二次創作小説(紙ほか)
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- 東方幻視鏡
- 日時: 2018/07/01 12:33
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
>>01-06
ある街にいる霊夢たち。
勿論、平和な生活を送っているがそんな生活に
不自然を感じる人物も少なくなかった。
- 蘇りだす記憶 ( No.2 )
- 日時: 2018/07/01 10:41
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「なぁ霊夢」
魔理沙は話を切り出した。
「どうしたのよ?アンタらしくないじゃない、そんな真面目な顔して」
「どういう意味だよ!私はいつも真面目だ!…多分」
最後の言葉に霊夢は不安を感じた。
「なんかさ霊夢とは少し前に初めて会ったのにその時から
名前もなんとなく分かってたし…もっと昔から会ってた気が
するんだよな」
「……同じよ私も。なんか初めて会ったとき既視感を覚えたのよね。
どこかで会った気がするけど詳しくは分からなかった」
霊夢と魔理沙の記憶は段々と戻りつつあった。
彼女たちだけではない、中には記憶が全て元に戻った人物も。
◆
「そう、やはり貴方たちの記憶が一番早く戻ったみたいね」
紫はスキマから上半身を出し勾時と響樹を見た。
「みたいだぜ。魔理沙もまだなんとなくだしな」
「全部思い出した。ここにいる前、神社で霊夢に何があったのか…
そして確信した。“イザヤは幻想郷にはいなかった”ってことがな」
勾時はイザヤの名前を出した。
「彼の能力は五葉と同等ぐらいか、それ以上ってところね」
「五葉、確か併せる程度の能力だったか?」
紫は頷いた。
「幻魔天騎の合わせる程度の能力とは違う併せる。彼女の場合は
見たことがある、もしくは聞いたことがある能力を
かけ合わせたりその能力を使うことができる」
「あ、そういえば天騎は?こっちにいるのか?」
勾時は紫に彼の居場所を聞いた。
「安心しなさい彼は幻想郷にいるわ」
「そうか」
- 霊夢の危機 ( No.3 )
- 日時: 2018/07/01 11:24
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
博麗神社、いつも通り魔理沙や咲夜やらが集まったりしていた。
「霊夢?さっきから様子がおかしいわよ?」
「え?」
「確かに。なんで手袋までつけてるんだよ」
霊夢は白い手袋をつけていた。
普段は付けていないのに。
「な、何でもな「あるな霊夢」」
勾時は霊夢の腕を掴み袖を捲った。肌は黒く染まっていたし、
更に霊夢はパタンッと倒れた。
「我慢をするな」
「お、オイ!霊夢!霊夢ゥゥゥゥゥゥ!!!!」
◆
「あ!ちょっと兄さん!!」
「早く行くぞ!嫌な予感がする」
勾時は霊夢の手を引き外に出た。
そこには魔理沙や響樹、五葉たちだけでなくアリスや
妖夢、早苗なども集まっていた。
「…勾時」
「…やっぱり全員揃ってたな」
全員が記憶の違和感に気付き、この世界の違和感に気付き始めていた。
「それによ…厄介な奴らを俺たちは連れてきちまったみたいだな」
響樹は辺りを見回した。
全員を囲むように異形の怪物たちが円になっていた。
「みんな…」
こころは呟いた。
「よぉ!こころ、こんな夢の中で会うなんてな」
「もう全員、幻想郷のことはなんとなく思い出してきたみたいね。
ここにはもうか弱い住民はいないわよ、こころ。さてと
全員でこの欲を消していきましょうか!」
紫はそう声を上げて指差した。
怪物たちは欲望…全員の欲望である。
- 創造の欲望 ( No.4 )
- 日時: 2018/07/01 11:59
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「誰か縛る物、持ってないか?」
「縛る…あ!これとか」
魔理沙に五葉は縄を渡した。
魔理沙はそれを使って怪物を縛り上げた。
「そらッ!」
ドガッ!と鈍い音と共に怪物が消えた。
「大分消えてきたみたいね」
紫は清々しい笑顔でそう言った。
こころは茫然としていた。
「普通、逆だと思うんだけど…」
「何言ってるのよ、こころ。霊夢たちの事は知ってるくせに、
これがあの子たちなのよ。それより早くイザヤ来てくれないかしら?」
紫はそう言っていると後ろから足音がした。
「あ、イザヤ!遅いよ、もう」
「少し遅れすぎじゃないかしら?イザヤ。早く彼女たちの
記憶を戻しなさいよ」
それにイザヤは中々頷かない。
「そうしたいんだがな…」
次にイザヤが叫んだのは、予想外の言葉だった。
「影共!力を貸すからアイツらを取り込めぇぇぇぇ!!」
突然、影たちは声を荒げ力が増した。
「あ、ちょっと!咲夜、レミリア!」
「さっきまで俺たちが優勢だったんだがな。油断禁物ってか?
