二次創作小説(紙ほか)
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- テイルズオブスターダスト
- 日時: 2018/10/16 18:01
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
予知能力を持った作家が描いた冒険譚、
星の力が無くなるとき、一人の女冒険者は仲間を引き連れ
その力を復活させる。
その少女はもしかすると彼女かもしれない。
アリエス区 >>01-08
サジタリウス区 >>09-18
- Re: テイルズオブスターダスト ( No.11 )
- 日時: 2018/10/14 20:58
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「はぁ…暴れ足りないが仕方ない」
「あれ?随分と大人しいじゃん。まぁいいや、また来るね?まぁその時は
大きな戦場で、だけどね」
二人が姿を消す。エマがその場にへたり込む。
「エマ、大丈夫?手…」
レンが心配そうにエマの手を見た。
「大丈夫。フェイランさんが来てくれたからね」
「レン?もしかして君って…」
フェイランが言いかけたところでレンがうんうんと頷く。
どうやらレンは彼に憧れていたらしい。
「良かったな、レン。フェイランさんよぉコイツと手合わせ
してくれねえか?」
「私が、か?」
サキトが頷いた。フェイランは少し考え込み、頷いた。
「明日、早朝にやろう。私で良ければ手合わせするよ」
「あ、ありがとうございます!!」
****
早朝、サキトとエマも早く起き二人の試合を見守ることにした。
「じゃあ…はじめ!」
サキトの合図でレンが先に動いた。綺麗な弧を描くように放たれた
拳が放たれる。
「(軌道も威力も悪くない…)」
その拳を躱しフェイランはレンの鳩尾に回し蹴りを喰らわした。
その威力はレンの様子を見れば分かる。
「ッ…!!」
「すまない…大丈夫か?」
フェイランはレンの様子を見る。
「どうしたら…こんな力が?」
「…守りたいモノがあるから、とでも言っておこう」
- Re: テイルズオブスターダスト ( No.12 )
- 日時: 2018/10/14 21:19
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
アリエス、サジタリウスなど全ての区代表のギルドが集まった
ギルド連携会、そこにはエマもやってきていた。
「リーダー会議、ですか…」
「そう、ギルドマスターだけでの会議、暫く俺たちは自由って
事だ。鍛錬も良し、観光も良し、昼寝も良しってな」
トリスは大きく伸びをしながら言った。
「レンとかフェイランが格闘家だってことは知ってるだろ?」
トリスが話し出す。その問いにエマは頷いた。
「その二人は珍しいんだぜ格闘家の中でも。結構格闘技使う奴らって
戦闘狂が多いんだぜ、絡まれたときはしっかり断っておけよ」
「じゃあ俺、別の場所にいるから」と言ってトリスはエマと別方向へ
向かった。「ティース!前!」その声で我に返ったエマの体に
衝撃が走り、彼女は床に倒れる。
「や、ヤッベェ!お前、大丈夫か!?ごめんな」
「き、気にしないで…私もボーっとしてたのが悪いので…」
ティースと呼ばれた青年は黒の指ぬき手袋を嵌めていた。
「あ!お前、12魔法使ってるっていう奴か?近くで見るとホントに
細いな!毎日ちゃんと喰ってるのか!?」
「し、失敬な!そんな朝、昼、晩、ちゃんと食べてますよ!」
- Re: テイルズオブスターダスト ( No.13 )
- 日時: 2018/10/15 17:54
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「ごめんなさいねエマちゃん、ティースが失礼なこと聞いて…
私はタウラスのメイラ、こっちはティースよ」
メイラという女性は落ち着いた口調でそう言った。自分の存在は
そこまで広められていたのか…。
「よ、よかった〜メイラさんもティースさんも早いですよ〜!!」
息を切らしながらパステルグリーンのふんわりしたワンピースを
来た少女が走って来た。
「フィリア、ごめんなさいねティースを止めなくてはいけなかったか
ら。この子はフィリア・レイヴィルよ、エマちゃん」
「えっとよろしくねエマさん」
フィリアは治療士、ヒーラーらしく戦闘には参加しないという。
メイラはアーチャー、弓を扱う後衛、逆にティースはフェイランと
同じく格闘家だという。
「ねぇエマちゃん、貴方は魔法をどんな風に考えてる?」
メイラはエマにそう聞いた。エマはその問いに少し考える。
便利なモノ、だが…それだけではないだろう。
「…凄いモノ?とか?便利だし、魔法には様々な種類があるから
良いと思う。綺麗だし…でも、時には危険なモノ、かな〜…
でも私はこの12魔法はとても素敵な魔法だと思うよ」
「素敵…なぁ〜」
ティースは呟く。
「だってさこの魔法はライジェルさんが守るために使ったんでしょ?
