二次創作小説(紙ほか)

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魔法少女リリカルなのはINNOCENT フェイトの方々が娯楽
日時: 2017/11/19 19:26
名前: ワクワクさん (ID: 80kMZFUh)

***プロローグ***

 ──────────────────────── 西暦20XX 年季節は夏、混迷するゲーム業界に一筋の光明ともいえるゲームシステムが誕生する プレイヤー自身が身体を動かし3D立体映像のキャラクターを操作する体感シミュレーションゲームその名も『BRAVE DUEL』 ────────────────────────ボビーショップT&H PM 15:19
 『昨夜、海鳴市研究施設で5度目の何者かによる巨大な爆発が起こりました、警察は未だ犯人の特徴を掴んでおらず周辺の市民に警戒を呼びかけており、尚この事故での死人はでておらず警察 は反政府組織「ACE 」によるものと見て捜査を続けていく方針とのことです────』

「うーん困ったわ」

 ボビーショップT&Hの店長プレシア・テスタロッサは困っていた、それはここ最近海鳴市周辺で起きている連続爆発事件による客の激減、周辺の巨大ショップには客足が減り金銭的に危うい状況なのだ、それはここT&Hもで今は開店当時から来てくれている方とフェイトの友達しか客はおらず残り2ヶ月続けて行けるかどうかも分からず、早急な事件解決を願うしかなかった

「お母さん、ただいまなのは達来てるよ」
「「「お邪魔します」」」
「あら、いらっしゃいフェイトもただいまレヴィちゃんやシュテルちゃん達は上に居るわよ」
「「「ありがとうございます」」」
「なのは達先上がっといて、後で来るから」
「うんフェイトちゃん早くね」

 そう言い3人はエレベーターで最上階へ上がって行く、それを確認しフェイトはプレシアはの方を向き心配そうに言う

「お母さん、大丈夫?ここ最近眠たそうにしてるし暇あるとずっと計算ばっかりしてるし」
「えっ?そ、そう?大丈夫よお母さん元気よこの通り!ね?」

 フェイトはしばし疑いの眼差しをこちらに向けた後無理矢理納得したのかコクと頷き

「うん分かった、お母さんちゃんと睡眠取ってね?それじゃ、上行ってくるね」
「ええ」

 フェイトが上へ上がった後控え室でしばらく仮眠を取るプレシアだが数分後同店長のリンディ・ハラオウンにより強制的に品出しをする事となる  ──────────────────────── 「チン」という音と共にエレベーターの扉が静かに開く、何故かこの頃遊びに来る人が日に日に減っている気がし対戦する相手もフェイトちゃんやシュテル、レヴィ王様アリサちゃんすずかちゃんと、顔見知りの人達としか戦っていない

「王様達は対戦中だねぇ、あっアリシアちゃーん」
「みんなないらっしゃい、あれフェイトは?」
「後で来るって」
「そっかぁパパっと店の掃除手伝ってほしいのになぁ」

 確かにアリシアちゃんの格好はいつもの私立海聖小学校の制服では無く動きやすいスポーツウェアにバケツとモップ重曹といういかにも大掃除という格好だった 

「あれ、ここって掃除するほど汚い?」

 するとアリシアちゃんは首を横に降り

「今日、大事なお客様が来るんだってそれで電話口で『我は王だ民衆どもに興味など無いがそこで行われている遊戯に興味がわいた我が直々にそこへ向かう時は明日の16時とでも言っておこう。もし我が満足出来なかったら店もろとも潰してやろう』だってそれでみんなで掃除しているの」

 それを聞いてその場の全員が引いた

「うわぁ、何て自己中」
だから掃除してるのね」
「アリシアちゃん私達も手伝うよ」

 するとアリシアは目を輝かせ

「いいの!?みんな」
「いいってことよ!」
「うん、ここにはいつもお世話になってるし」
「ありがとう、助かる!実は16時までに終わる気配無かったんだよ」

 アリシアは倉庫へ物凄いスピードで走ってゆき倉庫用具を持って来る

「3人にも床のモップ掛け頼みたいんだぁ」
「はぁい」

 アリシアはパパっと倉庫用具を3人に渡して掃除を再開する

「ん、じゃあパパっと終わらせますか」
「「おおー」」

 三十分後、元々綺麗で途中から上がって来たフェイトちゃんと対戦の終わった王様達が手伝ってくれたおかげでそこまで時間はかからず終わった

「ありがとう、みんな」
「「いいよ、いいよ」」
「そうだな我らはただただ普通の事をしたまでよ」
「何かあったら声かけてよ、手伝うから」
「うんありがとう」
「掃除用具片付けようか」

