二次創作小説(紙ほか)
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- 【リクエストより】貴方と私のRequiem
- 日時: 2018/10/05 21:54
- 名前: ミク (ID: ykFYs.DE)
Requiem:
・死者のためのミサ。
・そのために作られた曲。
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こんにちは〜、ミクです。
今回はリクエストより頂きました題名をフル活用して小説を書きます。
これはなんとしてでも完結させなければ......
テストで疲れてますが、頑張ります!
- Re: 【リクエストより】貴方と私のRequiem ( No.3 )
- 日時: 2018/10/07 16:58
- 名前: ミク (ID: BdM.OEZp)
「命とは、図書館で借りた本のような物なんだよ、僕からすれば」
「神様から借りているだけで、返すべき時が来たら、死ぬんだと僕は思ってる。
いわば、自主的に返そうとしてるだけ。」
司は部室をゆっくりとした歩調で歩きながら言う。
「何処かでそのセリフ、聞いたことあるかも」
司の話が一段落したところで、私は椅子からたちあがる。
聞いたことのあるセリフ。
何かの本で読んだ。
「私は死ぬときは命を返すべき時が来たんだと思ってる」
ある女性が言った。
- Re: 【リクエストより】貴方と私のRequiem ( No.4 )
- 日時: 2018/10/07 17:03
- 名前: ミク (ID: BdM.OEZp)
「恋は盲目」
また、誰かが言った。
いずれの言葉も、私には不必要であった。
「恋なんて、しないもの」
今度は私が言った。
「何、いきなり」
「恋は盲目」
「.....恋なんてしない、と言いたいんだ?」
「分からないよ?人生はジェットコースターのようだからね」
司は続けていった。
- Re: 【リクエストより】貴方と私のRequiem ( No.5 )
- 日時: 2018/10/13 21:18
- 名前: ミク (ID: efp5OJCb)
「私はそのジェットコースターに乗ることすらできないんだよ」
「へー、意外。桜田ちゃんがネガティブな言葉を言うなんてさ」
「私にだって気分が乗らないときぐらいあるの、人間だものね。」
ヒラヒラと手元の楽譜であおぐ。
「でも、ネガティブっていうのとは違う気もするけどね、僕は」
「客観的と主観的は違うの」
「答えはないんだよ?人生に。そう、まるで国語みたいにね」
- Re: 【リクエストより】貴方と私のRequiem ( No.6 )
- 日時: 2018/10/27 21:54
- 名前: ミク (ID: zl3IUEF5)
「国語には答えはあるの。場違いなものは答えとは言わないでしょう?」
「確かにね、でも、それは大前提なんだよ、」
「でも、その大前提もね、昔はなかったかもしれない。江戸時代とかね」
「人が作るまでは学校すらなかったし」
無理やりに自分を正当化する司を遮るように私は、言う。
「今は江戸時代、ましてや彼の偉人たちが生きていた時代じゃないの」
「分からないよ?今この瞬間を生きている人がいつかは偉人となり、伝記として読み、語り継がれているかも知れない
よ?」
「貴方の場合は絶世の変わり者でしょうね。」
「それは僕も認めるよ。おかしいのは自覚済みだしねぇ」
- Re: 【リクエストより】貴方と私のRequiem ( No.7 )
- 日時: 2018/10/27 22:02
- 名前: ミク (ID: zl3IUEF5)
司はつくづく人生には失望した、とでもいうような感情を込めた言葉をしばらくの間
紡いだ。
「逆説」
この言葉だけは声としては紡がれず、唇だけがその形に動いていた。
メトロノームは主人の目には止まっていないにも関わらず虚しくトン、トン、
というような、なんと表せば良いのかあまりわからない、メトロノームとしては
正常な音を一室に響かせていた。
楽譜は風に吹かれて元のページから10ページは進んでいる。
夕暮れの光が部屋に影を落とす。
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