二次創作小説(紙ほか)

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FAIRYTAIL 久遠のセツナ
日時: 2018/07/12 20:45
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

フェアリーテイルにはある少女がいる。
こことは全く別の島国で育った黒髪の少女、セツナ。

彼女はこのギルドで様々なことを体験していく。


六魔将軍 ( No.2 )
日時: 2018/07/13 22:23
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

彼がギルドにやってくる前の話。
シアンは魔法を使えない普通の人間の間に生まれた。
両親と違い彼は魔力を持っていて黒と白のオッドアイをしていた。

その外見も力量もあって彼は両親にも噂で知った町の住民たちにも
忌み嫌われていた。
そのうち家から追い出され彼は途方にくれた。

だが彼は安心することはできなかった。
その住民たちは彼に暴力を振るったんだ。
逃げ出しても…。

子どもたちには石も投げられていたんだ。

「——!!!!」

その時、彼は造形魔法を覚えたんだ。

 □

「アイツは根は良い奴なんだ。実力もエルザと同等、下手したら
 それ以上だ。だからセツナには彼を理解してやってほしいんだ」
「勿論です!」

セツナは元気にそう返した。

この翌日、ギルドに事件を伝えられた。

【バラム同盟の一角 六魔将軍を討伐】

とある場所、そこに六魔将軍のギルドメンバーたちが
いた。

「割と骨がありそうだな」

一人の男がそう呟きニヤリと笑った。
赤色の瞳が暗闇に光った。

「クレア、分かってるだろうけど油断するなよ」
「わぁってるよモルア」

クレアは無表情の銀髪の青年モルアにそう念を押された。
「火炎の滅神魔導士クレア・ジューダス、生体造形魔法の
 使い手モルア・アルゴス、まさか二人揃ってこちらに協力してくれる
 なんて」
「俺は面白そうだから来ただけだ。用が済んだら去る」

クレアはそう言った。モルアもまた頷いた。

 ◆



セツナ・タチバナ(立花 刹那)
年齢17歳
紋章【左手甲・水色】

シアン・ブルード
年齢19歳
紋章【首の右側・青緑色】


決闘宣言! ( No.3 )
日時: 2018/07/13 22:57
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

今現在のギルド内のことを説明しよう。

ついさっき目の前にいる覇竜の滅竜魔導士エルドラ・サクシアという
青年がギルドへやってきたのだ。

「オイそこの女!俺と闘え!勿論一対一でな」

エルドラが指名した人物それはセツナだった。
少し間を開けてセツナが驚きの声を上げた。

「ち、ちょっと待って!他にも強い人なんているじゃん!
 なんで私なの!?」
「オイオイ自覚がねえのか?お前、強いんだろ?
 なんとなくだが俺ぁ分かんだよ」
「で、でも…えー…」

中々了承しないセツナにエルドラは溜息を吐き
話し始めた。

「ったく。ならお前が勝てば俺はお前の言うことを聞く。
 どんなことだってやってやるよ。それならどうだ?
 美味い話だろ?俺はこれからも戦うことができて
 お前らは戦力アップ、悪い話じゃねえだろ、なぁ?」

セツナはそれでも迷った。

「(強いんだろ?とか言われても私あんまり戦いなんて…
 それも一対一なんて…)」
「…セツナ、やってこい」

セツナの右肩にポンッと手を置きナツがそう言った。

「アイツはどうやらお前が負けても何かをさせる気は
 ないみたいだぞ」
「当たり前だろ?俺はそこまで性根は腐ってねえよ。
 ‥‥で、どうすんだ?セツナ」

エルドラはセツナにそう聞いた。
セツナはついに覚悟を決めた。

「…私、頑張ります!」

それを聞きエルドラは笑みを浮かべた。

「それが聞けて良かったぜ。なら場所を変えるぞ、
 こんな狭いところでやり合ったら壊しちまうかもしれないしな。
 外に出るぞ」


 







覇竜 ( No.4 )
日時: 2018/07/14 09:05
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

外に出た全員。

セツナとエルドラを他のギルドメンバーたちが見ていた。

「流石に俺は自殺願望なんてないからな。殺しは無し…
 当たり前だがな。ルールはそれだけ、簡単だろ?」
「まぁ、はい」

その返事を聞きエルドラはコインを握る。

「このコインが落ちたら始めるぞ」
そう言って彼はコインを投げた。
くるくると回転しコインが地面に落ちた瞬間、
エルドラが地面を蹴りセツナの脇腹目掛け蹴りを放った。

