二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

カラ松事変もの
日時: 2017/12/26 17:39
名前: とあ (ID: aU2V5DNl)

どーもー、とあです!
まー、いまだにカラ松事変を引きずってるカラ松ガールですw
まあ基本カラ松事変ものを書いていきます。
私の他にも書いてくれる人がいたら大歓迎です!(事変もの以外でも、おそ松さんならおk)
駄作なうえに亀更新ですがよろしくお願いします。

※ストーリーによって、流血表現、病気表現、死ネタなどが入る場合が あります。それでも大丈夫な方のみお進み下さい。

Re: カラ松事変もの ( No.5 )
日時: 2018/01/17 20:51
名前: とあ (ID: aU2V5DNl)

ことことさん→コメントありがとうございます!私もカラ松大好きです!!!

<十四松SIDE>
二か月後。カラ松にーさんの怪我は完治した。
お医者さんも驚くような回復力だったらしい。
怪我が治るまでの間、僕達がカラ松にーさんに会えたのはあの一回だけ。あの後にカラ松にーさん、熱出ちゃったから。
カラ松にーさんの怪我が治ると同時に僕たちの罪悪感も消えちゃって、ほとんどいつもどおりの生活となった。
それでもまあ、最初のうちは気遣ってたんだけど…
「ねーカラちゃん、お金貸して!絶対返すから!」
「もう、僕がいないと何も出来ないんだから…」
「…死ね」
「ホント、いったいよね〜」
やっぱいつもどおり、こっちの方がしっくりくる!
僕もまたにーさんとやきうしたり歌うたったりしよう!!

そう思ってた矢先。

この日はみんななんだかんだで機嫌が悪かった。
パチンコで負けたり、ライブを見逃したり、猫がいなくなっちゃったり、女の子に振られちゃったり。
だからカラ松にーさんにあたった。
誰から始まったかなんてもう分かんない。
みんながみんな、カラ松にーさんを怒って、責めて、嗤った。
もちろん僕も。
「うざい」「嫌い」「死ね」「ポンコツ」「痛い」「恥ずかしい」
「お前なんかいなきゃいいのに」
その全てににーさんはただ謝っていた。何も悪くないのに。
それがさらに苛立ちの原因になる。むしゃくしゃする。
どうしよう…止まれない。
結果僕たちはそれぞれ言いたいことも言いたくないことも散々吐き散らした。もうこれ以上言葉が出ないとこまでくると、部屋にはただ静寂がおとずれた。
とてつもなく気まずい。
「ごめんな」
口を開いたのはカラ松にーさん。
「こんなことを言わせてすまない。本当にごめん」
みんなの視線がにーさんに集まる。そして、そこでやっと気づいた。
にーさんが尋常じゃない程の汗をかいていること。顔が真っ青なこと。
ひどく呼吸が荒いこと。
誰よりも早くチョロ松にーさんが駆け寄る。
「ちょ、カラ松!お前大丈夫!?顔色やばっ…」
「大丈夫だ。問題ない。」
みんながカラ松にーさんの元へ集まる。
にーさんの手を握る。冷たい。近くにいると余計によく分かる。
呼吸も顔色も汗も。
「だい、じょぶ、、だか、ら」
にーさんが崩れ落ちた。





僕たちはどこまでにーさんに甘えていたんだろう。
ねえ、かみさま
僕達は
どこまで後悔を重ねていくのでしょう?
にーさんはどれだけ苦しんだのでしょう?


Re: カラ松事変もの ( No.6 )
日時: 2018/01/20 18:41
名前: とあ (ID: aU2V5DNl)

