二次創作小説(紙ほか)
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- 銀魂−意味わからなくても言いたい言葉−
- 日時: 2018/08/30 21:25
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
千葉早苗、万事屋や新選組とも関わりがある少女だ。
彼女は彼らと関わりながら様々なことを学んでいく。
1章 死にたいとか思う暇があるなら仕事やれ(紅桜編) >>01-05
2章 妖刀とかが出てくると必ず何か起こる(真選組動乱編) >>06-09
3章 兄弟って似てるところもあるけど似てなかったりする(土方兄弟編) >>10-13
4章 人の恋人ってすっごい気になる!(山南黎助ノ彼女編) >>14-16
5章 大丈夫と思ってる人が被害者になることがある(白兎船編) >>17-18
- その4 来てほしくないときに来るもの ( No.4 )
- 日時: 2018/08/24 15:25
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
鬼兵隊の居所を掴んだ真選組は銀時たちよりも
一歩早く駆け付けていた。
「近藤さん、アンタはここにいてください」
「?総悟?」
船で待っていてほしいと言われ疑問を持った。
「ここから先、死んでも可笑しくない。アンタが死んだら
この先、誰が真選組を引っ張っていくんだってことですよね?
沖田さん」
沖田が真意を言う前に山南が先に言った。そういうことか、と
近藤は相槌を打った。
「でもそうはいかないな。決めているんだ、絶対に俺は
真選組を守ると」
「…そうですかい。じゃあ行きますか!」
近藤が四人の中で先陣を切ったと思いきや。
「あああああれええええ!!!」
「こ、近藤さぁぁぁぁん!!!?」
船と船の隙間から近藤は真っ逆さまに落ちていく。
「(近藤さん、どうかご無事で)」
そう願うしかなかった。
「と、とにかく乗り込もう。無事であることを信じて」
「そ、そうだな。山南の言う通りだな」
意見がまとまり三人は乗り込んでいった。
「どうやら見つからずに済んだみたいだね」
先に隠れて侵入していた早苗と伊庭は新八と神楽と合流した。
神楽に案内され見つけたのは怪しい実験室のような場所だった。
「…妖刀、紅桜の戦闘記録…僕との戦い、銀さんとの戦いの
記録も載ってるね。これをもとに進化させていたということかな」
「紅桜は戦闘すればするほど強くなるって刀さ。そっちの兄ちゃんの
推理が正しいってことだ」
いつの間にか敵が三人も集まっていた。そのうちの白髪の青年は
夜兎だとすぐ分かった。
「ははは、冗談じゃない。夜兎までいるなんて…」
「ね、ねぇその夜兎ってどんな種族なの?」
「神楽も夜兎だってことは分かるけど」と早苗は付け足す。
「戦闘種族、彼らの特徴としては白い肌と番傘で全員が大食いで
怪力を持っているんだ。だからなるべく戦闘は」
刀を横に振るう。小さな音を立て真っ二つにされた銃弾は
落下した。
「避けたいんだよね」
- その5 バシッと成敗! ( No.5 )
- 日時: 2018/08/24 18:27
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
青年、名を陸斗という。彼の番傘を伊庭は刀で受け止めていた。
隻腕である伊庭のほうが不利なのだが彼は陸斗の攻撃を受け止めたのだ。
「そこまで手は抜いてないんだがな」
「何してんすか!陸斗さん!!早くそんな奴、押しつぶしちゃってください」
また子は発砲しながらそう声を発した。面倒くさそうに陸斗は
頭を掻き片手を握り伊庭に一発拳を突き出した。
「カハッ!!?」
壁にぶつかり咽返る。
「「伊庭さん!!」」
「また子、俺、この戦い終わったら出てくからよろしく」
「はぁぁぁぁぁ!!!?」
と、同時に何かが天井を破壊して降りてきた。
「オイオイ…」
「…紅桜に取り込まれたな」
「七郎、早苗、神楽、新八!!お前ら先に真選組と行ってろ!!」
止めようとする神楽を落ち着かせ四人は上へ向かった。
****
翌週。
「…紅桜も消えて鬼兵隊も退けることができた。一件落着、だね」
伊庭はそう呟いた。
「銀さんも無事でよかった。桂さんに感謝ですね!」
早苗は全員がとりあえず無事でよかった。紅桜に取り込まれた
似蔵はどうなったか分からない。でもこれを通して反省してほしい
というのが本心である。
- その6どんな人でも弾けたい時がある ( No.6 )
- 日時: 2018/08/26 09:05
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「これは妖刀・村麻紗だ」
土方は新たな刀を受け取ってから新たな人格が生まれた。
トッシーという名のオタクの人格だ。
「村麻紗はそれを帯刀するとオタクの怨霊の人格に魂ごと上書きされる」
