二次創作小説(紙ほか)

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双星の陰陽師 Due stella twilight
日時: 2017/03/06 17:03
名前: 名無 (ID: xPtJmUl6)

タイトルこれで良かったかなあ。

あ、説明しないといけないですね。

この作品は双星の陰陽師を元にしてますが、原作でこの先あるとされている『神子編』までは行きません。

親である《焔魔堂ろくろ》の代で全ての問題を片付けることを目的にしています。

強いオリキャラが出ます。

紅緒はヒロインになりきれません。

一部原作キャラが強くなってます。

原作の流れ次第では打ち切ります。

二次設定は別で書きます。

Re: 双星の陰陽師 Due stella twilight ( No.1 )
日時: 2017/03/07 19:17
名前: 名無 (ID: xPtJmUl6)

♯1『焔魔堂ろくろ』


二年前──雛月寮(ひいなつきりょう)

一人の少年が燃え盛る瓦礫の中で座り込んでいた。


「悠斗…テツジ、かっちゃん、達哉…。亜美、ヒカリ、優奈…。何で…何でこんな……」

少年は右腕を失っており傷口を押さえている。だが彼は体の痛みより心の絶望の方が遥かに大きかった。


──俺…超弱(よえ)ぇじゃん……。


しかし彼の心は折れなかった。


「強く…なる。死んだみんなの為にも此処で立ち止まるわけにはいかない。絶対に最強の陰陽師になって《安倍晴明》を超えてやるんだ!」


少年は立ち上がった。そして夜空に向かって誓いの咆哮を叫ぶ。天に逝ってしまった大切な人達に届くよう。


「見ててくれ! 全ての罪もっ、穢れもっ、俺が全部まとめて祓ってやる…。この俺が…《焔魔堂ろくろ》が最強になってッッ!!!!」



Re: 双星の陰陽師 Due stella twilight ( No.2 )
日時: 2017/03/07 22:07
名前: 名無 (ID: xPtJmUl6)

ろくろが誓ってから二年が過ぎた。


「朝夕(アサユフ)に神(カミ)の御前(ミマエ)に禊(ミソギ)して皇御代(スメラガミヨ)に仕え奉らむ天神地祇等見添(アマツカミクニツカミタチミソナ)はせ」


一人の眼鏡を掛けた老人が幼い少女を前に呪を唱えている。その後ろでは少女の両親が不安そうに見守り、その隣には若い十代半ばの青年が座っている。


「思ひ猛りて吾(ワ)が為す業を遠津神(トホツカミ)固め修めし大八州(オオヤシマ)天地(アマツチ)共に永遠(トハ)に栄へむ」


老人が顔だけを振り返らせた。


「亮悟(りょうご)。何時でも行けるように」

Re: 双星の陰陽師 Due stella twilight ( No.3 )
日時: 2017/03/08 19:18
名前: 名無 (ID: xPtJmUl6)

「応!!」

亮悟が遺物のような短剣と札を構えた。

仰向けに寝ている少女が叫ぶと腹に九字の模様が浮き上がり異形の何かが飛び出す。

「!!?」

少女の両親は驚きで絶句する。


「陰陽呪装、斬浄穢符(ざんじょうえふ)」

亮悟は詠唱しながら呪符を短剣に添えた。

「万魔調伏(ばんまちょうぶく)、急急如律令(きゅうきゅうにょりつりょう)!」

短剣に沿えていた札を擦るようにして腕を後ろに引くと短剣が大きな剣になる。そして襲い掛かってきた異形の両腕を斬り落とした。更に頭に突き刺して止めを刺す。

「祓へ給へ清め給へ(ハラヘタマエキヨメタマエ)」

すると五芒星のセーマンが浮いて異形が消し去られる。


「もう安心ですぞ」

老人が両親に儀式の終了を告げた。

「亮悟。後始末よろしくの」

「お…俺が!!?」(汗)


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