「んなッ!?紙!?」

セツナの体が何枚もの紙切れになり地面に落ちると
思ったがそれとは裏腹にその紙切れに魔力が流れエルドラを
切り裂かんとする。

「ッ!覇竜の波紋」

「うわっ!?」

円形に三回の波動が広がりセツナは三歩後ろに下がり
尻もちを着いた。

「へぇスゲェな。これがお前の魔法か?」

エルドラは紙切れを見てそう聞いた。
「魔法ってほどでもないです。魔力を流しただけなので…」
「つまりもっとすごい魔法があるってことか?早く
 そいつを見せろよ。でなきゃ楽しくねえからな」

セツナは立ち上がりエルドラを見据えた。
セツナの魔法に期待しているのか彼はあまり距離を取っていない、
構えてもいない。ただ笑みを浮かべていた。

「氷結の流星群」

セツナはそう言った。上空に水色の魔法陣が現れ細かく鋭い
氷の結晶がエルドラに降り注ぎ煙が辺りを包む。

「やったか?」
ナツの質問にエルザは首を横に振った。
「いいや、まだ立ってるぞ」

煙の中には多少の掠り傷はあるもののあまりタメージがなく
平然としているエルドラがゆっくりとセツナに歩み寄っているのが
分かった。


宝石の魔導士 ( No.5 )
日時: 2018/07/14 10:12
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

エルドラがセツナの腹に軽く手を当てた。

「マズイ!セツナ、逃げろ!」
「え!?」
「遅いぜ!覇竜の圧迫」

セツナの体に衝撃波が放たれ彼女の体が吹き飛んだ。

何度かバウンドした後、彼女は腹を抱え蹲る。
「(衝撃波、波動…さっきのは衝撃波を一点に集中させて
 放ったんだ。接近されたら勝ち目はないかも)」
「さっきのは効いたんじゃねえか?そんな細い体で俺は
 お前が耐えれると思ってなかったがな」
「それは私もです。危うく今日の朝食が出てしまうところでした」

それを聞いてエルドラが笑った。

「そりゃ悪かったな!だがまぁ俺もさっきの攻撃は
 結構痛かったな」
「またまたーその掠り傷だけで何を言うんですか!」
「嘘じゃねえさ。お前は魔法に長けている。どうせお前、
 少し迷ったんだろ」

それは図星だった。見た感じ悪い人ではないし、寧ろその逆
人が良さそうな感じだった。

「…それは認めます。でもここで負けるわけにはいかないので!」

セツナは立ち上がる。
すでにセツナは小さく何かを呟いていた。

「決める気か?なら俺も本気で行かねえとな!」

エルドラが右腕を振り上げた。

「覇竜の鉤爪!!」
腕が振り下ろされ辺りの空気が揺れ、地面に亀裂が走る。

「クォーツ!」

衝撃波がほんのり輝き逆方向に進みだした。
「ヤベェ…ッ!?なんだ、この鎖…!!」
「フローライトって魔法。予め拘束魔法を仕掛けておいたんです。
 だから…チェックメイトだよエルドラさん!」

衝撃波はエルドラに直撃した。
建物に彼の体が当たる直前、シアンがその間に壁を作り
受け止めた。

「やるじゃないか!セツナ!」

全員がセツナに駆け寄る。

「ッ…ぐあっ…」
呻き声をあげゆっくりとエルドラが上半身を起こした。


集合、四つのギルド ( No.6 )
日時: 2018/07/14 15:13
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「ここだな集合場所は」

中に入っていき辺りを見回す。

セツナの目に中華服に紅い短髪の青年の姿が目に入った。
確か彼はラミアスケイルの…。

「あ、あのリィファさん?」
彼もまた目を見開いた。
「お、おー!久しぶりだなセツナ」
「セツナ、どうしたんだ?」

セツナを追ってきたナツやグレイ、ルーシィ、エルザ、
シアンもリィファを見た。

「その肩の紋章…ラミアスケイルか」
グレイは彼の右肩の赤い紋章を見てそう言った。
「あぁ、俺はリィファだ。セツナとはご近所付き合い」

続々と連合になったギルドが集まって来た。
「あのさ…ブルーペガサスってあの人たちだよね?」
セツナは指差してそう聞いた。
「そうだな」
「あの一夜って人だけ絶対場違いだよね?」
「…ま、まぁな…」
リィファもそう言って苦笑した。
すぐに彼はスッと右手を出し何かを受け止めた。
それは角ばったガラスの破片、どれも鋭く尖っていた。

「おっと悪いな」
「…いや、気にしないでくれ。これは俺が捨てておく」

その破片を見ると綺麗な光を放っていて汚れ一つ付いていなかった。


「さてとじゃあ全員でワース樹海に行くぞ。そこにアイツらの
 狙いがある」




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