どうせアレだろ?イザヤの欲望…一緒にいたいって奴だろ」
響樹は横目でイザヤを見た。
「まぁな。にしても流石だな」
「…こころ、イザヤを」
勾時はこころにそう伝えた。その言葉にこころは頷き
走っていく。
「紫!」
こころが叫ぶと紫はスキマを開いた。
スキマに飛び込みイザヤに抱き着く。
同時にイザヤは掌を見た。
「…」
無表情に悲しそうにしていたこころを。
彼女を幸せにしたいと思った自分を。同時に全員の記憶が
戻った。
- 楽園へ帰る ( No.5 )
- 日時: 2018/07/01 12:13
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
紫の開いたスキマを通り全員が博麗神社へと続く道に
辿り着いた。
「ここが出口か?」
「あぁ、お前らは博麗神社という入り口から入った。
だから出口を通って外に出る、いいな」
全員が頷き、階段を駆け上がっていく。
霊夢「まぁ楽しかったし、少し悲しいわね」
魔理沙「たまにはこういうのもいいかもな」
妖夢「割と楽しかったですね」
早苗「そうですね!新鮮でした」
五葉「久しぶりの街並み、結構楽しかったよ」
全員が鳥居を潜り抜けていく。
「こころ」
「…イザヤ…私」
イザヤの体が段々と消えていく。最後に彼が放った言葉は。
「ありがとうな。また会えたら会おうな」
こうして夢の世界は消えた。
だが彼女たちは再び思い出す…彼の事そしてこの世界のことを。
「そうね…彼は今、たった一人で戦ってるわ」
- 救い出す彼を ( No.6 )
- 日時: 2018/07/01 12:28
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
紫から彼、イザヤの現状を見せられた。
「こんな感じよ。まぁ貴方たちの答えは分かってるわ」
紫は行け、という風な目をしていた。
「五葉、アンタ確か夢と現を操る程度の能力ってあったわよね?」
「うん‥‥あ!成程!」
そう言い霊夢、魔理沙、咲夜、妖夢、こころの後に五葉は
中に入っていく。
◆
傷だらけのイザヤはどうにか壁を背にして立ち上がった。
「ったく数ばかり多いな…霊夢たちもこのぐらいなのかね?
ゴキブリ並の生命力」
「だ れ が〜‥‥ゴキブリ並の生命力だァぁぁ!!!」
七色の陰陽玉が辺りに群がっていた影たちを消した。
「あ、オイ!私たちの仕事を取るなよ霊夢!」
「まぁいいじゃない。ほらイザヤ、ちゃっちゃと立ちなさいよ」
霊夢たちはイザヤを見た。
五葉は彼の手を握る。
「私の能力の中に夢と現を操る力があるの。夢を現実に、
現実を夢にできる」
「五葉しっかりソイツの手を握ってなさいよ?」
「OK!!」
全員が走ってスキマを潜り抜けていく。
眩い日光が全員を幻想郷を照らす。
「ここが…現実」
「そうだよイザヤ…」
『ようこそ幻想郷へ!』
「よーし!じゃあ早く宴会の準備するぞ!」
『おーーー!!!』
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