐに顔を上げた。
「では、私は魔界に帰る。お前も来い」
「あっ…、いえ、私は…。私は、もうしばらくこちらにいようかと…。こちらで精気を集め、回復してから魔界に帰ります。ですので父上…」
セレナは慌てて言った。
「そうか」
父親は頷くと、部屋を出て行った。
父親の姿が見えなくなるや、はりつめていた糸が切れたように、セレナは床に座り込む。
そして、サーヤたちの方を振り返った。
「大丈夫。もう、出てきてええで」
「さっきの人が、セレナさんの、お父さん…なの?」
サーヤはすぐさま、疑問を口にした。セレナの表情がにわかにくもる。
セレナはコクリと頷いた。
「どうして、そうまでして私たちを守ってくれたの?」
サーヤは、セレナの服を見つめて問うた。
そこには、あるはずの腕がなく—。
「うち、姫さんのこと、気に入ってもうたから。絶対に守るって、決めたから」
セレナの言葉に、レイヤがうつむいた。一瞬でもセレナを疑ったことを、悔いているのだ。
「セレナ」
レイヤが、意を決したように口を開いた。
- Re: 二次小説 魔天使マテリアル ( No.21 )
- 日時: 2015/07/07 17:01
- 名前: あゆりん (ID: I69Bg0jY)
7 約束
ガキッ…
ガシャーン…
レイヤの渾身の突きを、セレナは刀身で受け止め、はじいた。
レイヤは身体ごと後方に吹き飛ぶ。
「くっ…」
レイヤはすぐさま体勢を立て直すが、背中から壁に激突した。
セレナは容赦なく剣をレイヤに向けている。
ここは、今は使われていない工場のような場所。セレナとレイヤが特訓をしている。
時は、10日ほど前にさかのぼる…。
§§§
「稽古をつけてほしい!?」
セレナの声が裏返った。サーヤも、目を丸くしてレイヤを見る。
セレナの父親が去った後、レイヤがいきなり、「稽古をつけてほしい」と、セレナに申し出たからだ。
「今日、君と戦って、思ったんだ。僕は、もっと強くならないと…。でないと、サーヤを守れない」
レイヤはまっすぐにセレナを見つめて言った。
「うーん。でもなぁ…」
セレナは決めかねている様子で、腕を組んで、上を見ている。
「うーん…。そうやっ!」
しばらくうんうんと唸っていたが、いきなり、ポンと手を打った。
「いっぺん、やってみよか。手合わせっ」
レイヤは、剣でセレナを突いた。セレナがそれを、ひらりとかわす。
次に、刃を振り下ろす。セレナはレイヤの手首をパシッと叩いた。
セレナが剣を出現させ、その切っ先を、レイヤの額にむけた。フェンシングのもののように長い。
「なっ…」
うごきを封じられたレイヤに、セレナは言った。
「わかったか?王子。王子の戦い方は、まっすぐすぎるんや。完璧にマニュアル通り。だから、次にどんな攻撃をしてくるか、簡単に予想出来る」
険しい表情でセレナは言うと、剣を消した。
「あ…」
レイヤがなにか言おうとしたのをさえぎって、セレナはニッと笑った。
「ほな、頑張ろな」
稽古は、セレナの腕がもどってからに決まり、3日後。
しばらくは、セレナは力を使う事さえなかった。ただ攻撃をかわし、防ぐだけ。
§§§
それから、1週間後。今ではようやく、セレナも剣を出し、戦ってはいるが…。
「じゃ、休憩しよか」
セレナは言い、座って見ていたサーヤの方へ歩いて行く。
サーヤは、すぐにセレナにスポーツドリンクをさしだした。セレナはペットボトルを受け取ると、ごくごくと飲む。そして、レイヤに声をかけた。
「王子、休憩やで〜。しっかり休まんと、練習、頑張られへんで〜」
レイヤは答えない。
セレナは肩をすくめると、無理やりレイヤの手を引っ張った。
「レイヤ君も、はい。おやつも作ってきたんだよ」
レイヤにペットボトルを渡して、サーヤはバスケットをかかげる。中身はドーナツだ。
「おっ、おいしそうやなー!じゃ、いっただっきまーす!!」
セレナは元気に言い、早速ドーナツにパクついた。
「ん!おいしー!姫さん、料理上手いなぁ!!」
「ホントですか!?ありがとうございます!」
満面の笑顔のセレナに、サーヤも思わず笑みを漏らした。
「前から、差し入れしたいなって、思ってたんです!今日はお店がお休みだったので、厨房を借りて。あ、こっちは伊吹さんからです。ふたりとも頑張れって!」