<トド松SIDE>
気が動転していたものの、おそ松兄さんの声で我に返った僕は、慌ててスマホで救急車を呼んだ。
おそ松兄さんが付き添いとして、カラ松兄さんとともに救急車に乗り、僕たちはあとから病院に向かった。
僕たちが兄さんの病室に着いたとき、おそ松にいさんはちょうど医者と話し終えたようで、医者に向かって頭を下げていた。
「…ねえ、カラ松は?」
チョロ松兄さんが躊躇いがちに聞くと、
おそ松兄さんは俯いた。
「原因はわからないらしい。とりあえず今日は入院だって。」
一気に不安が押し寄せてくる。原因不明、すなわち治療法が分からないということだろう。
「なんだよそれ」
僕の気持ちを代弁するかのように、震える声で一松兄さんは問う。
「そのまんまの意味だよ。」
「そうじゃなくてなんで原因不明なんだって聞いたんだよ!」
「んなん俺が知るかよ!」
「なんでだよ!!!」
「っせーな!じゃテメーわかんのかよ!!!」
徐々にヒートアップしていく。空気が濁っていく。
「二人ともやめろ!カラ松が起きるだろ!」
「そうだぞブラザー。他の人たちにも迷惑だ。」
「にーさん達!ケンカはダメっすよ!!」
そうだ、兄さんが起きてしまう。そう思いながらベットに目をやると、カラ松兄さんと目があった。…………え?
「うわああ!カ、カラ松兄さん!!??」
思わず素っ頓狂な声をあげてしまう。
他の兄弟もカラ松が起きたことに気づき、慌てる。
その後医者やら看護婦やらが来て、色々な検査を行ったが、やはり原因は不明。しかも、たおれたカラ松はピンピンしてるのだ。
そしてカラ松兄さん自身の強い希望により、自宅療養をすることになった。
僕達も不安ではあったが、本人が元気なので、特に気にすることもなく、帰路についた。
「やっぱり俺は、出来損ないのポンコツだな。」
夕焼けに溶けた悲しみの声を、また無かったものにして。




ごめんなさいなんかじゃ、開かない。
ありがとうなんかじゃ、溶かせない。
僕達が、閉めて、固めて、ボロボロにした悲しみの愛は
愛してるなんかじゃ、もう
取り戻せない

Re: カラ松事変もの ( No.7 )
日時: 2018/01/20 19:43
名前: とあ (ID: aU2V5DNl)

<十四松SIDE>
にーさんの様子がおかしい。
元々口数は少ない方だったが最近は口を開くことすらしなくなってきた。
そして、ことあるごとに僕たちに謝罪する。にーさんは何もしてないのに。意味のない謝罪を繰り返す。
そして、体調を崩すことも多くなった。いつも青い顔をしている。
(やっぱりなんかの病気なんじゃ…でもお医者さんでも分からないんなら……アッ!!!あの人なら!!!)
僕はカラ松にーさ以外の兄弟がいないときに、その考えを口に出した。
「ねえ、カラ松にーさん、最近調子悪そうっすよね?お医者さんがダメなら、デカパン博士に診てもらうのはどうっすか?」
一瞬だけ、客間を静寂が支配する。
「今カラ松どこにいんだっけ?」
「いつもの橋じゃない?」
「十四松、橋行って連れて帰ってこい。」
「アイアイ!」
「一松、もし橋にいなかったら猫に聞いてカラ松を探せ。」
「…了解。」
「トド松、念のためデカパンに連絡しとけ。」
「分かった。」
おそ松にーさんの指示どうりにダッシュで橋に向かう。
…良かった、いた。
カラ松にーさんに駆け寄る。
「にーさん、家に帰るっすよ!」
「ん?どうしたんだ十四松?」
頭の上に?を浮かべるカラ松にーさんを引っ張ってそのまま博士のところまで走る。
研究所には、もう皆が集まっていて、カラ松にーさんを見て、安堵の表情を浮かべる。
「カラ松、お前なんか最近様子おかしいよ?この前もぶっ倒れちゃったし。博士に診てもらお?」
おそ松にーさんが微笑ながら言う。
「え、いやでも、俺は別に…」
「とりあえず!な?」
カラ松にーさんはおそ松にさんに押され、少し困惑しながらも博士の診療を受けた。

Re: カラ松事変もの ( No.8 )
日時: 2018/01/23 12:50
名前: とあ (ID: aU2V5DNl)

<一松SIDE>
『愛情枯渇症』
それが二つ上の兄が患っている病らしい。
その病名を聞いた途端、自分の中で蓄積されていた不安が爆発する。
愛情枯渇?なんだよそれ?そんな…そんなの…
悪いのは僕じゃないか 今までずっと酷いことして
カラ松兄さんがそんな病気になったのは…僕のせい?
どうしよう。どうすれば。いやだ。こわい。なんで。やだ。
弟達がいるため、必死にその不安を隠そうとするが、手足の震えが止まらない。

