二次創作小説(紙ほか)
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- 銀魂−Interest−
- 日時: 2018/06/24 17:42
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
全てが終わったと思う日本。
万事屋銀ちゃんも真選組も千尋も平穏?に暮らしていた。
- 第3訓夜の兎と秋の兎結局どっちも兎 ( No.3 )
- 日時: 2018/06/24 21:18
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「すごいね秋兎族って俺たちよりも戦闘面では劣るって
聞いたんだけど…」
殴り合って数十分、拳は当たっていたがあまり両方とも
ダメージはなかった。
「知らないのか?秋兎は夜兎より回復が早いんだよ。だが
結構楽しくなってきたな…」
「へぇ君も戦闘は好きなんだ——ッ!?」
神威の体がまんまと吹き飛んだ。
神威の右頬を水月は殴り付けていたのだ。
「俺も神霧も幼いころからこういうのを教わっていたからな。
引けは取らない」
◆
「なっ!?団長が…」
阿伏兎は神威が攻撃を受けたことに驚愕していた。
「夜の兎は油断が多いんだな」
「うぐっ!?驚いたな細いのに俺を片手で持ち上げるなんて
——がぁぁっ!!?」
阿伏兎の顔面を掴み神霧はそのまま地面に叩きつけ抑え付けた。
阿伏兎はどうにか逃れようとするも逃れることはできなかった。
「俺は交渉専門だけどよアイツと同じで戦闘が大好きなんだよ。
——ゴフッ!?ゲフッ!?」
神霧が二回吐血した。逃げれないのなら逆に反撃してやろう、
そう考え阿伏兎は彼の隙だらけの胸部に拳をめり込ませた。
「どうやらそっちの団長が負けるのももうすぐらしいぞ」
「カハッ!!知る、か…そんなの——ガァァァァッ!!!?」
第三者により神霧の両腕の骨が砕け散った。
「あ、ごめんなさい阿伏兎さん!俺が止めさす形になっちゃいました」
「霊竜。全くお前は…」
「あ!霊竜も来てたんだね」
神威は気絶した水月の襟首を掴み引きずって来た。
「水月!!」
「安心してよ。殺してないから。にしてもすごいね彼、
さっき顔グシャグシャになるまで殴ったのにもう戻ってる」
数分前だった。
「何っ!?」
水月の顔面を掴み神威は地面に叩きつけ馬乗りになった。
「じゃあどれくらいか試させてもらうね」
刹那、目にもとまらぬ速さで彼は水月の顔面を何度も殴り飛ばした。
数分後、計100以上は殴っただろう。彼は気絶した。
「ってことだよ。まぁでもそうだなぁ、俺も楽しかったし
今日から友達ってことで」
「随分と自由な団長さんだな」
- 第4訓ヤバい奴の師匠もやっぱりヤバい ( No.4 )
- 日時: 2018/06/25 20:53
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「銀ちゃん!銀ちゃん呼んでる客が来てるアル!」
神楽がそう叫んだ。
「ほっとけ」
銀時はそう言ってソファの上に寝転んだ。
最近は依頼もなくいつも暇そうにしていたのだ。
ダッダッダッ…と階段を駆け上がる音がし部屋に一人の男が
入って来た。
「よぉ!!久しぶりだな我が愛しの弟子!!」
驚きのあまり銀時はソファから落っこちた。
神楽と新八も耳を疑った。
「な…な…なんでここにいるんだァァァァァァ!!!?」
いったん落ち着いた数分後。
「よしよし落ち着いたな。流石俺のクソッたれな弟子だ」
「誰がクソッたれだ!からかいに来ただけか?」
「勿論」
「勿論って言うな!それを真面目な顔して言うな!」
「あの名前を…それと銀さんとはどんな関係で?」
新八は彼にそう聞いた。
「お、忘れるところだった。私は城崎颯、銀時の刀の師匠だ」
「し、師匠!?ってことは…」
「そんなふざけた奴が?」
「よぉしじゃあ力を見せてやるから銀時付き合え!
