二次創作小説(紙ほか)

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戦見 翡翠
日時: 2018/09/30 16:13
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

四葉翡翠は薫や剣心たちと仲が良い。
そんな彼女は様々な戦いに彼らと共に巻き込まれる。

(るろうに剣心 二次創作)

Re: 戦見 翡翠 ( No.3 )
日時: 2018/09/30 18:55
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「今日は一人多いんですね」
翡翠たちに一人の青年が声を掛けた。
白い肌に真っ黒い髪をして片目に眼帯をしている。
彼の名は夜剣雷よつるぎあずまである。
「嬢ちゃん、コイツは?」
「夜剣雷さんよ。雷さんこっちは相楽左之助よ」
雷は左之助のほうを見て「よろしく」と言った。
左之助も「よろしく」と返した。
「雷!俺と勝負しろ!」
弥彦は竹刀を持って雷にそう言った。薫は「雷さんでしょ!?」と
叱る。
「雷も剣術を扱うでござるか?」
剣心は雷に聞いた。
「あぁ、まぁ剣心さんや薫さんたちには遠く及ばないけれどね」
「何言ってるの雷さん。そんなに謙遜することないのに」
薫は不服そうだ。雷は彼女から竹刀を借り弥彦と手合わせする。
その身のこなしに剣心や左之助は驚いた。

「っだ〜〜〜クッソ!!また負けたー!!」
「あ、あはは。たまたま、だよ」
弥彦は悔しそうだ。
「たまたまって感じじゃないと思うけどな。結構な経験積んでるん
じゃねえか?雷」
「うむ、雷の動きは一級品でござるよ」
雷は笑った。彼は道場を後にした。
翡翠は雷が置き忘れていったであろうノートを届けに後を追った。
「雷さーん!!」「翡翠ちゃん!どうしたの?」
「これ、雷さんのですよね?忘れてましたよ」
雷にノートを手渡した。雷はノートを捲る。
「…ありがとう翡翠ちゃん、助かったよ。大事なものなんだ」
同時に発砲音が聞こえ翡翠の右脚を貫通する。
雷は素早く彼女を抱え走った。

「翡翠ちゃん、大丈夫かい?」「どうにか…」
道場にはついさっき何かあったらしく恵という女がいた。
彼女は翡翠の右脚に包帯を巻いた。撃たれたのは膝付近。
「どうかしら?動きそう?」
翡翠は首を振った。

Re: 戦見 翡翠 ( No.4 )
日時: 2018/09/30 20:51
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

その翌日、翡翠は片足を引きずりながら歩いていた。
暫く歩けないだけなので一生歩けなくなることは無いだろうと
いう恵の言葉に全員が胸を撫でおろした。
「翡翠、無理すんなよ」「翡翠殿、困ったときはお互いさまでござるよ」
「うん、ありがとう二人とも」
翡翠は左之助と剣心の隣を歩いた。
「翡翠、撃った奴の顔は見てねえのか?」
左之助の質問に困ったような顔をする。
「暗かったから…分からない」
「三人とも!大変」
薫は血相を変えて駆けてきた。
「恵さんが——!!」
****

その場所に来ると門の上には恵を抱えた男がいた。
「四葉翡翠…昨日ぶり、だな」
狐の面をつけた青年が後ろから声を掛けた。
「まさかお主が翡翠殿の足を…」
「俺は狐って呼ばれてるんだ。御庭番衆に加担してるってところ。
俺は少し翡翠と話したい。先に入れてやるからさ、な?頼むよ
襲ったりしないからさ」
狐は手を合わせ膝を着いた。
剣心たちは翡翠のほうを見た。
「私がこのまま行っても足手まといになるだけだと思うんで先に
行っていてください大丈夫ですから」
「そうか、なら先に行かせてもらうぜ」
「翡翠殿、気を付けるでござるよ」
二人が中へ進んでいく。

「脚の件はすまなかったと思ってるよ。俺も仕事でさ、ちょっと
苛ついててね、ホントに悪いね」
「は、はぁ…でも大丈夫です。そのうち歩けるようになると
言っていたんで」
「なぁ翡翠、君にこれをあげるよ」
狐は翡翠に拳銃を渡す。
「これって…」

Re: 戦見 翡翠 ( No.5 )
日時: 2018/10/01 18:33
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

「アンタは随分と甘いね。折角俺が力を渡してやったのに
極力使わないなんてさ」
「私は戦えません。それに片足はしばらく動かないので…
私にできるのは怪我人の手当てぐらいです」
翡翠は片足を引きずりながら中へ向かおうとした。

