二次創作小説(紙ほか)

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ぬらりひょんの孫〜神徳の少女〜
日時: 2018/07/31 20:02
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

天願 天音、彼女は奴良家に住む少女である。
それ故、彼女と奴良組の妖怪たちと仲が良い。

彼女はリクオたちと様々な妖怪と触れていく。

序章 >>01-04

千年の妖の戦 >>05-14

キャラ >>15

妖ノ羽織 ( No.6 )
日時: 2018/07/28 14:57
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

リクオが訓練を受けているとき天音は何かを感じ取った。
「?」
辺りの木々を見渡す。
「あ、そういえば土彦さん、土彦さん以外にも経立フッタチ
 いるって言ってたんですけど…」
「あー居るぞ。この辺の警備としてな、アイツは夜も目が効くんだ。
 …もしかして何か感じたか?」
「うん。ほらリクオくんが色々学び始めてから私にも
 なんか変化があってさ。それもあるのかな、って」
それを聞いた土彦は鼻で笑い気配を感じた木の方を向いた。
「オーイもうバレてるようだぞ。修三シュウゾウ
木の上から一人の青年が降りて来た。紺色の忍者装束のような
服を着た銀髪の青年だ。右目を眼帯で隠した猫の耳と尻尾が
生えている。
「もしかして猫の経立…?」
彼は黙って頷いた。
「あら?もう気付いたの?修三に」
冷麗は天音にそう言った。
「あ、私、天願天音って言います。よろしく」
「…よろしく」
天音の差し出した手を修三は握った。
「お!そうだ天音!お前、修三と手合わせしてみろよ」
「へ!?」
淡島はそう提案した。
闘技場で二人は向かい合う。天音の手には木刀が握られている。
「じゃあ始め!」
同時に天音の姿が消える。明鏡止水だ。
「残念」
「ッ!?」
鬼發を破り修三の鋭く長い爪が天音の木刀を真っ二つに
切り裂いた。ならばと天音は次の技に変えた。
天音は黒髪に戻り黒い和服の羽織を纏っていた。
「妖ノ羽織・黒闇破戒」
天音が軽く片手をあげると裾から何十もの槍や刀などが現れた。
「初めて見たな…天音のあれは」
「そうなのか?ずっと一緒にいたんだろ」
イタクはリクオにそう言った。確かに小さい時から天音とは
仲良くしていたし妖化も見てきた。
「即行、だな」
「…ますます気になった」

現れる京妖怪 ( No.7 )
日時: 2018/07/28 17:01
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

マヨヒガの畏を断ち切り里に入り込んだ京妖怪がいた。
名を鬼童丸という。
「あれは…」
鬼童丸は二人の姿を見つける。洗濯をしているリクオと天音だ。
「ガキか?」
一人の配下がそう呟いた。
「いやあの顔は…そうか、アイツの孫か」
鬼童丸は400年前、羽衣狐を倒したぬらりひょんと重ねる。

リクオと天音も三人の妖怪を見た。
「ねぇあれって…」
「天音!」
リクオは天音を抱き鬼發を発動させ近くに隠れる。
「な、消えた」「一体どこに」
鬼童丸の配下二人は辺りをキョロキョロと見渡し
二人を探す。だが鬼童丸は落ち着いていて刀を構え
横に振るった。同時にリクオの畏を断ち切って見せた。
「まだまだだな。アイツの畏はこんなに弱くなかった」
「リクオくん、何かヒントはないの!?ほら!お爺さんに
 聞いたことがあるとかないとか…」
リクオは記憶を辿っていく。そんな中、天音は再び
妖ノ羽織を使う。
「妖ノ羽織・白銀色の乙女」
真っ白な布地に背中に雪の結晶が描かれた羽織を身につけた。
辺りにひんやりとした冷気が漂い始める。天音が持っていた
木刀が凍り付きあっという間に氷の刀へと変わった。
「オラァ!!」
一人の配下が殴り掛かる。それを軽やかに躱し刀で腕を斬り捨て
再生できぬよう凍らせた。
「氷麗ちゃんの力、舐めたら全てが凍るからね。覚悟!」
そこにはイタクも駆け付けた。
「天音、リクオ」
「下がってくれ天音、イタク。コイツは俺の相手だ」
天音は妖ノ羽織を解きリクオより後ろに下がった。
「…鏡花水月」
一人の配下のパンチがリクオの体をすり抜ける。そして
木刀を横に振るう。
「(な、里の畏が断ち切られた!)」

「…奴良リクオ、覚えたぞ」
鬼童丸はそう言い残し去っていった。





再び帰還、奴良組本家 ( No.8 )
日時: 2018/07/28 17:56
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

夜、門の前で鬼火を照らし立っていた温羅はふと前を向き
拳を突き出す。ゴォォォッと音を立て拳圧で強風が起こり
数人の妖怪が足を止めた。
「…随分とド派手な登場だな。リクオさんよぉ」
「鬼、か!?」
淡島は温羅を見て驚いた。
「ただいま温羅!」
「おう…オーイ!天音とリクオが帰って来たぜ!!ついでに
 遠野の妖怪もだ!!」
温羅がそう叫ぶと全員が門のほうを見て声を上げる。
「リクオ様だ!」「天音様もだ!」「「帰って来た!」」