愛情枯渇症。デカパンいわく、それは百人に一人いるかいないかのとてもめずらしい精神病らしい。
「愛情は無限とある。それは無意識のうちに人間が信じていることダス。でも実際は愛情には限りがあるんダスよ。」
その限りある愛情が少なくなると、愛情枯渇症が発症することがあるらしい。
「それって、どういう症状があるの?」
一つ上の兄が震える声で問う。
顔が真っ青だ。周りを見ると、トド松は大きな目を限界まで開いて固まり、十四松は僕以上にガタガタと震えている。そしておそ松兄さんは俯いてしまっていて、表情は少しも見えない。
「人によるんダスが、頭痛、腹痛、眩暈、吐き気等の体調不良があるらしいダス。あと、酷いときは人形のように自分では何もできなくなってしまうダス。」
「どういうこと?」
「自分の意思を持つことができなくなるらしいだす。」
おそらく、2人についていけているとすれば長男だけだろう。僕や弟達はもう理解できない…いや、理解したくなくて、ただ茫然と宙を見つめることしか出来なかった。
質問をしているチョロ松兄さんさえもやがて、俯いて黙り込んでしまった。
「もう診察は終わったか」
薬によって眠っていたカラ松兄さんが目を覚ますまで、沈黙は続いた。
「え、あ、うん」
返事をするのはやっぱりチョロ松兄さんだ。
「そうか…ん?どうしたんだ?みんなしてそんな暗い顔して。」
ビクッと肩が震えたのは僕だけじゃないだろう。
「えっと…あの「なんでもねーよ。んじゃ、帰るとすっか〜、そろそろ帰らねーとまた松代にカラ松接近禁止令出されちまうぞー。」
言いよどんだチョロ松兄さんの言葉を遮っておそ松兄さんが微笑ながら言う。
そのままこの日は家に帰り、いつもどおりに過ごした。





あいつの愛は枯れたのか……な?


Re: カラ松事変もの ( No.9 )
日時: 2018/01/23 13:20
名前: とあ (ID: aU2V5DNl)

需要…ほぼないと思いますが、一応のっけときます!

『愛情枯渇症』
生き物は例外なく、愛情を持って生まれてくる。(ただしその量には個人差がある。)
その後、家族などから愛情を与えられることによって、その愛情の量は増えていく。
そして、成長することによって何か(生き物)を愛することを知る。
何かを愛するということは、自分の持っている愛を自分の愛する何かに与えているということになる。
つまり、誰かから愛を与えられ、その愛を何かに与えるという、作業を無意識のうちに行っているのだ。
ただし、そうすると、生まれてから愛情を受けてこなかった(またはそう思い込んでいる)人、もしくは他人に愛情を与えたが、返してもらえない人がでてくる。
そんな人達の大半は、自分で自分を愛することで、愛情の量を保っている。
しかし、極稀に、それをしない(出来ない)人がいる。
その人達が発症するのが、愛情枯渇症だ。
愛情枯渇症とは、自分の中に蓄積された、愛情が足りなくなることによって起こる精神病で、あらゆる体調不良をひき起こす。
重症になると、愛情が何か分からなくなったり、自傷的な人間になる。結果、自殺をしたり、自分の意思をなくしたりしてしまう。
治す方法は、誰かが発症者を愛すること。

(例)
①10の愛情を持った子が生まれる。
②親から愛情をもらい、愛情が30になる。
③親、兄弟、友人に愛情を与え、愛情が10になる。
④親、兄弟、友人に愛情を与えられ、愛情が30になる。
⑤③〜④を繰り返す」ここまでが一般。
⑥③だけを繰り返す
⑦愛情が3になる。(愛情枯渇症)
⑧愛情が0になる。(愛情枯渇症重度)


すみませんめっちゃ分かりにくいですね。
ここどういうこと?というのがあれば気軽に聞いてください。
あと、実際にはこんな病気存在しないはずですが、現実や、小説、漫画(オリ作品も含む)などに、同じような病名・内容の病気があったら申し訳ありません。


Page:1 2



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。