 みんなで使った掃除用具を分担して片付ける、ホールを見渡し「こんな短時間でも綺麗になるものなんだなぁ」と一人思うなのはで時計を見ると、4時になろうとしていた

「そろそろだなぁ」

 そして、しばらくエレベーターの方を見ていると「チン」となりエレベーターの扉が静かに開く

「故に言峰、ここがあの遊戯を楽しむ場所か?」
「ああ、そうだお前の為に貸し切りにしたんだ楽しんでもらわなきゃ困る」

 その数秒後、隣のエレベーターの扉が開く

「シロウ、コレが噂の『BRAVE DUEL 』ですか?確かに少し興味が湧きます」
「凄いなぁ世界初の体感シミュレーションゲームらしい」
「ちょっと衛宮君さっさと降りなさいよ」
「リンよ、あまりエレベーター内ではしゃがないでくれ」
「うっさいわよ東京からここまで何時間掛かったと思ってるの!」
「十分と覚えている」
「あの〜君たちも早くでて欲しいのだが…」

 凛とアーチャーの後ろでその場に座り込んでいる侍の格好をし長刀を抱える男が申し訳なさそうに言う

「アサシン!?何でここに」
「あの山から出れない筈じゃないのか」
「いやーキャスターに頼まれてなっ、この護符を付けていれば山の外にでれる」
「なる程」

 そしてまた数秒後もう一つのエレベーターが到着し扉が開く

「ねぇランサー冬木市から離れてこんなホビーショップ何の用があるの?」
「へへ、ここにはあんたも気付いての通りサーヴァントとそのマスターがたまっている!行くしか無いだろ!」
「あら、ランサー昨日新聞で載ってたこの体感シミュレーションゲームに凄い勢いで食いついていたのは誰?」
「あ、バゼットさんもこのゲームをやりに来たんですか?」
「ええランサーが、桜さんもですか?」
「あ、はい私の我がままで」
「コレが『BRAVE DUEL 』私の騎乗スキルを試すには少しばかり小さい気もしますが…」

 その人達がホールに入るとその異様な空気がホールをつつみ彼らを包んでいるオーラが目に見えるようだった

「ねぇねぇ、アリシアちゃんあれがアリシアちゃんの言ってたお客さん?」

 そっと隣にいるアリシアちゃんに聞くと「コク」と頷き

「たぶん…あれが自称英雄王ギルガメッシュさんそれとぉ後は聞いてないな」
「うう〜ん何か思ってた以上…」
「そうだねぇ本物って感じがする」
「まっさか〜ちらほら異様な格好してるの居るけどそれ以外普通じゃん」
「あれ?フェイトちゃんとか王様達は?」 

 聞くとアリサちゃんはホールの中心に指をクイクイとする、その方を見ると王様達はカプセルに浮かんでいた

「止めさせなくていいの?絶対あのギルガメッシュさん怒るよ」
「あれは、単にゲームのメンテナンス、ほら上のモニターにメンテナンス中って」
「あ、本当だ良かった〜いくらああいう人でもメンテナンスで怒らないよね?」

 アリサちゃんの方を向くと歯をガチガチさせ

「そうでも…無いみたいだよ?」
「「えっ?」」

 見ると其処には怒りのオーラで包まれたギルガメッシュさんがおり、持っていたのであろう缶を握りつぶしており、何故だかしらないがギルガメッシュさんの後ろが所々歪んで見える すると何故だか、周りの人達が慌て始め必死で止めようしている。そんなに怒らしたら危ないのだろうか…
 
 そしてギルガメッシュがある言葉を口にする

「ゲートオブバビロン」

 瞬間、周りの人が青ざめる





      ****プロローグ終わり*** 

Re: 魔法少女リリカルなのはINNOCENT フェイトの方々が娯楽 ( No.3 )
日時: 2017/04/16 21:36
名前: ワクワクさん (ID: HBslVe.m)