早くもふたつめを食べ始めたセレナの前に、サーヤは重箱を置いた。
「なになに?伊吹さんって、あの喫茶店のマスターやろ?」
セレナはワクワクとした様子で重箱を開ける。
1段目には、美しくカットされたたくさんのフルーツ。
2段目は、ティラミスやミルクレープなどの小さなスイーツがぎっしり。
3段目には、スコーン。イチゴ、ブルーベリー、マーマレードと、3種類のジャムが一緒に入っている。
☆ ★ ☆ ★
中途半端ですが、時間がないので終わります。
- Re: 二次小説 魔天使マテリアル ( No.22 )
- 日時: 2015/07/10 14:23
- 名前: あゆりん (ID: I69Bg0jY)
「うわっ、豪華やなー」
セレナは、瞳を輝かせる。
残りのドーナツを急いで頬張ると、重箱の中の差し入れに手を伸ばし、スコーンにかぶり付く。
「ん〜!うまっ!…ゴホッゴホッ」
「大丈夫ですか!?」
スコーンをのどにつまらせたセレナに、サーヤは慌てて、置いてあったペットボトルを手渡す。
「ふ〜。死ぬかおもたわ…。ありがとう、姫さん」
セレナはそう言うと、またスコーンを食べ始めた。
そんなふたりの様子に、レイヤもフッと笑い、サーヤの作ったドーナツにようやく手を伸ばした。
「おいしい…」
レイヤが小さくつぶやくと、サーヤがうれしそうに笑った。セレナもレイヤに笑いかける。
「ホント!?レイヤ君。よかった!」
「な!ホンマ、サイコーやわ。体を動かした後は、甘いものに限る!」
「ほな、休憩終わり!元気になったし、練習頑張ろ!」
しばらくして、セレナが元気よく言った。バスケットの中のドーナツも、重箱の中身も、きれいに無くなっている。
「ああ」
レイヤもスポーツドリンクを飲み干して、立ち上がった。
「あ、わたし、お弁当箱洗ってくるね。ふたりとも、頑張ってね!」
サーヤは笑顔で言い、重箱を持って水道へ駆け足で向かった。
サーヤがいなくなると、レイヤが口を開いた。
「…なぁ、セレナ」
「ん?」
「君が、魔界に帰らなかったのは、サーヤを守るためか?」
「…」
セレナは答えない。
長い沈黙が、辺りをつつむ。それを破ったのは、レイヤだった。
「君が残ったのは、傷の回復のためじゃない。そうだろう?僕じゃサーヤを守りきれないと思ったから、なのか?」
「ん〜。半分正解、半分間違い…ってとこかな」
「どういうことだ?」
わからない、という風に、レイヤはセレナを見る。
「確かにうちは、姫さんを守るために、こっちに残った。でも、王子じゃ力不足って、思った訳じゃない。それは、絶対に違うで」
力を込めて、セレナは言った。
「なら…」
「あ、このことは、姫さんにはナイショな」
詳しくたずねようとするレイヤを、セレナがさえぎった。
「約束、やで。さあ、練習練習!」
セレナはそっとウインクをして、広場に向かって歩き出す。
「ありがとう。セレナ…」
レイヤの小さなつぶやきが、爽やかな風に流され、消えた。そして、セレナも聞こえないふりをしていた。
- Re: 二次小説 魔天使マテリアル ( No.23 )
- 日時: 2015/07/14 14:11
- 名前: あゆりん (ID: I69Bg0jY)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode=view&no=15251
新しい小説、はじめました。〔アンティークFUGA〕という小説です。そちらもよろしくお願いします。
☆ ★ ☆ ★
8 絆は種族を越えて
翌日、レイヤが特訓場所に着くと、セレナが笑顔で手を振った。
「おーい、王子!あ、姫さんも。」
レイヤはすぐにセレナのほうに走って行く。
「じゃ、練習始めよか」
セレナは言うと、いきなり剣で切りかかった。レイヤはそれを、ギリギリでかわし、すぐに自分も剣を出す。
見ていたサーヤは首を傾げた。今まで、セレナから攻撃することなど無かったからだ。
それほどレイヤが上達した、ということなのだろうか?
しかし、そうではない事はすぐに分かった。今まで通りに、セレナがレイヤを圧倒している。
レイヤは現役マテリアルの中でも戦闘に長けているが、セレナはそれ以上に強いのだ。
バーン…!
