二次創作小説(紙ほか)

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霧雨が降る森‐約束した少女たち
日時: 2018/02/18 13:07
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

シオリと少女は出会い二人である村へ向かうことを決心した。

その村に二人は行ってはいけなかった。

Re: 霧雨が降る森‐約束した少女たち ( No.3 )
日時: 2018/02/18 14:18
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

第三話 二人の管理人

「と、とにかく管理人さんを探さないと…」
二人で歩きまわり辿り着いたのはさっきまでとは全く違う雰囲気の
場所だった。
明るい行燈のようなものが輝いていた。
「ここなら明かりもあるね」
「誰も来てないみたいだし…」
すると近くから悲鳴が聞こえた。
佐久間の声だ。

「あの子の声!!」
「あ、シオリちゃん!!」
二人の目の前には刀を持った人物が立っていた。
そこに尻餅をつき目をつぶった。

「(殺される!!)」
だが目の前にはメモ紙が出された。

『閉館時間を過ぎています。帰ってください。これは
 模造刀です』
「「…え?」」

 ■

玄関付近に連れてこられた。
そこには望月と佐久間、そして管理人と同じぐらいの男がいた。
佐久間は説教を喰らったのかふてくされた顔をしていた。

「おぉさっきの子たちじゃないか。調べ物はどうだ?」
「あ、まぁ少しは…でももう少しここで調べようと思います」
シオリはそう言った。
望月は管理人の方を向いた。
「須賀、いつも迷惑をかけてすまないな。それと橘も」
橘と呼ばれた男は首を振った。
「あのここって泊まれるんですかね?」
「あぁ、宿泊場所はここしか…」
須賀はメモ紙にペンを走らせ二人に見せた。

『帰ってください』
「え、でも帰るには暗いしもし良ければここで…」
『帰ってください』
「厚かましいとは思いますが私たちは——!」
『帰れ』
そう乱雑に書かれていた。

「私たちはどうしても調べたいことがあるんです!」
「そうだぞ須賀。いいじゃないか泊めてやれ」

その後、須賀が折れ彼は二人に館内と村以外は出歩くなと
きつく告げた。

 ■

橘とミライ、そして須賀とシオリは同じ部屋にいた。
「(須賀さんの料理、炭の味がする…)」
「(シオリちゃん、何があろうと言っちゃダメだからね)」
二人は目を合わせて頷いた。

「あの橘さん大丈夫ですか?」
「えっと何が?」
ミライは彼の右腕を見つめた。
「その片腕だけって不便なんじゃないかなと思って…」
「もう慣れたことだから気にしないで」


Re: 霧雨が降る森‐約束した少女たち ( No.4 )
日時: 2018/02/18 15:46
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

第四話 佐久間探し

「あの私たちも探します」
そうシオリが言い出すと須賀はメモ紙を見せた。
『何もするな』
「そ、そんな!ここに泊めさせてもらってるのに私たちが
 何もしないわけにはいきません!」
須賀は橘の方を向きメモ紙を使い何かを相談する。
それが終わると須賀は二人に夜光石のペンダントを渡した。

「そっかこの村ではこれはお守りなんだよね」
シオリはペンダントを受け取り顔を上げる。
ミライも顔を上げた。
「ありがとう!」
『森にはいかないで』
「うん出来るだけ守るよ。じゃあ行こうミライちゃん」
「うん」

 ■

外は大雨が降っている。
中を探すも誰もいない。

「(ごめんなさい須賀さん)」
二人は森の方へと走って行く。

『オイデ』
シオリたちの耳にその言葉が聞こえた。

『二つに分けた約束、シオリちゃんとミライちゃんの命を
 頂戴な』
「ッ!?」
目の前にたくさんの子どものお化けが現れる。
ミライはシオリの手を取った。

『ヤクソクカラハ逃げられない』
そんな言葉が聞こえてもミライとシオリは走って行った。
そして…。

「よかった佐久間ちゃん」
「お姉さんたち!ちょ、ちょっと!!」
今度は佐久間に手を引かれ走って行く。
森の出口付近に三人は辿り着いた。

「お姉さんたち私ことりおばけに乗っ取られてことりおばけが
 お姉さんたちを探してる!」
二人はポカンとする。
そんなことを言われても約束はした覚えがない。

「で、でも私たちは約束なんて…」
「でもホントにそう言ってたの!お姉さんたちは来ちゃダメなんだよ
 今すぐ帰った方が——!」
「三人とも!」
橘は左腕に傘を持ちながら駆けつけてきた。