***第2話「今回も俺らの出番なし(シロウ)」***


 最初に剣を交わしたのは、やはりレヴィとランサーなのだがその二人のスピードは、普段戦いなどしないなのはにはランサー達の姿は視界に写せず目の前にアーチャーが片手剣を構えているというのに一瞬だがレヴィ達に気を取られてしまう。その一瞬、なのはが思考を今この場ではなくランサー達にそらしたのをわかるとアーチャーはスキルカードを取り出し
「初心者と戦う気が無いのか、あそこの2人のような戦い方を望むのか……どっちだ?」
「す、すみませんランサーさんも、レヴィもすごいなぁって」
「そうか、私はああいう戦い方はできないが模擬戦だとしても手は抜けられないぞ?」
「宜しくお願いします、私も全力で行かせてもらいます」
 そういい、なのははデバイスを構え直しアーチャーの一つ一つの仕草を観察する
 大丈夫、さっきまで構えてたデバイスも構えを解いてるし、あのスキルカードが気になるけど今の段階で発動はしていない筈、誘導弾を数発撃ってアーチャーさんが回避している所に『ハイペリオンスマッシャー』を撃てば……
「いきます!アクセル……シュートッ!」
 右に左にと移動しながら誘導弾をアーチャーに向けてバラバラにアンバランスに打ち込む、打ち込めば打ち込む程黒煙は量を増し、先程までレヴィ達をとらえてたカメラもアーチャー達にアングルを変える
『おおっと?開始二分でアーチャー選手脱落なのでしょうか?』
『いえ、彼は健在ですよ、それに無傷でしょうねあれ程の球でやられたら歴戦の
弓兵の名が廃りますよ」
『さて、アーチャー選手は健在なのでしょうか?』
 黒煙が薄れ露わになる
『へ?』
 そこには、両腕両足そしてデバイスをがっちりロックされたなのはがおり、そのなのはを自分のデバイスである弓を構えているアーチャーがいた、しかも小ダメージであれ、あれ程撃ち込まれた誘導弾をガードの姿勢もとらず全弾受けた筈なのにアーチャーのHP は一ミリも減っていなかった
「誘導弾で敵を回避行動に専念させてその間に本命の一撃を対象に向かって撃ち込む……いい作戦だが少しばかり安直過ぎたな次はこちらの番だ、この武器がどれほどの威力をこの一撃に込められるのか…楽しみだ」
 それを言い終わるのと同時にためらい無くなのはに向けて目に止まらぬ速さの光の矢が一直線に進む
『ヴーーーー』
 直後、会場に脱落者を知らせるアラーム音がなり、モニターに映し出されていたなのはではなくレヴィの名前が黒く表示された
『レヴィ選手ランサー選手の必殺スキルをまともにくらい脱落!ランサー選手容赦ない一撃、さぁなのは選手はどうなっているのでしょうか?』
「危なかったぁ」
『ほう、健在か』
『おおっと、これは予想外なのは選手あの一撃をまともにくらうが健在です!セイクリッドで命拾いしたかぁ?さて、ここで実況者の変更をお告げいたしまーす!アリシアちゃんに変わりタイガーちゃんがお送りしまーす!ガオー』
 そんなテンション高い実況者の実況を耳になのはは防御力の高いセイクリッドがHP0近くまで削られた事に動揺を隠せなかった
「なのはと言ったか、此処での戦い方、攻撃のタイミングなどに関しては私は君より始めて日が浅く空で敵を射抜くなど環境の関係状難しいが一つ私は君を見てわかった事がある」
 アーチャーは光の矢に手をかけ矢兵のとる敵を射抜く態勢をとり矢を放つと同時に最後の一言を口にする
「君は例えその強く頑丈な武装や巧妙なテクニックがあろうと、まだ私たちに戦いを挑むのは早いようだ」
 シュッ!ズバアアアアン
 アーチャーの放った光の矢はそこまで強い攻撃力は出していなかった、しかし身体のロックされたなのはは身動きがとれずアーチャーの攻撃をまともにくらい直後脱落を示すアラームが鳴り響き2対0でサーヴァント組が一つ勝ち星を上げた、その後次の対戦をする筈だったのだがサーヴァント達が冬木市で腐敗な何かを感じたとの事でまたもや続きは明日日曜日に持ち越しとなり中途半端な所で終わったと観客は不満足そうに店をでていった