突如、大きな音が、辺りに響いた。
レイヤは壁に立て掛けられた木材にぶつかり、顔を歪める。さっきの音は、これだったのだ。
セレナはレイヤを見下ろして、言った。
「王子。一対一やからって、背後を警戒してなかったやろ」
「じゃあ、君は…、僕の後ろに木材があるのを、知っていて…?いや、そうじゃない…。君は、僕をこちらに誘導した…ということか」
苦しそうに息を吐きながら、レイヤはセレナを見た。セレナは頷く。
「そうか。つまり、僕はまだまだ…と、いうことか」
「レイヤ君、大丈夫?」
サーヤがレイヤに駆け寄った。
「大丈夫だ。練習を続けよう、セレナ」
セレナは首を横に振った。
「ううん。無理や、王子。休憩や」
セレナは地面に腰を下ろした。
レイヤも仕方なく、その場に座った。
- Re: 二次小説 魔天使マテリアル ( No.24 )
- 日時: 2015/09/02 14:52
- 名前: あゆりん (ID: I69Bg0jY)
「うちな…」
ふいに、セレナが口を開いた。
「うちな、そろそろ、魔界に帰ろうと思うねん」
突然のことに、サーヤとレイヤは驚いて、セレナを見た。
「だって、腕も治ったし。王子も、もう、うちが教えること、ないし」
「でも…」
「なぜだ?セレナ。僕はまだまだ…」
「とにかく!」
言いかけたサーヤより早く、レイヤがなにか言おうとする。しかし、それをさえぎる様に、セレナが声をあららげた。
「とにかく、もう、決めたから。うちは、魔界に帰る…」
優しい言葉の一切を拒絶するかのように、セレナ言い切った。
「いつ…?いつ、魔界に帰る…つもりなんですか…?」
引き止めることは不可能と悟ったサーヤが、震える声でたずねた。
「明日の朝にでも…」
「そんな…!」
—いくらなんでも、早すぎる。せめて、もう少し。もう少しだけ…!
そう言おうとして、サーヤは口を閉じた。いくら言っても、もう、セレナの気持ちは変わらない。セレナを困らせるだけだ。なら—…。
(なら、笑顔で見送ろう!セレナさんが、人間界に来て良かったって、思えるように!)
そう決意したサーヤは、あえて明るく言った。
「…わかりました。なら、お別れ会をしませんか?」
「お別れ会?」
セレナが問い返す。
「そう。お別れ会…」
自分の意思を確認するように、繰り返す。
「今夜。『Windmill』で!」
サーヤはきっぱりと言った。
〈お別れ会?〉
電話の向こうで、伊吹がオウム返しのように繰り返した。
「Windmill」を使う以上、経営者である伊吹の許可が必要だからだ。
それなら早いほうが良い、と思い、サーヤが携帯で連絡したのだ。
「はい。セレナさんが、明日魔界に帰るそうなので。…だめ、ですか?」
サーヤはおそるおそるたずねる。伊吹の答えはすぐに決まった。
〈…いいんじゃないのか?そういうことなら、すぐにでも店を閉めて準備するか〉
「もう、お店を閉めるんですか?」
〈ああ。ご馳走を用意しなければいけないだろう?サーヤたちも早く帰ってこい。色々手伝ってもらわないといけないからな。徹平や志穂たちには、俺から連絡しておこう〉
「伊吹さん…!ありがとうございます!!」
賛成してくれたうえに協力してくれるという伊吹に、サーヤは胸がジーンとなった。
一方セレナは、目の前でとんとん拍子に進んでいくお別れ会の計画に、あきれ半分、驚き半分といった様子だ。
§§§
そして、夕方。
早々と閉店した「Windmill」の中にはおいしそうな匂い漂っていた。
「ち〜っす!お、うまそうな匂い!」
「遅くなって、すいません。稲城さんの塾の補習で…」
ドアが開き、徹平と志穂が入ってきた。徹平が鼻をひくつかせる。志穂が目をつりあげた。
「稲城さん!お行儀の悪い!」
「わわっ!ごめん、しほっち!」
徹平が慌てて謝る。そんな様子に、セレナがクスッと笑った。
「お?お前、誰だ?あ、もしかして、お前が例の悪魔か?」
徹平が、ようやくセレナに気付いた。
「稲城さん…。失礼です。自己紹介が先でしょう?」
あきれた様に、志穂がため息をつく。
「あ、そうだった。おれ、稲城徹平。よろしくな!」
「私は、風見志穂といいます。よろしくお願いします」
徹平が二カッと笑い、志穂が頭を下げた。
「徹平に、志穂か…。うちはセレナ!魔界の公爵や」
「公爵…」
志穂が警戒するようにつぶやく。徹平の笑顔も、一瞬固まった。
と、そこに、
「おっ、もう、みんな来てるんだ」
と、尚紀が顔をのぞかせる。
テニスラケットを持っているところをみると、部活帰りなのだろう。
「あ、尚紀さん!志穂ちゃんに、徹平さんも!」
二階から下の声を聞いて降りて来たサーヤが、うれしそうに言う。

