二次創作小説(紙ほか)
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- 銀魂!オリジナル!!
- 日時: 2018/12/24 22:28
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
一人の少女、三島八重と万事屋たちの物語。
- Re: 銀魂!オリジナル!! ( No.5 )
- 日時: 2018/12/28 18:08
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
???「よぉ久しぶりだな七郎!」
戸を開けると一人の男が伊庭に声を掛ける。
伊庭「勇作、久しぶりだね。惣吉も久しぶり」
千葉勇作とその弟、惣吉の視線は伊庭から隣の八重に移った。
勇作「お、コイツが七郎が世話してる子どもか!八重だったか!」
惣吉「…七郎さん、なんで片腕がない…」
惣吉は伊庭の左腕を指差す。
伊庭「少しやり合ってね。いやぁ斬られちゃった」
八重「なんかノリが軽すぎると思うんだよね…伊庭さん」
勇作「まぁ安心しろよ八重ちゃん、コイツはやるときはやる奴だぜ?」
勇作が八重の肩に片腕を回しそう言った。
勇作「コピー能力で腕とか再生できねえのか?」
伊庭「可愛らしいピンクと同じにしないでくれ」
勇作「じゃあ作り物の腕を縫うか?」
伊庭「僕は人形じゃないよ」
勇作「じゃあ生えてこないのか」
伊庭「植物じゃないんだから」
八重「いい加減にしようか」
八重は苦笑しながら二人の会話に割って入った。そんな彼女を
惣吉はじっと見ていた。
惣吉「可愛い」
八重「え!」
- Re: 銀魂!オリジナル!! ( No.6 )
- 日時: 2018/12/28 18:22
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
???「ふぅ…食べた食べた」
背の低い色白の少年を見て店内にいた客や店員たちは目を白黒させて
いた。目の前に座っていた土方も顔が引き攣る。少年、といっても
もう20だ。彼の名前は山南周助、真選組総長で真選組1の大食い男だ。
土方「またペロリと食べたな山南さん」
特大サイズのかつ丼を山南は数十分で食べ終えた。一体、その小柄な
体の何処にそんな量が入るのか。
山南「そうかな?俺、あれが普通だと思ったんだけど」
土方「どうしたらそんな食えるんだ」
店を出ると小さな赤ちゃんを抱いた女性がいた。
女性「まぁ山南さん!お仕事ですか?」
山南「えぇ、昼食を終えたのでまた見回りを…赤ちゃんですか」
女性「先週、生まれた子です」
山南が笑顔で「大事にしてくださいね」と言い、また歩き始めた。
今度は小さな子どもたちが集まって来た。
少年「あ!山南兄ちゃんだ!」
少女「山南お兄ちゃん、お仕事するの?」
山南「うん」
少年「なんで兄ちゃんたちは街を見回ってるの?」
山南「皆を悪い人から守るためだよ。こわーい人から皆を助けるため」
少年「俺も俺も兄ちゃんみたいになる!!」
少年たちはそう言って走り去っていく。
土方「オイ山南さんペース上げるぞ。時間がねえんだ」
山南「ごめんよ土方さん、行こう」
- Re: 銀魂!オリジナル!! ( No.7 )
- 日時: 2018/12/28 18:51
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
空を見ながら明美はある人物のことを思っていた。
八重「山南さんと話したい?」
明美「うん、私あの人と仲良くしたいの。お願い!」
八重は少し考えてから頷く。
八重「じゃあ明美ちゃんは吉原に行って待ってて。山南さんには
吉原に山南さんと話したいって人がいるって伝えておくから」
明美の顔が明るくなり笑顔になって八重に何度も感謝する。