***第2話終わり***

 次回は今回書かれなかったランサー対レヴィを書きます!実況はなのは達に食いついてるのでランサーとレヴィの有り得ない会話書けます!嬉しい
 いつも、こんなへたくそな小説見てくださりとても感謝!感動!大興奮!のKKDです今後とも宜しくです 

Re: 魔法少女リリカルなのはINNOCENT フェイトの方々が娯楽 ( No.4 )
日時: 2017/04/21 05:32
名前: ワクワクさん (ID: slFXjUSo)

***第3話 蒼と青 ***


 開始数分前、両チームがフィールドに入り相手メンバーを確認できた時ランサーはこの対戦を辞退するか迷った。それは、何も対戦前に怖じ気づいた、とか空を飛びながら戦うのが自信が無い、武器がいつもの使い慣れた宝具ではないとかそんな理由ではなくランサーが一番やる気の無くすような物でそれは
「くそ、全員小学生じゃねぇか」
 そう、全員小学生なのだ、ランサーは普段チャラ男な感じで過ごしてはいるが一応兵士なのだ、しかも世に名を馳せた英雄であるそれなりのプライドという物があり小学生を全力でボコる程ランサーも落ちてはいない
仮にあの小学生らがとても強くトップでも群を抜いているとしてもやはり小学生らに武器を向けるなどできる筈が無い、
それが例えゲームだとしてもやはり小学生に武器を向け戦うのはランサーにとっては嫌気のさす行為だった
(…………辞退するか)
 本気でそう考えたとき、目の前にいるレヴィがカチンと来る一言をランサーに放つ
「プププッ、おじさん怖い顔してボクに負けるのそんなに怖い?」
 心の導火線に火がついたのを確認できた、そしてランサーは昨日レヴィにこう言われたのを思い出す
『強いぞすごいぞカッコイイ!おじさんじゃボクには全力で来ても絶対に勝てないね』
(ああ、そういやぁあの後こいつに全力でやらねーと許さねーとか言われたな…ま、勝負を受けた以上は例え相手が誰であろうと全力でって昔誰かに言われたっけな)
 ランサーはデバイスを手に取りレヴィに向かって言う
「っけ、昨日の言葉そっくりそのまま返してやるよ!」
 そうランサーが言い放つのと同時に会場の盛り上がりと実況の声で開始する
「うわっ!!」
 ランサーは一気にレヴィとの間合いを詰めデバイスを下から上へと切り上げる何とかレヴィは間一髪でその神速とも言える一打目を避けることができたが今レヴィ等が居るのは空中、神速の攻撃を避ける時にできたスピードを遅める摩擦など存在せずレヴィは後ろにほんの少しよろける、しかし歴戦の英雄がその隙を逃す筈無く槍条のデバイスを回転させ引き次はレヴィの懐に向かって突くがレヴィのデバイスにより弾かれる、レヴィは一旦ビル群に向かい急降下しランサーからの死角なる所に入りそこからランサーに向かい誘導弾を何十発何百発と撃ち込む大小様々な誘導弾を曲がらせながらランサーに撃ち込む、だがそれをランサーは撃ち込まれて来る誘導弾をはじきその誘導弾を他の誘導弾に当て消すのではなく爆発させ外の数発を爆発に巻き込ませ処理するという誰もが目を疑うような芸をやり次は俺の番だと言わんばかりにスキルカードを一枚使用する。するとランサーの目の前に魔法陣が展開していきそれはレヴィのいる所まで続きいつしかそれはいくつもの魔法陣で作られた道となっていた
「いくぜ、歯ぁ食いしばれよ」
 それをビルの上に移動したレヴィはまずいと思いスピードタイプの持ち味のスピードを生かし防御魔法陣を展開しながら一気に下へ急降下しそしてランサーのもとへデバイスを構えながら飛ぶ、がしかしランサーの魔法陣は追跡型の魔法陣らしくいくらスピードタイプを生かしてジグザグに飛行し間合いを詰めようとしてもランサーから一直線に魔法陣がレヴィへと続いている
(どうしよ〜あの魔法陣全然消える気配が無いよ〜チャージ完了音もしたからそろそろ必殺スキルきそうだし)
「じゃ、終わりってことで」
 そういいランサーはデバイスを構えこう口にする
「……ゲイボルク」
 瞬間デバイスがランサーの手元から離れ物凄い勢いで魔法陣の道をつたいながら一直線にレヴィへとその蒼黒く染まった槍が放たれるそれはトップのスピードタイプを誇るレヴィですら避けることができず防御魔法陣を開く間もなくランサーの放った槍がレヴィの心臓部分を貫き消える、その瞬間フィールド中に『ヴーー』となり響きモニターのレヴィの部分が薄黒くなりこの瞬間ランサーとレヴィーの戦いは幕を閉じその数分後にアーチャーとなのはの真剣勝負も終わり1試合目は10分もかからずに終了した
─────────────────
 カプセルから出てランサーが自販機で飲み物を買っていると観客席の方からランサーのマスターであるバセットが真剣な表情で近づいてくる
「ふあぁ、終わった終わったそれとも大人気なさすぎたか?」
 それに対してバセットは「いいえ」といい、続ける
「あなたの戦いっぷりには改めて感心しましたランサー。子供相手であればみんなどこかで力を抜いてしまう物です、しかし全力で来た相手にランサーはそれをしなかった、とても良いことだと思います」
「そりゃあどうも、で本題は?」
そうランサーが問うとバセットは一段と真剣な表情になり話し出す
「キャスターが動き出しました。しかもこちらに向かっています、あと数分後にはここに着くでしょう」
「ああわかってる、じゃさっさとここからお暇すっかな」
「そうですね、ここで大惨事とかごめんですし」
 そしてランサーとバセットはT&Hを後にした


