二次創作小説(紙ほか)
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- 二振り死神=控えめ−BLEACH−
- 日時: 2018/07/19 17:46
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
控えめな性格の少女、空雨 陽向はある日、朽木 悠雅と
出会い死神に目覚める。
その日から彼女の死神の仕事が始まった。
- 解放、始解 ( No.3 )
- 日時: 2018/07/21 10:56
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「覗け、白殺」
悠雅がそう唱えると白殺の刃から淡い藍色の光が現れる。
その光がやがて雷に変わり刀身を包んだ。
それを見てリレイズは狂気的な笑みを浮かべた。
「ククッ、やっと少し本気を見せてくれるのか?
やっぱり強者との闘い程、楽しいことはねえな」
「…言ってろ。昔は俺もそんな感じだったがな」
◆
「うあっ!!?」
陽向の攻撃は弾かれ彼女の体が空中に投げ出され、地面に
背中を強打する。
「話にならないな。空雨陽向、見た感じあっちで戦ってる
男よりも弱すぎる…お前、何のために死神をやっている?」
べリアは陽向の胸倉を掴み上げる。
彼女は思考を巡らせる。
そのうち目を閉じ次に目を開けるとそこはどこかの神殿だった。
そこには二人の青年がいた。
どちらも似たようなウルフカットで違うのは片方は白髪で
緋色の瞳をしていて、もう片方は黒髪で青色の瞳をしている。
顔もそっくりで双子のようだ。
「やっと来たのかよ。陽向」
「仕方ないだろ極夜。彼女はまだ俺たちを手に取ったばかりだから」
「貴方たち二人とも私のこと知ってるってことは…二人は」
「そうだ俺の本来の名前は白夜、真って一文字はいらねえよ。
で、こっちの黒髪が極夜…なぁお前、気に入ったよ」
白夜は陽向に近付き耳打ちする。
「忘れるな。俺と極夜が守りたいたいのはお前、お前が俺たちを
使う以上俺たちに気に入られた以上、お前は守りたいモノを
見ろ」
目を開きべリアを見据える。
「煌めけ白夜!!」
眩い光が辺りを包む。
「くっ…リレイズ」
「わぁったよ」
そう会話を交わし二人は去った。
- 従兄弟、現る ( No.4 )
- 日時: 2018/07/21 16:29
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
尸魂界に向かった陽向と悠雅。二人がやってきたのは
瀞霊廷付近。
「お!十四郎!」
悠雅は手を振った。それに気付いて浮竹もこちらに駆け寄って来た。
「久し振りだな、十四郎!」
「変わらないな悠雅、確か陽向ちゃんだったかな?
悠雅に振り回されたりしてないか?」
「馬鹿!俺ぁ年下の、しかも女を雑に扱ったりしねえよ」
悠雅はそう言った。陽向も少し微笑む。
「いいえ助けられてばかりなんで…嫌な思いなんてしてませんよ」
「んじゃちょっくら白哉坊にでも会いに行きますかね」
そう言うと悠雅は腰を上げた。浮竹はキョトンとした表情で
疑問を口にした。
「び、白哉坊?それってもしかして」
「ん?あれ?言ってなかったか?俺は白哉坊の従兄弟で
アイツより年上だぜ?」
「あ、そういえば結構前に言ってたような…」
そんな会話をしていると遠くから数人の足音が聞こえた。
その集団の中には白哉の姿も…。その本人も悠雅も驚いていた。
「何故ここに…悠雅」
「おー探す手間が省けてよかったぜ、白哉坊」
「え!?隊長を…『坊』って…」
「ということは朽木隊長と仲が?あら?…」
卯ノ花と恋次、卯ノ花は思い出しそうだ。
「よっ!久しぶりだな卯ノ花!んで、そっちの坊主は
初対面だよな?俺は朽木悠雅、気軽に悠雅と呼んでくれ!
よろしくな!それと…」
悠雅は急に真面目な顔をする。
その切り替えの早さに白哉も驚く。
「お前、新しい妻とかって考えるのか?」
「え」
数十秒の沈黙の中、悠雅がすぐにその沈黙を破った。
「ハハッ何、真面目になってんだよ。冗談だ、からかっただけだ。
あまり真面目になり過ぎんなよ?」
「うふふ♪朽木隊長の従兄弟は朽木家最大の問題児と聞きましたが
明るくて接しやすい方ですね、貴方もそう思いませんか?