危ないかもしれないけど、それだけ大事なモノでもあるのかも…」
「エマさん、すっごく良い考えを持ってるんですね」
「そうかな?とは言っても考えなんて人それぞれだしね、こういうのに
関しては正解も不正解もないでしょ」
- Re: テイルズオブスターダスト ( No.14 )
- 日時: 2018/10/15 19:51
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「な、何者ですか!貴方たち!」
そう叫んだのは真っ白いふんわりとした長い髪の美しい女性だ。
彼女の名をミリア・メリアーネ、祈りの村に住む、姫巫女である。
「クサビ、クリクロスのクサビだよ。じゃあ答えも出したし、
連れてくね。だいじょーぶだって、多分12魔法の子が来てくれるでしょ」
「なっ!?(まさか12魔法を…!?)んっ!!」
****
ミリア誘拐、それは会議を中断してまで広がり彼女の捜索、
それを目指した。
「クリクロス?何じゃそりゃ」
トリスは首を傾げる。
「レクイエムの次に危険視されている集団さ。レクイエムと同じく
12魔法を探しているって話だ」
「まぁ流石、情報屋フェイランね」
一人の女剣士が言った。
「場所も検討は付いている…行くぞ、会議は一旦中止だ!」
全員が立ち上がり会議場を出た。
- Re: テイルズオブスターダスト ( No.15 )
- 日時: 2018/10/15 20:32
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「いたぞ!」「あの娘を狙え!!」大量の敵軍勢が定めた狙いはエマだ。
敵の狙いは12魔法を扱う彼女だと分かる。
「一旦、別れるか…数人、エマと同行して行け!」
その声でエマたちも幾つかに別れる。
エマside…裏のほうに回りエマは息を整える。
「はぁ…ま、まさか狙われるとは思っても無かった」
「お前、大丈夫か?無理矢理引っ張ってしまったが」
薄い桜色の少し逆立った髪、きっちりと赤いネクタイを締めた男が
屈み込み、声を掛ける。
「すみません、有難うございます。あ、あの」
「こっちこそすまない。俺はバックルガン・ミュードル、長いから
バックとでも呼んでくれ。エマくん、こっちは弟のアクセル、まぁ
少々正確に問題はあるが…よろしく頼む」
何か視線を感じ、ゆっくり右に顔を向けるとすぐ近くに目元を
前髪で隠した青年が彼女をじっと見ていた。「うわぁっ!!?」
少し後ろに下がる。
「エマってお前?強そう、俺と戦え!」
「アクセル、その話は…」
「分かった。助けてもらったし少し考えとくね」
エマはそうあっさり答えた。
「ホントか!?この任務終わったら戦ってくれるのか!!?」
「う、うん!でも無理だったらごめんよ。まぁ出来る限りは
努力するけども」
アクセルはそれを聞くと笑顔になった。
「良かったなアクセル。エマくん俺たちに出来ることがあれば
迷わず言ってくれ、必ず力になる。頼ることは弱いことじゃねえ、
寧ろ一人で抱え込む方がよっぽど弱いことだ」
「ありがとうございます。心強いです、二人がいてくれると」