二次創作小説(紙ほか)
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- 東京喰種 γ
- 日時: 2018/04/28 16:12
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
人間である結月(ゆづき)と喰種の少年らが出会う。
東京喰種 二次創作
第一章 喰種と人間の少女 >>01-11
キャラ設定 >>12
第二章
- 第一夜 人間の妹、喰種の兄 ( No.1 )
- 日時: 2018/03/25 10:18
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
友達数人には苗字、結月と呼ばれていてその他には星来(せいら)と
呼ばれている。
元々は一人っ子だが義理の兄がいた。顔はまだ見たことがないが
母は彼が喰種だという。
「えっと確か『あんていく』って言ってたよね。じゃあここか」
結月 星来は扉を開け中に入った。
「やぁいらっしゃい」
店長さんらしき老けた男の人がそう挨拶する。
「あ、あの貴方が芳村さん、ですか?」
「なぜ私の名を?」
こう聞いてくることは予想通りだった。
「あ、私の友だちが結構ここに詳しいらしくて…それと色々
喰種のことを知りたいなーって…」
「なんで君は知りたいんだい?」
それを聞かれ少し戸惑ってしまう。
「私、助けられたことがあるんですよ。その喰種に…黒い鬼の面を
つけていてもしかしたら知ってる人がいるんじゃないかって…
会えたらお礼を言いたくて…」
「あぁ、その子なら…」
そう言って芳村はテーブルを拭いている少年を呼んだ。
どうやら常盤 唯斗(ときわ ゆいと)というらしい。
彼も驚いていた。
「黒い面をつけた喰種、妖怪と呼ばれているのは彼だ」
少し驚いてしまったが結月は椅子から降りて彼の前に立った。
「えっと一昨日、助けてくれてありがとう」
「そんな御礼なんて良いのに…」
タジタジになりながら彼はそう言った。
こうして結月はそれからというもの何度もここに来るようになって
いった。
■
「どうしたんだ?ずっとあの人間の子を見張るなんて」
天狗の面をつけた少年は黒い狐の面をつけた青年にそう聞く。
「…いやなんでもない」
- 第二夜 黒い竜の喰種 ( No.2 )
- 日時: 2018/03/25 12:01
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
またまたあんていくに結月は来て勉強していた。
もちろん店長である芳村の許可を得て。
「や、やっと終わった…」
早一時間、勉強道具と向かい合っていたようだ。
「お帰り竜牙くん」
いらっしゃい、ではない言葉を聞き結月は扉のほうを見た。
黒いコートを着た少年がいた。
「そうだ、結月ちゃん、ちょっとおいで」
名指しされ結月は全教科書を閉じ芳村たちのほうへ向かう。
「竜牙くん、こちらは結月 星来ちゃんだ。きっと良い仲間に
なるはずだよ。で、結月ちゃん、こっちは沙川 竜牙くん
黒竜と呼ばれている喰種だ」
結月は礼をした。年上にしか見えない、さらに初対面。
「結月ちゃん、だっけ?そんなに硬くなるなよ、よろしく」
「うん、よろしく」
■
結月は夜の街並みを見ながら歩いていた。
ゆっくり話をしていたらいつの間にか夜。
「なぁ嬢ちゃん」
ガシッと腕を掴まれる。
ガラの悪そうな男どもだ。
「ちょっとこっち来いよ」
ズルズルと引きずられながら路地裏に連れてこられた。
「嬢ちゃん美味そうだな…」
「ッ、喰種…!?」
逃げる準備をしていたがそれは無理。絶対。
すでに後ろも前も右も左も喰種に囲われていた。
これこそ四面楚歌というのだろう。尻尾のようなものが振るわれる。
あれは確か赫子というやつで何種類かあるらしいがあれは尾赫、
だったはず。
頭を抱えその場に伏せた。