****
階段を駆け上がった先のダンスホールは銃撃の嵐だった。
「翡翠殿ぉぉぉぉ!!」「翡翠!!」
大きな銃口が翡翠を捕らえる。片足で近くの物陰へ飛び込んだ。
同時に鼓膜を破るような音がした。

「ひ、翡翠!」
「落ち着くでござる左之。翡翠殿は無事でござるよ」
剣心にそう言われ彼は落ち着いた。
翡翠は手元にたまたま転がっていた水が入ったペットボトルを
武田が操るガトリングに向けて投げた。その上辺りで翡翠は
狐から受け取った銃の標準を合わせ撃った。衝撃は柔らかい方だ。
狐がわざわざ女である翡翠が扱いやすいように改造してくれた
おかげだ。銃弾を受けたペットボトルは弾け中に入っていた水が
花火のように広がる。
翡翠は心の中でガッツポーズをした。
「今だ!」
剣心が大きく跳んだ。そして逆刃刀で武田を倒した。
恵も無事助けることができ一件落着。

「おろ?どうしたでござるか翡翠殿」
立ち止まり辺りを見回す翡翠に剣心は声を掛けた。
「ん?いや気にしないで。なんでもないから…でも両足が使えないって
結構苦だね。歩けることって良いことなんだなって分かった気がする」
翡翠は俯きながらそう言った。歩く速度は剣心たちよりも圧倒的に
遅い。
「…オイ大丈夫なのか?無理すんなよ。疲れた顔してるぞ」
左之助は翡翠の元に駆け寄りそう声を掛けた。
剣心もまた駆け寄る。
「左之、手伝ってやったらどうでござる?」
「はぁ?どういうことだよ、そりゃあ」
「翡翠殿の足代わりになれってござるよ。翡翠殿も片足だけでは
大変でござろう」
翡翠の有無を言わず翡翠の体が浮く。

Re: 戦見 翡翠 ( No.6 )
日時: 2018/10/01 19:07
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

翡翠が昨晩、左之助に抱かれて帰って来たことを知り薫も弥彦も
驚く。
薫「へぇアンタにもそんなことできるのね」
弥彦「ホントだよな」
二人揃って信じられない、と言いたげな感想だ。
左之助「お前らな〜‥‥」
溜息を吐き、自分にだってそれぐらいできると言うのをやめた。
ああ言えばこう言う。

雷「随分と楽しそうですね皆さん」
薫「雷さん!今日は休みなの?」
雷は運び屋、平成でいう宅配便のような仕事をしている。
雷「はい。久しぶりに…」
弥彦はペラペラとさっきまで話していたことを話す。
雷「じゃあ翡翠ちゃんの脚の心配はあまりいらなそうですね」
翡翠「ただでさえ私は体力がないですからね。長距離なんて
走れないし片足で昨日歩いて分かったんです。当たり前だと
思ってたことが出来なくなった時、その当たり前が本当はとても
凄いことだって」
雷は翡翠の言葉を聞いて微笑む。

ある場所へ向かう馬車、その中には中年の男と隻腕の青年がいた。
???「人斬り抜刀斎、ですか…聞いたことぐらいはありますよ」
???「そうか」

Re: 戦見 翡翠 ( No.7 )
日時: 2018/10/03 16:20
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

大久保利道・殺害…その事件から数日後それぞれが京都を
目指していた。
「京都に行く前に修行って言ったから何か当てがあるのかと思った」
翡翠は相楽左之助にそう言った。山道を彼らは進んでいく。

「オイお前ら京都に行く気か…」
木の影から狐は姿を現す。仮面を付けているのは相変わらずだが
全身黒い服ではなくなり接しやすく感じる。
「確か、お前…」「狐さん、ですね。どうもです」
翡翠は左之助の背中から降りて狐に近寄る。
「喧嘩屋ってのは乱暴じゃないんだな。翡翠ちゃんアンタ…
本気で行くのか?危険な場所だぜぇ京都は」
「行きますよ?危険だってのは承知してるんだけど、でも
知らないうちに大切な人が死ぬのは怖いです。だから私は
左之助さんたちについていって、出来る限りの努力をするまでです」
狐はお面の裏で目を見開く。歩けないがそれでも役に立ちたいという
気持ちは強い。
「ならいーや、俺は御庭番衆の一人なんだがな、京都に行って
御頭を探しに行きてえが…いいや、じゃあな」
狐は消えた。その後、森の奥へ奥へ進んでいく。



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