村田鉄子はそう説明した。
「(なんでオタクの怨霊が…)」
「そうなるともう彼の本来の人格は…」
鉄子がそう言いかけると辺りが急に煙たくなった。
****
武州行き列車、近藤の隣に山南は座っていた。
「どうしたんだ黎助?乗り物酔いか?」
「あ、いいえ。僕、乗り物で酔うことはないので…」
二人の首筋に刀の切っ先が突き付けられた。
「(やっぱり、か)」
「悪いけど言うことは聞いてもらうよ」
伊東は二人にそう告げた。
立たされた二人、怪しい動きをすればすぐ斬り捨てられるだろうと
すぐ分かった。だが別の車両から一人の隊士がこちらへ
歩み寄ってきた。
「沖田くん君は確か見張りのはずだが…」
「そこを退け、そこに立つのは俺だ」
静かに刀を抜き向き合った。山南も刀の柄を握った。
沖田が走り出すと同時に刀を抜き峰打ちで一人倒した。
「貴方が何か企んでいることは薄々察していましたよ」
- その7事件にはいつも野次馬がいる ( No.7 )
- 日時: 2018/08/26 13:19
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
沖田によって切り離された二つの車両の窓から見覚えがある
人影が見えた。
「ありゃあ…旦那、それに土方さん」
「銀時にトシ、それに…」
「鳥田さんまで!!そっか、鳥田さんは仕事で出かけていたから」
車の中に彼、鳥田魁がいると車が小さく見えてしまう。それほど
彼は巨漢なのだ。それだけ聞くと恐ろしく感じる人もいるだろう。
だが彼はとてつもない甘党である。
「う、うぅやっぱり怖いでござる」
トッシーは車の上で蹲る。
「お前少しくらいカッコつけられられないのか!!!」
「そうだよ頑張れ土方さん基トッシー!!」
窓から顔を出し早苗はそう応援した。
「電車に乗り込むぞ!!」
同時に全員が車から列車に乗り移った。
「銀さんも考えることは同じだな」
「魁、お前よく狭い車内から飛び移れたな…」
「まぁ安心しろよ運転は別の隊士に任せてんだ」
鳥田は近藤たちがいる車両の扉に手を置いた。
「ま、待って鳥田さん!!流石にこの扉をこじ開けるのは」
「まぁまぁ見ててくださいよ。絶対開けてやるよこんな扉!!」
力を入れる。ゆっくりだがだんだん扉が音をたて始めスキマが
開く。そしてようやく扉が全開する。
「ほれ開いたぜ」
同時にもう一つの車両の扉も開いた。
「魁、お前も来てたのかィ」
「勿論」
一方、新八、早苗のほうは前方に一人の男がいることに気付いた。
「あ!あれって…」
「アオザイ…白兎族、だっけ?だとしたらヤバくない?」
早苗は拳銃を抜き標準を男のほうに向けた。
「早苗ちゃん?大丈夫なの?」
「多分、邪魔になるでしょ?打ち倒すまで」
二発、三発と発砲する。だが弾丸は彼の鉄扇で弾かれた。
「あ、危ないよ早苗ちゃん!!」
「大丈夫だって!無理しないから!!」
ドアを開き飛び降り、男と向き合った。
「えっと〜…誰?」
思いっきりシリアスをぶち壊す発言をした早苗に男は笑った。
「冥蘭、にしてもお前…なんで降りてきた?黙って車の中に
居ればいいじゃねえか」
「だって貴方、狙ってたでしょ。あの二つの車両を…なら黙って
見るわけにはいかないよ」
- その8事件が消えると一気に人が消える ( No.8 )
- 日時: 2018/08/26 13:53
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
冥蘭の黒い鉄扇は手のひらサイズから彼の身長ほどの大きさに
変わり彼はその大きな鉄扇を自在に操っていた。
早苗は後ろに下がりながら右へ左へ屈んだり跳躍したりして
躱していた。だが早苗の息は上がっていて段々足が思うように
動かなくなってきていた。
「よく頑張るねぇ、けど結構消耗してるんじゃねえのか?」
「…まぁ確かに。足腰痛いし正直疲れたけど。頑張らないと」
そう言った瞬間、早苗の体が宙に浮いた。胸倉を掴み
持ち上げられていた。
「正直惚れたぜ?確か千葉早苗って呼ばれてたな。だけど残念だ」
「(まさか…)」
早苗の予感は的中した。彼は早苗を片手で投げ捨てた。
風を切り彼女の体はどんどん後ろへ飛んでいく。
浮遊感が消え地面に足が付いた。
「危なかったな早苗」
「ひ、土方さん!!?戻ったんですか!?」
「まぁな」
早苗は胸を撫でおろした。
とりあえずは一件落着ということになる。
「でもまさか鬼兵隊だけでなく白兎まで関わっていたなんてな」
「名前だけは知ってるんだけど…」
「夜兎より少し力は弱いし退けないワケではない。でもちょっとや
そっとの傷は彼らには意味を成さないかな。彼らは夜兎よりも
傷の治りが早い。それと寒さに弱い、ぶっちゃけ氷水の水鉄砲を
使えば逃げるんじゃないかと思うほどなんだよね」
「何だろう山南さんがそれを言うと本当にできてしまうんじゃないかと
思ってしまう」
新八は山南の説明でそう思った。
—山南の力ってすげぇな…(確信)
これが全員一致の感想だった。