***第3話終わり***

Re: 魔法少女リリカルなのはINNOCENT フェイトの方々が娯楽 ( No.5 )
日時: 2017/05/03 22:19
名前: ワクワクさん (ID: 80kMZFUh)

***第4話アヴェンジャー バゼット***



 やられて行く少女達をモニター越しに見ていてアサシン(佐々木小次郎)は、予想していたその結果に鼻で笑った
「所詮は、こんなものか」
「だけど、サーヴァント相手に良くもった方だと思うけどなぁ」
 アサシンが声のする方に目だけ向けると、アサシンの座っている椅子の左後ろに戦った少女達に感心している青年が立っていた
「騎手道に重んじて戦っている割にはおぬしのサーヴァント、一打目で打つ程に楽しくない奴だったろうか?衛宮志郎」
「あははは、セイバーもどこにでもいる少女達に対して剣を向けるのは嫌だったんだよ」
 苦笑いを浮かべながら衛宮志郎と呼ばれた青年は頬をかく
「アサシンは出ないのか?」
 志郎のその問いにアサシンは目を瞑り顔を横に振る
「ふっ、あの様な足場の悪い、いや足場があるのかどうかも分からぬ所で剣を振るおうとは思えんな」
「試しに出てみればいいと思うけどなぁ」
 後ろでは見に来ていた観客が3人に好き勝手文句を言っていたが、確かに大の大人が少女達相手に加減無しに剣を振るうのは志郎でさえ「ああぁ」となる程だった
──────────────
「はぁ」
 完敗だった、この頃アミタさんや、キリエさんに勝てる様になり新しいフォームにストライカーチェンジ出来る様になって、着々と力をつけていると思ったのに今日は何もできずに終わった
「はぁ」
 再度、ため息をついてなのはは、自室のベッドに体を沈め目を瞑る
 本当に何もできなかったHP を削る事さえ……
 なのはの右手には、未だにデバイスの感覚が残っておりそしてアーチャーに当たったという手応えも両手にじわじわと伝わって来る
 手応えはあった、あの感覚は絶対に当たってる…なのにアーチャーさんのHPは1ミリも削れていなかった
「フェイトちゃんに聞いてみよ」
 体を起こし勉強机に充電されているケータイをとり電話をかける、しばらくして『ガチャ』という音がして聞き慣れた優しく控えめな声がケータイのスピーカーから響く
『どうしたの?なのは』
「あのね、フェイトちゃん教えて欲しい事があって」
『ん?』
「あ、ごめん眠ってた?」
『少しね』
ケータイ越しから聞こえる声はとても眠たそうにしていて今にも寝そうな勢である
『それで、話って今日の事?』
「うん」
『待っててよ』
 するとスピーカーから『パラパラ』という音が聞こえてくる、なのはが聞いてくるのを予想して事前に資料を作ってまとめておいたらしい
『それで、今日の事何から聞きたい?』
「えーっと、聞きたい事は沢山あるけど……何でアーチャーさんに私の攻撃が通らなかったのかって事が知りたいなぁ」
『それは、明日皆で見る今日の試合の動画見て貰えれば分かるんだけど、なのはが撃ったシュート、一つもアーチャーさんに当たって無かったの』
「え?でもあれは絶対に当たってるよ」
 そう、あれは当たってないとおかしいのだあの不規則な弾道、死角からシュート、一つ一つ念を込めて撃った、当たってない筈が無い
『なのは、よく聞いて欲しいんだけど、正確に言えば当たってはいるのただ、アーチャーさんに当たる前になのはが撃ったシュートは殆どがぶつかって爆発したか、アーチャーさんの展開していたスキルカードで潰れていったか』
「え?スキルカードって……」
 なのはは、攻撃を仕掛ける前にアーチャーが手にしていた一枚のカードを思い出す
「あれって、防御カードだったんだね」
『うん、しかも強力なバインドを同時に発動出来る最高スキルカード』
「でも、いつ発動したの?」
 戦った限りではスキルカードを発動する素振りは見せなかった
『それが私にも分からない所で』
 どうやら、向こうにも検討がついていないらしく唸っているのが分かる
『ま、そこら辺も明日だね』
「うん、ばいばい」
『ばいばい』
 そういい、電話を切りケータイに充電機を刺す
「ああ、もう九時半だ…お風呂入って眠ろう」
 タンスから着替えを取り出し部屋を出る、下ではお父さんとお兄ちゃんと、お姉ちゃんが座禅をしている
「静かにいかないと」
 あまり音を出さないように忍び足で一階の風呂場へ向かう
「明日もアーチャーさん達来るかなぁ」
 なぜか、手に力が入るなのはだった
────────────────
 夜の海鳴を一望できる高さの電波塔の非常階段に女性の人影と朱いバンダナを付け体中に動く模様のある上半身裸の青年がいた
「アレか、BUREIBUDHUERUって面白いもんがある店」
「なぜ、アナタが此処にいるんです?アヴェンジャー」
 その問いに当のアヴェンジャーは夜景を見ながら
「おうよ、気づいたら此処にいたキャスターがアーチャーに殺られた時にな」
「そうです……か」
 そして、スーツ姿の女性と全身異様な模様が施されている青年はその場から姿を消し、後に残ったのは少しのほこりだけだった



***第4話終わり***

 何か中途半端ですね…いつも


Re: 魔法少女リリカルなのはINNOCENT フェイトの方々が娯楽 ( No.6 )
日時: 2017/06/14 09:38
名前: ワクワクさん (ID: 80kMZFUh)

