二次創作小説(紙ほか)
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- 東方勇元録
- 日時: 2017/12/12 16:03
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
episode1
私は千弦 久遠の母です。
私は幻想郷にいたこともあり紫や博麗の巫女さんや
幽々子とも縁がある。
ところがどっこい私の娘、久遠は能力を持っていると紫が
わざわざここまで来て伝えてくれた。
「どうしたの?久遠、何か見えた?」
「うんあのねすぐ消えちゃったけど全身黒い服でさ
顔は見えなかったけど男の人がいたんだよ、誰なんだろう?」
「う〜ん誰なんだろうね。でもきっと久遠のことを見守ってくれてるの
かもね、悪いことが起きたら助けてくれるかもね」
その人物のことは私は知っているけど秘密。
私は幻想郷にいったときに見たものや知っている人のことを
稗田阿求という子にまとめてもらいその本を久遠に手渡した。
そうしたことがあった数か月前。
もう彼女は幻想郷で楽しく暮らしている。
高天原 >>1-5
- Re: 東方勇元録 ( No.11 )
- 日時: 2017/12/13 11:06
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
11.関門突破、幻想郷に帰還した者
「“運命「ミゼラブルフェイト」”」
「ッ!?」
紅い鎖は全身を貫き抑え込む。
そしてパチュリーが魔法で刀を浮かせ奪う。
「貴方以外が刀に触れれば何らかの異常を起こすかもしれないし
こうやって奪った方が確実よね?」
「光輝一刀」
目にもとまらぬ速さで相手を一閃した。
タクトは前のめりに倒れ意識を手放した。
「終わったようね、レミィ。この刀、呪術的なモノがかかっていたわ」
「呪術?何の?」
「本来の使用者以外が使えば死ぬ呪いってところかしら。他人の
私たちから見れば妖刀と同じね、だから刀は彼に返していいわね?」
「えぇ刀を奪っても得はないからね、さぁ紅魔館に帰りましょうか」
★
「・・・全く探すのに結構苦労したのよ?」
「まぁあちこち行ってたからな、でもお前に呼ばれなくても
ちゃんと帰ってくるつもりだったんだが?ここに義兄弟がいるし
どうせ異変だろ?」
「え、えぇ・・・」
「・・・にしてもこの新聞、嘘じゃないよな?お前の話も」
「当たり前でしょう?」
「そうか」
- Re: 東方勇元録 ( No.12 )
- 日時: 2017/12/13 13:52
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
12.事は異常な速度で動き出す。
「——急いで久遠!貴方が一番二人が戦ってる場所に近いの!」
頭の中にスクルドの声が聞こえる。
未来が見えるスクルドが白塚 隼翔(しらづか はやと)という人と
シグさんが今までの死神よりも格段に強い死神四人に追い詰められる
未来を見たということで空を飛んでいる。
「いた!間に合うかどうかわからないけど・・・
“廃線「ぶらり廃駅下車の旅」”」
大きなスキマが開き電車が駆けていく。
★
右腕を切断され横倒れる隼翔の前で膝をついていたシグは死を
覚悟していた。
だが彼の目の前に飛んできたのは
「なっ!?電車!?」
彼、ノエルの顔は見えないがシグを含めた五人が目を見開く。
「エル様、この攻撃まさか妖怪の賢者が!?」
女死神のローザが飛んできた方向を見ながら言う。
「確かに妖力だったよね」
もう一人の女死神ヘレナの言葉に彼女の兄のイリヤも頷く。
だが一人だけ彼女だと気づいた人物がいた、もちろん
「・・・久遠、か?」
「千弦 久遠か・・・」
シグとエルだけが久遠だと気づいた。
- Re: 東方勇元録 ( No.13 )
- 日時: 2017/12/13 14:35
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