「橘さん!須賀さん、そのすみませんでした…」
二人に向けてミライとシオリは頭を下げた。

『無事でよかった』
「…須賀の言う通りだな。さぁ帰ろう」
『オイデオイデ』

須賀は模造刀を抜きお化けに刃を向けた。
『シオリちゃん、ミライチャン』
「——ッ!?」
「橘さん…もしかしてもう15分…」
橘さんは黙って頷いた。


Re: 霧雨が降る森‐約束した少女たち ( No.5 )
日時: 2018/02/18 16:17
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

第五話 橘が無くしたもの

「あ、あの橘さんこれもここの昔話何ですか?」
ミライは気になって持ってきた本を見せた。
紙を机に置きペンで文字を書く。

『ことりお化けとは違う話だけでね』

 ■

その本を読み終わった後、シオリとミライは何かに吸い込まれるように
森に来てしまった。

「ひっ……!!」
二人はどこかに意識を飛ばした。

 ■

息を荒くし須賀と橘は森を走っていた。
『イタイ、ヨ』
そんな声に耐えながらお化けたちを二人は切り裂いていった。

「(この数…異常だな)」
橘は夜光石で出来たナイフを握り目を閉じた。
『なら僕があの二人をことりお化けから守ってあげよう』
橘は口パクで呟いた。

「子守り様」
二人の前から小さな子どものお化けが消えた。
その代わりにそこには透けた体の青年がいた。銀髪に白い服を
着た人間とは思えないほどきれいな顔立ちの青年だ。
橘は彼、子守り様を一度だけ見たことがあった。

子守り様は二人を手招きし二人は彼の後を追った。
するとそこには二人で手をつなぎ眠っているシオリとミライが
いた。

『ねぇ君、橘って言ったね?』
「…」
『彼女は僕も守ってあげるから…』
「…」
橘は口にペンを加え片手で紙を抑え紙に文字をに書いた。

「“彼女たちは助かるのか?”」
『大丈夫さ。君の腕と目は帰ってこないでも…きっと君の感情の
 一つぐらいは帰ってくるさ』

Re: 霧雨が降る森‐約束した少女たち ( No.6 )
日時: 2018/02/18 16:25
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

キャラ紹介(オリキャラだけ)

叶井ミライ

シオリの友だちで一緒に村へやって来た。
幼いころにことりお化けと約束してしまうも橘により
約束はもっと先になった。
だがその記憶はない。

橘 辰真

ミライの友だち。ことりお化けとの契約で片腕片目を失っている。
彼の場合は特殊でミライの約束を先に延ばす代わりに自分の感情と
自身の声を奪われている。一日15分しか話せない。


子守り様

ことりお化けは子どもを殺すお化けだが彼は子どもを守る霊。
真っ白い銀髪に真っ白い服を着ていて身体が透けている。
ことりお化けに襲われた子どもを守り続ける、さらに夜光石も
守っている。

Re: 霧雨が降る森‐約束した少女たち ( No.7 )
日時: 2018/02/18 16:42
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

第六話 ミライは思い出す

私はシオリちゃんと二人の男の子と遊んでいた。

その時にみんなと遊んでいて襲われたんだ。

『や、約束は俺がするよ!』
『ダメさ』
『じ、じゃあミライちゃんの約束を延ばす代わりに僕も約束する』
『そうかなら代償も二倍だよ?お前の目も手も不自由にして
 一生笑うことも泣くこともできなくさせてやる。そして声も
 奪う』

そっか…私は彼らに一度助けられたんだ。

 ■

「ど、どうしたの?」
二人は記憶を取り戻した。

「橘くん、ごめんね迷惑かけて」
「…!」
橘は頬を赤く染める。
全員に子守り様の姿が見えた。
彼の前にはことりお化けも…。

『ことりお化け…お前の子どもはもういるさ、ここに』
彼は抱いていた子どもを彼女に手渡す。
『おぉ坊や、愛しい坊や…』
『……ことりお化けは消えた。君たちの声も。橘くんの感情は
 少し時間はかかるけど、僕が君たちを守ってあげるね』
そういうと子守り様の姿が透けていく。

「…ありがとう子守り様!」
こうしてことりお化けと関わった彼女たちの話は終わりをつげた。


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