二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

獄都事変−あの世とこの世を行き来
日時: 2018/02/18 10:45
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「あれ…?ここは…」
気付くと私は知らないところで目を覚ました。
手元には鉛筆やノート、本なども解いた場所の机の上と
同じ状態になっている。

周りも二人の女性と似たような服装をした数人の男に囲まれていて
彼らも私もポカンとしていた。
一体どうなってるの!?

自分を変えようとした亡者 >>01-10
日常編 >>11 >>12

Re: 獄都事変−あの世とこの世を行き来 ( No.1 )
日時: 2018/02/17 18:30
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

第一話 ここはどこ?

「そう貴方もなんでここにいるのかは分からないのね?」
キリカさんは丁寧にここのことを説明してくれた。
ここは獄都の獄卒の館らしい。
で、似たような服装をした彼らがその獄卒らしい。
私は彼らがそういうふうには見えない。私が想像していた
獄卒というのは想像するのも恐ろしい容姿だと思ったのだが…。

「ねぇねぇなんていう名前なのー?」
「私は陸野 カレンです」

あやこさんは私の手元に置いてあったノートを一冊を手にして
読み始めた。
「あ、それは!」
それは私が自作で作った漫画。
それも出てくるキャラが…!

「うわぁ漫画だ!」
「この登場人物たち、ふふっ」
そう登場人物が私以外の全員に似た人物だ。
種族は同じだけども、恥ずかしくてしょうがない。
「まぁ、おばちゃんたちそっくりね。これを見るとなんだか
 運命を感じるわ。貴方のいた世では何か仕事してたの?」
「あ、はい。この漫画は趣味で仕事は小説を作っています
 ——?あぁ!!!!」
机を叩いて勢いよく立ち上がる。

「ど、どうしたの!?カレンさん」
木舌さんはそれに驚く。
「あ、あぁごめんなさい。でも私、ここについて話を聞いたことが
 ある気がするんです」


Re: 獄都事変−あの世とこの世を行き来 ( No.2 )
日時: 2018/02/17 18:59
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

第二話 何かに呼ばれて

私はなんとなくで駆けていく。
どこに何があるかは分からない、でも場所を知っていた。
物置に到着した。

「なんでお前」
「分からないけど…誰かが呼んでる気がした」
古ぼけた大きな箱を開いた。
その蓋を開けるとご丁寧に私のフルネームが書かれている。

「手紙…これおじいちゃんの名前だ」
陸野 龍。
それを知って全員が目を見開く。

「陸野さんの孫!?」
「じゃあカレンは人間と獄卒の混血!?」
「そうじゃないと思う手紙にも書いてある」
私は手紙を指さした。

「ほう、なら読んでみろ」
手紙を開き読む。

『孫カレンへ

 きっとお前ならこれを見つけるだろう。その頃、私は
 いないだろう。そして私は獄卒だがお前は純粋な人間だ、
 獄卒の気持ちも人間の気持ちも分かる優しい人間だ。
 お前には私のモノを全てくれてやろう。

 祖父、龍』

白い包みを開くとカーキ色の服があった。それと武器も。

「おじいちゃんも私を男扱いしてるし…」
「お祖父さんも、というと両親もそうなの?」
「そうなんですよねー、友だちにもカレンは一人称を俺に
 変えたりしたらカッコいいよねとか男だったら惚れてたとか
 両親にも男服も似合いそうとか言われてあげたらきりがない」
「でも僕は見てみたいなカレンがその服を着ているところ」
「俺もー!見たいぞー!!」
「そうねとりあえず着てみたら?」
キリカさんや佐疫さん平腹さんにも勧められてしまい
着ることにした。

「ほら貴方達は男なんだから女の子の着替え姿は見ちゃダメよ。
 着替えが終わるまで外にいなさいな」

Re: 獄都事変−あの世とこの世を行き来 ( No.3 )
日時: 2018/02/17 20:52
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

第三話 いざ初任務

全員が目をそらす。まぁ一人、平腹さんだけは目を輝かせてるけど…。

「うふふ、貴方すごいわね」
「すごい、といいますと?」
「私やあやこも貴方を可愛いと思ったけど…獄卒のみんなの
 ハートを射抜くなんて」
そんなに?と私は疑う。

「あ、ほらみんな。任務があるんでしょう?」
「そうだ。陸野、その服を着たからにはお前にも参加してもらう」
「え!?」
肋角さん、それはどうなんだ!