***第5話ランサー「おうおう、英雄王外見に知れず子供と中良いなぁ」
ギルガメッシュ「戯け、我がそんな者に見えるか?」
はやて「ひどいな〜、ギルそんないう子にはモンブランあげへん」
ギルガメッシュ「なっ!?」
***



 道路では陽炎立つ真夏の昼過ぎ、給料日前なのでお金も無く聖杯戦争中なのでこんな真っ昼間に屋根をピョンピョンと飛び移る事もできないので海パンアロハシャツのランサーは来る気はなかったが近場なので海鳴にあるボビーショップT&H に足を運んでいた
「ちーっす、来たぞ〜」
「あっ、ランサーさん」
 店に入ると昨日戦った少女らと、この店の手伝いをしているのであろうその子達と同年代等変の女の子が可愛らしい声で「こんにちは」と軽く微笑み会釈する
「なんだ、他の奴ら来てねえのか」
 ロビーに設備されてある椅子に腰掛け炎天下でかいた汗を拭い出された水を一気に飲む、店の壁にかけられた時計で時刻を確認すると12時42分対戦開始まであと1時間ちょっとある少しばかり早く来すぎたかと思いつつ店の中を見渡す
「今年できた、つってたけな‥‥‥‥‥‥!!」
 ランサーは先程まで感じれなかった魔力を店の四階から感じる、確か四階はあのゲームが設置されてある所だった筈である
「‥‥‥金髪か!あと一人誰だコレ?」
「どうしたんですか?」
 少女達の一人が心配そうなおもむきでこちらに問いかけてくる
「ああ、何でもねえよ」
 それを軽くあしらいエレベーターで四階に上がる
(くそっ、先越された)
 ピンポーン
 扉が開き目の前に大きいホールが映るそれと同時にスピーカーからの騒音と観客の声が響いてくる、ランサーがモニターの映像を見るとやはりランサーが予想した通りギルガメッシュと感じた事の無い気配の持ち主がbravedhueruでデバイスを使い沖合上空で火花を散らしていた闘いは凄まじくギルガメッシュもいつもの余裕の笑みだが異様な気配を漂わす朱いバンダナの青年もギルガメッシュの攻撃を額に汗をかきながらも紙一重でするするーっと避けていた、ランサーは凄まじく今の映像を見てあの朱いバンダナ青年とやりたくなり試合中にも関わらず人混みをかき分けカプセルの前へと身を運ぶ
「やる気は無かったが、楽しそうだな」
 そう呟きランサーはカプセルの中に入るとセットスタンバイをパパっと済まし試合に乱入する
─────────────────────────
(久し振りにここまでの遊戯を楽しんだ、いつもは言峰に軽くあしらわれて終わりだからな‥‥‥)
「ふっ、退屈せずに済みそうだ!!」
「そりゃあどうもっ!」
 一瞬で両者間合いを詰め握っていたデバイスを捨てスキルカードをオープン発動する、ギルガメッシュの後ろには無数の武器が、朱いバンダナの青年の左右には黒い靄で形成された竜が姿を表しその武器と竜が吐いた砲口が激しくぶつかり合い爆発を起こす、辺りは黒煙で包まれ両者の視界を遮る、だが両者の交じえる剣と双剣のデバイスの音は絶えず黒煙が引く頃には両者のHPは半分を下回っていた
「‥‥‥ふっ‥‥‥‥‥ふはははははは」
 会場中にギルガメッシュの高らかな笑い声が響きわたる
「貴様の様な奴が居たとはなぁ、貴様名を何という」
 その問いに、朱いバンダナ青年は頭をかきながら答える
「アンリマユだ」
 そう、アンリマユという青年が答え終わると同時に両者は一旦距離を置き間合いを詰め、今まさにデバイスが交じるその時だった
『ヴーヴー!!乱入者です』
 ナビゲーションが作動し乱入者の存在を知らせる
「‥‥‥‥乱入者、2人か」
 アンリマユがデバイスを引き休戦体制に入るとギルガメッシュは出していた装備とメイン装備の攻撃体制を解除する、その時だ
「だ〜か〜ら、ギル勝手に始めたらアカン言うとるやんかぁ」
 攻撃体制を解除していた2人が声の主の方へ体を向けると、そこにはブラウンのミディアムヘアーにヘアピンつけた魔導師っぽい武装の杖と魔導書を持ちの小学生か中学生くらいの少女が安堵の溜め息をついていた
「小娘、王の遊戯に何度も乱入とは軽く消し飛ばされないと分からないのか」
「もうその王様キャラも一人で十分ゆうとるやろ?ギルの歳やしそのキャラやめたら?」
「人の話を聞いておるのかっ!?」
「もう、その王様キャラ禁止や!次私の前でその王様キャラやったら特製モンブランあげへんよ〜!」
「なっ!?‥‥くっ、分かった」