13.死神と人間二人
「確かに私は妖力を使って紫さんのスペルを使った。
でも放ったのは私だよ!スクルドに急かされて来たけど
半分間に合ってよかった!!」
息切れを落ち着かせ傷まみれの二人の前に立った。
その姿は英雄にも見える。
「殲滅対象の千弦久遠か!ここで討ちとる!!」
ローザが鎌を振り下す。
「避けることはできないかな!“解消「エモーションカタルシス」”」
赤や青の波紋でローザが吹き飛ぶ。
左右からヘレナとイリヤの鎌が迫ってくる。
「“境界「鏡アイロニー」”」
「ガハぁっ!!?」
「ぐっ!なん、で・・・!?」
「“神罰「アストライアの裁き」”」
白い柱が立ち、三人の苦痛の悲鳴が聞こえる。
「・・・チッ、流石にこいつらをこれ以上戦わせるわけには
行かないな」
三人がどこかへ消える。
「すまない、こちらから仕掛けておいて難だが俺はお前ら二人に
用があって来ただけだ」
エルは切断されたシグの腕を治し、そう告げた。
「俺は外の世界である親子の魂と年寄り夫婦の魂を導いた。
親子らの苗字は八神、夫婦は千弦。親子の二人からは生き残った
子の安否を教えてほしいと言われたんだ」
「っ!!まさか俺の両親と妹、なのか!?」
エルは黙ってうなずいた。
「そしてお前の妹にはお前を見守り必要があれば手助けすることを
頼まれた。で、久遠お前の婆さんからは婆さんの形見を渡すこと、
爺さんからは必要なら守ってほしいって願いだ」
そして魔方陣から一つの箱を取り出し久遠に手渡す。
久遠は少し大きめの箱を開いた。
- Re: 東方勇元録 ( No.14 )
- 日時: 2017/12/13 15:41
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
14.出会い
「・・・え、こんなたくさん・・・??」
服に写真に手紙・・・いろんなものがぎゅうぎゅう詰めに
入っていた。
「妙に重いと思ったらなんちゅー婆さんだよ」
「でもこれを大切にとっといてくれたんだよね?ありがとう」
「お、おう・・・まぁいうことは言ったからな動き出すのは
一週間後、その日にまた会おうぜ」
★
翌日、その情報は幻想郷全体に広まった。
それぞれが準備を始める、もちろん修行ということだ。
だけど私はどうだろう?
「・・・すごいじゃない久遠。まさか数時間で夢想天生を
ものにしちゃうなんて」
「そ、そうかな?でももっと頑張らないと!私、敵にも良い人が
いると思うんだよね・・・」
「あちこち回っていろいろ教えてもらえばいいじゃない?」
早速、歩き回ることにした久遠。
人里の前で立ち止まる、見たことない人物。
自身と同じ黒髪をした少年だった。
「・・・後で慧音さんに聞いてみようかな?とにかく急がなきゃ」
と、すぐに駆け出すが急ブレーキを自分に掛ける。
同時に前のめりに伏せた。
「なるほどシグとは違い咄嗟の判断に優れてるようだね」
伏せた理由は急に蹴られそうになったからだ。
「あの貴方は?私は久遠です」
立ち上がりすぐ彼と目が合った。
- Re: 東方勇元録 ( No.15 )
- 日時: 2017/12/13 16:00
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
15.人里での決意
「皇 トウカ、神童がいないときは僕が代わりにここで門番を
してるんだ。僕はついさっきシグに説教をしたけれど君は彼より
強い」
「え?」
「君は自信を持っていい」
トウカから掛けられた突然の言葉に驚くことしかできなかった。
すると第三者の声がした。
「お、珍しい組み合わせだな」
「・・・天騎、相変わらずお気楽だね」
「そうか?ま、とりあえず人里に入らせてもらうぜ」
「・・・と、話が反れたけどそういえば久遠は戦うの?
死神たちと・・・」
口調が鋭くなった。
「はい、それに一人じゃない頼れる仲間がいるから・・・」
「ふっ、そうか・・・」
人里を後にした。
ゆっくりと決戦の日は近くなってくる。