阿散井さん」
「え?俺ですか?えぇまぁ…」
二人もそんな会話をする。
「まぁ昔は結構な。まぁ陽向がいるから暴れるつもりはない」
- 戦場所、空座町 ( No.5 )
- 日時: 2018/07/21 17:32
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「さて、と…白哉坊、お前ら、あれだろ?虚圏に
行くんだろ?だったら俺も連れてけ、やりたいことがある」
悠雅はそう言って一、二歩進み振り返る。
「陽向、お前が守りたいモノはなんだ?」
「え?それは」
言おうとしたときに背中に強い衝撃とピリピリした痛みが
走る。背中には悠雅の掌が当てられていた。
「お前は守って来い。そんでいっぱい学んで来い!」
「ッ!うん!!悠雅も気を付けてね!」
「当ったり前だ!」
二人は軽く手の甲をぶつけた。
そして悠雅は白哉たちと虚圏に、陽向は現世に向かった。
◆
現世、すでにそこは破面と死神が戦うための場所に
変えられていた。
「着いた…現世」
「ヒーローは遅れて登場ってことか?」
陽向は素早く白夜を抜き攻撃を弾いた。
すぐ後ろには虚閃を放つ数秒前のべリアがすでに陽向の
心臓部に狙いを定めていた。
「包め、極夜!!」
彼女がそう唱えるのと虚閃が放たれるのはほぼ同時で
大きな爆発で辺りの建物が崩壊した。
「…呆気ないな。まぁ素が人間だから仕方ない、か」
だがべリアが気付くのが遅れた。黒い曲刀・極夜の連撃を
受け、途中で刃を掴む。
「驚いたな。これでも割と鋼皮は硬いんだが…」
「極夜も白夜も切れ味は結構良いんですよ?どちらも対をなす
気候の名前を持ってますしね—極夜連撃!」
陽向は極夜を手放した。瞬間、極夜が幾つもの短刀に分かれ
べリアを360°囲む。陽向が片掌を前に突き出すと同時に短刀が
べリアを串刺しにせんと彼を貫く。
「…ッ!?」
いつの間にか肩に倒れたと思われたべリアの鋭い犬歯が貫いていた。
べリアは不敵な笑みを浮かべ呟いた。
「鮮血の薔薇」
『陽向!すぐに傷口を塞げぇぇぇ!!!』
白夜が陽向の意識にそう訴えかけた。
- 無音の裁定 ( No.6 )
- 日時: 2018/07/21 19:29
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「なぁ早く見せろよ朽木悠雅。あるんだろ?卍解って奴が。
早く見せろよ、そうすれば俺も本気を出すからな」
悠雅もリレイズ、どちらも傷を負っていたがまだまだ
闘えるといった風だった。
リレイズは悠雅の卍解をどうしても見たかったのだ。
「…卍解は奥の手、まだ使うわけにはいかねえよ。
—破道の54、廃炎!」
悠雅を中心に円盤状に炎が放たれリレイズを焼き尽くす。
その炎が収まると額から角が生え、背中から骨で作られたような
蝶の羽を生やしたリレイズがいた。
「なら俺が本気を出せば出してくれるよなぁ?」
刹那、その場からリレイズが消え次に彼が現れたのは
悠雅の目の前だった。悠雅の首根っこを力尽くで絞め、
地面に一直線にぶつけた。
「くっ!!」
「じゃあせいぜい耐えろよ?」
リレイズは首を絞めたままマウントポジションを取る。
辺りに現れた黒い粉が光り、リレイズの両手を包む。
彼が悠雅を殴る度に小さいながらもかなりの威力がある
爆発が起きる。
「ぐあっ!?(密着は…よくねえが…)縛道の…63…」
「させるわけねえだろ!!」
「卍解!」
リレイズの手が止まった。その一瞬の隙に悠雅は白殺を
握る。
「裁定白銀十字」
「な、なんだこれ!?何だよこの十字架…!!」
悠雅の白殺は静かに一瞬でリレイズの体を貫いた。
「あがっ…は?」
「白殺は残念ながら音が無いんだ。お前の好きな戦いも
これで終わりだ。あの世で自分の愚かさを悔やんで来い!」
- チュパカブラの破面 ( No.7 )
- 日時: 2018/07/21 23:36
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
陽向の血で出来た薔薇が破裂するとその血は真っ直ぐに
べリアの元に集まっていった。
貧血気味の陽向は無残に地面に落ちていく彼女の体を何かが
包み込み衝撃を無くした。
『陽向、無事か?』
「なんとか…でも貧血」
陽向は頭を抱える。が顔を上げるとそこには頭部から
後ろの方に伸びた角、水色の瞳は紅色に、爪は鋭く伸び、
口からは鋭く少し大きくなった牙が覗いていた。
「そろそろ終わらせようか空雨陽向」
『終わらせっかよ。なぁ?陽向』
「終わらせない。行くよ極夜!卍解!」
陽向は笑ってそう宣言した。極夜の刀身が真っ黒くなり
彼女が極夜を振るうと黒い風が起こる。
「それが卍解…初めて見たな。だが」
『陽向、分かってると思うが』
陽向は黙って頷いた。べリアは予想通り噛み付こうと
陽向に近寄る、そこはすでに陽向の領域だということを
知らずに。
「新月無垢!」
べリアの視界は全て黒に染まった。微かな紫の刀が
べリアを貫いた。
「ウグァッ!?」
陽向は斬魄刀を納刀しべリアの顔を覗き込む。
「何故…止めを刺さない?…俺は」
陽向は指差した。そこでは藍染と闘う一護がいた。
「藍染は従えた破面を道具として扱っていた」
その真実にべリアは罪悪感を覚えた。
「空雨陽向…礼を言う。一段落したらまた来させてもらう」
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