二次創作小説(紙ほか)

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家庭教師ヒットマンリボーン! 九十九の夜
日時: 2018/07/23 21:37
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「で、何?そのリ、リューディスファミリーって」
九十九 伊緒(イオ)はツナと二人してリボーンを見た。
「リューディスファミリーはボンゴレの兄弟マフィアだ。
 で、お前にはそこの十代目になってもらうからよろしくな」
「えー…」
どうやらそのリューディスファミリーはほとんど一番上に
立つ支配者が女だというのだ。
この日からイオは殺し屋となることに。


日常編 >>01-03

追って奪い返す物 ( No.4 )
日時: 2018/07/23 22:01
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

仲良く話しながら歩いていた御一行。
そんな日常は崩れる。

ヒュッと風を切るように一人の少年が駆け抜けていくのが
全員の目に入る。紫の瞳をした少年で手には手袋らしきものを
握っていた。
「ッ!追いかけるぞ」
「あ、ちょっと待ってリボーン!」

何事かと全員でリボーンと少年を追いかけた。
「ちょっと退いてみんなぁぁぁぁ!!!」
片足で踏み込みイオが勢いよく少年の背中目掛けて
飛び込む。少年はイオの予想外の行動に一瞬驚き握っていた物を
落とした。
「これ…ツナくんも同じもの持ってたよね?こっちのは…」
「ボンゴレリングだな。多分先代のリューディスファミリーが
 持ってたんだ。だから…大空のリングはイオ、嵐のリングは
 狼牙、雨のリングを神波が持つんだ」
三人はそのリングを嵌める。

「お前、フェンディルか?」
狼牙は彼フェンディルを取り押さえた。フェンディルは表情一つ
変えずに静かに頷いた。
「私は伊緒、よろしくねフェンディルくん」
「…よろしく」
とりあえず日陰のベンチに全員で腰かけて話をすることになった。

ボンゴレ嫌い ( No.5 )
日時: 2018/07/24 17:50
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

フェンディルの言動からすぐに分かった。
リボーンも彼に会ったことがあるらしく話を聞いた。
「…フェンディルくん、ボンゴレ嫌い?」
「嫌いに決まってるだろ。お前らは俺の居場所を奪った…
 でも…その…あまり気にしてないから」

不器用な微笑でフェンディルはそう言った。
リボーンはフェンディルにイオの持っていたケースから大福を
一個渡した。フェンディルは大福を興味深そうに観察する。
「大福って言うんだよ。中にあんこが入ってるんだけど…
 一つ食べてみ?」
イオがそう言うとフェンディルは一口食べた。
「美味しい…」
「そうだ。並盛中に通ってみないか?」

 ◆

後日、中学校それもイオのクラスにフェンディルはやってきた。
といっても感情が乏しくクラスでは浮いていたが勉強運動どちらも
クラスでは一番だった。
「フェンディルくん、どうよ?学校生活は」
「…まぁ、楽しい…俺、ずっとヒットマンとして育てられたから。
 こうやって同い年の人たちと話したり運動したりしたこと
 なかったし、慣れてなかったけどイオが手助けしてくれたから
 楽しかった」
フェンディルの頬をイオは少し上にあげた。
「?」
「笑顔、頑張ろう!ね?」


黒曜中 ( No.6 )
日時: 2018/07/25 18:59
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

今、イオとツナは獄寺を探して走っていた。
喧嘩があったという商店街へ。

「あ!あそこ!」

イオは両足で踏み切り宙を飛び獄寺に飛びつき攻撃から守る。
「獄寺くん、大丈夫!?」
「なっ!?10代目とイオさん!?」
イオとツナは二人して胸を撫でおろした。
だがすぐにイオの顔は青ざめた。
「並盛中学校、出席番号20九十九伊緒そしてボンゴレ10代目
 沢田綱吉、探す手間が省けた」
「危ない!」
二人の前に獄寺は飛び出しヨーヨーの針を受ける。
傷から止め止めなく血が流れる。
「ご、ごご獄寺くん!!しっかり!!」
「オイ!そこの中坊共、退きやがれ!!」
大きく跳躍し何者かが黒曜の千種に向けて飛び膝蹴りを
お見舞いした人物がいた。その隣にはもう一人の姿も。
「オイここから近いのはテメェらの学校か?それとも病院か?
 山本」
「え?えっと学校です」
「よしこの中坊、運ぶぞ。案内しろ」
狼牙はハンカチで獄寺の傷を塞ぎ担ぎ上げる。

