二次創作小説(紙ほか)
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- 愛しの…
- 日時: 2017/12/26 22:22
- 名前: ゆー (ID: Mm9jHYga)
阿部隆也
- Re: 愛しの… ( No.7 )
- 日時: 2017/12/27 06:19
- 名前: ゆー (ID: Mm9jHYga)
女子バドミントン部、公立高校の中では強い方である。
「あい!お前のくそスマッシュはどこに打ってっかわかんねーよ。お前、なんで西浦来たんだよ」
「バドミントンがしたいからです」
「ほかの場所だって出来んじゃねーかよ、フォーム直してやったべ?なんで直ってねーんだ」
「はい…」
「15分で、走ってこい」
「はい!」
ああ、この暑い中軽く山を15分で走るとか無理!いつも30分かかるコース!無理私の顧問は、県内でも有名+怖い先生。中学で練習来た時は優しかったのになぁ。
校門を抜けていつものコース。死にたい。
- Re: 愛しの… ( No.8 )
- 日時: 2017/12/27 06:25
- 名前: ゆー (ID: Mm9jHYga)
学校が段々遠くなってきた、気温は30℃。おそらく。もう9月だよ?ちなみに私、体力だけには自信があるですが、飛ばさないとダメなので半分来たところで限界。
「はぁ……はぁ……」
つらい。単純につらい。
あいは次の左足を踏み出そうとしたとき、足が痙攣して動かなかった。呼吸が困難になり体が動かない、即ち脱水症状である。汗が止まらず、ウェアはびっしょりと濡れている。その場に座り込んだ、まだ走れる。
と思いきや、彼女は気を失った。
- Re: 愛しの… ( No.9 )
- 日時: 2017/12/27 15:23
- 名前: ゆー (ID: xJyEGrK2)
目覚めると天井には仕切りのカーテン、なんか腕が縛られて違和感と思うと点滴がぶら下がっている。
「じゃあ、俺帰りますんで」
「本当にありがとうございました」
お母さんの声と、誰だろう。男子の声。
「あいぃぃぃ!」
桐奈、沙菜、友紀は身を起こしたあいに抱きついた。
「なに…?」
「何じゃないよ!あいね、地獄坂の前でぶっ倒れてたんだよ」
「そ、それは覚えてる」
「あいが戻ってこないって、最初バド部が体育館で騒いでて、携帯も繋がらないから、バド部で探しに行ったの」
沙菜はバレー部で同じ体育館で部活をしていたらしい。バレー部も一緒にあいを探しに行ったようだ。
「なんか、ごめんね」
「ううん!良かった!…それでね、うちらが騒いでたら野球部も来てくれて、阿部くんたちが運んでくれたよ」
あぁそうだ、地獄坂って呼ばれる急斜面の坂にかかった時に私倒れたんだ。
「バレー部と野球部のみんなは?」
「私たちがあいに付くって戻したよ、あんたの顧問も先輩とかも一緒に来てた。ロビーにいるんじゃないかな」
「行かなきゃ…」
先輩超怖いし、顧問もっと怖いし。それにしてもバドミントン10年やってて初めて怪我じゃないけど、倒れた気がする。初バタンキュー。
「あい!」
「お母さんだ」
「心配した〜!学校と病院から一斉に電話かかってくるからなんかやらかしたのかと思ったぁ」
「ホームランバーでやらかしてましたよ」
「友紀もね!」
笑える元気はとりあえずあるのが自分でもわかったので、ロビーに先輩と先生に謝りに行こうぜ。
「ま、まだいいんじゃない?休んだら…」
「先輩と先生待たせてんだからぁ行かなきゃ」
- Re: 愛しの… ( No.10 )
- 日時: 2017/12/27 15:28
- 名前: ゆー (ID: xJyEGrK2)
明日から学校行けるよ〜?とお母さんとお父さんに言ってみたものの、即却下。明日はとりあえずや す み !ねるねるねるね。寝る。
「あ、野球部とバレー部にも謝んなきゃ」
幸いにもうちの先輩は、
「ねー、事故とかあったらやばかった、あい生きてて良かった」
「あい、無理しちゃダメだよ〜」
とかなんとか、怒られなくて良かった。
- Re: 愛しの… ( No.11 )
- 日時: 2017/12/27 21:11
- 名前: ゆー (ID: Mm9jHYga)
「彼女と帰んのか」
「おん。待たせてるから先行くわ」
泉は先に校門の前に走っていった。一学年上の彼女を持つ彼は、かなり私服のセンスが壊滅していたが彼女によって目覚しくシャレオツになった。
練習終わり。
「なぁ〜あいつ大丈夫だったのかなぁ〜」
田島は倉庫から盗んできたボールを軽く投げあげている。
「紅野のことだから大丈夫じゃないかな?」
「え、なに?沖、あの倒れた子と知り合いなわけ?」
「中学でクラス一緒だっただけ。バドミントンめっちゃ強くて、身体能力の塊」
「可愛い?」
田島が目を輝かせている。三橋も釣られて顔が赤くなる。
「そこそこ、男子と話してるとこ見ないけど」
「確かに…」