****
八重から言われ山南は吉原にやってきた。
山南「俺と話したいって…吉原に呼び出すってことは花魁?」
明美「あの山南さんですか」
水色の和服を着た明美を山南は見て驚いた。幼馴染の少女だ。
山南「わぁ!あ、明美ちゃん!!」
明美「周助くん、会いたかった!!」
明美は山南の手を握った。
山南「明美ちゃんは花魁だったのか」
明美「うん、そういう周助くんは警察をしてるんだね。大変でしょう」
山南「まぁ頼れる奴らがいるからな。大変だけど楽しいぜ?」
明美と山南、どちらも同じくらいの身長だ。
明美「あのね…いつか私と、結婚して周助君」
周助がカァッと顔を赤くする。明美も顔が真っ赤だった。
周助「別にいいけど…いつか、な!今は無しだ!」
明美「ッ!うん、いつでも私のところに来てね」
- Re: 銀魂!オリジナル!! ( No.8 )
- 日時: 2018/12/28 22:21
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
一人の女が悲鳴を上げた。その女の口を一人の青年が塞いだ。
???「おっと叫ばないでくれるか?厄介事は勘弁だからな」
褐色肌の青年がそう彼女に耳打ちする。
???「残念、厄介も何もバレてるぞ」
月のほんのりとした光に刀を持った緑髪の男、勝海晴は褐色肌の
青年にそう言った。
女性「勝様…!」
???「勝ぅ?随分と目出たい名前だな」
海晴「俺は気に入ってる、この名前。で、そろそろ彼女は解放
してもらおうか?羽兎族、明嵐」
明嵐「へぇ俺の名前、知ってんだな。攘夷志士『影刀』勝海晴?」
明嵐は乱暴に女性を海晴のほうへ押し渡す。
明嵐「やり合ってもみたかったんだがな。情報は手に入った…
三島八重って女の居場所とかな」
****
海晴「よっす久しぶりだな銀時」
勝海晴は歯を見せて笑った。
新八「あの勝さん、その羽兎族って?それにそいつらがなんで
八重ちゃんを狙って…」
海晴「まぁ落ち着け見習い眼鏡」
新八「見習い!?何、眼鏡を磨けば称号が付くの!?」
海晴「羽兎族はなんだその…簡単に言えば夜兎族だ」
銀時「夜兎族と変わらないってことになるが」
海晴「戦闘力は少し夜兎族より弱い程度だが回復力は羽兎族のほうが
高い。掠り傷程度は一瞬だぞ一瞬」
伊庭「夜兎族と羽兎族が戦って星が一つ消えたとも話が
あるしね」
伊庭は落ち着いた口調でそう付け加えた。
海晴「おぉ!物知りじゃねーか隻腕」
- Re: 銀魂!オリジナル!! ( No.9 )
- 日時: 2018/12/28 22:56
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
八重は夜、戸をノックする音に気付き戸を開けた。
八重「はい…」
目を擦りながら八重は視線をゆっくり上へ上げた。褐色肌の青年が
立っている。
明嵐「三島八重ってのはお前だな?早速来てもらうぜ、拒否権はない」
八重「もしかして…貴方が、羽兎族の人…」
八重が一歩二歩と後退る。だが明嵐の視線は八重から離れその
奥から迫る刀に向けられていた。
伊庭「夜中に誘拐ですか。大人しく警察に行ってもらえます?
首を吹っ飛ばされたくなければ」
明嵐「流石に首は治せないから勘弁だな。だがな舐めてもらっちゃ
困るぜ、この辺で話になってる隻腕の美剣士ってのはアンタか?
噂通りのイケメンじゃねえか」
伊庭は刀を握る。
伊庭「銀時くんたちのところへ急ぐんだ!早く!」
切羽詰まった彼の言葉に八重は頷き走ろうとしたその時、襟を
明嵐に捕まれる。
明嵐「逃がさねえよ。で、やるんだろ?」
伊庭「…(手出しは出来ないように対策済み、か)」
伊庭が刀を納めようとしたとき、赤い鉄扇が彼の首に迫っていた。
即座に刀を首の近くに運び鉄扇を弾く。
明嵐「流石だな。…クッソ、いつもアイツは」
明嵐は八重を引きずって何処かへ消え去る。