「あの貴方は?」
「赤志狼牙。高校一年だ、呼び捨てで呼んでくれ」

全員が学校の保健室に駆け込んでいった。

乗り込む決意 ( No.7 )
日時: 2018/07/26 14:02
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

保健室に獄寺を寝かせた。
「男は見るつもりはないんだが」
「あん!?文句あんのかシャマル、テメェこの中坊を
 見ないとか言ったらボコボコにするからな!?」
狼牙は握り拳を見せる。それに参ったようにDr.シャマルは
溜息を吐いた。

外に出てから。
「ははっ、狼牙さんにはDr.シャマルも勝てないんだね」
「ほっとけ山本。軽く脅迫しただけだ」
「軽くも何も脅迫は良くないと思うんだけど」
小声でイオはそう呟いた。
その日、リボーンは黒曜の元へ乗り込むことを宣言した。

「えー!?無理無理、だって雲雀さんも帰ってきてないし」
「…ツナくん、覚悟決めようよ。とりあえず私は行くよ。
 あまり戦力にはなれないかもしれないけど…」
イオは自身無さげにそう言った。
「中坊だけで行かせる気はねえぞ」
「俺も」

「決まりだな」
リボーンはそう言った。

 ◆

場所は変わって黒曜のいる場所、黒曜ヘルシーパーク…。
ビアンキ、獄寺、山本、リボーン、ツナ、イオ、狼牙、フェンディル
計8人が集まってやってきた。
「じゃあ行くとするか」
フェンディルはイオのほうを見た。
「イオの付けてるその手袋って…」
「あーこれ?なんかレオンから出てきたって言われて私に
 渡されたんだよね」
レオンから出てきた手袋。白地に黒で「Ⅹ」と書かれている。
「馬鹿野郎!」
狼牙の声でハッと我に返り穴を覗く。
「何事?」
「山本が穴に落ちて同時に狼牙も」
リボーンがそう説明する。まぁ狼牙もセットなら大丈夫だろう。
そんなことを考えてると山本の呑気な声も聞こえてきた。
「すごいな、お前。いつの間に変身したんだ?」
「そっちかよ!?ってさせるか!チュンチョイ!」
狼牙は真っ直ぐ拳を突き出した。
「っと危ねえ。知ってるびょん、お前のことも全部。
 猟犬の赤志狼牙、それはジークンドーって奴だろ?」
「だったらどうした?掛かって来いよ馬鹿猿、その顔面グシャグシャに
 してやるからな」

年上の強がり ( No.8 )
日時: 2018/07/26 15:06
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「コングチャンネル!」
城島犬がそう言って牙を嵌めると見る見るうちに彼の体が
ムキムキになっていく。
「山本、バットで頼むぜ。安心しろ」
狼牙は小声で「大事な腕は守れるよう努力する」と呟いた。
構えると同時に両拳を犬の巨拳にぶつける。メキメキッという
鈍い音がして狼牙が吹き飛ぶ。
「狼牙さん!」
「馬鹿!前見ろ!」

山本はその声ですぐにバットを構えた。だがバットが無残に
折れる。
「チーターチャンネル!」
「させるか!」
狼牙は大きく跳躍し犬の脳天に拳を叩き込んだ。
犬が倒れた。

「す、スゲェ狼牙先輩」
獄寺はそう呟いた。
狼牙が山本を背負い上ってくると狼牙は少し両掌を見る。
「あの狼牙さん両手は…」
山本はそう言った。
「あん?両手?…両手がどうしたんだよ、早く行くぞ」
「隠しても無駄だぞ?」
リボーンに図星をつかれ狼牙は少し唸る。
リボーンは狼牙の肩に乗り耳元で囁く。
「お前は年下に優しい。だからイオたちに心配かけたくねえんだろ?
 自分以外にアイツらを守る奴がいないと考えてるんだろ。だけど
 それは間違いだぞ。獄寺やイオだけでなく全員がお前の
 優しさを知っている。お前のその強がりは逆にアイツらを
 心配させてんだぞ」
リボーンの言葉に納得はいかなかったが狼牙は舌打ちする。
「狼牙さん」
「あん」
「あまり無理しないでね」
「…善処するよ」

狼牙は不愛想に返した。


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