 2人が対戦中に長い会話をしている中、いつきたのか分からないランサーと剣一つで届く位置に居たアンリマユ(アヴェンジャー)が必死に笑いをこらえていた
「あ‥‥‥あの英雄王様がたかがモンブラン如きに一回の少女に尻にひかれているwww 」
「くっ、くそっ、俺を笑い殺す気かよwww 」
 ギルガメッシュは、その笑いに気づき予想通り怒った
「貴様ら、勝手に乱入した挙げ句我を蔑むか‥‥‥‥この、羞恥味わってもらおうか雑種」
 ギルガメッシュがランサーに向けデバイスを向ける、どうやらギルガメッシュはランサーをボコボコにしたいらしい
「たっく、俺はそこの朱いバンダナさんと戦いたかったんだけどなっ!!」
ランサーが叫んでデバイスを片手にギルガメッシュの胸へブーストダッシュする
「ふっ」
 突進して来るランサーに対して余裕の笑みをかまし、槍状のデバイスが自分の顔と0距離近くの所でランサーのそのデバイスを打ち落とす
「くっそ」
 ランサーは笑ってはいるが顎に滴っている、冷や汗がデバイスを取りに行けばやられるということを示している、現にギルガメッシュは先程からスキルカード『ゲートオブバビロン』を展開しているその証拠にギルガメッシュの後ろには無数の剣や槍などが現れ始めている
「我が宝具で死ねる事をありがたく思え」
 そして、ギルガメッシュが鼻で笑ったのと同時に無数の剣や槍がランサーを射抜かんと一点集中し飛び込んでいく
「王を愚弄した罪だ、この遊戯ではまだまだ足りん」
───────────────────────
 ランサーとギルガメッシュの戦闘が目の前で勃発し八神はやてはそれを全力で止めに入ろうとする何故なら、昨日今日とこの人達の闘いを見て思った事がある
(はよ止めんと、このゲーム自体が壊れてまう)
 そう、先程のアヴェンジャー対ギルガメッシュの戦いでもそうだが、デバイスが交じり合う度にシミュレーションの風景が追いつけず画像が置いてかれたり爆発音が遅れたりと観客にも分かる程に不具合が起きていた、はやてがゲーム中断ボタンを押しゲームを終わらせようとした瞬間だった
「やめときな、後で観客にもあいつらにも怒りを買うのあんただぜ?」
 アヴェンジャーがデバイスをはやてのて腕部分に当て陽気な風に言う
「それよか、俺とあんたどっちが強いか一発試してみようぜ?」
 アヴェンジャーがデバイスを引き攻撃体制に入ると、はやては「はぁ、ええよ」と消極的に杖形のデバイスを構える
「私、君らと違い弱いんよ?それでもやります?」
「保険は‥‥‥いらねぇよっ!!」
 早速、さっきまで使っていたスキルカードの竜と自分のデバイスではやてに高速で切りかかる‥‥がしかし
「あんた以外と強いだろ」
「ははっ、そんな事あらへんよ〜?」
「じゃあ何でさっきから俺の攻撃あんたに入んないし当たったとしてもHP削れない?」
「私とアヴェンジャーはんの相性が悪いだけやって」
「ああ!糞が‥‥‥そういう事かよ剣も通らねーし当たってもHPは削れねぇあんたの勝ちでいいよ、やる気削がれた」
「あはは、ええの?ありがとさん」
 そういい両者デバイスの構えを解く
「そんかわり」
「なんや?」
「ギルガメッシュの言ってた特製モンブランって奴俺にも食わせろ」
 そして、アヴェンジャーははやてを残しフィールドから消えた
「そろそろ王様達下に来とる時間やなぁ私もいこっと」
 はやても、このフィールドにやる事が無いらしくフィールドから消えた



***第5話終わり***

 ははっ、随分とキャラ崩壊してますね皆さん‥‥‥すいません<(_ _)>何か要望や「ここ、こうした方が良くない?」などあったらコメント宜しくお願いします

Re: 魔法少女リリカルなのはINNOCENT フェイトの方々が娯楽 ( No.7 )
日時: 2017/06/15 16:34
名前: ぴろん (ID: HPUPQ/yK)

ぴろんと申します。

タイトルにも魅力を感じ、早速拝見させて頂きました。

…控え目に言って最高です。

キャラクターそれぞれの個性やテンポの良い展開、とっっっても素敵でした!

※語彙力が皆無なので“最高”と“素敵”の2つの単語に大量の賞賛の意を濃縮して込めました。

今後も拝見していきたい所存です!
そっと応援しています!


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