少しして大きな船、宝船が姿を現した。
「これに乗ってけ!」
「うおおおお!!!」
天音は目を輝かせた。
温羅も宝船を見た。全員が大きな宝船に乗り込んだ。
その船は京都へ向かう。
「割と…暗いな。天音お前、暗い場所は平気なのか?」
光瑠は天音にそう聞いた。
「いや、なんか慣れた」
「それはよかった」

船の壁が破壊され取っ組み合っている首無とイタクのほうを
天音たちは見た。
「喧嘩か!?」
「ち、ちょっと首無、イタク!!」
「馬鹿、天音!」

辿り着いた京都 ( No.9 )
日時: 2018/07/29 15:15
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

首無の黒弦、イタクの首を温羅は掴み二人の戦いを止めた。
「お、オイ温羅!!」
「まぁ落ち着けよ首無、イタク。喧嘩は戦いが終わった後でも
 いいだろ。まぁやるってんなら俺は全力で止めるぞ?」
温羅は二人を睨む。二人は仕方なく手を引いた。
同時に船を囲むように妖怪の大群が現れた。

「我が名は白蔵主、京妖怪の一人。ここの大将は前に出よ」
止める暇もなくリクオは首無たちの手から消え
白蔵主の前に出て刀を抜いた。
「お主、名前は?」
「ぬらりひょんの孫、奴良リクオだ」

同時に船が白蔵主の振るった槍で一部破壊される。
その戦いを全員は見ているだけだった。
「京妖怪、ねぇ…」
大嶽丸は温羅の隣で小さく呟いた。
「やっぱりお前もか。阿久良王…あの人と会わなきゃいけねえって
 ことかよ…」

突如、船が大きく揺れ妖怪の大群が攻め込んできた。
「大将の命令に背くのかよ!!」
淡島の言ってることは尤もだ。だが他の妖怪たちは白蔵主のことを
「コイツはもう自分たちの大将ではない」と言い切ったのだ。

「さてと船が壊れねえ程度に暴れるとするか」
「温羅ってばホントに好戦的だよね。なんだか楽しそう」
指を鳴らし楽しそうに笑う温羅を見て天音は聞こえないように
そう呟いた。
「じゃあ私も。妖ノ羽織・水面写し月華」
両サイドの髪が長くなり銀色に変わり、白の透けた和服を
羽織った姿になる。

「人間がいるぞ!」「珍しい力を持ってるな」「羽衣狐様にコイツの
生き胆を渡そうぜ!」
何十もの妖怪たちが天音に襲い掛かるが天音の体が全員から
すり抜ける。
その隙に天音は刀を弧を描くように振るい妖怪たちを切り裂いた。

「うぅ〜イタイ、イタイよぉ!!」
宝船の声に全員が反応する。船には黒と白の何かが絡みついていた。
「このまま真っ逆さまだ」そう妖怪は言った。首無とイタクは前にでて
船の軌道を変える。
「ッ!川だ、川があるぞ!!」
リクオがそう叫んだ。船を川に降ろし流れていくがまたしても
障害物があった。
「ま、曲がり切れんのかこれ!!」
冷麗は川を凍らせる。猩影と温羅は船の前に立ち船を力尽くで
止める。
「流石、温羅と猩影くんだね!」
「一旦、降りて移動しよう」

船を降り羽衣狐がいるであろう場所へと向かう。

ぶつかる昔の友 ( No.10 )
日時: 2018/07/29 15:57
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「ここは確か伏目稲荷神社だな。確か重軽石ってのがあるんだよな」
温羅がそう呟く。それに全員が絶句する。全員が温羅のほうを見た。
「…お前、何でそんなに詳しいんだ?」
「…ノーコメントで行かせてもらうぞ、その辺は」

二手に分かれて後に合流することになった。
「にしてもさ、この辺りってもう羽衣狐の支配下だよね?」
「まぁそうなるな」
天音の質問に黒田坊は頷いた。
「ってことは、さ…封印されてた強力な妖怪がいても
 可笑しくないってこと、だよね…私、大丈夫かな…」
天音は不安を募らせていた。彼女は妖ノ羽織を使っているが
本体は純粋な人間である。
「ま、心配いらねえだろ。いざってときは俺が身代わりになってやるよ。 結構タフなんだぜ?俺」
温羅は悪戯っぽく笑ってそう言った。天音はクスリと笑った。

「やっぱり二手に分かれてたか。それに久しいな温羅」
鳥居の前には温羅と同じように角が生えた黒目紅瞳の青年姿の鬼が
立っていた。
「そうだな。本当はこんな風に再会したくはなかったがな…
 阿久良王…」
温羅は天音たちよりも前に立った。
恐らく京妖怪となったのだろう。彼はきっと温羅の友だった男。
「このまま去るなら良し。だがそれでも行くってんなら俺は
 お前を倒さなきゃならないな」
「…手は、出すなよ」
温羅はそう言って段々と歩調を速め阿久良王に殴り掛かる。
阿久良王は温羅の顔面を掴み地面に叩きつけ鬼火の火炎放射を
放った。だが温羅は相手の額に自身の額をぶつけ頭突きを
喰らわし距離を取った。衣服の上半部のほとんどが焼かれていた。
鼻から鼻血が出ていて彼は手の甲で血を拭った。



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