金は多分出す!」
銀時の襟首を掴み彼は外に出て木刀を構えた。
「とはいっても数分だけだからな?」
「分かってるよ…ふっ!!」
銀時は素早く木刀を横に振るった。
颯はそれをたった一振りで止め銀時は木刀を手放した。
一瞬だ。
「よぉし勝ったぞ!その程度では伝説の侍スーパーヒーローパーフェクションライトフェニックスバーンには勝てないぞ!」
「いや何言ったか全然分からないんですけど!?一体
何が言いたかったんだアンタは!!」
「じゃあな!」
- 第5訓 時に攫われる主人公 ( No.5 )
- 日時: 2018/07/01 14:58
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
いつも通り平和な時を過ごしていた千尋。
夜、すでに町を歩いている人は少なくなっていた。
トントンッと戸を叩く音がし千尋は戸を開けた。
「あ、こんばんわ。えっと…どちら様ですか?」
二人の青年が立っていた。二人とも銀髪だが一人は髪が長く
後ろで三つ編みにしていた。
二人に共通しているのは番傘を持っているということだ。
「どうも、夜遅く悪いな」
短髪の青年は千尋を見下ろす。
「その番傘って…もしかして貴方たちは夜兎——ッ!!?」
千尋の口元をもう一人の青年が塞いだ。
それも腕を回して力尽くで、だ。
「〜〜〜!!!」
「とっとと堕ちろ、花咲千尋」
段々と千尋の意識は遠のいていった。
「…気は、失ったみたいだな。ホントに力尽くでやるとは
流石だな、神無」
短髪の青年は彼を神無と呼んだ。
「お前がやれと言ったんじゃないのか?兎和」
神無も短髪の青年を兎和と呼んだ。
神無は千尋を担ぎ部屋を出た。
「でも驚いたな。こんな人間の娘に秋兎族が負けるなんてな」
「正確には負けたというわけじゃないらしいがな…まぁ
神威と同等に戦ったんだからな。試してみてえな」
神無は顔には出ていないが内心ワクワクしていた。
- 第6訓既視感 ( No.6 )
- 日時: 2018/07/01 17:31
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「おーいそっちはどうだ?」
銀時は神楽たちに聞いた。
先日、千尋の自宅を訪れるも誰もいなかった。
彼女は夜には必ずいるはずなのだが…。
「色々聞いたけどダメです」
「こっちもアル」
新八と神楽も首を横に振った。
「ホントにどこにいるんだ…アイツ」
「千尋なら夜兎に連れ去られたらしいぞ」
三人の間に二人が割って入って来た。
「お前らか」
「近藤さん、土方さん!でも千尋ちゃんが夜兎にって…」
「山崎が丁度見つけたらしくてな。千尋の家に銀髪の
二人組がいて一人の男が千尋を担ぎ上げ姿を消した」
神楽の顔が青ざめていく。
「まさか…神無と兎和!?」
「知ってるのか?」
「春雨第九師団団長の兎和、そして副団長の神無、どちらも
夜兎の中でも恐れられてるアル」
「?」
「前第九師団団長を兎和は瞬殺したアル。神無も」
「…その話、詳しく教えろ」
低い声がした。
そこには水月と神霧が立っていた。
「お前は…秋兎の」
◆
目が覚めるとどこかの部屋に千尋はいた。
手足を縛られていない。
「あれ?開かない」
何度もドアノブを捻ったりするがガチャガチャと音がするだけだった。
「やめとけよ花咲千尋」
千尋は驚き硬直する。
- 第7訓とにかく勢いは大切! ( No.7 )
- 日時: 2018/07/01 18:33
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
振り返ると淡い青色の髪をした青年が立っていた。
「目が覚めたなら良かったぜ。団長と副団長が拉致ってくるとか
言ったからどうなるかヒヤヒヤしたがな。俺は夜兎の
結兎だ。お前の監視人であり案内人。そこはお前の力じゃ
開かねえよ」
結兎はドアに片手を置き力を入れる。
するとドアが重々しい音をたて開いた。
「ほら来いよ!…?なんだ?どうしたんだよ。俺は襲ったりしねえぞ」
「ほ、ホントかな…?」
「勿論だ。まぁ…お前が変なことさえしなけりゃあ俺はお前に
一切手を出さない、だから先に忠告しといてやるよ…‥‥
下手なことをすればお前の首が飛ぶぜ?」
結兎はそう釘を刺すとすぐに元の無邪気な笑顔になる。
「じゃあ付いて来い!あんまり離れんなよ?俺から離れたら
いつ他の奴に襲われるか分かったもんじゃないからな」
「は、はい!」
千尋は結兎の隣に立ち歩き出した。
◆
「へぇ秋兎のお前らも、か?それは心強いな」
銀時はそう言った。
「お?みっちゃん惚れたか?—へぶっ!?」
神霧の顔面に水月の右ストレートが入りメキメキッ!と神霧の
骨が折れる音がした。神霧は顔面を抑える。
「あんな人間に惚れるか!」
「そうか?俺はああいう肝が据わった奴が好きだけどな。
ま、水月は人間のことはつい最近知ったもんな」
「え?そうなんですか?」
「おう、俺はジジィがいて本とか読んでたから知ってたが
コイツは小さい時から戦闘ばかりやってたからな。
それとそろそろ到着するぜ」
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