「そ、そんなぁ!!私がいたら皆さんの邪魔をしてしまいますよ!
 それに皆さんは慣れてるかもしれませんが私は戦闘なんて、
 武器も使ったことがないですし…」

それを言えばどうにかなると思ったがどうやらダメだったらしい。
というか逆効果だった。

「なら今、その武器を少し使いならせばいい。確か陸野は銃と
 刀だったな」
腰の刀を見た。
刀『月華』銃『天道』と書かれていた。

「佐疫、お前は彼女に銃の使い方を。斬島、お前は刀の使い方を
 教えてやれ」
「「はい」」

 ■

数時間。
「すごいなたった数時間で…」
「物覚えが早いね。他の皆は先に行っちゃったし僕らも
 早く行こう」

二人の後を追い私もついていく。
私の耳に小さな鈴の音が聞こえるがその時の私は気にも留めなかった。
それに私を陰から守ってくれている人にも…。

 ■

「そうさマキちゃん、みーんな君のことなんて…」
少年はマキの姿を見て不気味な笑みを浮かべた。

Re: 獄都事変−あの世とこの世を行き来 ( No.4 )
日時: 2018/02/17 21:11
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

第四話 物々交換

斬島たちについていく私は時々振り返る。
誰かが私を見ている。

「どうした?さっきから」
「あ、あぁ気にしないでください」
「そっか、無理しないでね?」
「ありがとうございます」
私たちが会話をしていると騒がしい声がした。

「おー陸野ー!やっと来たのかー!」
「あ、はいごめんなさい私のせいで…」
私は思わず謝る。ある意味、私の癖だ。
なんでも仲間の悪いところは私のせいだと思い込んでしまう。

「そういえば木舌さんは?一緒にいるのでは?」
「木舌は俺たちより先に行ったんだが…どこにいるのか俺たちも
 分からないんだ」

だとしたら少し不安だな。何もないと願いたいけど。
だけど…。

『彼の目…』
「ッ!?」
『彼の両眼を探してやれ』
「どうしたの?」
「…両目?それはどこにあるの?」
私は後ろの虚空を見てそう聞いた。
『保健室…物々交換だ…を二つ』
「物々交換…あ!なら」
私は肩から掛けていたバッグから二つのガラスの欠片を取り出す。
「…ここを乗り越えないと先に行けないよね」
月華で前の木くずの山を一刀両断した。
思った通りすぐ近くに保健室があった。
そこに駆けこむと黒いモヤモヤがいた。

「ねぇ少しいいかな?」
モヤモヤは振り向き私を見た。
「私、青みがかった綺麗な緑の目を二つ探してるの。この二つの
 欠片と交換してほしいな」
モヤモヤは私の欠片を吸い込み代わりに求めていたものをくれた。
「ありがとう」
そういうと上空で黒い爆発が起きる。

「陸野、それは?」
「その眼…木舌の!」
「うん…誰かが保健室にいけばこれがもらえるって…早く探そう。
 何か起こる前にさ」

Re: 獄都事変−あの世とこの世を行き来 ( No.5 )
日時: 2018/02/17 21:25
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

第五話 怪しい人物を追って

あちこちを回っていて時折何かの記憶が分かった。
その亡者、マキと言っていた人の記憶だろう。

——出来損ないの私。

ここまででいくつかの金具を手に入れた。
で、ここからは別行動をすることになった。
私は斬島さんと一緒に行動。

教室に入り散策していた。
「ん?」
「誰?」
私と彼は微かに見えた。カーキ色の服に軍帽。
同じ獄卒かな。
それを追い戸を開けて外に出るとそこには平腹さんが立っていた。

「平腹!?さっきのはお前か?」
「さ、さっきの?俺なんも知らないんだけど!?」
「寝ぼけてるのか?」
「寝ぼけてねえもん!ちゃんと起きてたし!」
「ち、ちょっと二人とも落ち着いて!ねぇ私たちと同じような格好の
 人物見なかった?」
そう聞くとパァッと平腹さんの顔が明るくなる。

「え?なになに!俺探してみる!!」
そういってどこかへ行ってしまった。
仕方がないと私たちは二階へ移動していく。
二階に辿り着き廊下を歩いていると先にはさっき見た人物がいた。
だがすぐに消えてしまった。

「何なんだ、アイツは?」
「分からないけど…なんかの妖怪とかの類、かな?」
二人でその正体を探しに行った。
木造で出来た廊下を走っていく。
近くの階段を上り三回に辿り着いた。
右へ進んでいくと壁にかなり大きく深い穴があった。
私も斬島さんも入れそうだ。

「この穴、俺も陸野も入れそうだが…どうする?」
「中が良く見えないけど行ってみましょう。何かあるかも」
斬島さんが先に入り私が後に入った。
そこはかなり細い道で一人ずつしか進めないようだ。
それに辺りには蝋燭がある。

やっと長い道を抜けることが出来そうだ。


Page:1 2 3



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。